sf小説・金星の女 無料体験版

 私の名前はカーラ・オパルです。金星から来ました。年齢は八百歳です。金星人の寿命は千歳が平均寿命なので、あと二百年は生きられます。最近、というより宇宙人や未確認飛行物体、つまりUFOに再び興味が向けられているようですね、地球の皆さん。
それで、我々宇宙人は地球を監視していて、愛と平和の地球にするために活動しているとされているようです。まあそういう金星人もいないことはないですけど。わたしの場合、もっぱら愛の方の目的だったんです。
自分で言うのもなんだけど、金星にもある鏡で自分の姿を惚れ惚れと眺めて、自分は完璧な美を持っているのでは、と思いました。
特に風呂を出てから身長より高い鏡を見て、全裸の姿態を見つめます。髪は金髪でアンダーヘアも金髪なんです。濃いヘアなんですけど、おまんこのあたりはあまり生えてなくて、ぷっくり膨れた割れ目にピンクのスジが入っています。
八百歳ですけど、金星人は男も女も九百歳にならないと老化現象が始まりません。二十代が九百歳まで続くんです。これは、もともとからではなくて、金星の発達した医学がもたらしたものなのです。
だから、わたしの白い肌と豊満な乳房と、お尻のふくらみ、腰のクビレは地球人の女性の二十代、私の場合、二十歳になったばかりの体をしています。
自分で見ても、わたしのおまんこは男が見てすぐ勃起する形をしているのです。左右対称のまんこというより左側が少し大きめに膨らんでいます。この均一でない形が男の慾望をそそるらしいわ。
あまりにもずれていると、つまり均一性がだけど、云ってはなんですけど不具者になります。でも、まんこのビラビラが正確に同比率で膨らんでいるのも男の性欲を引き起こさない。それは人間と言うのは、わたしは金星の人間ですけど完璧な身体のラインはマネキンみたいで、つまり人形みたく温かみのないものに見えるという事です。
金星にもミスワールドの美人コンテストがありますけど、参加資格は九百歳まで。地球では水着までだけど、金星では全裸、オールヌードになりますし、審査員の前で仰向けに壇上で寝そべり、両脚を大きく広げてマンコが完全に見えるようにします。
審査員は全員男性ですが、九百五十歳以上で性的に不能となった紳士ばかりです。そうしないと冷静に金星の美女のオマンコを見ていられませんよね。
五人の審査員は、十人の最終選考に残った全金星の信じられないほど美しい女性が全裸になって、金髪の恥毛を舞台でなびかせて歩いているのを見ます。
ふわっと逆立った金髪のアンダーヘアを持った人もいて、女のわたしでも興奮しそうな眺めです。まんこの周りの毛が薄い美女は、縦のスジは丸見えで歩きます。金星人の美女もオマンコは縦にスジが入ってますのよ。地球人と同じ。
壇上に横に整列すると、一人一人、金星各地の美女が裸のまま出て、さっき云ったように審査員の前に寝そべり、美しい白い両足を広げてオマンコを審査員の老人に見せます。その時に完全に均一対照なオマンコは、それは人間だからいませんけど、それに近いオマンコを持つ美女は優勝できません。
わたしは、その時、誰ももっていなかったオマンコの左右のビラビラの大きさの違いを持っていた。審査員の一人は、それを見ると、
「おお、美しいオマンコだ。S分の一のゆらぎ、ヴィーナスの微笑だね。あー、私が百歳若ければ、君と一日中オマンコしまくるよ。仕事も何も休んでね。」
そうマイクで会場中に響く声で語ると、溜息をつき、ニヤリとして黒縁の眼鏡を触りました。この眼鏡は地球のものより進歩しています。地球の眼鏡のように耳に掛けないんです。耳の上で浮いているのです。もちろん両耳に軽い磁石を貼っています。眼鏡の耳に掛けるところには同じく磁石があります。
磁石の同じ極の反発する力を利用しているのです。
会場には若い男性もいて、最前列は審査員で占められていますが、二列目からは八百歳以下の男性もいて、地球人にすれば二十代の男性ですから、わたし達のヌードを見ただけでチンコを立てているのがステージから見ても分かります。それを見て、わたしたちも感じる時はあるし。ハンサムな金星人男性も背広にネクタイで見てますけど、白いズボンの股間はパンパンに張り出していて、あのハンサムな男性の勃起チンコをしゃぶりたくなっている各地の金星ミスもいるんじゃないかしら。
金星人は皆、白い肌で堀の深い顔、地球では白人と呼ばれる人種の体です。勃起すると二十センチのチンコが多いのです。わたしは数百年も金星の男性とセックスしてきましたから。
地球人のセックスが、できる期間は短いわよね。

さて、金星各地からの美女のマンコを見まくった審査員の方々は、あそこが立たないので美的鑑賞をしただけ、でも、動的マンコのゆらめきを長い男性的人生で得た審美眼を持って金星一の美女を決めなければなりません。
そのためには!
必用なのですわ、勃起した男性のチンコが。しかし会場の若者は、わたしたちに接する事は許されてはおりませんの。
地球の日本で行われていたストリップショーでの本番など、金星のミスコンテストでは出来ませんものね。

だから最終審査で行われるのは、わたしたち金星の美女の究極の象徴、すなわちマンコにおける動的生態の黄金分割的美的展開が視的に認知される瞬間におけるパラダイスの変容とかが重要な審査基準となるべく協議される事となるのですわ。
ホップ、ステップ、ジャーンプと言う具合にマンコが濡れそぼって、男の膨張チンコを受け入れるのが連想される状態にしていかねばねって事。
科学的技術が地球の何億倍も発展した金星では、いまだバイブレーターなど幼稚なおもちゃで遊んでいる地球とは違って、人間、というか金星人の勃起二十センチチンポとそっくり同じな肌触り、硬直性を備えた地球ではバイブレーターと呼ばれるものが、あるのよ。
しかも、マンコに接すると先走り液、カウパー腺液まで出てくるという、そこにはマイクロコンピューターが埋め込まれているのですけど、そういう優れもの。日本のロボット産業もまだまだ、そこまではね、って感じですわね。
わたしたちも、それ、ビークリンって金星語では呼ばれてますけど、百歳までは使う事もあるのね。未婚の女性が多いから。でも、百歳までには大抵の金星女性は結婚します。
結婚するまでは処女を守る女性が殆どですから。金星ではね。今の日本では女子高生に中出しする男も多いそうね。トーキョーの条例では違反だけと、女子高生とラブホテルでセックスしても気づかれないものみたいですね。
金星からはね、天体望遠鏡で日本のトーキョーまで見れますの。さらにはね、ラブホテルの中まで見れるし、そんな望遠鏡は金星の百円ショップで買えるから、誰でも見ていますけどね。
この前も暴走族の兄ちゃんがベッドに制服のまま座った女子高生に勃起させたチンポをしゃぶらせていたけど。
あ、トーキョーでは黒人の勃起チンコをしゃぶる女性が日本一多いのも金星では話題になっています。第二次大戦までは世界でも有数の貞潔な女性の多い日本国女性だったのにね。これは金星で何処の大学でも宇宙学部日本国学科で講義されています。
第二次大戦以前から金星で教えている日本学教授は、最近天体望遠鏡で日本のラブホテルを観察して黒人のチンポをしゃぶるトーキョーの女性に腰を抜かしたらしいけど。
まあアイスクリームにも黒いの、ありますよねー。商品の名前をいっそ、黒人のチンポ棒とかにしたらトーキョーのOLが買い占めますわ、きっとね。

若い時から黒人のチンポ、味わえました。わたし、東京生まれです。なんていうトーキョーの女性も多い事ね。日本の首都、ご苦労様。
あら、脱線してしまったみたい。金星のバイブレーター、ビークリンの話に戻りますわ。
審査員長が一人一人の金星美女、本当に綺麗なのよ、ハリウッドスターよりも百倍は綺麗なミスのオマンコにビークリンを挿入します。
「アナアッ、イラッ、イテッ、イテッ!」
と金星の地方語で悶えてしまうミスもいるのです。でも、処女膜は破らないようにします。
単純に悶え方が激しいから、と一番にはならず、クリトリスの形状も詳細に観察されるのです。
さすがに、ここまでやるので金星の通信網で実況される事はありません。それでも応募に躊躇う美人も多いわけですが、ミス金星の賞金額は何と日本の今の時価(2014/12/24)現在にして百億円なのです。金星は裕福な惑星とはいえ、今のアメリカより二倍は豊かという程度です。科学は進歩しましたが、それは新技術の特許を取った人達が大儲けしているだけで、地球とあまり変わらない経済情勢なのです。
金星人だと主張している地球人オムネク・オネクの言うような、お金に価値を置かない世界ではないのです。
カジノもありますし、ソープランドもあります。金星人は長寿ですが夫人に先立たれる場合もあるし、未婚の男性を相手にしている玄人の金星女性もいます。
日本に限らず地球上の性のプロの女性、昔なら売春婦と呼ばれた女性は寿命が伸びた今でも働ける時間は延びないのです。それは地球の女性が五十歳あたりで閉経する事によるものでしょう。いくら遊びとはいえ、子供は産めないし、体にも張りがなくなる。
それに対して金星の売春婦は数百年も働けます。外見と中身は二十代が続きますから。それでは金星は人口爆発しないかって思うでしょう。それが、神様の配慮か金星女性は妊娠可能な胎児は二人まで、と決まっています。長い間には少しずつ人口も増えてきたのですが、産児制限をする人もいて、それほど金星の人口は増えないでいます。

金星の法律は変わっているのだ、地球とは違って。一応、公然猥褻罪はあるのだが、局部を見せなければ公衆の中でセックスしていい場所もある。できないのは公的な場所、役所や裁判所などである。
それらから五百メートルは離れた民間の施設、例えば喫茶店、デパートでも陰部を隠せばセックスできる。これは近年、人口が減少しつつある金星の或る国で最近行われた施策なのである。現在の日本と状況は似ているが、金星のその国ではこの大胆な政策が議会で可決された。
カーラ・オパルの住んでいる国は地球のアメリカのような大陸なので、人口減の現象はあまり現れない。その陰部を隠していれば公然とセックスできる国は日本と似た島国である。金星に海はあるのか、という事だが勿論ある。ただし、海の色は緑色、海面の温度は三十五度で風呂に入っているような状態。金星には冬はなく夏は地球上の気温にして四十度は超えるため、八月は会社も学校も公的機関もすべて休みとなる。裕福な人達は地球の北極、南極に相当する金星の大陸、地球では北極は大陸ではないが金星では北極は大陸である、に別荘を持ち、二十度位のその大陸で優雅に暮らすのだ。

が、今は冬、金星では大体二十度が平均気温だ。公然とセックスできる国では喫茶店でセックスする場合が多い。
日本に似たその国の男女、五百歳になっても子供が出来ないので焦っていた。女性の名前はパメリン、男性の名前はアルダートだ。
パメリンはロングの金髪に大きな胸、アルダートは逞しい肩を持つ筋肉質の肉体を持つ。彼は地下街で歩きながら彼女に、
「最近、消費税も上がったからラブホテルにも行けないな。」
と囁く。彼らはまだ結婚していない。その国は長いデフレと不景気に悩まされていたのだ。首相はカベが長期政権に入ろうとしていた。
パメリンは、
「でも、公共セックスができるようになったわ。」
と少し恥ずかしげな顔をしてアルダートに流し目を送った。彼はドキンと心臓を高鳴らせたのだ、まだあまり公然とセックスは行われていなかった。それで黙り込むと、彼女は、
「いくじなしなの?子供が出来たら、わたしの実家から結婚資金がもらえるんだから。」
「うん、そうだね・・・・。」
「あんた、長く持たないじゃない、セックス・・・。」
「大きな声で言うなよ。地下街だ、ここは。」
「じゃあ、わたしのおっぱい揉んでみて。」
「ああ。」
アルダートは左手で軽く彼女の胸を服の上から揉むと手を離した。
「ああっ、感じるっ。」
歩きながら彼女は小さく叫んだ。そして二人は立ち止まる。しかし、流れるように前へ進む二人。そこからは自動遊歩道なのだ。地下街でかなりの範囲は遊歩道である。そんなに早く動かないので、店にも入りやすい。
パメリンは、
「あっ。あそこの人達!一メートル位、浮いてるカップルだわ。」
と話すと、指差した。アルダートが眼を向けると、遊歩道の上を中年男性と若い女性が手をつないで地下歩道から一メートル浮き上がって、遊歩道と同じく前へ進んでいた。アルダートはニヤリとすると、
「あれはね、クレジットカードのプレミアムコースに入ると、提携の地下街とかで空中に浮き上がる装置をもらえて、それを靴の裏に張れば浮遊できるんだ。
カメレオン・エキスプレスという地球の言語から取った社名のクレジット会社らしいけど。」
パメリンは肩をそびやかすと、
「そうなのね。お金持ちって、いいなあ。」
と慨嘆した。
「あの中年の男性と若い女性は夫婦じゃないみたいだね。」
「海の向こうの大国みたいにみんな二十代の若さなら、いいのにね。」
「ああー。そうだね。わが国は、そういう医学が遅れているし、その若さを保つ薬は結構高いからな。」
「この国では、地球と同じ百歳ぐらいまでが金星人の平均寿命なのにね。」
「いいじゃん。その分、若いうちにセックスをしておけば。」
動く遊歩道から喫茶店に入った二人は、奥の席に座って飲み物を注文すると、アルダートの太ももの上に座ったパメリンは、大きめのバッグからバスタオルのような長い布を自分の下腹部に掛けて、股間が見えないようにした。彼女は後ろを向いて彼とチュッとキスをすると大股を開き、すでに勃起した彼のイチモツを右手で握るとスカートの下はノーパンの股間の割れ目に導いた。
すでに彼女もびっしょりと割れ目を濡らしていたので、彼の肉棒はスンナリと彼女の伸縮自在の柔らかいふくらみの中に入って行った。
「あああっ、こんなとこでっ。」
パメリンは感じるままに声を上げていた。店の奥とはいえ、そこは人の出入りも激しい場所の一角だから、まわりの客は仰天していた。でも陰部をバスタオルで覆っているから公然猥褻罪には、ならないのだ。乳房も見せられないので上着を着たまま、二人はつながっている。パメリンの方が腰を上下に振ってアルダートの性欲肉棒を激しく擦った。その感覚がアルダートには、たまらなく揺さぶられるものがあり、その店の客の全員が注目しているのも彼には分かるし、イクのは早くなって、
「あうっ、飛ぶっ。」
と金星語らしい表現で叫ぶと、といってもこれは日本語に翻訳しているわけだが、大量の黄色い液体を彼女の膣の中に迸らせた。
精液が黄色いというのが地球人と金星人の違いなのだ。それに血液の色は白い、というのも面白い特徴ではある。

遅ればせながら、筆者の自己紹介をしよう。冴えない四十代で、時々、電子書籍を出している。が、売れ行きもやはり冴えない。そんな自分だが、神様は見捨てなかったのだ。
日本人で日本に住んでいるけど、何処とは書かない方がいい、と金星人に言われたのだ。ぼくのように想像力の乏しい人間が金星人の話など書けるわけがない。で、あるからして、この小説と銘打ったものは実は僕が遭遇した金星人の記録した日常、かなり露出狂ともいえる金星人の描く実話を、しかもご丁寧にも金星人が日本語にしてくれたものを、そのままワードにタイピングしただけのものなのが、この『金星の女』なのだ。
最初のうちに暴露しておいた方が僕の良心も痛まないで済む。その金星人は白い円盤に乗って帰った。地球人の感覚なら血の色の赤の円盤というところだろうね。
さて、日本語にまで訳されているからタイプするのは楽ですよ。次に行こう。以降の話に行こう、なんてね。

アルダートとパメリンが腰を震わせているのを喫茶店の客は、
「おー。」
「すんごいねー。」
「あたしたちも、やりたい。」
と各自、ためいきと賛辞の言葉を投げていた。

金星は厚い雲に覆われているため、雲の下は地球人には分かっていないのです。実は、その厚い雲が地球よりも近い太陽光線を遮っているのだ。地球にしたってオゾン層などがあり、それが少し痛んでいると話題になったりするでしょう。金星の厚い雲は相当なもので、地球の科学では当分、突き抜けられないでしょうね。
そのためか金星人の肌は白いのですよ。金星には黒人や黄色人種は、いないのです。最近、地球の迷科学で全ての人種はアフリカから来たなどと馬鹿な説を出していますが、二十世紀も過ぎているのにどれだけ地球の遺伝学者が馬鹿なのかという格好の証明ですね。
真相を云いましょう。実は地球の人種は金星人である我々の祖先が作ったのです。それで、我々の祖先は宇宙船で地球に降り立ちましたが、人間は各大陸を捜して回ったが何処にも見当たらない。最後にアフリカを訪れると黒人が、いたのです。
「おい、黒いのがいたぞ。」
「ああ。地球の人間は黒いのだけだな。」
「うーむ。いかほど我々と違っているか。知性も全くなさそうだな。」
「そうだね。金星で研究中の人体改変手術を加えて見ないか。どうだろう。」
「そいつは、いい。この黒いのを肌を白くしたりできる。又、金星にはいない黄色の人種も作れそうだ。」
「ついでに各人種の知能程度も操作しよう。」
「そうだね。どの人種も同じなら面白くないや。」
「黒い肌は金星人と正反対だから知能は低くしよう。」
「黄色は、その中間か。」
「それでは不自然だ。黄色いのは、その中に白い肌よりも優れた頭脳を持つやつを一部、入れる。昨日、空から見た島国があったじゃないか。四つの大きな島でなっている・・・。」
「ああ。気候の良さそうな島だね。」
「ニッポンと命名しようよ。そして、それをこの島国に入れる人間に教え込む。」
「素晴らしいな。白い肌より優れた頭の黄色い人種。全部ニッポンに入れるのか。」
「いや、ごく一部、そうだな、十パーセントにしよう。あとは働くのが好きだけど頭はよくないのを九十パーセント位にしようか。」
「それはニッポンに、だろう?近くにある大陸に大勢の頭の悪い黄色い人種を入れたら、どうだ?」
「そいつは、いいや。将来、その頭の悪い大陸の黄色人種とニッポン人は戦争をするだろうな。」
「うん。だが仲裁役は白い肌の人種にさせるようにするか。」
「そうしよう。なんという人間開発か!」
二人の金星人は部下らしき十人に黒人を捕獲するように命じました。
その間、二人は人種変化の薬を調合していたのです。
素裸の黒人の男女が十組ほど連れてこられました。彼らは勿論、まだ言語を知りません。
「よーし。女の股を開かせてマンコを男に見せろ。まずは最初のカップルからな。」
と一人が部下に命じます。部下は挙手の礼をして、
「マイマイ、キー。」
と金星語で答えて黒人の豊満な乳房を持つ女を地面に寝かせると、しなやかな黒い足を大きく広げました。するとピンクのオマンコが、少し口を開けて露わになったのです。
腕を取られて立たされている黒人の男も裸で、女のマンコを見るとすぐに長めのチンポを立たせてしまいました。
黒人の男は腕を取られていた金星人に押されつつ、手を離された。野性の本能だけで生きていた黒人男は女に重なると充血したチンコを挿入して、摩擦感を楽しむように腰を前後に振ったのです。
それを見た金星人は、
「おー、ようやるなー。おれたちが見ていても羞恥心もない。言語もない。彼らの脳のレベルをアップしてやろう。」
と同僚に話しかけます。
「もちろんだよ。将来の地球人は人間が進化したのは二足歩行のため、なんて馬鹿げた推論を出すだろう。進化論なんて馬鹿な奴が書くかもしれない。でも、あの黒人どもは二足歩行だ。二足歩行なら知能が発達するなんて、ありえないよな。」
「おれ達は金星で脳科学が専門だった。サルを二足歩行させずに脳をパワーアップした事も、あったよな?」
「あったよ。あれは面白かった。そのうち脳パワーのレベルを様々に分けて進化させたね。」
「それが今、この地球で彼ら黒いのをレベルアップし、更に白人と黄色人種も創生する。これが現時点での、おれたちの仕事だぜ。」
二人は深くうなずきあった。部下の金星人達は賛嘆の目で上司を見ている。

かくして地球の人類は大別して三種に創造されたのである。金星人の肌は白い。その分、白人の脳には有利なものを多くつめた。住む地方も頑張りたくなるヨーロッパの適当に寒いところへ宇宙船で連れて行った。アフリカの暑い地帯には黒人をそのままにした。
幹部金星人は、
「おれたちを地球人は将来、神と呼ぶだろう。」
と宇宙船の最前席で横の幹部に話しかける。窓の外からは青い地球が見えるのだ。
「そうとも。金星人のおれたちが太陽神ラメリヤを崇めるようにな。」

やはり人間は進化した猿では、なかったのだ。サルは何億年経っても猿でしかない。地球人の脳をレベルアップさせ、黒人から白人と黄色人を作った責任からか、金星人は爾来、地球をいつも観察している。

白人といえども、元々はアフリカの黒人から作られたものなので宗教なども持たず、道徳もなかった。宇宙船、それは今見るように円盤形なのだが、そこから地球の上空八百メートルほどより金星人は当時のヨーロッパを手に取るように調べていた。
「おい、地球人に宗教を作ろう。そうしないと荒れ放題だよ。いとこ同士、セックスしたりしているから。」
「うむ、そうだね。そうしないと人類は劣化するみたいだな。」
ヨーロッパに宗教を広めるには白人の教祖では、面白くない。それで彼らはイスラエルの上空に飛んだ。エルサレムに来ると、低空飛行で市民を見る。
「おお。あの女、いい尻してるぜ。」
金星人は涎を垂らしそうだ。
「どれ、ああー、あの女だね。おっぱいも大きくてタマラナイ体だ。」
「おれが、やってもいいか?あの女と。」
「ああ。惜しいけど先に見つけた、おまえの勝ちだ。サタニクス君、行ってこいよ。」
「ようし。もう、チンポ半立ちだからな。」
金星人サタニクスは円盤から降り口を開け、人口反重力磁力を浴びつつ、ゆっくりとエルサレムに降りた。円盤から見た美人のすぐ近くに。周りには人もいなかったので金星人サタニクスは気づかれなかった。彼は、その美人の後ろから声をかけた。すでにヘブライ語は知っていたのだ。
「シャローム。美人さん。」
振り返った女性は、目の前に二十代の美男子が白い服を着て立っているのを見た。股間の辺りが膨らんでいるのも見たのだ。彼女は処女だったが、男のチンポが女に性欲を感じると大きく膨らむのは母から教えてもらって、すでに知っていたのだ。
マリア、彼女の名前、は、そのあたりでも有名な美人だった。が、まだ処女だったわけだが。
(美男子がチンコ半分立てて、わたしを見ている)
そう思うとマリアはウフフ、と含み笑いして、
「シャローム。あなたは誰?」
「わたしは金星から来たのです。わたしは、あなたがたが知らない存在。つまり、神なのですよ。」
(うっそだー、神はエホバではないのかしら。チンコ立てている美男子が神なんてねー。)
とマリアは思ったが、その男が近づいてくると矢張り何処か不思議な感じがした。
「信じていませんね?私が神であることを。あなたの名前はマリアでしょう。」
(どっきゅーん!当たっているわ、この人はエホバ様かしら?)
宇宙船から降りる前に金星人サタニクスは小型のタブレットのようなものから、マリアの脳内の記憶から彼女の名前を探り当てていた。当時の金星の科学、具体的には脳科学は、或る特定の電磁波を脳に向けて放射し、その反応から記憶されている言語を読み取る事に成功していた。さらにそれは反射されてタブレットに、その文字が写されるという発明までしていたのだ。
サタニクスは畏敬の念を浮かべたマリアの手を取ると、
「あの物置の陰に行きましょう。誰にも見られないところで奇跡を見せます。」
確かに彼の手は人間の手とは違った感じがマリアには、した。
(神様みたいで美青年、おまけにチンコは半立ち・・・・)
マリアは戸惑いながらも、その青年とともに大きな物置小屋の裏に回った。
彼は彼女から手を離すと、
「地面から浮き上がるよ。」
と宣言した。
すると、どうだろう。両手を肩から水平に広げたまま、彼の体は上へ浮き上がった。股間は前よりも膨らませて。
マリアは生まれて初めて見た。空中に浮いた人間を。いや、人間ではなく神様なのよ、この青年。
サタニクスは、
「どうだい?わたしが神であることが分かったかね?」
少し離れた場所からマリアは答えた。
「ええ、間違いなく神様です。あなたは。」
同時に、その場に跪く。少し脚をひらいて座ったので下着のない当時はマリアの陰毛とマンコは丸見えとなった。
サタニクスの空中浮揚はズボンのポケットの中にある反重力波動装置によるものだ。これは金星では安い価格のおもちゃである。
跪いて手を組んだマリアの穢れなき陰毛はカールしている。それを浮揚したまま見たサタニクスは肉欲淫棒を八十パーセントに硬直させて、
「マリアよ、来なさい。立ち上がって、わたしのズボンを脱がせるのだ。」
「はい、神様。」
彼女は従順に迅速に行動した。サタニクスの白いズボンをベルトを外して丁寧に下ろす。黒いパンツを履いていたサタニクスの股間は今や九十パーセントは勃起している。下着など見た事のないマリアは、
「まあ、神様は人間と違ってズボンの下に衣装を纏っていらっしゃるわ。もしかして、この下にあるものはチンポなのですか?」
敬虔な眼をしてサタニクスの股間の膨らみを見詰める。
サタニクスは笑顔で、
「さよう。マリア、わたしはおまえの美しさにチンポを立ててしまった。さっき、おまえのマンコを見たのだよ。」
「まあ。神様、わたくしめは人間の女ですわ。」
「なーに構うものか。ギリシア神話にも神と人間の女が交わる話が、あったろう。わたしもマリア、おまえのマンコにわたしのチンポを入れたいのだよ。」
「まあ。」
マリアは頬を薔薇のように赤らめた。少し俯く彼女にサタニクスは、
「その黒いものも降ろしなさい。」
「はい。」
彼女はサタニクスの黒いパンツを降ろした。サタニクスの膝下にズボンとパンツはある。
飛び出たのはスコンと上を向いたサタニクスの肉棒だった。大きなキノコにも見えた。
マリアは、
「きゃっ。」
と叫ぶと両目を両手で閉じる。今時の若い地球の女は、こんな事をしないだろうけど。
サタニクスは命じる。
「わたしのものを、しゃぶりなさい。」
マリアは両手を目から外すと、
「ええっ?!そんな事・・・。」
「いいのだ。神様のチンポをしゃぶれるのは今の地球では、おまえだけなのだ。」
「あ、はい。光栄なのですね。」
彼女は両手をサタニクスの雄雄しいチンポに優しく添えると、口の中に咥えた。生暖かくて、香ばしい。処女ではあるけれど、これから先、このチンポを自分のマンコに受け入れるのか、と思うとマンコを少し湿らせてしまった。
今や百パーセント、サタニクスのチンポは勃起した。マリアは、たどたどしくサタニクスの肉欲棒をフェラチオしている。彼女の舌の柔らかさも心地よいものだった。
「マリア、わたしのズボンと黒いものを足から降ろしなさい。」
「ブチャ。」
と音を立てて彼女はフェラチオをやめ、口から淫慾棒を外すと、両手でサタニクスのズボンとパンツを降ろした。それが足から抜けると、ストンと彼は地面に立った。あそこも立てたまま。
マリアは着地した神を敬虔と性欲の入り混じった気持ちで見上げるのだった。

「マリアよ、神の子を産むのだ。」
「はい、神様。」
と答えて彼女は眼を閉じた。処女らしく。サタニクスは彼女の唇に自分の口を重ねて貪るように吸った。マリアは、その唇に地球とは違う異次元な感覚を受け止めた。これが神様なのだ、と。
確かにサタニクスを初め、金星人は金星の物質から出来ているので地球人の肉体とは若干違う。でも、それはチャンポンの麺と焼きそばの麺との違い程度である。
深くディープなキスをした後、サタニクスはマリアの赤き唇の中に舌を入れて絡ませた。彼女は初めての男性が神様だとは、生まれてから一度も思った事はなかった。現代でもそう思う女は、いないだろう。
イスラエルの荒れた大地の風が弱く吹いてくる。
サタニクスはマリアの腰布を取ると、彼女のまんこに右手を当てる。金星人の手が触れたわけだが、彼女は神様の手と思っているので、
「あっ、勿体無いです、神様。」
とサタニクスが唇を外した瞬間に声を上げた。
「ふふ。指マンだよ。天界では私は指マンのテクニシャンとして知られている。」
「あふっ。女神様にもマンコがあるのですか。」
「当たり前だよ。人間は私達が作ったのだから。」
「まあ。聖書に書いてあるとおりですのね、やはり。ああん。」
サタニクスの指はマリアの処女膜に触れたのだ。
「いくぞ。マリア。」
「はい。神様。」
と答えて脱力する彼女の体を膝の裏で抱えると、サタニクスは駅弁ファックの体位を取った。すでに彼女の下半身は全裸で、真っ黒で豊富な陰毛がボウボウと伸びている。
サタニクスは隆起した肉棒をマリアの開いた淫唇に、うずめていった。
「はぅーん、いやっ。」
とマリアは喘ぐ。処女膜をサタニクスの淫欲棒が突きぬいたのだ。これから先、何百年か後には聖母マリアとして崇められる若き女性のマンコを。
少し出血した彼女のマンコをサタニクスは執拗に肉棒でピストンする。と同時に左手で彼女の尻を持って支え、右手で上着を脱がせると、たわわに実ったマリアの乳房を掴み、形が歪むように揉みしだいた。
「ああっ、あっ、あっ。かみさまー、感じちゃうー、まんこ、こわれそうー。」
と後の聖母マリアは神様とのセックスに巡り合うのも自分の信仰の深さを表すものだ、と内心得意になっていたのだ。それに人間の男より神様は異次元のセックスの喜びを味合わせてくれる。それは日銀の異次元緩和の数億倍の喜びであろう。イスラエルなのでイスラエル銀行での金融緩和の異次元緩和と表現したほうが正確なのであるが。
Bank of Israel
というサイトもある。

サタニクスの腰は風を切るほど早く振られ、なめくじのようなマリアのマンコは彼の激張した男欲根に絡まり付き、軽く締め上げると彼は、
「おおっ、出すぞ神の祝福を。ほーら。」
ドドドド、ドピュッ。ドドド、ドピュッ。
と二度もサタニクスは処女だったマリアのマンコの中に中出しした。彼女は子宮にそれを受けて、口を開き舌を少し出した。その後、聖母などと呼ばれるとは思えないエロティックな構図だ。その体にはサタニクスも、もう一回戦を考えたが二度出しは割りとキンタマに答えたらしく、
「マリアよ、これでおまえは妊娠する。神の子をな。」
と語りかけると、ちいさくなったチンポをマリアのマンコの中から取り出した。
マリアは嬉しそうに微笑する。
サタニクスはチンポをズボンにしまうと、
「だが、やらねばならぬ事がある。それは・・・宇宙船でやろう。服を着なくてもいいから、手に持つように。」
と指示すると、胸のポケットにあるUFOへの連絡ボタンを押した。五秒もせずにオレンジ色の光を発する円盤型の物体が二人の前に着陸した。
UFOの正面の壁がエレベーターのように左右に割れた。サタニクスが乗り込む後ろからマリアがついていくと、壁が閉まって青い色の服を来た医者らしき金星人が二人向こうの壁のドアが開くと眼に映る。医師の一人はマリアに近づいてきた。(この人も神様なのかしら。なんか医者みたいだけど。)それから自分が腰布をつけてなくて、手に持っていてアンダーヘアもオマンコも丸見えにしているのに気づき、腰布を陰部に当てて隠すと医者は、
「隠さなくていい。そのまま来てくれ。君が隠したところを手術するようにサタニクス様に命じられたのでね。」
「はあ、なんの手術ですの。」
「いいから来なさい。こっちだよ。」
円盤内の別の壁が開くと、緑色の壁の部屋が見えた。二人の医師にマリアは遅れて入ると、その部屋の中央に白いベッドが六脚の支えによって固定されていた。一人の医師がマリアに向けてペンライトのようなものを向けると、先端から黒い光が放たれて彼女の額に到達した。すると突然、彼女は意識を失って倒れこんだが、そこにはベッドがあったので、それに寝そべる格好になった。
右肩を下にした姿勢の彼女の左足を取ると、医師はベッドの上で彼女を大開脚させた。すると股間に浮き立った剛毛の陰毛の下に、ピンクのマンコの縦スジが見えて、処女を失ったばかりの新鮮さが魅力的だ。
マリアの破れた処女膜を、金星の特殊なメスで医者は丁寧に縫い上げていく。すると、どうだろうか!
縫い終わった彼女の処女膜は、すっかり元に戻っていたのだ。処女懐胎した聖母マリアの誕生だ。
医師は深い湖のように微笑むと、
「うまくいった。眼を醒まさせてやるか。」
と助手らしき医師に促すと、
「はい。地球上では彼女が聖母として仰がれる日が来るでしょうね。処女で懐胎した人類で唯一の女性として。」
「サタニクス様は、生まれた子供にイエスと名づけるようにと指示された。さあ、聖母の眼をあけてやれ。」
「了承しました。」
助手は金色のペンライトを静かに眠るマリアの額に向けた。黄金色の光線が細く一筋に彼女の小麦色の額に降り注ぐと、マリアは両目を開けて、
「終わりましたか?手術は。」
主任らしき医師は、おもむろにうなずくと、
「あー、終わったよ。君のマンコは処女に戻ったのだ。」
マリアは二つの眼を満月にすると、
「えええーっ。処女のオマンコにですかぁ。信じられなーい。」
「触って御覧よ。君のマンコに。」
「え。ええ。」
彼女は頬を赤らめつつ、右手の指をマンコに当ててみると、
「ほんとですね。先生、何かオナニーしたくなっちゃって。」
「ああ、いいとも。やりなさい。ただ、処女膜を破らんようにな。」
主任の医師は両手を腰の後ろで組んで、一歩、離れる。助手の医師も同じ行動を取ると彼女をさりげなく見守るようにした。その二人にマリアは、
「なんか見られると恥ずかしいですわ。」
と頬を赤くするのだ。
主任医師は、
「構わんとも。わたしらは医者だよ。危険のないオナニーか、見守ってあげよう。ついでだが、金星の女たちは、自分たちの長い髪でマンコをさする事もある。君は今は無理なようだが、ね。」
「うふふ。すごーいですね。なんか、むずむずしてきて・・・。」
彼女は両の太ももを大胆に大きく開くと、ピンクのマンコに華奢な右手の人差し指を柔らかく当てて、上下にさする。
「あん、ああん、あはっ、かみさまあ・・。」
彼女はサタニクスとのセックスを思い出して、オナニーしたのだった。

それからイッたのは覚えているが、それからの記憶は彼女にはなく、気がつくと自宅のベッドで服を着て寝ていた。腰布もちゃんと着けて。
数ヶ月もすると、彼女は自分が妊娠した事に気づいた。記憶を辿ると、
「わたし、神様とセックスしたわ。確かに。フェラチオもしたと思う、きっと。」
と、ひとりごとで話した。
サタニクスのどでかい真羅を、マリアは昨日のように目の前に見るのだ。

自分が妊娠したのは神からの恩寵だ、とマリアは村人に語った。その時に集まっていた人々は、嘲笑した。
「おまえが父なし子を孕んだのを誤魔化すためだろ。」
「あー、そうだそうだ。マリアって綺麗な女と思っていたけど淫乱だったんだなー。わしの息子には嫁にもらえんぞ、いや、こりゃ全く。」
「処女で妊娠したなんて嘘つきやがって。」
マリアは右手を大きく回すと、
「みなさん、静かにしてください。今、わたしを見てくれた、お医者さんが来ます。」
と高らかに宣言した。すると白い服を着た若い医者が出てきて、
「みなさん、マリアさんが妊娠しているのは本当です。しかも、処女である事も本当なんです。医学的に証明できます。これはユダヤ教始まって以来の奇跡ですね。モーセもびっくりですよ。」
と又もや高らかな声で言い渡したのだ。聴衆は徴収されてきたのではなく、ひまな日曜日にそこの広場に来ていたので、真面目そうな医者が言った言葉に衝撃を受けた。とはいえ、
「でも、ありえないなー、そんなの。多分やったあとに、くっついたんだろう。」
とヒゲ面の青年が口にした。
「あー、そういうのあるな。しかも、それは男の精液が固まったものだったりして。」
ふふん、と自分で話したその後で笑ったのは丸顔で目の大きな青年だ。誰もが処女が妊娠するなど不可能だ、と当時のユダヤ人でも思っていたのである。よってマリアと結婚する男など、いなかったのだが・・・。

トントン、カンカン。一日中、かなづちで木材を打ち続ける。大工のヨセフはハンサムな青年だった。それだけに女にモテたが、その噂が広まると結婚適齢期の若い女性は集まると噂した。
「ねえねえ、大工のヨセフってさー、ヤリチンなんだってー。知ってた?」
「ホホ。いい男だものねー。でも、それなら結婚相手には無理だわ。浮気されっぱなし、なんて今から考えてもゾッとするわー。」
「そうね。やっぱり男は中身なのよ。」
「中身って、それ、チンコの事?」
「それもあるけど頭の中身もね。」
「ヨセフのあれって、太いのかしら。」
「太くても硬くないと、面白くないかもよ。」
「あらジュリエット。あなた、もう男とオマンコしたの?」
「まだ、してないけど。耳学問が凄いのよ、わたし。」

といった理由から、婚前の女性からすべて嫌われたヨセフは今度は人妻へと食指を伸ばすが、ユダヤの人妻もなかなか貞潔で現代日本の出会い系人妻とは訳が違う。
それでヨセフはある時、妊婦を誘ってみると、
「いいわよ。でも中出しはダメ。外に出してくれるんなら、いいわ。あんたならテクニックがありそうだし、顔射がいいけど。」
「わかったよ。腹射になるかも。すぐ出そうな場合。」
「まん毛に射精になっても仕方ないわ。もう何ヶ月もセックスしてないの。おなかは大きいし、だんなが興味がないのは、わかるけど。」
二人は既に林の中の人目につかないところに立っていた。ヨセフは女の後ろに回ると、女の大きな乳房をまさぐると右手で女の顔を後ろに向けてキスをする。右手を乳房におろすと両手で豊満な女の果実を揉み捲くると同時に舌を女の口の中に入れて絡めると、やがて妊婦の乳首は硬くなるのだった。
「股を開いて立ってくれ。うしろから君のマンコに入没するからさ。」
「あー、いいよ。はい。」
美しすぎる妊婦は大股開きで立ちなおす。と、そこにヨセフの竹ざおのような陰茎が腰布を捲られた後に妊婦の黒茶けたマンコの中に深く埋め込まれた。妊婦といえど顔は美人だ。悩ましい顔をして、
「ああーっ、とても太いーっ。」
ヨセフは彼女の首筋を舌でなめまくると、
「旦那のモノと、どっちがいいかな?」
「あっ、子宮にあたるうっ。ヨセフのよーっ、もちろんだわ。でかくて硬いんだものっ。ああっ、マンコ壊れるーっ。」
二人は共に腰を振っていた。風は、そよとも吹かない林の中。落ち葉を踏みしめつつ、その日二度も妊婦と大工のヨセフは立ちバックでマンコした。

その体勢だったので、最後は尻射となったわけであった。口コミとは当時から力が強い。大工のヨセフが妊婦を好んでプレイするのは、いつのまにか主婦連の間には広まった事実だ。
マリアが洗濯物を干していると、隣の家から若い主婦のアルトリノが中東美女の顔を出す。
「あら、マリアちゃん。おなか出てきたけど、父親は神様だって本当なの?」
と問いかけてくる。マリアは、きっ、とした顔をすると、
「わたしが嘘をついていると思うの?」
「嘘だなんて。あり得ない話だもの、そんな事。」
アルトリノの目は、しかし笑っていた。マリアは抗弁しても信じてもらえないとばかりに再び洗濯物を長い竿に干していった。洗濯ばさみのない当時は、洗った服の両端を結んでおくというのが一般的で、洗濯機もないから手洗いは無論の事である。
家事手伝いのマリアには一家の洗濯が課せられていた。アルトリノは再び大きな眼をして口を開くと、
「ねえ。妊婦になると男って普通、相手にしてくれないわよね。」
「え?ええ、そうね・・。」
「でも妊婦マニアがいるのよ、この辺に。」
「そうなの。でも、わたし関係ないから・・・。」
「男の味、忘れられないでしょ、マリア。」
「・・・・。うん。」
マリアはサタニクスの隆起したチンポを膣感として思い出したのだ。アルトリノは人助けする顔で、
「それならね、いい人がいるのよ。大工のヨセフって呼ばれているんだけど。」
「大工さんか・・・でも、わたし処女だから。」
「二度も処女喪失できるなんて、羨ましいな。ヨセフの金槌みたいなチンコでガンガン打ち込まれてみたくないの?」
マリアはビュンビュン動く男の陰茎を想像して、
「なんか欲しくなっちゃった。その人のチンコ。ヨセフって独身なの?」
「独身らしいわね。よかったら、結婚したらいいじゃない。」
マリアの顔はハッキリとした。それはうす曇りの空が急に晴れていくような明度の転換だ。
だから口にする言葉も明るく、
「そうね。そうする。会ってみたいな、ヨセフという人に。」
と答えたのだ。

アルトリノの紹介でマリアはヨセフと会った。しかもヨセフの一人暮らしの狭い部屋で昼に。太陽は中天にかかり、SUN,SUNと熱と光を送ってくる。マリアの頬も上気して赤くなると、
「わたし神の子を妊娠しているの。しかも処女だわ。」
と打ち明けるとヨセフは、
「噂の人は、あんたか。信じられないけど、早くしよう。あんたの膨らんだ胸を見ていたら立っちまったよ。」
ヨセフはヌッとコーラの瓶のような勃起物を下の服から取り出したのだ。マリアは、それを見ると涎が出そうになり、
「思い切り、突いて。」
と色っぽく誘うと、ベットに両手を突いて豊満な尻を突き出す。ヨセフは荒々しく彼女の腰布を剥ぎ取ると、艶かしい尻の肌の感触を両手で味わいながら、ピンクの彼女の貝のような膨らみ、そう、それは大きな二枚貝が少し開いたような形状をしている、その割れた隙間に祈祷するかのように亀頭を挿入した。
「あうんっ、痛いっ。」
彼女は声を上げた。貝の割れ目から赤い血がスラスラと流れている。ヨセフは、
「本当に処女だ。いいのか、もっと入れても?」
と彼女のスイカのような尻を摑んだまま聞くと、
「ええ、板痒い感じ、あ、なんか気持ちイイ。擦り付けて。」
「おおーし。いくぞー。」
ヨセフはピストンを始める。パシンッ、パシッとマリアの肌とヨセフの肌が触れ合う音を出す。外は明るく窓は開けっ放し、でも田舎だから人も通らないので安心だ。
勢いに乗って前後に揺れる二人の尻は少し汗ばみ、その汗は重なり混じるのだ。時々ヨセフはマリアの顔を顎で自分の右手の指で持ち、彼女の顔の向きを自分に向けるとキスをした。何度かするとマリアの方から積極的に舌を絡めてくるし、尻もユサユサと振り始めた。
金星人との初体験から少し経っていたが、ヨセフの男根の動きに二度目の処女を破られてから、ついに官能の喜びを覚え、
「ああっ、こわれるぅぅぅ!オマンコ、いきそー。」
と大きな声を上げたのだ。これが後に聖母マリアと慕われる女性の生の姿では、あったのだが。

それでは、金星の話に戻ろう。金星は既に資本主義ではなく、共産主義などという地球で起きた世にも愚かな制度などできることはなかった。
圧倒的に金持ちが増えたため、税収は充分であり、その度合いが高いため地球の馬鹿マルクスが考えた富の分配などは貧乏人の奪取によるものではなく、金持ちからのありあまる税金の納税で行われたのだ。
これこそ本当の富の分配であった。資本主義を悪とみなした頭の悪いマルクス君よ、君の愚にもつかない思想は貧乏人が金持ちから強制的に富を奪い取る事から始まるソビエトを生み出し、中国共産主義も作り出した。
これらは泥棒革命なのだ。
貧乏学者の哀れなオナニー的妄想は二十世紀の貧乏人どもを揺り動かし、米ソの冷戦状態にまで到ったのだ、というのは地球では近年までの話。

金星では資本主義の究極が貧困をなくしたという超資本主義であり、そのため別荘を持たない金星人は、いない。余暇も充分で、趣味はセックスという金星人も多いそうだ。
地球に飛んでくるのは政府系金星人で、一般の国民は余暇でセックスを長く楽しむ方が地球という遅れた野蛮な星に行くよりもずーっといい事なのだ。
だから金星の女はセックスを楽しむために美容に励み続け、美人が続出している。
それに驚くべき事には・・・。

カーラ・オパルは地球にしばらく移転するために、日本の区役所のようなところに行った。パスポートも取れるようになっている。金星人とて全く自由に行動しているのでは、ないのだ。ただ、ただなのだ。パスポート取得費は。何故かと言うと金星人の空間を増やすためには、地球のような星に行ってほしいのが金星連邦国の考えである。
金星には国は、この連邦国のみで軍隊も一つだけ。それでは何が励みとなるのか、という事だが、他の惑星との仮想戦における訓練で日々、軍事力を鍛えているのだ。こういうところでは、やはり金星でも女性の入隊を許さない。今の地球の日本のほうが、女性自衛官もいるのでダラケテいるのかもしれない。

パスポートを取得する部屋は個室となっている。カーラ・オパルが入室すると、係官らしき若い男性が、俯いていた顔をハッとあげた。
「すみません。オナニーしていたものですから。」
と金髪の男は、金星人はみな、金髪、悪びれずに弁明した。
「いいのですよ。若い男性なら、仕方ないのね。でも勤務中じゃない、大丈夫?」
オパルは自分の金髪を撫で付けながら尋ねる。
「いえ、上司から許可されていますから。」
「許可?されてるのね。」
「ええ。オナニーして射精しないようにする訓練ですよ。あ、住民票をお願いします。」
「はいはい、ここにね、あるわよ。オナニーした手で触るのかしら。」
「ええ、大丈夫ですよ。手もペニスも消毒は、この部屋に来て毎朝してますから。」
「そういえば、イカ臭い匂いもないわね、はい、住民票。」
金星の紙は地球と違って、薄いゴムのようなものである。それにレーザービームのようなもので筆記する。このペンは太陽光で充電されるのだ。金星は厚い雲で覆われているが、特殊な衛星を飛ばすことによって地球よりも距離の近い強烈な太陽エネルギーを、その衛星に取り込み、そこから金星の地上にあるアンテナに送る。それを各家庭に送るのだ。
地球と違ってコストは、ほとんど不要。だから、電気代は金星ではタダなのだ。
カーラ・オパルから受け取った住民票を係官は、地球のコピーの機械のようなものに入れると、
「パスポートを作るのに、お金はいりませんが、女性の方にはオプションで逆にお金を差し上げることもできますが、ご利用しますか?」
と笑顔で聞くので、
「お金、くれるの?なら、もらいたいな。」
「わかりました。それでは、と。まずは、おっぱいを見せてください。」
カーラ・オパルは仰天して、
「ええっ。そんな事するのかしら。」
「もちろんです。金星を離れるのですから、地球の男に見られる事もあると思います。そういう乳房を当方ではカメラに記憶させてデーターを作っているのですよ。よろしければ、ご協力下さい。」
(本当に区役所なのかしら。でも、お金もいいもんね。)そう思った彼女は、
「ええ、見せます。」
と答えて、上着を脱ぐ。すると、すぐさまパイナップルのような豊潤な乳房が、ぷるるんと出た。金星人はブラジャーをつけない。それは男に早く乳房を揉ませるためである。
これは昔の日本と似ている。最近、というか随分前から日本人女性もブラジャーを付け始めた。下着の下にである。とても面倒な話だ。この事が実は少子化や晩婚化につながっているのかもしれない。
なんとなれば、着物にはブラはないからである。
係官は涎をたらさんばかりに、
「ああ、いいですね。カメラに撮ります。」
パシーと音がした。どうやら係官の制服の胸ポケットに刺しているのが、カメラらしいのだ。
カーラは後ろを気にして、
「他に人が来ないかしら?」
「大丈夫です、今日はカーラさんだけです。金星外の惑星に行く人は、滅多にいませんから。」
「それなら、する事はオナニーばかり?」
「てへへ。一応そうです。でもね、オナニー金星選手権に出場が決まったから、ここの役所としても便宜を払うとかいう事になりまして。」
「スポンサーみたいな感じね。」
「そうですね、ここに回されたのもオナニーに励ませるためなんです。だから堂々とオナニーしてますよ。因みに昨日は誰も来なかったので、一日オナニー三昧でした。」
「ハハハ。ネタに困らないの?」
カーラは自分の豊胸をグイと突き出しながら聞くと、
「前日の夜見たアダルト動画を思い出しつつ、やってますから。家には超高性能ダッチワイフも、この前の夏のボーナスで買いましたから、家ではオナニーより、このダッチワイフでバーチャルセックスできますよ。空想よりも現実的なダッチワイフですから。」
「へえ、そうなのね。金星の科学を使えば何でも開発できるわね。で、どんなダッチワイフなの?」
「はあ、それは・・・・。」
係官は家に帰ると、金星では独身者でも家を国にもらえる。勤続五年が基本的な支給対象で、これは民間企業でも同じだ。
同じにしないと誰もが公務員に、なりたがるためである。
で、その係官、カリモ・テスタフは誰もいない家のベルを押すと、人間ではないそのダッチワイフがインターフォンで答えるのだ。
「あなた、おかえりなさい。」
「ああ、ただいま。開けてくれよ。」
「はい、少々お待ちくださいませ。」
と太古の大和なでしこのような受け答えをして、しばらくするとドアが開く。姿を現したのは黒髪を長く伸ばし、着物を着た美女が立っている。この着物は、百年ほど前に金星人が地球探査中に日本で買ったものなのだ。
目が大きくて眉は細いそのダッチワイフを彼は、クリコと名づけていた。カリモ・テスタフは大学で地球学部日本学科を専攻していたので、日本語には通じている。因みに金星の大学は四十年制なので、彼が日本語ペラペラなのは当たり前かもしれない。
修学旅行みたいなものがあり、宇宙船で日本に行く。その時、京都で買い物をするわけだ。彼ら金星人は白人にしか見えず、京都の人々も白人としてしか見ないので怪しまれる事はないのだ。帰りは鞍馬山から飛び立って金星に帰るコースの時もある。
閑話休題、日本美女のようなダッチワイフに迎えられて、カリモ・テスタフはご機嫌な様子だ。あんこ型で丸尻、少し脚は短めで身長も低めのそのダッチワイフ、クリコは食事の支度まではせずに寝室に先に行ってしまった。
簡単な食事を作れるロボットも金星にはある。ダッチワイフの脳に、それをプログラムするのは簡単とはいえ値段が高くなるので、ダッチワイフはセックス専用に開発されている。オプションで食事を作れるダッチワイフにする事は、メーカーによっては提示しているが、その注文は、あまりないのだ。

カリモ・テスタフは自分で買ってきた食べ物を食べると、特製の飲み物を飲んだ。この飲み物の中には、男性器を強靭にする栄養素が入っている。
寝室に入ると窓の外にはピンクの月が浮かんでいる。もちろん金星の周りを巡る衛星はないのだが、各国で月のような物体を夜間、打ち上げている場合がある。それは地球探訪中、地球の夜には月が出ていて魅惑的だったので、更に魅惑的な情景を金星で作るため、ピンクの月が各国で打ち上げられたのだ。

クリコはベッドに寝そべっていたが、カリモの姿を見ると起き上がってウインクした。カリモはベッドに近づき、立ち上がったクリコを抱く。若い女の匂いが心地よく彼の鼻腔をくすぐった。柔らかな、又、日本女性らしい肌理の細やかな肌に彼は即勃起した。
その固形がクリコの陰部に当たると、
「いやあん。立ってる。」
と恥ずかしそうにするのだ。こういう反応は、様々な状況を想定してクリコの脳とも呼ぶべき部分にプログラミングされている。その設定は一万の場面と言うから、相当なものである。
カリモは、益々興奮した。生身の女とは違う異次元の興奮だ。彼女の着物を剥ぐと柔らかな裸身、少し短めな脚と大きな尻がカリモの頭の中を滅茶苦茶に掻き回して性棒を巨大にする事だけを一点に考えさせたのだ。
その結果、ムクムクと鎌首を蛇のように擡げた彼の性棒はクリコの真っ黒なヘアに触れた。
「あ、はん。」
と恥じらいを感じた悶え声に彼は、ベッドにクリコを押し倒して強引に彼女の足を開くと意外にも抵抗なく大開脚してくれた。もう、マンコ丸見えでピンクの唇は大きく開き、彼の性棒の挿入を待っている。
カリモは急いで服を脱ぐと、野太くなった己の分身をクリコのマンコに挿入したのだ。
「やあん、いい。」
と深く挿入していく過程でクリコは大きく悶えた。とてもダッチワイフとは思えず、それというのも電力を充電しているので彼女の体温は人間と同じなのだ。カリモはクリコとディープキスをしながら、思い切り腰を振り、唇を離すとクリコの尖ったピンクの乳首を舌で転がした。
「ああっ。はあーん。やあん。」
と頭を左右に振った彼女の黒髪がバサバサとベッドのシーツに音を立てた。彼女の目はエクスタシーを感じて、閉じられていた。その痴態にカリモはクリコの膣内に深く収まった野太い亀頭から、大量の精液をどばっ、どくっ、と発射すると、その気持ちはスカーッとした気分に浸された。高い値段だったが、どうにかすると金星の女の金髪のオマンコよりも黒い毛が性欲をより高める気もした。
その後、百八十度近く太ももを開脚したクリコは夫のモノを回復させたがっているようにカリモの首に寝そべったまま両手を掛けて、自分に引き寄せると柔らかい唇でキスしてきた。
それだけでもカリモは脳天に電流が走り、クリコの膣内の自分の分身を即、充血させると腰を振り、膣内を擦られたクリコは、
「気持ちいいっ。好きよ、あなたーん、ああっ。いくぅーう。」
と可愛らしく激しく、大きな尻を振りながら悶えたのだった。

アダムとイブの神話も実は金星人が登場する。その話は、後からするとして今はカーラの質問に答えたカリモの答えは、
「・・・日本女性のダッチワイフなんですよ。」
と短く簡潔に答えた。あまり長く説明しているとチンコが立ちそうなので、それは、まずい。
「ああ、おしとやか、とかいう地球の日本女性ね。で、パスポートの方は、もう、いいかしら。結構、わたし急いでいるのだけど。」
「あ、ええ。どうぞ。完了しました。」
機械から出てきたパスポートをカリモはカーラに手渡した。

原始の世界の地球上で一組の裸の成年男女を金星人はUFOから捕獲して、金星でも温暖な地帯に連れて行った。その頃の地球人は金星人を見ても恐怖を抱かなかった。
恐怖とは、何か。
それは過去の記憶から呼び起こされる感情である。もし、過去に恐怖を味わった事がないのなら、何人も恐怖感は味わうことはないのだ。地球人が恐怖を味わい始めたのは、恐竜や巨人族を体験してからの事だ。
恐らく現在の地球の人類は、小回りが利くため恐竜や巨人族に勝ってきたのだろう。
まだ言葉もあまりなかった頃に原始人類は、夜、物陰から洞窟の中を伺い、楽しみにしていたかもしれない。
「あーん、あうーん、わおーん。」
と洞窟の中から巨大な女の喘ぎ声が聞こえてきた。それを洞窟の外から原始人三人の男が眺めている。見ると、洞窟の中に大きく足を開いて寝そべった巨人の女が少し背の高い男にハメられていたのだ。二人の身長は五メートルは、ありそうだ。
男の出し入れされるペニスの長さは五十センチ以上あり、女のワギナは二十センチ位の長さで巨人男の特大肉棒を受け入れている。男は、
「ううっく、おおお。あうう。」
と声を上げながら、人類の二倍以上の尻を振っている。女の乳房も、とにかく巨大だ。その正にパイナップルのような乳房が、男が腰を振るたびにユッサ、ユッサと揺れるのだ。二人は篝火の近くでセックスしているので、女の長すぎる髪もよく見えた。
原始人類はAVなど見なくても、こういう今の人類には見られない、サーカスでもありえない特別なセックスを鑑賞していた。
巨人の男女のセックスは正常位から騎上位へと移る。巨大な手を組み合った若い巨人の騎上位セックスは、原始人の方から見ればスイカが二つ横に並んだような女の尻が上下に動き、ビール瓶のような男のモノを女の巨大なマンコが咥えてドシッ、ドシッと音を立てている。
二人の裸体に流れる汗も量が多すぎるのだ、今の人類に比べて。洞窟の原始人は、それを眺めて自慰に耽るものもいた。巨人女のマンコは大人の男性の頭が入りそうなのである。
巨人女の尻の動きが速くなると、男は、
「おうふ。うぐうぐー。」
と叫び、射精して果てた。女のスイカ尻は、ひくっ、ひくっと淫らに揺れ続けた。
洞窟付近の三人の原始人は、それを見てから家路に着く。三人は同じ洞窟に男同士で暮らしている。一人が、
「あの女、しよう。」
と提案すると、
「そう、しよう。あと三人いると、女おさえて、三人でする。」
「よし、やろう。ちんこ、気持ちいい。」
案がまとまった三人は翌朝、村の若い三人を連れて女のいる洞窟へ向った。三人も裸だし、若い三人も裸でチンコ揺らせながら原始のアフリカを歩く。
キリンが六人の揺れるチンコを見ながら通り過ぎて行った。
洞窟に着くと巨人男は、いなかった。裸の巨人女だけが洞窟の奥に座っていて、篝火は燃えている。
六人は眼を見合わせると、
「それっ。」
と声を掛けて洞窟に入った。巨人女は大きな顔を六人に向けて、驚きの表情を浮かべた。何せ六本の半立ちのチンコが並んでいるのだ。女の顔は大きいが美人と云えるものだ。その頃の地球は氷河期に入る前でアフリカが温帯地方だったので女の肌は小麦色というより、外に出ないので白かった。朝の光と篝火の灯りで昨日の夜よりハッキリと見えるのだ。それだけに美人というのも、よく分かる。大きな下腹部にそよぐ陰毛地帯も幅広く、マンコの割れ目も巨大だがピンク色だ。
六人は女に飛び掛った。巨人とはいえ、女なので三人が女を取り押さえた。頭を抑え、両手と両脚を押さえる。それから二人で百八十度くらい太ももを開かせたのだ。
「わっ。いえい、いえい。」
と女は叫ぶ。巨人男は狩りに出ているらしい。マンモスも一人で倒せるらしい。
押さえていない男三人は、巨大とはいえ美しい女の裸身、しかもマンコ丸見えで口が開いているのを見てチンコを勃起させないわけがない。ギンギラとチンコを直立させ、三人は同時に巨人の美人女の巨大なマンコに三本のチンコを入れたのだ。
女は黒髪を揺らせると、
「あうーん、いいっ。」
と喜びの混じった悶え声を大きく出した。抵抗は、ほとんどしない。それは、そうだろう。原始の時代に女には貞操観念などないからだ。草原で出会った男とも平気で青空の下、セックスをしただろう。それは野生の馬が、見ていたかもしれない。
だから、三人の勃起チンコの動きに合わせて巨美人女は白い大きなスイカのような尻を振った。
抵抗しないので、抑えていた三人は三本のチンコを受け入れている女のマンコと巨大な乳房を見て、即勃起した。入れるとしたら・・・そう、女の口しかない。
その三人は女のピンクの上の唇をこじ開けて、三本の勃起チンコを咥えさせた。
「うぐー、うぐー。むやむや。」
女は口の中で三本の勃起チンコを味わうかのように、頬張り、しゃぶる。フェラチオのテクニックも相当に巧い。
女の柔らかな上の口と下の口は、合計六本の固いフランクフルトを味わったのである。
なんという絶景の乱交セックスだろうか!!!
六人は、ほぼ同時に、
「おうっしっ。」
と声を上げて、射精した。それぞれチンコを引き抜いた後、女のピンク色づいた肌を舐めたり、キスしたり、クリトリスをしゃぶったり、乳房を吸って揉んだり、をそれぞれが楽しみ、巨美女も、こらえきれない快感に、むせび泣くような声を出して悶えていた。それを三十分ほど続けた後、六人は今度は上の口と下の口に入れる場所を変えて、又、三人ずつ同時に勃起肉棒を挿入して巨美女と快感を味わった。

数ヵ月後、巨美女は妊娠している事が分かった。六つ子が生まれたが、身長は巨人族の平均よりずっと低いものになったという。

こういった時代の男女、といっても巨人ではない方の原始人を連れ帰った金星人は、果物や穀物、野菜がいくらでも食べられる土地に置いて自由に生活させた。もちろん、二人とも全裸で女はマンコ丸見えで陰毛を風にそよがせて金星の楽園を歩いていた。
金星人は或る日、二人に、
「ここにあるものは何でも食べてよいが、ただ知恵の木の実と呼ばれるあの木に生えているものだけは食べてはならない。」
と厳命した。続けて、
「わたしはエホバである。」
とも。
二人は神であるエホバの言葉を守り、その知恵の木の実は食べなかった。その土地には二人の他に人は、いなかった。二人とも全裸で生活し、恥ずかしいとも思わなかった。食べ物と水、水は近くにある泉から飲めた、があるのでアダムは特に狩りに行く事もなく、イブと一日中一緒にいて気が向いたらセックスしていた。木陰での立ちセックス、海岸での水中セックスもした。

これらの彼らの行動は金星人が発明した自動追跡隠しカメラによって盗撮され、金星に動画として送られていた。それは金星のさる映像プロダクションによって行われたのだ。彼らのセックスシーンの、いいところだけを編集して
「アダムとイブ 地球人の奔放なセックス」
と題して発売すると、大ヒット作となったのだ。

プロデューサーの発案は、人工の蛇を二人の楽園の中にもぐりこませる事だった。
言葉を喋る蛇、それは彼らの幼稚な言語でよい。制作班はプロデューサーの指示で、早急に人工知能を持つ蛇を作り上げた。その黒い蛇を金星人はアダムとイブの楽園に潜ませたのだ。

昼過ぎにアダムは、
「今日は遠くに行って、バナナをたくさん取ってくるよ。」
と笑顔でイブに告げるとイブは、
「がんばってねえ。」
と励ました。
イブは前から興味のあった楽園の知恵の木の実の前に歩いて行った。神エホバが禁じた果実が、なっているという。
イブはアダムが取ってくるバナナの一本でも彼に上げようと、思った。そのためには知恵の木の実を食べれば、いいのだ。それにイブはアダムほど神に素直になれなかった。
(エホバという神様かもしれないけど、何さ。食べ物にまで一々口出しされては、ね。)
と思いつつ、知恵の木の実の前へ立ったのだ。金星人は地球の女を邪悪な面を持つ人間にした。神への反抗、うそつき、陰謀、陰口など女を男が堕落するためのものとしたのだ。それを金星人は面白がっているのだが。

そこへ黒い蛇がイブの前に現れた。鎌首をもたげ、何と彼女に話しかけたではないか。
「よう。イブの姉ちゃん。こんにちは。」
イブは蛇に話しかけられて、びっくりした。
「な、なに?あなた、話せるのね、蛇の癖に。」
「ああ、そうさ。だって俺、悪魔の使いだもん。姉ちゃんよ、神の言いつけなんて守っても仕方ないぜ。あの知恵の木の実を食べて御覧よ。アダムとのセックスも、より楽しくなるよ。」
それを聞いてイブは恥らわなかった。それより彼とのセックスが生き甲斐なのだ。フェラチオもたっぷりしている。そういう描写は旧約聖書では、無論、書かれていないけれど。つまり、アダムとイブのセックスシーンをね。
イブは積極的に、
「そうなのね。神って人間とセックスできないから、知恵の木の実を食べさせたくないのかもね。嫉妬ってやつ?神のくせにさー。わたし、アダムともっと大胆に激しくセックスしたいのよ。」
サクリ、とイブは知恵の木の実、それはイチジクに似ていたが、を手に取ると貪るように食べる。そして、
「おいしい、わ。アダムとのセックスが楽しみ、うふ。」
と蛇を見下ろして話す。蛇は、うなずくと、
「そうだろう。おれ、いい事、教えたよな。悪魔様は神と違って人間の快楽を止めたりしないんだ。いや、それどころかセックスに耽る事を認めておられる。神と悪魔、どっちがいい?」
「それは悪魔様だわ。ふん、神なんてのに騙されていたのね、わたし。知恵の木の実は、こんなにおいしいのに。」

夕方、アダムは抱きかかえるほどのバナナと共にイブの前に帰ってきた。
イブ
そんなに、いっぱい取ってきたの、嬉しいわ あなたのバナナも今からでも欲しい
アダム
そうだね、ぼくのバナナを味わってみるかい 今から
イブ
ええ、もちろん でも、その前にさあ あの知恵の木の実を食べてからにしたいな
アダム
何を云うんだ あれはエホバ様が食べては、いけないと云われたのだぞ
イブ
エホバなんて、どーでもいいのよ わたしたちは あんな神といってる奴に
だまされていただけ
アダム
そうかな そういえば、そうだろうな
イブ
ね?やってみない、食べましょうよ ね、ね
アダム
そうだなー そうまでいうなら たべようか

 二人は手を繋いで知恵の木の実を食べに行った。
最初にイブが食べて、もう一つを口に入れ、
「あなたに口移し。」
と、もごもご云いながらアダムにキスして唇を開き、彼の口の中に入れる。
二人は知恵の木の実の味に陶然とした。それから、互いの身体を観ると
アダムは
「おい、まんこ丸見えだ。今までは何ともなかったけど、なにかで隠した方がいいよ。」
イブ
「あなたこそ、チンコ丸出し。それは今まで、わたしも何とも思っていなかったけど、あなたもチンコは隠した方が、いいわ。」
二人は近くに生えていたイチジクの葉で、自分の秘部を隠した。

何を隠そう、この知恵の木の実には原始人の大脳の新皮質を活性化させ、羞恥心を目覚めさせる成分が金星の科学によって、開発され注入されていたのだ。金星人は地球人類の大脳の発育を促す実験のため、アダムとイブを金星に連れて来ていたのだ。
それを知恵の木の実の近くに仕掛けられた隠しカメラからの映像で、見届けたエホバと名乗った金星人は単独で円盤に乗り、二人の前に降り立った。
アダム
あっ、エホバ様・・・・
エホバ
とうとう、してはならない事をしたな。おまえたち、マンコとチンコをイチジクの葉で隠しておるが、もう、そうなっては楽園には置いておられんのだ。
楽園追放だ。あの円盤に乗れ
二人は、エホバの威厳に抵抗できず、円盤型の宇宙船に乗ると、円盤は独りで発射、上昇して地球に向った。もちろん、これは他の場所からエホバの仲間が遠隔操作していた。

地球に降り立ったアダムとイブは、イブのオッパイを隠すため幅広い葉っぱを見つけ、やがて衣服を二人の子孫は発明し、言語も発展して貝殻から貨幣経済ができ、今日の世界に到ったのである。
これは旧約聖書にも、その断片が書いてある。が、聖書なだけにエホバがマンコとかチンコと発言している部分の記述は見当たらない。

カーラ・オパルは地球に行く事になった。とかく宗教と言うものは厄介ごとを招きやすい。現在、2015/01/22、中近東と揉めているのは石油が原因とはいえ、背後にあるイスラム教とキリスト教の対立にある信仰の違いが紛争を呼んでいるのかもしれない。
ユダヤ教とキリスト教も対立したものである。それはユダヤ教徒がキリストを認めないのであるからして、彼が神の子とも認めないのだ。だが、先に真実を記述したようにキリストは金星人の子供であり、アダムとイブを楽園に置いた神、エホバも金星人なのである。
旧約聖書には様々な神の名前が出てくるが、これは色々な金星人が別々の名前を語っているからだ。
アドナイなども、そうなのだ。よって同一の神が異名を沢山、持つわけではない。
さて、処女マリアは大工のヨセフとの妊婦の状態でのセックスを堪能した後、馬小屋でキリストを産んだ。彼は謂わば、金星人と地球人の合いの子である。そのため、イスラエルの民とは違った風貌を持ち、金星人から神の子が生まれたと告げられた東方の三博士によって祝福されたのであった。
そういった事も含めてキリストは自分を神の子だと、思うようになったのだ・

ギリシャ神話にも人間の女に性欲を持つ神が登場するけれども、あれも地球外惑星の人間であると考えるなら、不自然なものは何もない。
それでもキリスト教が欧米で支配的なのは、キリストの父親の金星人が息子のキリストを愛し、時々、地球に来てはキリストに教育したからなのだ。
彼の行った奇跡は金星の科学による機械を用いたものが多いのだ。
水上歩行などは、無重力にするための小型タブレットを用いたものだったのである。
今は地球ではタブレットパソコンが大流行だが、金星のタブレットは水の上を歩けたり、水中の魚を集めたり、嵐を鎮める事もできる。キリストの父は、
「これを使って、おまえが神の子であることを証明しなさい。」
と命じた。
「はい、神である父上。」
とキリストは答えた。

様々な奇跡を起こすキリストに対して、ユダヤのラビは非常に自分たちの地位が、おびやかされると危惧した。
「われわれには、あんなことはできない。」
「なにか手品でもしているのでは、ないかね。」
「タネが今のところ、わからない。」
「このままでは、ユダヤ教はキリストのものになってしまう。」
「よし、キリストをローマ人に渡そう。」
かく策略したユダヤのラビによって、キリストはローマ人に捕らえられ磔の刑になったのだ。

十字架の上でキリストは、
「父よ、わたしを見捨てるのですか。」
と呟いて息を引き取る。しかし、それは仮死の状態だったのだ。キリストは自分の父が神だと信じ、金星人とは思わなかった。
金星から息子のキリストを一日に一度は監視カメラから覗いていた父は、
「おや、仮死したか。墓場から連れ出そう。」
UFOはキリストが埋葬された墓に現れ、仮死状態のキリストを金星の医学で蘇生させた。
その後、聖書にもあるように弟子の前に現れたキリストは、その後で父と共にUFOで金星に行った。
金星に到着したキリストは、眼に見えるものが地球とは違って美しいものばかりなので、
「父さん、ここが天国なんだね。砂浜は黄金色の砂金で、いっぱいだし。街を歩くとセクシーな女性ばかり。マンコのスジが浮いて出ている薄いズボンの人もいたよ。」
と感想を云うので、父は、
「ああ。はやりのファッションでな。ああいう女性は、男性に誘われてマンコにチンコを嵌められたいという意志表示なんだ。金星ではね、二十世紀の地球の日本とかにあるコンビニエンスストアの数くらいラブホテルが、あるんだ。」
「ラブホテルって何、お父さん。」
「ラブホテルは男と女がチンコとマンコを密着させて楽しむ、プレイだよ。真面目なものは子供もできるけどね。」
「ああ、あれか。でも、ぼくは・・・。」
「童貞だろ、イエスよ。」
「はい。地球の女に興味を持てなくて・・・。」
イエス・キリストは広い金星の家のリビングのソファの上で、父に対して恥ずかしげに顔を伏せた。
「子よ、構わぬ。ここは天国じゃ。天国の女を味わうがよい。」
父はキリストに、そう優しく諭した。

 父に促されて、家を出たキリストは振り返って自宅を見た。金星の家には円形の外観の住宅が多い。その辺りは、緑の樹木で覆われた閑静な住宅地だった。
(女と遊ぶためには、街に行けば、いいのだろう)
キリストはトボトボと田舎道を歩き、街らしきところに着くと、そこは小さな川の近くで売春宿らしきところが見えた。
やはり金星人とはいえ、風俗に身を落とした女は地球の女と変らず、どこかだらしない。
しかし、地球の女と違って数百歳も生きるのだから、男を十万人斬りしたりする女もいるのだ。
キリストが見た女は豊胸で尻は意外と細めの女だった。見た目は二十三くらいか。どこか純情そうにも見える睫毛の長い美形の顔。その美女がキリストに館の中から声をかけた。
「お兄さん、よっておいで。あんたは三番目のお客さんだよ。おや、髪の毛黒いね。地球から来たの?」
「はい。神である父に連れられてまいりました。」
きゃらきゃら、とそれを聞いた美女は笑った。
「この星ではね、神様なんていない事は、ずっと昔から分かっているんだ。あんたの父さんが、神だと名乗っているのかい。」
「ええ、父は神に違いありません。そして、ここは天国だと聞きました。」
美女はラッパを吹くように吹き出して笑った。
「口の巧い、お父さんだね。あんた、地球人との合いの子だろう。」
「なんのことか、わかりませんが。」
「いいよ、それは。そんなとこに立ってないで、館の中においで。」
美女は片目でウインクした。

イエスは、きらびやかな売春館に入った。廊下にはシャンデリアが整然と細長い廊下の天井から優美に並んで静止している。イエスの目には、それらは映らず、呼びかけた美女の姿を追い求めた。廊下を歩くと部屋のドアを開けて顔を出している金星女性も少しは、いたが呼びかけてくれた美女しかイエスの頭には存在しなかったので、少し歩くと右手にドアを開けて廊下に出ていたのは、その美女だ。脚は長く、ビキニ姿で立っていた。それを観てイエスの息子も、すぐに立った。
笑顔を浮かべる地球のレースクイーンのような、その美女のところに早足で歩くイエスだった。イエスより少し背の高い金髪女性。彼女が先に部屋に入ったので、イエスも続いて中に入った。意外と広い部屋だが、それなりに殺風景で、シングルより少し広めのベッドがあるだけ。ソープランドでは、ないからだろう。
金星では売春防止法は、ない。それどころか稼ぎのいい女性は、金星社会では高収入で国会議員の年収を抜くものもいた。それは金星人がセックスを至高のものとみなしているからだろう。
最高級の美女もいるので、その女性と一日中セックスしていくものもいる。料金プランは当然、高い。だから高収入であるのだが。
さて、イエスの場合は。

美女はイエスの股間を見ると、
「あら、もうチンコ立ってるわね。じゃあ、わたしもマンコ濡らすかな。」
と眼を輝かせてビキニを脱いだ。
マンコの毛も金髪だった。美マンにして美陰毛なのだ。陰毛なんて似たようなものと考えがちだが、地球の女性にしても年増になれば陰毛も年を取るので魅力もなくなる。綺麗な陰毛は金髪も同じで、性欲をそそるのは、いうまでもない。
ここで地球の日本のヘアヌード事情を考えよう。頑なにヘアヌードを取り締まってきた所が、何ゆえにヘア解禁を認めたのか。というのはヘアヌードモデルの陰毛の質の悪さにある。それに芸術という名でも付ければ、猥褻ではなくなる。日本のヘアヌード第一号の女性は年増である事は、ご存知だろう。その陰毛の質の悪さでは男性のチンコを勃起させるには至らない代物だった。
よって、日本のヘアヌード写真は解禁されたのである。もしも、あれがもっと若い女性だったならば、未だに禁止されていたかもしれない。後は怒涛のようにヘア写真が出れば、まれに質が良くてももう、取り締まれないのだ。

で、イエスの眼に映るのは天国と信じているところの女性の金髪の陰毛の美しさ、みだらさ、であり、彼は云われたまま全身の衣服を取っていた。
が、それを見た美女は、
「まあ。意外とミニサイズね。料金は安くしておくわ。さあ、」
彼女はベッドに寝そべると白い長い両脚をみだらに開く。花びらのようなマンコが少し開いた。
イエスは、しゃにむに彼女にのしかかると、十センチの勃起チン棒を挿入した。女はあまり感じないらしく、
「入れただけじゃだめよ。腰を振って。」
と優しくイエスの首の後ろに両手をかけた。
「じゃあ、振るよ。」
イエス・キリストは腰を二振りすると、柔らかい彼女の膣の中はコンニャク畑だった。
「あっ、天国にイク。」
イエスは声を上げると、発射してしまった。二擦り半、というのが正確なイエスの初体験の成績だったのだ。
美女は笑いながら、
「だめねー。超早漏なのね、あなたは。」
と同時にイエスのチンコは、しぼんでいった。それを申し訳なさそうに引き抜いて、イエスは、
「すみません。」
と謝る。
「いいわよ。わたし、まぐわいのマリアっていうの。又、遊びに来てよ。」
マリアは天女のような微笑でイエスを見送るのだった。

以後、イエスは天国、実際には金星、で遊蕩に耽りまくり、短小の悩みも金星のペニス増強薬などで改善していったのだ。キリスト教のみなさん、イエス・キリストは天に昇ってからは地上で出来なかった分、マンコしまくったという事実をあなた方は知らない。

時代を地球史の逆に遡ろう。
イスラエルでは、天に届く高い塔を作ろうとしていた。今で言う高層建築物である。
「高い塔、作って神様のところまで行こう。」
と筋骨逞しいヒゲもじゃの中年が仲間に話す。
「ああ、神様の近くに行けるからな。」
二人だけではなく、大勢のユダヤ人はバベルの塔と呼ばれる高層ビルを作っていたのだ。
それを知った神、正確には金星人は、
「人間が高い塔を作り始めた。これではUFOでの低空飛行も、できなくなる。それに・・・。」
「ああ、そうだ。窓を開けての低空飛行セックスも楽しめなくなるじゃないか。」
「全くだ。地球の人間は怪しからん。懲らしめるか。」
「よし、やろう。おれたちの地球低空でのセックスの楽しみを奪われては、かなわんからな。」

彼らはバベルの塔を建設している作業員に命令している男たちに、脳波を撹乱する光線をから放った。
現場監督らしい五十代の男性が、
「次は、そなむなへ、石をむられるよ。」
と指示した。
作業員は怪訝な顔をして、
「なんといったのですか。わかりません。」
「石とマンコしなさい。」
「・・・真面目にやってくれませんか。」
「その石でオナニーするのだ。」
「やってられないなー。次は、どうすれば、いいんですか。」
「だから、マンコ石でオナニーだ。」
作業員は呆れた顔をして、積み上げられた石を何処にも運べなかった。
この現象は、五十人はいる現場監督のすべてに起こった。よって建設現場は大混乱となり、作業員が王様に直訴したため、大工事は中止となったのである。
これが旧約聖書にあるバベルの塔の実際の話なのだ。聖書では言語が混乱して、としか書けず、マンコなどは聖書には書けなかったのである。もし、勇気ある聖書編纂者がマンコなど記述していたら、旧約聖書は未成年者が閲覧できなくなっていたであろう。
建築が中止されたバベルの塔にUFOで降り立った金星人は、そこで心行くまで乱交したという。

カーラ・オパルは地球の目的地は日本にした。役所の眼を誤魔化すには行方不明の女性の戸籍を買う事が必用なのだ。
カーラに先立って、先遣隊が彼女が成り代われる人物の戸籍を見つけなければ、ならない。白色のUFOは東京の上野に到達した。
最近のUFOは低速で飛び、わざと人に見えるようにしている。先遣隊は東京都や上野の人間に見えないスピードで上野公園にUFOを着陸させたのだ、深夜一時に。
この辺には浮浪者が多くて、戸籍を売っている人間がいると聞いてきたのだ。薄暗い中に蠢くカップルの姿が見えた。
「ああん、いいっ。」
と若い女の喘ぎ声がする。彼らは公園のベンチで座ったまま、セックスしていた。男の太ももの上に跨り、開脚して尻を前後に振る女の姿は激しい。
男は夜なのにサングラスをしている。女の上着の上から乳房を揉みしだくと、
「うう、締め付けのいいマンコだな。家出してきたそうだけど、金は、あるのか。」
「ないよー。財布の中には五百円だけ。ああーっ。」
口を少し開けた女に男は舌を出してキスをする。二人の唇は重なり、その中では貪るように舌を絡めあっているのだ。そうしつつも女はリズミカルに尻を振っている。唇を離すと男は、
「これから、どうするつもりなんだ。東京は危ないところだぞ。若い女がウロウロしては、だめだ。」
「なによー、さっき出会ったアンタとセックスしてるじゃない。」
「おれは、いい。この後、五万円出すさ。」
「ほんとー?うれし、い、ああん。」
「その代わり、戸籍を売らないか。仲介してやるからさ。」
「えっ、戸籍?」
「ああ、行方不明になってるだろ。」
「うん、もう三ヶ月よ。もっと、チンコ入れてよ、ねえ。」
「おうし、わかった。ほれ、ほれ。」
「あっ、子宮にあたるぅん、すんごく、いい。」
「気持ちいいなら、おれに金くれてもいいんじゃないか。」
「えっ、あんたホスト?なの?」
「馬鹿いえ、冗談だ。ニュービジネスで身を立てているんだぜ。」
「今はチンコも立てているんでしょ。」
「おう、そうだな。家出娘専門だ。おまえ、十八か?」
「そう、なって二ヶ月、高校卒業して家出したの。あっ、チンコ小さくなったよぅ。」
「よーし、出してから話そう。いいか、中に出して?」
「だめよー、子供はまだ、いらないから。」
「じゃあ、顔にか?」
「アダルトビデオみたいなの、しないで。あっちの草が茂っているとこに出して。」
「よーし。いくぞー、おっ、おっ、おっ、ああー気持ちええなあ。」
「ああっ、関西の人なの?ああっ、だめになりそう、はやくイって。」
「あああ、いくうううう。」
男は自分も激しく腰を振っていた。
「あおっ。」
と叫ぶと、女を太ももから降ろし、高い生垣みたいなところに向ってチンポを震わせながら、
「あー、おー、おうん。」
と呻きつつ、三回は射精した。びゅっ、びしゃっ、どばっ、という感じで。
その生垣の裏に金星からの先遣隊は、潜んでいたのである。
それで少しは先遣隊の男二人に精液が、かかった。思わず独りは金星語で、
「汚いな。少し、かかったぜ、おい。」
「しょうがないよ。気にするな。金星じゃ、地球の男の精液を集めて乳酸菌飲料みたいなものを作っているやつも、いるだろう。」
「でもさー。」
二人の金星人の会話は、そのカップルのような男女には外国語に聞こえた。

サングラスの男はチンコをズボンにしまうと、
「あの裏に外人が、いるようだぜ。おまえもマンコをショーツで隠してしまえ。他に行こう。」
「ええ、そうね。」
逆三角の黒々とした陰毛を彼女は白いショーツに包んだ。

移動しかける二人に生垣の裏に、しゃがんでいた金星人二人は立ち上がると、
「待ちなさい、お二人さん。」
と、一人が明晰な日本語で呼びかけた。その言葉は優しく暖かいものだった。天使の声は、かくもやと思われるものだったのだ。
サングラスの男が先に止まると、振り返る。
「なんか用ですか。ぼくに。」
女も止まって、振り返った。金星人二人は彼らに歩み寄ると、
「サングラスの君。お金が欲しいんだろう?」
「はい、そうです。外国の方かと思ったけど、日本人ですね。」
「まあ、そういう事は、どちらでもよい。戸籍を売ってくれないか。」
「は、はい。僕は持ってないけど、この女が・・・。」
サングラスは、後ろを振り返った。若い家出娘は、
「持ってますわ。売ります、いらないから。」
と答えた。
「よし、五百万円で買うよ。」
と金星人は申し出る。サングラスは、
「五百万、も貰えるのですか、信じられない。」
「もっと安く売ってくれるのかね?」
「いえいえ、とんでもない。五百万円で、お願いします。」

 話は、それで決まったのだ。もちろん翌日にならないと、役所は開かないし、上野公園に戸籍謄本を持ってくることに、なったのだ。円盤に戻った金星人は、
「これでカーラの戸籍は、できた。日本に潜り込むのは、アメリカよりも難しいからな。」
「上出来だよ。日本研究は、これからの我々の目的だ。」

 東京都港区には金持ちが多いと云われている。だが、しかし百坪位で数億の家となり、製薬会社を興して数十億の財産を築いた薬竹石雄には、その広さに満足できなかった。
彼の故郷は福岡県福岡市であるが、ここも土地はすでに安くはない。それで格段に安い山口県下関市にある中古住宅を購入して、福岡市に支店を作るのに利用しようという考えだ。
千坪の敷地に事務所もあるから、便利だった。石雄は上機嫌で、帰京するために福岡市の博多駅まで行き、新幹線に乗った。窓の外は黒いブラシで塗られたように闇に覆われていった。それでも車内が暗くなるわけではない。夜景も又、楽しみなもの。薬竹石雄は窓の外を見続けていた。
あ、あれはなんだ、もしかして
彼の眼に映ったのは緑色の光を放つ、丸い球体が新幹線と併走するかのように飛び続けている光景なのだ。
錯覚か、と思っても、それが一分も続けば、それは目の錯覚でない事は明らかだった。石雄は眼が離せなくなった。そして、それは東京駅へ着くまで窓の外に見えたのだった。
東京駅の古臭い匂いの中を歩いて、実に汚いとさえ思う石雄だ。2020年にオリンピックがあるから、いくらか改装される事もあるだろうが、デフレだった影は東京の何処にでもある。こんな今の東京も新築が多い頃は新鮮だったのだろう。
出口近いところに若いOLが小鹿のように立っていた。肩より下の髪の毛の長さ、目はパッチリとして美乳と思われる胸は適度の大きさで、その代わり幅広い腰骨はスカートの広がりにも表れていた。
小さな家に戻り、古い妻に迎えられるより、・・・・こんな子とシティホテルで過ごしたい、と石雄が思いながら通り過ぎようとすると、決然的な運命の転換は古臭い首都の一番の駅の構内でも起こった、が故に、
小鹿ちゃんは、石雄に駆け寄ると、
「薬竹社長ですね?」
と尋ねてきた。美乳が左右に揺れるのは、性欲を押し上げられる。
「え、そうですが、何か・・・。」
本当は嬉しいのだが、その感情を隠しつつ(日本人らしい!)返答した石雄に二十代半ばと思えるその女性は、
「いきなり、すみません。わたし、「東京の今」という雑誌で記者をしています、多沢季色(たざわ・きいろ)と申します者です。」
とスラスラスラリンと自己紹介の弁を流すのに、ためらわなかった。石雄は、うなずくと、
「取材か何か、とか、かな。」
「ええ、ぜひ、お願いしたいんです。よろしいでしょうか。」
下からの目線で見上げる彼女の瞳は、意外と純粋だった。
「ああ、いいよ。今日は、あいているからね。」
「ラッキーでした。喫茶店で、よろしいですか。」
「そうだね、この近くにある新しくできた高層のシティホテルにあるよ、うまいコーヒーを味あわせてくれる所が、さ。」
「いいですわ、ぜひ、いきたいです。」
化粧をしていないな、と石雄は彼女、多沢季色について感じた。彼女が石雄の左に寄り添ってきたからだ。それでも、ほのかな、いい香りがした。横から見ると美乳の形は、乳首が上向きのように思えた。灰色のコートだが、そのくらい盛り上がっている。
二人は並んで歩き出した。夜も遅いとはいえ、人影が絶えない通りを歩きながら石雄は多沢季色のスラリとした膝から下の滑らかな美脚に視線を奪われる事、しばしであった。考えてみれば、自分の娘も彼女と大きな差はない年頃だ。今、どうしているのだろう。
もう、家に帰っているのかな。母親に似て、綺麗でわがままな娘になってしまった。好きにさせてあげたいものだ。一人娘だから、遺産はタップリと上げよう。
ふと右を見れば、高層ホテルは白い光を発光して立っていた。タワーマンションみたいな外観だが、入り口は豪華なものでホテルとすぐ分かる。
「あれだよ、ぼくが話したホテルはね。」
多沢季色は澄んだ瞳で回りに比べて一際目立つ、その建物を見上げると、
「豪華そうで、すてきー、ですね。喫茶店は、どの辺りにあるのでしょう。」
「真ん中ぐらいだね。その上にある客室は宿泊費も高くなる。」
「ええ、そうでしょうね。でも、わたし、取材だけで泊まりませんから、気になさらないでください。」
「はは、そうだね。そうか。終電に間に合わないと、困るかな、と思ってさ。」
「ここから、わたしのマンションは近いので、歩いても帰れます。」
「ぼくも港区だから、歩いて帰れない事もないんだけど。タクシーに乗った方が、いいだろうと思うけどな。」
「お体、丈夫そうですね。なんか、三十代の男性に見えますけど。」
「あはは、そんなに若くないよ。もう、五十すぎなのさ。そうでないと、なかなか金は大きなものは手に出来ないものでねえ。実業の世界は、芸能人やスポーツ選手のように若くからは無理だね。ここで話すより、行こうよ。中に。」
「ええ、お願いします。」
多沢季色が体の向きを変えたとき、どっしりとした尻が揺れて見えた。

十五階のレストランフロアみたいなところで夜景の見える喫茶店は、夜更けのために客も少ない。丁重さを極めたボーイが、レモンの入った水をグラスに入れて二人の座った窓際のテーブルに持ってきた。
石雄は、
「コーヒーが、うまい店だ。そうだね、君?」
と最近の東京人に多い日焼けした顔をしたボーイに問いかけると、
「はい。自家焙煎の自慢のもので、ございます。千五百円が、当店の最高のものですから、それをオススメいたしますのでございます。」
「やあ、いいなー、それ。それ、貰うよ、二つ。多沢さん、いいだろ、それで。君にピッタリだよ。」
多沢季色は満面に桃色の笑顔になると、
「本当は、わたしが出費しないといけないのですのに、そんなことまでしていただいて、よろしいのですか、本当に。」
「何をそんなに気にしなくて、いいよ。じゃあ、ボーイ君。頼むね。」
「はい、社長様。しばし、お時間をいただきます。」

夜空に光るネオンの輝き、しかし東京は夜景が綺麗な都市とはされていないのも節約志向の表れだろう。薬竹は東京人のケチさ加減に呆れる事もある。
だから、この店にも客は少ないのだ。
季色はテーブルの向こうで、テープレコーダーのスイッチを押した。小型のものだ。ボールペンサイズの探偵が使うような、気づかれないもの。石雄は季色の胸に見入っていたため、それには気づかなかった。
季色が尋ねたのは、社長になるまでの苦闘と現在の違いだった。石雄は人差し指を鼻に当てた後、
「そうだな、今の方が楽しいともいえないね。一人娘がいるんだけど、こいつに問題があってさ。」
「何不自由なく育たれたのでは、ないのですか。」
「そうさ。女中まで、つけてやったよ。そのせいか遊び好きな、わがまま娘になってしまってね。」
「それで現在も苦闘中、ということですね。」
「そうだ、そういうこと。そういう中で、君に会えて嬉しい。」
「まあ、さすが社長、社交辞令がうまいわ。」
「なにを、社交辞令じゃないよ。君みたいな日本的女性も少なくなってきた気がするから。洋服着ていても日本的だね、君は。」
「はい、よくいわれますけど。それは、わたしが大学で日本文学を専攻したためだと思います。」
「うーむ。それだろうね。最近の若い女は言葉も乱れているし、男言葉を使う奴もいるしな。」
「そういう世相なのですわ。わたしの母は日本舞踊の名取ですから、その方面も躾けられて。」
「ああ、君も名取なのかい、日舞の。」
「はい。まだ、取って間もないものですの。」
石雄は季色の尻が安定的なのも、そのせいかな、と夢を見るように思った。
「それは、ここで見れないから、ホテルの最上階のツインの部屋で見よう。」
「ええ。嬉しいです。」

 簡単に承諾が貰えるとは石雄は、思っていなかった。スイートルームに近い贅沢なツインの部屋で、そこは広いから季色に日本舞踊を踊ってもらった。
石雄は椅子に腰かけて鑑賞していたが、
「日本舞踊って、よその国と違って不思議だね。独りで踊って、男と女が組むものがないだろう。西洋のダンスとかバレーなんて男女が手を取り合うね。特にダンスは。」
それを聞くと季色は笑顔を浮かべながら、踊りつつ、
「それは文化の違いですよ。わたし、ダンスとか、したことないもの。」
「そうだろうなー。」
石雄は、ぼんやりと昔、クラシックバレーをやっているスタジオの内装を仕事で手がけた事があったのを回想した。改装したから回想したのかもしれない。
その時、白い衣装で高く脚を上げ、何度もパンツを見せる二十歳の女性に仕事中だが勃起してしまった。
仕事が終わってトイレに行くと、その女性が洗面台にいた。石雄は、
「とても美しかったですよ、あなたの踊り。」
と声をかけた。彼女のマンコが身近に見える。といっても、それは二重の布に隠されては、いるけど。
「ありがとうごさいます。」
と振り向いた彼女の顔の白い事、まるでロシア人的日本女性だ。石雄は彼女に近づくと、抱きしめて強くキスをした。彼女は抵抗せずに石雄の舌を受け入れる。石雄の男の鉄砲は、固く大きくなった。石雄は彼女とキスしたまま、個室に入れて鍵を掛けた。
右手で彼女のバレー衣装の上着の上から乳房を掴み、揉み続け、下にその手を降ろすとスカートの中に手を入れてタイツとショーツをズリ下げた。とたんに見える彼女の新鮮な陰毛は、かぐわしい匂いを放散した。
キスを続けながら石雄は自分のズボンのベルトを緩めて、下に落とすと黒いパンツも下に急降下させた。
彼女は石雄が肉欲の棒を入れやすいように、立った足を横に開く。下に見下ろすと、彼女の陰毛の下にピンクのスジが見えて、それはあどけなく少し口を開いているかのように、パクと割れていた。
その形状こそ、男の性欲を最大限に燃え上がらせるものなのだ。キスを続けているうちに彼女は、そこを少し濡らせていた。石雄はスイーッと、いきり立つ己の分身をピンクの花びらの中に埋め込んだ。と同時に彼女は、
「アン、気持ちいい。」
と可愛い喘ぎ声を洩らした。石雄の腰の動きにつれて、
「はぁぁぁっ、あぁぁっ、うぅぅぅぅん、いやーん。」
とむせび泣くように悶えたのだ。彼女の膣は石雄の、女にとっておいしい棒を、ぴったりと包み込んでいた。その生暖かい感触に彼は、
「あっ、もう、いく。ごめん。」
と声を上げて乳酸菌飲料色の液体を彼女のマンコの中に放出していた。

そのバレリーナこそ現在の石雄の妻なのだから、あながち行き過ぎでもない。しかし、今、石雄が見ているのは彼のこれからの妻には、ならないだろうという女性の踊りだ。
季色は踊るのを止めて、
「どうかなさいましたか。」
と声を出したので、石雄は我に戻り、
「あ、ちょっとね。考え事に耽っていたものだから。」
「女性の事を思っている顔でしたわ。奥さんの事かしら。」
「あ、ああ。よくわかるね。実は妻はバレリーナだった。芸能のごみために行って、枕営業の精子をぶっかけられる前に自分のものにしたから、綺麗な体だけどね。」
「まあ。大抵というか十五歳以下の女子をのぞけば、枕営業か売春しているのが芸能の女性らしいですね。その辺は雑誌関係でも知られてます。わたしの出版社でも取材に行ったら、口止めに落ち目のアイドルをもらって一晩、抱いたらしいです・・・。」

その芸能事務所のすぐ近くにラブホテルが、あった。昔、少し華やかだったアイドルB子は、サングラスをかけて帽子をかぶっている。だから人目に立たないけれど、落ち目のアイドルなど雑誌記者は追わないのだ。
季色の出版社から取材に行った四十代の男性記者は、B子の少し後ろを歩いて、一緒にラブホテルに入った。午後二時頃の話。太陽は燦燦、SUN,SUNと輝いていた。B子は今、二十五歳。スタイルはよくて、くびれた胴の下に広がって上に向いた尻、胸は少し小さめだが、そのリンゴみたいな乳房は熟れたリンゴのように味が、ありそうだ。
記者は、
(こんな、いい身体をしているのに落ち目なんて・・・)
と後ろからB子の歩くと左右に揺れる豊満尻を涎を口に押さえながら、見とれて思う。(十代のタレントに押されているんだろう。役得だよ、おいしそうな体を堪能できる。えへへ。)
記者も独身だった。B子も独身。だから共通点は、ある。B子にためらいが感じられないのも、記者が既婚者でないという事もその理由の一つなのだ。

ラブホテルのフロントには若いブス顔の女が一人で立っていた。それでも愛想は、よかった。部屋に入ると赤いカーテンが窓を閉め切っていたので、電燈をつける。すると青いLEDランプが柔らかな光で二人を照らした。
B子は黙って記者の横向きになり、服を脱いでいく。その動きは速い方なので、下着になるのは、すぐだった。ごくり、生唾を呑む記者、その股間はすでに半立ちになっている。
ロングの髪の毛を肩より下に垂らしたB子は、白いブラと黒いショーツの姿態を記者に向き直って、正面から見せた。黒いショーツは彼女の陰毛を想像させるもので、透けてみえないだけ興奮させるものがある。B子は、
「早く貴方も脱いでください。これも仕事なんです。これが終わったら、レポート番組に出るので。」
と可愛い声で催促する。記者は慌てて、
「ごめん。すぐ脱ぐよ。」
と答えて、大急ぎでパンツも降ろして素裸になった。肉の松茸は、ほぼ完全に硬直していたのだ。B子との距離は一メートルほど、あったが彼女は近づいて、
「おいしそうなキノコね。しゃぶりたい。」
と手を伸ばす。柔らかな彼女の手が、記者の肉松茸をつかむと、膝を突いて口に含んだ。記者は頭を反らせて、
「ああ、気持ちいい。君も脱いでよ、全部。」
と声を洩らすと、
「わぁなた、ふがせて。」
と口の中に記者の松茸を頬張りながらB子は云う。記者が上から見下ろすと、長い睫毛の彼女は綺麗で、時々、旅番組に出てレポーターをしている姿と少しも変わらず、記者は二人でテレビに出ている気分になる。
≪いい立ち、夢の中≫
そんな番組名を考えてしまうのだ。だが、白いブラを取りたくなって、彼女の背中から、その美乳を隠しているものを外したのだ。ああ、そこに出たのは、おいしいリンゴのような白くて乳首が薄赤色の乳房なのだ。記者は、屈むと彼女の乳房を両手で揉む。すると感じやすいのかB子は、口を松茸から外して、
「ああーん。久し振りだわ。二年も彼氏が、いなかったの。」
と告白して立ち上がり、中年記者の首に両手をかけると、少し伸び上がってキスしたのだ。記者の松茸はピークに達した。彼はB子を横抱きに抱き上げて、ベットに運び、そっと降ろした。彼女の黒のショーツを下に降ろしていくと、濃くて広い逆三角の陰毛が見えた。膝の下からさらに足首へとずらし、彼女が足を両方持ち上げたので、一気にショーツを抜き取れた。
フワフワとした香りの良いB子のマンコの匂いが記者の鼻の穴に、忍び込む。これだけはテレビを見ている視聴者には伝わらないだろう。
陰毛地帯の下にすぐ、男のモノを咥えたがっているかのようなB子の割れ目が顔を出していた。記者は、その魅惑的過ぎるものに顔を近づけると、ペロペロと執拗に愛撫を続けた。
「あんっ、気持ちいいっ。舐めたら、入れてっ。」
と可愛い声で叫ぶB子の快感に酔いしれる顔、それもテレビでは見れないものなのだ。彼女はアダルトビデオには出演しないので、その快感に歪めた顔は一般的に知られていなかった。記者はB子の旅番組の夏の頃に彼女が薄着している姿を見て勃起しかけた事があったのだ。その位、二人の体の相性は、いいのかもしれない。
入れてっ、という言葉を耳に投げ入れられた記者は、早くB子に入れないといけないと思い、マンコから顔を上げると体を彼女の上の方にずらした。それから二人は恋人同士のように長いキスをすると、B子が記者の目を見つめて、
「いっぱい、頂戴。」
と甘く、ねだるように誘う。記者は矢も盾も槍もたまらずに、右手で自分の太くなった松茸を握るとB子の開いたピンクのマンコに、ゆっくりとうずめていった。底の底まで埋まっていく時、
「あー、いやーんっ。ああーっ。」
と彼女は長い喘ぎ声を上げたのだ。その声もテレビ番組視聴者は、聞いた事がないものだ。その声だけで記者は、イキそうになったが我慢して、奥まで入れてから擦りつけピストンを始めた。

レズニスル夫人 体験版

 愛野珠代(あいの・たまよ)は、見てしまった。二十一歳の同僚、相賀好代(あいが・すきよ)が社長室で、社長夫人とキスしているのを。昼の休憩時間だった。社長室のドアは、少し開いていたのだ。
中から、チュッ、チュッという唇がくっついて離れる音がしたので、珠代は思わず足を止めて社長室の中を細い隙間から覗き込んだ。
すると、グラマーだが肩幅も広い背も高い社長夫人に小柄な好代は抱きすくめられ、上を向いて唇を社長夫人に任せていた。
社長夫人は三十代になろうという年齢で、紺の上下の服を着ている。
好代は不動産会社の制服を着ている。オレンジの上下で、スカートの丈は短い。
好代は肩までの髪の毛を揺らせながら、男にされるように社長夫人にキスされ続けていた。
社長夫人の顔は眉毛が太くて、目も大きい。髪の毛はショートカットにしている。胸も尻も張り出しているが、肩幅も広い体型だ。
社長夫人の名前は、レズニスル・丸三という。夫の名前が、丸三商次(まるさん・しょうじ)という会社名みたいな名前だが、そのためだ。
彼女は時々、レズニスル・マルサンと署名していたし、名刺にもそう印字していた。
レズニスル夫人は、母親がフランス人というハーフだ。だから、色は白い。背も高いのも白人らしい。フランス人女性は、背が低いというけれども。髪の毛の色は黒である。アンダーヘアも黒だ。
夫の丸三商次は、フランスに商用で滞在中に父親が日本人の、このレズニスルと出会った。
父親の名前は外国郁夫(そとくに・いくお)といって、フランスのパリでワインや日本酒を取り扱って大成功した億万長者だった。娘のレズニスルは、レズニスル・ソトクニと学校でも記名した。
パリのビジネス専門学校を卒業するとレズニスルは、父親の会社「ソトクニ・トレード」に入社して秘書として働いているところを夫になる丸三に見初められて、短期の交際の後、すぐに結婚して日本に来た。
丸三商次は福岡市で高級洋酒店を天神に持ち、不動産会社も持っていた。その不動産会社の経営を実質は、妻のレズニスルに任せていたのだ。

レズニスルは小柄な好代の体を軽々と抱きかかえると、社長の椅子まで運んで腰を下ろし、好代を自分の膝の上に乗せて今度は、紅い長い舌を出して自分の女子社員の首すじを舐め上げた。好代は、その柔らかく甘い感覚に眼をトロンとさせていた。愛野珠代は好代が自分に気づかないほど、快楽の世界に浸っているのが分かった。珠代は思わず自分の右手の人差し指と中指を自分の股間に持っていくと、制服の上からマンコを指圧してしまった。
(あうん)
珠代は心の中で、悶え声を出して股をキュッとすぼめた。(あ、誰か来る)
向こうから大きくなる靴音に、珠代は姿勢を正していた。社長室を覗くと、二人は社長と社員らしく離れていた。レズニスルは座り、相賀好代は少し離れて不動産会社の女子社員らしく立っている。

靴音の主は、若い女性とその母親らしき女性で、どちらも高級そうな身なりをしていた。どちらも肩からエルメスのバッグを下げている。下の方に点線の円の中にHのマークが入っている有名なブランドものだ。二十万円以上なのは間違いない。
足元を見ると靴はトリー・バーチのぺたんこな靴で、銀色に豹柄だ。四万円近くは、するものらしい。母娘揃って同じデザインの靴も珍しい。愛野珠代はブランド好きだから、それらを判別できた。
長い廊下を歩いて母娘は、社長室に近づいてくる。珠代は何気なく立って、二人を出迎える。娘は二十歳位で、明るくヒマワリのような感じがする。背も珠代より高くて細身だが、彼女の胸と腰は大きく膨らんでいた。その娘は立っている珠代を見ると、
「こんにちは。ビルの売却の件でお邪魔します。社長さんは、いらっしゃいますね?」
「はい、在室しております。どうぞ、こちらへ。」
珠代は社長室のドアを開いた。母親は四十位で、これも高身長で美貌の名残をとどめている。普通のOLだったとは、思えない。その母親の
静けさが壁に染み渡る その美貌
という俳句が浮かびそうだ。季語がないので俳句にはならないが、美貌は春という事にすればいい。
母娘の身長は、ほぼ同じで娘が先に社長室に入った。ドアを開けてから珠代は、小走りにその場を去っていた。

丸三不動産の社長室は、部屋の主となったレズニスル・マルサンの趣味でフランス風なデザイン、置物、内装となっていた。そこへ入った母娘はフランス人形みたいな女性が机を前に立っているのを眼にした。レズニスル夫人は立ったまま、西洋人らしい笑顔を浮かべて、
「ボン・ジュール。ようこそ、おいでくださいました。わたしどもに、ご相談いただき感謝しています。」
相賀好代が高価そうなフランス製のコーヒーカップを二つ、応接テーブルの上にコトン、カタンと並べた。レズニスルは六人がけ、テーブルを挟んで三人ずつが座れる応接ソファの前に行くと、長身美女母娘に、
「どうぞ、こちらへおかけください。」
長身の娘の方が、
「それでは、失礼します。」
と腰掛けたので、母親もその隣に身を沈めた。レズニスルはミニスカートを、ひるがえして二人の前に座った。レズニスルの白いパンティは二人の母娘にも、はっきりと見えた。

商談は長きに亘るものではなかった。破格な買値をレズニスル夫人が提示したのだ。レズニスルは、
「それに加えて、娘さんに当社のイメージガールになってほしいのですわ。それにつきましても、契約金をお支払いします。」
フランス人の眼でレズニスルに見られると娘は、
「それは、嬉しいな。わたし、大学を出ましてから就職もせずに父の私的なものを売り払う事をしていました。天神のモデル事務所にも登録はしたんですけど、仕事がこないんです。モデルって、やってみたかったから。」
レズニスルは笑顔で、
「それでは、そうしましょう。高根野花(たかね・のはな)さん、丸三不動産も今では福岡市で一番の不動産会社なんです。ローカルテレビにもCMを出してますわ。」
と優しく話しかけた。
丸三不動産は天神の西側にある自社ビルを本店として、福岡市内にいくつかの支店があるが、女子社員が多くて男子社員は一つの店に一人と決まっていた。紅一点の逆で黒一点というべきで、あろうか。
また女子社員のスカートはミニスカートである。賃貸物件で来た客に対して椅子を離れて又、戻ってくる時には顧客にパンティが見えるように座るという社内の規律がある。先ほどは社長のレズニスルが自ら実践したもので、そばにいた相賀好代もそれを見て
自分もしっかり顧客にパンティを見せよう
と心に思った事だった。社長が実践しないで社員にやらせる会社があるとすれば、そんな会社は伸びないはずだ。
丸三不動産で部屋を借りれば、その店で女子社員のパンティが見れると若い男性の間で評判となり、引越し好きな若者はみな丸三不動産で部屋を借りた。
契約が決まって書類作成の時にも女子社員は度々、椅子を立つので何回もパンティを見せる場合もある。
契約書に添えてポケットティッシュを渡すのも、丸三不動産の慣わしである。それで夜、自分の部屋で仲介、契約してくれた丸三不動産の女子社員のパンティを思い浮かべながらオナニーして、もらったティッシュで射精後に拭き取る男も多かった。
おまけに丸三不動産の女子社員はブラジャーをつけない事を義務付けられていたので、夏に白いカッターシャツの上からふくらんだ乳房と赤い乳首がうっすらと見えたりする。
だから夏の方が契約に来る男性客も多くなり、「にっぱち」という二月八月は客が減るという言葉の八月は、丸三不動産では男性客で賑わった状態となる。
特別サービスとして、丸三不動産では個室での接客もしていた。その場合、家賃の二ヶ月を契約の時に不動産手数料として払えば、それに応じたサービスを女子社員がやるというものだ。
女子社員を指名しての仲介となると指名料として一人につき一万円が、かかったが、それに伴って椅子を動く複数の女子社員のパンティが見られるので指名する男性客も多かった。
もちろん個室は完全防音で、中で大抵は上増し一か月分の家賃の手数料で女子社員とセックスしていた。それは手数料そのほか、敷金とか礼金すべて丸三不動産の口座に振り込まれて書類を手渡しする時に行われる。一日で三人くらい指名される女子社員もいるから、三万円の指名料をもらえる女性もいた。
指名料については丸三不動産の方では、そのまま女子社員に渡すのである。

レズニスル夫人は夫の丸三商次と会社の近くの高級マンションに住んでいるのだが、夫の商次は一年ほど前からそのマンションに帰ってくるのが月に一回ほどになった。
そんな珍しい晩は、レズニスルは夫に全裸でダブルベッドの上に乗って、むしゃぶりつくのだが夫は、
「気分が乗らないんだ、すまない。」
と断りを入れた。夫の商次はパジャマを着たままだ。レズニスルは唖然として、
「あなた、もう半年も私とセックスしてないじゃない。それで、なんともないの?」
「ああ、仕事が忙しくなって元気がないんだ。レズニスル、そこに立って、おまえの綺麗な体を見せてくれ。」
商次は、ダブルベッドの横の地点を指差しながら頼んだ。彼女は夫の言に従って、ベッドの横に立って両手を広げた。
白人のような白い裸身は、足もすらりと長い。胸もロケットのようにふくよかで、ヘアは黒い剛毛だ。実は商次は、この体型には飽きていた。彼は日本人女性の短い足で、尻が外人女性より低い位置にある体に性欲を覚えるようになっていた。だが、しかし、レズニスルの体は美しいので、
「レズニスル、お前の体は私だけのものにしておくのは、勿体無いんだと思うよ。他の男に抱かれてみては、どうかね。」
レズニスルは体を軽く震わせると、
「わたしの家は男女関係に厳しいんです。フランスは大抵、カトリックの家ですから、わたしも男は夫だけ、と教わりました。商次以外の男、だめなの。」
丸三商次は溜息をつくと、
「日本はキリスト教の国じゃないから、いいんだよ。」
「だめです、何処の国でも。」
とキッパリと夫の誘いを彼女は拒否した。
「わかった。やるだけ、やってみよう。」
商次はベッドからレズニスルを手招いた。彼女は爆乳を夫に押し付けて、マンコを夫の太ももに当てた。商次は彼女の大きな尻と、広い肩に両手をそれぞれ置いて、軽くキスをした。
しかし、眠気が強烈になったのか、彼は眠ってしまったのだった。

レズニスルが同僚の相賀好代とキスしていた日の晩、愛野珠代は福岡市近郊のラブホテルで丸三商次に抱かれていた。
珠代は足が短い方で、どっしりとした尻を持っている。胸は小さめだ。アンダーヘアは、トランプのダイヤ型で恥丘の土手は丸くこんもりとしている。
一年ほど前から丸三商次の性欲は、自社の社員の愛野珠代で発散していた。
滅多に行く事のない会社に久し振りに来てみると、女子社員の珠代がミニスカートで応対してくれた。
社長室で応接ソファに座った時、珠代がコーヒーを持って来てテーブルに置いたが、しっかりとパンティを見せてくれた。珠代はパンティを上に持ち上げた形にして履いているので、割れ目がパンティに食い込み、溝ができていた。いわゆるマンスジである。
オレンジの制服に純白のパンティに食い込んだ割れ目は、その場で丸三商次のイチモツを半分ほど奮い立たせた。その時は、レズニエルは不在だったので誘い話は珠代に直ぐに通じた。
その日の内に、丸三不動産の真のオーナーと愛野珠代はラブホテルに行き、濃厚な時間を過ごした。
小ぶりの珠代の乳首は、商次にたっぷりと十分も吸われて硬直していた。仰向けになった珠代は足を大きく広げて、商次にクリトリスを丹念にねぶられて、大きな尻を震わせて快感を覚えていた。珠代の顔は日本女性的で眼も普通の大きさで、唇も普通、髪の毛は肩より少し下の長さのストレートな髪で、クリトリスは少し大きめだろう。
「いやあああっん。」
膨らんだクリトリスを激しく商次に舐め回されて、珠代は大きな悶え声を上げた。彼女の割れ目が潤ってくる。

同じ時刻にレズニスルは市内の高級ホテルのスイートルームで、全裸で相賀好代の同じく全裸の体をすみずみまで舐め回していた。好代の体は百五十四センチでバスト84、ウエスト58、ヒップ85という尻の大きな女性だ。肌は色白で、眼はパッチリとしている。鼻筋も通って高く、白人女性並の鼻の高さだ。レズニスルが彼女に惹かれたのも、この白人のような顔立ちからだった。同種のものは惹きつけ合うというものだろう。
レズニスルは、乳房と乳首を好代の乳房と乳首に合わせた後、両脚を大きく広げて眼を閉じている好代の下半身の方に頭を移動させた。
陰毛の下に好代の若々しくピンクのマン裂が、小さな口を開いていた。レズニスルは、
「トレビエン(とてもいい、というフランス語)。今からあなたにレズのテクニックをするわ。」
と囁くと、右手の人差し指から小指の四本の指を好代のマン裂に挿入した。
「あはん、社長の指って・・感じます。」
好代は声を上げた。レズニスルは、
「秘儀、ピアノマンコ。」
と声を上げると、好代の中に入れた四本の指をピアノを奏でるように動かした。好代は気持ちよさそうに、
「ア、 アアア、アッアアアーアアー。」
と色艶かしく悶えた。ふふふ、とレズニスルは満足気に微笑むと、
「今のは、ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌの出だしを弾いたのよ。」
「そうだったのですね。わたしのマンコが感じるままに、声を出してしまいました。」
好代は眼を開いて答えていた。レズニスルは白い歯を見せながら、
「次はね、」
指を又、別の動き方で動かす。何を弾いたのだろうか。好代は、
「ア、ア、アアア、アアアアー。」
と身をくねらせながら悶えた。好代は眼を開けて、
「今のはエリック・サティのジムノペディ第一番でしょ、社長。」
と聞く。
「ええ、そうよ。メロディの最初のところね。よくわかったわね。」
「わたしも、子供の頃、ピアノを習っていましたから。」
「まあ、そうなの。わたしも、そうだったのよ。それで気が合うのね。体も、合っているし。」
レズニスルは好代の顔に身を屈めて、キスをした。半分、フランス人の舌を好代の唇の中に入れていく。好代の舌は自分より少し小さいようだ、とレズニスル夫人は感じた。
好代はレズニスル社長の舌を感じながら、一生懸命自分の舌をレズニスルの舌に絡ませていった。と同時に、家庭教師のように自分の部屋にピアノを教えに来た女教師の事を思い出した。

グランドピアノの前に座って、エリック・サティのあなたが欲しい、という曲を弾いていると、その東京の音楽大学を出た女教師は、
「いいわよ。とても、いい。弾き続けて・・」
と褒めながら、左手を座っている好代の開いた足の間に入れると、白いパンティの上からマンコを触った。
「あ、」
好代は声を小さくあげたが、ピアノを弾き続けた。サティの「あなたが欲しい」は五分半弱の曲だ。女教師の手が入ってきたのは、3分位のところで、彼女の手は滑らかに好代のパンティの上でピアノを弾くように動いた。それは、サティの「あなたが欲しい」を同時に奏でているらしかった。指の動きで好代は、それがわかったのである。(こんな指導法もあるんだわ。)と好代はマンコで感じながら、思っていた。男の人の手じゃないし、マンコの中にも突っ込まないからいいか、と好代は思うと曲を弾き終った。
女教師も自分の左手を好代のマンコの上のパンティから離すと、拍手して、
「よかったわ。わたしの左手の動き、わかったでしょ。ああいう風に弾いて。もう一度。」
それで好代は、エリック・サティのあなたが欲しい、をもう一度、弾いた。すると確かに、うまくなっていたので終わるとすぐ、
「先生、上手く弾けるようになりました。ありがとう。」
と礼を言うと、
「体で覚える。体で教える、とは、この事ね。女のマンコ、百までって言うじゃない。」
「え、三つ子の魂、百までじゃないんですか。」
「そうだったわね。でも、同じようなものよ。女はマンコで考える、というのが真説なのよ。それなのに世間では、女は子宮で考えるなんて言ってるでしょ。みんな、女はマンコで考えてるの。ピアノを弾くのもマンコで考えて弾きなさい。それが上達への早道です。」
きっぱりと女教師は宣言したが、好代はピアノの指導でマンコを触られるのに抵抗感があったため、ピアノをやめてしまった。

そういう過去があったので、レズニスル夫人の「秘儀、ピアノマンコ」は懐かしい感じもした。今度は指を入れられているけど、成人だから構わない、と好代は思いながら、いつのまにかレズニスル夫人の舌が自分のマンコを舐め始めたのに気づいた・・・。

ラブホテルで丸三商次は全裸の愛野珠代の両肩を掴んで、抱き起こすと、
「おれね、古流の柔術てのを叔父さんから習ったけどね。その中に、女とやる時の技っていうのが、あるんだ。そのひとつが、
巴マンコ
って、言うんだけど、いくよ。」
と話し、珠代の体を前に傾けて、寝転んで右足を珠代の腹部に当てた。柔道の巴投げの体勢だ。そこで柔道では右足を上げて、自分の頭の上方に相手を投げるのだが、丸三商次は珠代を自分の体の上方にに珠代を投げた。落ちてくる珠代を抱きとめると、
ずぶり、と荒々しく珠代のマンコに商次のビッグサイズが入ったのだ。自分の体重と落ちてくる重力で、珠代は激しい摩擦感をマンコに感じて失神しそうな快感を覚えた。商次は仰向けに横たわり、珠代はそこに跨った姿勢で、
「あああっ、すっごーい。」
彼女は両手で自分の乳房を揉みながら、大きな声を出した。商次はにやにやして、
「よかっただろう。戦国時代は敵の大名の奥方を、この巴マンコでものにした話もあるんだ。その奥方は、巴マンコの味が忘れられなくて、その藩を抜け出したほどだった。」
珠代は自分で激しく腰を振りながら、
「ああっ、あの巴マンコの感覚が欲しくて、激しく尻を振ってますぅ。いやん。」
と悶えると、揺れる黒髪を右手で搔き揚げた。

好代が満足そうに眠ったのを見て、レズニスルは次はどんな秘儀を教えてやろうか、と思ったが、ふと、初恋の相手を思い出した。
それはパリでのビジネス専門学校一年の時、相手は長身で美男子のアサン・モロンという同級生だった。彼は栗色の眼をして、足が長く痩せていた。何人もの同級生の女の子とデートしていた。それも、パリは20の区があり、それぞれの区の女の子をものにしていっているという評判だ。1999年の頃、パリの人口は212万人と五千人ちょっとで名古屋より少し少ない位だ。
アサン・モロンは色が白く、髪を長くしていた。ちょっと見ると、大人になりかかった美少女という容貌だ。彼は二十の歳にパリの売春婦に声をかけられ、ただでセックスしてもらい童貞を捨てていた。
二十一の歳になると商売でセックスしている売春婦を何度も、天国にセックスで行かせたのだ。最初の売春婦の友人たちだから、タダでしていただけでなく、逆にお金まで貰うようになった。
そのうち、素人童貞である事に嫌気がさして、アサン・モロンは二十二の歳にビジネス専門学校の同級生の女の子を誘って夜の公園の樹木の陰でセックスした。
アサン・モロンは、その娘とは飽き足らずに次の女の同級生とセックスしたため、最初の娘は愛想をつかした。次の娘の次の娘に手を出したので、次の娘も愛想をつかしたのである。
彼は、多くの女を知りたくなっていた。高校生の女とは違う、たっぷりとした胸のふくらみを見るたびに、少しペニスが立ちかける。だから評判の美青年でありながらも、ヤリチンという噂もあり、次第にビジネス専門学校の女生徒は彼を警戒し始めた。
一度やったくらいでは妊娠も確率は低いために、アサン・モロンはコンドームなしでセックスをやりまくっていた。
レズニスルはクラスが違ったので、アサン・モロンを見た事がなかった。そんな或る日、学校の玄関で帰ろうとするレズニスルに、
「ハイ、元気かい?」
と若い男性の声がした。彼女が左横を振り向くと、そこには男性モデルのような背の高い色の白い男が立っていた。レズニスルは、
「元気よ。あなたのアソコも元気なの?」
と冗談を飛ばす。男はそれに少し微笑むと、
「元気さ。君の中で暴れまわりたいね。」
と気障っぽく言うと、近づいてきた。レズニスルは処女を失えると確信して、
「いいわ。やってほしい。」
「おお、オッケーなの。ただ、ぼくはすぐにセックスはしない。愛を育みたいんだ。早くても三日後にしている。それがナンパ野郎とは違うとこだね。」
学生が、ぞろぞろと帰っていく。その玄関からの階段の上で立ち止まっているのはアサン・モロンとレズニスルだけだ。それを見た一人の女生徒は二人に聞こえない距離まで階段を降りると、横の友達に、
「あーあ。あの娘も又、あいつの毒牙にひっかかるのだわ。わたしも、やられたけど。ただ、あいつのチンポって、意外と柔らかいのよ、大きくて太いけどね。それにすぐ、別の女に声かけるから、呆れるのね。」
「そうなの。チンポは太いだけじゃなく固くないとね。わたしも放課後は、チンポの固い男性を探してるわ。」
最初に語った女生徒は青い眼を輝かせて、
「いいわね。見つかったら、わたしにも紹介してね。」
「うん、三人で遊ぼう。」
その二人は、階段を降りるとパリの街へ歩いて行った。エッフェル塔が見える場所に、その学校はある。エッフェル塔とは、324メートルの高さで、エッフェルという人が設計した万国博覧会のためのものだ。近くには噴水のある公園もあり、ここで多くの女をアサン・モロンは口説きまくった。時には夜、エッフェル塔を見ながら公園で後背位セックスに浸ったアサンだった。

レズニスルはアサンから名刺をもらっていた。そこには彼の住所と電話番号が記載されている。アサンは、
「三日後に会おう。」
と両手を広げて肩をすくめて見せた。

レズニスルにとっては、その三日後までが楽しい期待の日々だった。パリには四百も緑地帯があるから、数本の大木の陰で処女を失うというのもいい。16区にあるブローニュの森でアサンとするのも、いい。レズニスルは、ブローニュの森を散策している時に、大木の上から女性の声が、
「アハッ、アハハン、シエル、シエル!」
泣き叫ぶのを聞いた。その声のあたりを見上げると、なんと、そこで若い男女のカップルが全裸で後背位で木の枝に跨ってセックスしていた。その樹の根元には、彼らの服が脱ぎ捨ててあったのだ。それは上着だけで、下着は木の枝にでも置いているに違いない。
ポタン、彼らの汗のしずくが落ちてきた。十八のレズニスルは、拳を握って早足で駆け去っていった。

三日後、は案外早く来た。待ち合わせの場所も決めていたのだ。カルチェ・ラタンのとあるブティックの前で、レズニスルが待っているとアサン・モロンが何だか厳しい顔をして近づいてきた。レズニスルは待ちわびた笑顔を浮かべて、
「ハーイ、アサン。これから二人で思いっきり・・・。」
「ノン。セッタンポシーブル(不可能だ。)ぼくはね、神への道を生きる事にしたんだ。」
レズニスルの顔から血の気が全部引いた。処女を捨てるというのは、それなりに大決心して来ていたのだった。だが、アサンは処刑宣告をするような口調で、
「ビジネスの勉強も、やめる。カトリックの神父は、結婚できない。女性とも付き合わない。だから美人の君とも、もうお別れだ。」
「そんな・・・じゃ、マリア様に捧げるの、あなたのペニスを。マリア像でオナニーするのかしら。」
「馬鹿な事を言うな。性欲なんて、肉の欲望だ。神様は、そんなものをお喜びにならないのだ。ぼくは主、イエス・キリストに仕えたいんだよ。」
きっぱりと求道者らしく彼は答えると、踵をめぐらせる前に、
「オーボアール。次に会った時は、信仰の事で話ができるようにね。」
と暖かく話しかけて矢のように彼女から離れて行った。
レズニスルはセーヌ川のほとりまで歩くと、暮れ行く空を見上げて、
(わたしより神様の方が、よかっただなんて。)
と嘆いたのだった。

アサン・モロンは神学校に入学した。校長のダニエル・レバシは校長室に彼を招いていた。半白の髪の毛をしたレバシは眼鏡を外すと、
「君は入学してくれると思っていたよ。わたしのモノは、君の女性への思いから解放する力があると信じていた。主は、いかなる方法を使ってでも神への道を良き僕(しもべ)に思い出させる。
二日前の君との行為は、素晴らしかっただろう。君の尻の穴は、君のペニスが女の膣で味わうよりいいものを感じたはずだ。」
と青い眼を光らせてアサンに優しく話しかけた。アサンは顔を朱に染めて、
「ええ、二日前の神父様との行為がなければ、私は神への道を忘れていたに違いありません。女性なんて股の穴で男を狂わせる邪淫な生き物です。私は、どうにか、それから逃れられました。校長神父様、どうか私を神の道に進ませてください。それから、時々でも神父様とのあの行為を、つまり私の尻の穴に神父様の固く大きくなった聖なるモノを入れてくださらん事を。」
アサンは椅子に座った校長の前にある机の前の床に跪くと、両手を組み、額に当てた。
レバシ校長は立ち上がると、跪くアサンの後ろに回り、彼のズボンの上から尻の穴のあたりを指でなぞると、
「時々、どころか、定期的にしよう。髪はもっと長くして構わん。私が許可するから。私の部屋には風呂もあるし、ワインをたくさん置いてある棚もある。ワインを飲みながら、風呂で君の尻の穴に入れると、天国を味わえるだろう。楽しみだな。」
「はい、ありがとうございます。校長神父様。」
アサンは、これからの修道生活に天国への期待をするのだった。

セーヌ河畔を、とぼとぼと歩いて行くうちレズニスルは古びた幅広の建物が眼の前に現れたのを知った。その壁に沿って歩いて行くと中から黒い修道服を着た三十歳ぐらいの修道女が出てきた。
控えめで目立たない彼女の姿は、いかにも神への従順な生活を送る女性にふさわしかった。レズニスルの悩みつかれた顔や姿を見ると、
「どうしました?とても悩んでいるようですね。」
と彼女は、慰めるように声をかけた。レズニスルは、
「ええ、シスター。わたし、とても悩んでいます。実は、心に思っていた男性が立ち去ったものですから。」
修道女は軽くうなずくと、
「よくある事です。あなただけでは、ありませんよ。実は、わたしも二十歳の頃には彼氏がいました。けれども、その彼は、お恥ずかしい話ですけども女たらしだったのです。それだけなら、なんとかできたかもしれません。ところが、或る日、彼は信仰に目覚めて神父になる事になりました。」
レズニスルは自分の場合との相似に驚いて、
「えっ、それは、わたしも・・・。」
シスターは十字を胸の前で切ると、
「こういう話は、外では、しにくいものですね。中に入りましょう。今、休憩時間ですから。」
そう言うと、右手で手招きした。レズニスルはシスターの後に従って、その女子修道院の門をくぐる。道の両脇には薔薇の花が咲いていた。玄関の両脇には白い百合の花が、我こそはと各々、咲き誇っている。玄関を入ってすぐの右側のドアの中が、応接室となっているらしく、レズニスルは古ぼけたソファに座るとシスターは差し向かいに座った。窓際には白い陶器のマリア像が飾ってあった。レースのカーテンの外は真っ黒になってきている。レズニスルは、そのシスターが救いのマリア様のように見えた。シスターは薄い唇を開くと、少し頬もこけている痩せた体を乗り出して青い眼で、
「神父様に、あなたの彼氏もなる事になったのですね。」
と、いたわるように話しかけた。
「ええ、そうです。よくある話ですか、こういうのって。」
身を反り返らせて、シスターは人差し指を右の頬に当てると、
「そうねえ。フランスはカトリックの国ですからね。男性は神父様になるのが一番だと思うのだろうし。」
レズニスルは、ほっ、とため息をついた。それから、うつむいて部屋の床を見つめていると、ススス、とその前に黒い影が動いた。見上げるとシスターが、左の隣に立っている。シスターは、右手をレズニスルの左肩に置いた。骨ばったその手は、しかし柔らかく感じられた。シスターの高い鼻の下の唇が動いて、
「彼が神の道を選び、独身を通すなら、自分たちも神に仕えて独身であらねばなりません。それでも、女の感覚器官は黙っていないけど、彼でなくても。」
シスターはレズニスルの両方の乳房を両手で素早く揉みながら、熱くキスしたのだ。キスを続けながら、シスターの手はレズニスルのスカートの中から黄色いパンティの中に入り、レズニスルのCON(おまんこ)を巧みな指使いで擦った。
ああ、レズニスルのCONは女性の手によって初めて開発されたのである。心の中でレズニスルは、(やめてください)と言おうとしたが、眼を上げるとマリア像が優しく微笑んでいるし、シスターも懸命に自分のCONを愛撫していた。その真剣さと、自分が感じる快感に彼女はソファに背を深くつけて、頭をのけ反らせてしまった。両脚は少し開いてしまう。それを見たシスターは、レズニスルの衣服を素早く剥がしてしまった。十九歳の彼女の白い全裸は、乳房も形よく突き出て股間の草むらは男性が見るとすぐに勃起するような形状をしている。縮れたcheveux pubiens(フランス語で陰毛。発音はシェボー プビエン)の下にはクッキリと割れ目が盛り高い淫丘の下部に顔を出していた。その割れ目にシスターは、すぐに口づけると割れ目の中に長いルージュ(赤)の舌を潜り込ませた。レズニスルは、
「a!han!bon!bon!」
と悶え声を上げたのだ。それは彼女の処女膜が破れた時でもあった。
シスターは少し流れた紅い血を見て、
「おーう、処女だったのですね。神の祝福です。」
と声を上げると、両手はレズニスルの両乳房を掴みながら両手の人差し指で両乳首を愛撫した。と同時に舌でレズニスルのCONを舐め続ける。
レズニスルは、天国に行くような快感を覚えていた。眼にチラチラと入るマリア像の微笑みは、処女懐胎したマリアがレズの喜びは知っていたのではなかろうか、と思わせるものに見えた。本当はマリアも処女で妊娠するものですか、とは心の片隅では思いつつ。
シスターは、ドアに行き鍵を掛けると着ていたものを脱いだ。修道女服の下は下着をつけていなかった。黒々としたシスターの陰毛がレズニスルの眼に鮮烈に焼き映る。シスターの胸は貧乳だった。
レズニスルの視線が自分の貧乳に注がれるのを感じたのか、シスターは、
「わたしの胸、乏しいけど。イエス様も貧しいものは幸いなるかな、天国はその人にあり。と仰ってるわよね。この胸、でも乳首は固く尖るのよ。あなた、吸ってくれないかしら。」
シスターは、レズニスルに覆いかぶさると、貧乳をレズニスルの口に当てた。乳首をレズニスルが吸うと、それはたちまち固く太くなった。口を開くと、
「本当ですね。あ、シスターのヘアが私のヘアにあたってます。」
「あなたも結構、剛毛ね。もう一つの乳首も吸って、A!HAN!セ、ボン。」
「プルクワ(何故)?シスターに、なられたのですか。」
尋ねるとレズニスルはシスターの赤い乳首を吸う。
「AA!HAN!男に、もてなかったからよ。貧乳って事もあると思う。あなたは大きなオッパイだから、これから男はできるわ。わたしの乳首、両方とも立ったから、これをあなたの乳首に当てて終わりにしましょう。」
シスターは、自分の乳首をレズニスルの乳首に当てると擦りつけた。微妙な感覚をレズニスルは感じると、いい気持ちになった。次にシスターに舌まで入れられるキスをされて、マンコをいじられてシスターは、立ち上がると修道女服を手早く身につけた。壁の大きな時計を見ていたらしい。その時、閉じたドアが外からドンドン、と叩かれて、
「シスター・メルネンコ、晩の祈りです。聖堂に来なさい。ついでに今の行いも懺悔するように。」
シスターは気をつけの姿勢で、
「はい、院長様、ただちに参ります。」
と答えると、レズニスルに向いて、
「帰りは、自分で帰ってね。アデメン、じゃなくてオーボワールかな?」
アデメンは又、明日という意味だ。日本語ではアドマと表記されたり聞こえたりする。シスターは、ドアの鍵を外して出て行った。

家に帰ると日本人の中年男性が応接間に来客していた。がっしりとした体格で、アレも太そうだ、と彼女は思ってしまった。父親の外国郁夫は、
「お帰り、レズニスル。私のビジネスの仲間の丸三商次君だ。」
と来客を紹介すると、その男は、
「はじめまして、丸三商次と言います。日本の福岡から来ました。私どもは、フランスのワインを取り扱っておりまして、こちらの「ソトクニ・トレード」さまとも末永く、お付き合いさせていただきたいと思っています。」
彼はレズニスルに頭を下げて、再び彼女を見ると、
「いや、これはお美しい。ビーナスのような美を持っていらっしゃいますね。」
と嘆賞すると父の郁夫が、
「いやなに、まだ学生ですよ。未成年者です。ビジネス専門学校を卒業したら、わしの会社で働かせようと思ってね。」
と先の計画を打ち明けると、丸三商次は眼を銀河系の星星のように輝かせて、
「それは楽しみです。ぜひ、お嬢さんが成人した姿を拝見したいものです。」
と意志を述べると、父親の郁夫は、
「ああ、もちろんです。福岡は私の曽祖父の出身地で、東京で事業を興しましたが、そのおかげで私もフランスに来て商売しとるのです。娘のレズニスルにも関係のない土地では、ないですからな。あははは、おい、レズニスル、丸三さんに挨拶しなさい。」
座っている二人のうち、丸三に顔を向けて、立ったまま彼女は、
「ボンソワール、ムッシュウ。レズニスル・ソトクニです。」
と乳首にむず痒さを感じながら自己紹介した。
こんな出会いで三年後、二人は結婚した。

新婚旅行は京都にした。福岡市で結婚式を挙げると新幹線で京都へ旅立った。三時間もしないで京都に着く。福岡市に比べれば古い建物も多いし、パリに比べれば街の美感も感じられない。
(古いだけが立派な事なのかしら、古都っていうけど。)
レズニスルは夫の丸三商次と京都を回りながらも、変な失望を覚えていた。どれも、これも古い。福岡市は、新しい。彼女は夫が福岡市の人間でよかったと思った。それに何かしら、
「・・・どす。」「・・・どすえ。」
って、人の話を聞いていると、最後はそう聞こえる。どすはDOSの事かしら、昔のマイクロソフトの製品にあったけど、今はWINDOWSのはずだわ。京都の人は古いのが好きだから、今でもWINDOWSを使わずにMS-DOSを使っているのかしら。それじゃ、
DOSえ、というのは何の意味だろうな、とレズニスルは思った。
そのうち、
「いいえ。」
という言葉が聞こえたが、これは日本語の「いいえ」なのだろうか。旅館の中年の女中が、
「明日は雨どすさかい、この部屋でゆっくりしてはったほうが、いいえ。」
と夫に話しているのを聞いてしまった。さかい、というのは大阪の堺だろうか、雨DOS堺、というのもよくわからないけど、
ゆっくりして這った方が、NON
というのもわからない。京都言葉はレズニスルには何のことやら、わからなかった。
博多駅で見送りの人が、
「ゆっくり京都ば、見てきんしゃい。」
とか言っていたが、あれもわからない。京都場って、どこにあるのだろう。見て金シャイ、ってシャイは英語なのは分かるけど。
窓の外は夕暮れだ。パリの夕暮れとは違うなあ。湿気っぽい日本の夕べ。夫と本格的に付き合うまで、あの修道院に時々行って、シスター・メルネンコとレズしてた。
シスターは外に出るときも、あの修道女服だから目立つし外ではレズはできなかったけど、女子修道院には長い歴史の中でレズのテクニックが開発されていったという誰も知らない事を教えてもらった。神に処女を捧げるといっても、やはり女の体。我慢できなくなる人達の方が多いらしい。もともと男性とつきあいのない人達ばかりだから、女のほうに興味をもってくる。先輩のシスターが後輩のシスターに対して、男役になるのが普通らしい。
シスター・メルネンコの話では、祭壇の蝋燭でオナニーしていた修道女もいた、とか。若いその修道女は、
「メルネンコ、祭壇の蝋燭は太いから、とてもいいよ。」
と感激していたらしい。
こういった修道院で、わたしは幾つかの秘儀も学んだけど。「ピアノマンコ」なんか使う時が来るかしら。

窓の外の夕闇を見ながら回想に耽っていたレズニスルに夫の丸三は、
「これから、ご馳走を食べて舞妓さんに踊ってもらうから楽しいよ。」
と彼女の肩に手を置いて告げると、
「それが終わったら、・・・でしょ?」
とレズニスルは夫を振り向いて聞く。丸三商次は逞しい自分の胸を叩くと、
「ああ、そうだよ。初めての夜だね。」
と自信ありげに返答した。

豪勢な京都料理が二人の前に並べられた。十二皿の小鉢にお吸い物、茶碗蒸し、それから白味噌雑煮というもの。
二人は、せかせかと料理を食べたが、レズニスルはどうも白味噌雑煮の餅が苦手なようだった。箸で餅をつまんだが、どうも上手く食べられない。夫の商次は、それを見て取ると、
「京都名物の白味噌雑煮はね、こうやって食べるんだ。」
と言いながら妻の傍に来ると、キスをして妻の大きな白い乳房を揉んだ。
「A!A!」
レズニスルは声を出して眼をつぶると、夫は
「眼を開けてご覧。」
と言うのだ。彼女が眼を開けると、丁度口の前に夫の巨大なモノの亀頭の上に白味噌雑煮の餅が乗っているではないか。彼女は、
「セ、ボン。」
と発音すると、夫のモノと餅を同時に口に頬張った。秘伝のだしが、フランス育ちの彼女にも、おいしいものとして口の中に感じられた。夫の亀頭の上の餅を口の中で滑らせて、彼女は口の中に入れた。夫は、
「おお、いいフェラチオテクニックだよ。気持ちよかった。」
と話すと、イチモツを浴衣の中にしまった。レズニスル浴衣なのだ。紫色のお揃いの浴衣を彼らは身にまとい、京料理を堪能した。舌太鼓をドンドンと、鳴らしたのだ。

しばらくすると障子の外から、
「踊り子はん、入れてもよろしおすか?」
という若い女中の声に、丸三商次は大声で、
「いいよー、食べ終わったけん。」
と答えた。レズニスルには、食べ終わった件、と聞こえた。
ガラリと障子が開くと、白い着物に紅い帯をして、顔には白粉を塗り髪は結い上げて、鼈甲のかんざしをつけた若い舞妓と三味線を抱えた着物姿の五十路の女が部屋に入ってきて、二人とも丸三夫婦の前の畳に三つ指をついて、舞妓が
「佳つ百合いいます。よろしゅう、お願い申し上げます。」
と細々と挨拶した。
舞妓は二つの扇子を手に持って三味線の響きに合わせて、踊り始めた。どうもフランスのバレーのような動的なところは、ないようだ。二つの扇子を広げてヒラヒラさせたり、横に少し移動したりと動く空間も狭い。それに、おしろいをつけた舞妓の顔は、どれも同じようなものだ。おしろいをつける事で、表情が均一化されるのだろう。

バレリーナの踊りなどでは、片足を高く上げたり、くるくると体を回転させたりする。それに比べれば舞妓の踊りは消費カロリーも少ないものだ。
佳つ百合の踊りもレズニスルには、物足りないものだった。

舞妓の佳つ百合と三味線五十路が部屋を出たら、レズニスルは夫にしなだれかかった。丸三商次は彼女の浴衣を剥がしにかかる。その時彼は、
「お、コンドームしないといけないな。」
と慌てて呟くと妻は、
「そんなのなしで、いいわよ。」
「いや、だめだ。子供はもう少し、あとにしよう。君の体が崩れるのはもう少し、先がいい。外に出て、買ってくるから。」
と言い残すと、夫は部屋を出て行った。
旅館の中にはコンドームの自動販売機など、あるわけもないので、滑りそうな廊下を歩いて玄関から商次は京都の町へ出てみた。
平日なので、人もそう多くはない。足早にコンドームの自販機を探す商次に近づいてくる男がいた。背は高く、ひょろひょろとした感じの男で歳は三十代後半か。頭は角刈りにしている。男は、
「旦那さん、おんな探してはるのと違いますか?」
と商次に柔らかな調子で話しかけてきた。商次は無視して通り過ぎようとするとガバと商次の腕を取り、
「なんの用か知りまへんけど、旅のお方でっしゃろ。そしたら、二度とない機会かもしれへん。ええ女、おりますのや。へへへ。ホテルで、できまっせ。」
商次は興味を惹かれた。自分の精力には自信がある。その女と一発やってからでも、妻のレズニスルとはセックスできるだろう。商次は顔をその男に向けると、
「いいねえ。いくらで、できる?」
「あ、そら、もう。十万円ですわ。」
「一般的には高いな。でも、おれも社長してるんだ。最近は風俗もデフレだねえ。政府は風俗のインフレを目指すとは、言えないんだろうな。京都て安いものだけが売りかと思っていた。ふーん、そんな女がいるのか。京美人なんだろう。」
伊達な角刈り男は揉み手をしながら関西弁で、
「そらーもう。最近は舞妓では、贅沢な暮らしがでけへんもんやさかい、夜はアルバイトしてますんや。そやけど夜のアルバイトの方が稼ぎ、ええらしいですわ。昨日は三人と寝て、三十万。手取りは七割やから二十一万、稼いだ子です。」
「淫乱じゃないのか。」
「いえいえ、まるで静かな湖のような、ええ女だっせ。みんなに長いコンドームさせますからな、ちんこの肉は彼女のオソソの中に当たらんのです。そやから、処女のような美さえあるんですわ。」
角刈り男は、商次の腕を取って歩き始めた。平安時代か、と思うような建物をいくつも過ぎると、高級めいたホテルについた。パリにあるような白の外観の様相は商次にフランスを思い出させた。
角刈りは、
「ここだんがな。待ってますわ、あの娘。あ、宿泊代はタダにさせてもらいます。」
それは手数料の三万円から負担するのだろう、と商次は思いながら角刈りと中に入ると、フロントは京美人が和服で立っていた。彼女は、えくぼを浮かべて、
「ようこそ、おこしやす。あちらに待ってはりますよ、彼女。」
と右手で待合場所のような空間を示した。ホテルもグルかと思いつつ商次が、そこを見ると、なんとレズニスルが・・・と思ったが、よく見ると日本的な面立ちは妻とは違った。彼女は明るく笑うと、黒の洋装で立ち上がった。舞妓には見えない感じだ。商次の方に淑やかに近づいてくると、
「行きましょ。」
鈴を振ると出るような音声で話しかけた。美声というのも、引っ張られるものだ。レズニスルの声と似ているから不思議で、自分のタイプは決まっているのかと彼は思った。逆三角形の体格で、外に出るときは黒縁の眼鏡をかけている商次は彼女の揺れる尻を見ながら、ついていった。
突き当たりの部屋に商次が後から入ると、彼女はドアを閉めて、
「先にお金の方をお願いします。」
と右手を出した。はいはい、十万円ね、と商次は三十万円入れている財布から十枚抜き出して彼女に渡した。それを受け取ると嬉しそうに、
「おおきに。うち、金持ちの方としかしませんの、あれ。」
と語り、自分のブランド物らしい白の財布にしまうと、肩にかけていたバッグに入れて、ベッドの頭の板に置いた。しかし、よくレズニスルに似ているものだと商次が思っていると、いきなり元気よく彼女は服を脱ぎ始めた。肌もレズニスルほどではないが、白い。彼女は黒のパンティとブラジャーだったが、それも外すと商次に駆け寄って彼の股間の膨らんだものをズボンの上から握り締めて、関西弁で、
「元気ええな。もう、こんなに立ってはるわ。特製のコンドーム渡しますよって、それしてね。薄いのやから、コンドームの感じしないと思いますよ。」
商次も脱いでいると、細長いコンドームを手渡された。彼女は、うふと笑うと、
「ちんちんの根元まで嵌めてくださいね。うちの純潔、守るため、しもらってます。」
とスラスラと説明する。十万で客とって何が純潔だ、と商次は思ったが、
「わかったよ。君のような美しい女性は、そうでないと。」
「あら、嬉しいこと言わはるのね。そんなら、コンドームせんといてもいいですよ。」
半立ちのチンコに長いコンドームを、かぶせかけていた彼は驚いて、
「本当か。」
「うちと結婚してくれはりますか?」
真顔になって彼女は、聞いた。
「いや、それはね。実は今日、結婚式して京都に新婚旅行で来てるんだ。重婚なんて犯罪になるしな。」
ふん、という顔を彼女はすると、
「そうなのやね。よく奥さん残して出てきはったわ。」
ぐい、とコンドームで覆われた商次のロングサイズを握り締めて柔らかな指でツーと根元から亀頭までをなぞった。気持ちよさに商次は、
「あー、柔らかいね。それに君は、ぼくの妻に似てるんだ。」
「そうやの。そしたら、奥さん思うて私を抱いて。」
「よし、そうしよう。」
ベッドに寝そべった彼女は、両脚を彼女の体に対して逆Tの字になるまで開くと両手を前に出した。黒いヘアは逆立っていた。ぱっくりと開いた彼女の膨らんだ切れ目に商次は完全包装されたロングなモノをズーンと埋め込んでいった。彼女は静かにゆらめくと、
「ええわー、ええですぅ、ちんこ最高。」
と透き通るような声を出した。商次は腰を振りながら、
「そうか、いいか、最高か。」
と彼女に顔を近づけて聞くと、
「うち、ミス京都なったんやけど、ああん、つきあってた五人の彼が選考委員にうちのセックス写真送ってしもて。あん、もっと擦ってええよー。」
と昔の事情を語ってくれた。彼女の大事な部分意外は、商次は自分の舌で舐め回った。一度抜いてから、彼女の足を片方ずつ持ち上げて足も指まで、しゃぶってみた。その粘着するような肌は二回目の勃起を彼にさせてしまったので、
「もう一発、いいかな、入れてしても。」
と彼女のオソソを舐め狂いながら聞くと、
「ええよ。夜の十二時までなら、何度やっても、かましません。そのための十万円どす。五回出した人もいたけど、あんさんのチンコが最高な気がする。」
商次は感激して、柔らかな彼女を抱くと二回目の挿入に腰を動かした。キスをしてやると、うっとりとした眼で、
「体の相性が、ええみたいや。あん、ええわっ。」
悶えると自分でも彼女は腰を振り始めて、
「ああーん、あん。」
とそれから連続的に悶えの美声を商次が二回目に果てるまで、あげつづけた。眼までレズニスルに似ていた。
(本当は、おれはレズニスルを抱きたいから、この女まで彼女にみえるんだろうか。)彼はそう思いながら腰の辺りが、こらえきれなくなって、大量に発射していくのを感じていた。

待っても待っても夫は帰ってこない。レズニスルは外に出てみようと思い、旅館の部屋を出た。廊下を歩くと、ばったりと突然先ほどの舞妓と出会ってしまった。佳つ百合は、おしろいを落としていたがレズニスルには彼女だとすぐに分かったので、
「佳つ百合さんですね。」
と彼女に声をかけると、着物を着た細い肩の彼女は嬉しそうに、
「ええ、そうどす。今日は、ここのお呼びが多いから、ここに泊まってますの。」
おしろいを落とした彼女は、矢張り白い肌で眉毛は細くて眼はパッチリとしていて、胸のふくらみは着物だから特に見えない。脱げば、わかるだろうけど。背は百五十六ぐらいで、レズニスルより小さい。レズニスルは百六十八センチは、ある。
「そうだったんですか。わたし、夫が今、いないから探しに行こうとしてたの。よかったら、部屋に来ない。わたし、フランスから来たばかりで不安なのよ。」
佳つ百合は可愛そうに、という顔をするとスススススと流れ滑るようにレズニスルに近づいて、
「よろしおすえ。」
「?」
よろし、オスえ、なのか、よろし、お酢え、なのか。そこで、
「お酢は、あまり好きじゃないのね。ノン、ノン。」
と言ってみると佳つ百合は、ぽかんとして、
「お酢なんて言ってませんよ。あなたの部屋に行っても、いいわ、と言ったんですけど。」
レズニスルは喜悦満面になると、
「アロール、行くわよ。佳つ百合サン。」
「ウイ、マドモワゼル、いや、マダーム。やってんかな、わからしませんけど。」
フランス人と日本人のハーフ、レズニスルについて佳つ百合は、しずしずと歩くのだった。

夫が帰ってこない部屋に男を連れ込むならともかくも、女の舞妓なら構うものかとレズニスルは思っていた。が、しかし女らしい佳つ百合は夫の代役にはならない。障子の外から女中の声が関西のイントネーションで、
「こんばんは。」
と聞こえた。
「ハーイ。ドウゾ。」
とレズニスルは気軽に応答すると、ガラリと障子が開いて着物を着た若い女中が現れると、
「お布団敷きます、ごめんやっしゃ。」
と断って押入れの中からフカフカそうな布団を二組、手際よく敷くと、
「高級な羽毛布団ですよって、気持ちええですよ。」
にっこりと白すぎる歯を見せて笑い、
「ほな、失礼します。」
部屋の中にいる佳つ百合をチラと眺めて、若女中は部屋を出る時に、
「もう朝まで来ませんさかい、部屋の鍵、閉めてください。」
と注意した。レズニスルは、
「ジュ、コンプラン(わかりました)。」
と答えて、女中が出てからドアに鍵を掛けた。

部屋に戻ってきたレズニスルに佳つ百合は、
「旦那さん、この中にいらはるんですか?」
と真顔で聞くと、いらはる、ってなんなのかわからないけど、ああ、夫ね、
「夫は出て帰ってこないの。遅すぎるし、どうなったのか分からないけど、でも、これからの時間は鍵をかけないと不用心でしょ。彼が帰ってくれば、わかるわよ。」
「そうどすなあ。それなら、心配あらしませんね。」
レズニスルには、佳つ百合のその言葉もよくわからなかったが、佳つ百合の膨らんだ胸を分かるのに言語は不要だった。レズニスルは立っている佳つ百合に近づくと抱きしめた。佳つ百合は驚いて、
「あっ、なにされますのん。」
と声を出したが、その言葉もレズニスルには分からないし、無視して構わないものだから、慌てる佳つ百合の赤い唇に自分の薄型の唇を重ねた。それで佳つ百合は眼を閉じた。佳つ百合の薄緑の上着はレズニスルの白い上着と密着した。
レズニスルは舌を佳つ百合の唇の中に差し入れながら、佳つ百合の長い髪を右手でもてあそぶ。髪から、乳房、オマンコへとレズニスルの右手は動いた。マンコをいじられると佳つ百合は眉根を寄せた。レズニスルは右手で佳つ百合の膝の裏あたりを抱き上げ、左手で佳つ百合の肩を抱いて寝室の羽毛布団に持ち込んだ。ゆっくりと佳つ百合をフワフワとした感触の布団に寝かせると、彼女の服を脱がせていった。佳つ百合は抵抗せずに眼を閉じている。やがて、中背の彼女の白い裸体がレズニスルの眼に映った。

熟女に優しい管理人 体験版

 いきなり玄関に入ってきた見慣れた顔に、主婦の美貴子は驚いた。美貴子は三十歳の福岡市の分譲マンションに住む、美人妻だ。口を尖らせると、
「チャイムくらい押してもらえませんか。」
と抗議すると、
「うっかりしてすみません。だけど防犯上、玄関に鍵を掛けておくのは当たり前ですよ。マンションの玄関はオートロックですけどね。それを確認する意味でも突然ですが、開けさせてもらいました。」
とその四十代のだらしなさそうな男は発言した。美貴子は納得して、
「そうでしたね。わたしが不用心でしたわ。でも、お向かいの北山さんも玄関に鍵をかけないとか言ってましたけど。」
フンフンと鼻を鳴らしながらその男は聞いていたが、背が高く肥満体の中年男性だ。
「北山さんにも注意しておきましょう。ただ、北山さんにではなく藤村さんに言わなければならないことがあります。おわかりでしょう。」
藤村美貴子は、そしらぬ顔をすると、
「なんですか。わたしには何の事か・・・。」
「ふん、わかっているくせに。先月の管理費を振り込んで欲しいんですがね。」
美貴子はあわてて、
「あと十日、待ってください。必ず振り込みます。」
そう言い訳をしながら、藤村美貴子は腰を動かした。主婦にしては短いスカートが揺れた。足を開いて立っているのでパンティの下のほうが中年男の眼に入った。男はごくりと生唾を飲み込むと、
「十日もすれば来月の分を振り込む日になります。オーナーの方から今日取り立てるように言われましてね。」
パンティの色は黄色だった、と男は思い返していた。美貴子は愛想笑いを浮かべると、
「まあ、上がってお茶でも飲んでいってくださいな。コーヒーを出しますから。」
「あまり時間はありません。この後、巡回にも回りますからね。」
「お手間は取らせません。お上がりください。」
美貴子は後ろをその男に見せると、屈んで豊かな尻を突き出すと台所に入ったようだ。男は、しぶしぶと玄関を上がった。台所からトレイにのせてコーヒーカップを運んできた美貴子はカーデガンを脱いで白の上着になっていた。メロンが二つ付いている様に胸は大きく膨らんで、ゆさゆさと揺れていた。豪華な応接セットのガラスのテーブルに美貴子はマイセンのコーヒーカップを置いた。立っている男に、
「どうぞ、お座りください。お粗末なソファですけど。」
男はそれに腰掛けた。すわり心地はとてもいい。マイセンはドイツの陶器で古い歴史を持ち、コーヒーカップには剣のマークがついている。二本の剣を交えた形が青色で描かれている。高価な代物で、ドイツのものは大抵なんでも高い。ベンツにしてもそうだ。カップ一個なら一万円と消費税といったところだ。これは2013年一月現在の値段で、アベノミクスという政策では値上がりするのかどうかは誰も何ともいえない。男はマイセンのカップを手に取ると、ぐいとコーヒーを飲んだ。カチャ、とカップを置いて、
「コーヒーぐらいでは待って一日ですね。奥さんが外出して、いなかった事にしておきましょうか。」
美貴子は喜びで眼を輝かせると、
「明日までには何とかします。」
男はマイセンのコーヒーカップの受け皿にも剣のマークが付いているのを見て、
「なんか高級そうなカップですね。管理費なんて一万千円ですよ。こんなものを買えるのだったら・・・。」
「いえ、これは結婚した時に友人に貰ったものなんです。」
そう言いながら美貴子は男に見えるように両脚を大きく開いた。世界最大の下着のメーカー、トリンプのパンティが大きく現われた。トリンプも又、ドイツの会社だ。美貴子はパンティを上に引き上げているのか、割れ目がくっきりと写っている。美貴子が素早く足を広げたので男は釣られてその部分を見てしまった。美貴子は足を広げたままである。そこから眼を外すと男は、
「そういえば奥さん。奥さんを前にぼく、昔だけどテレビで見た事ありますよ。アイドルグループだったかなー、たしかアフタヌーン少女とかいうグループ名だと思いますけど・・・。」
藤村美貴子は照れたように微笑むと、両脚を心持ち少し更に広げた。割れ目の形も左右に広がる。
「そう、でしたけど。結婚して夫の転勤で福岡市に来たんです。もう5年も前になるかしら。今では福岡市の街を歩いても誰もわたしに気づかないんですよ。」
男はニヤリとして、
「それなら貯金もたくさんあるんじゃありませんか。管理費くらいまとめて払ってもいいと思うけどな。ぼく、アフタヌーン少女のCDは結構、買ったんだけどね。」
「それは、ありがとうございます。でも、わたしの貯金も主人と一つにしてまして、主人が管理してますから。」
そう言いながら美貴子は両脚を開いて元に戻す動作を数回した。その度に割れ目のあたりがピクンピクンと動く。中年男はそこを見ると眼をそらせた。思わず見てしまったのだ、元アイドル歌手の股の付け根を。その価値は一万千円なのか、と男は考えたが、
「それでは、ご主人に連絡させていただきます。私の勤務時間は五時半までなので、ご主人の会社の方に電話しますが・・・。」
美貴子は狼狽すると、
「それは困りますわ。このマンションの管理費はわたしが毎月振り込んでいますから。修繕積立金もですけど。」
「修繕積立金は問題なく振り込まれています。実際の問題として、わたしの給料は修繕積立金からは出ないのですけどね。会社の方からは今月の私の給料から減額するつもりらしいですが、奥さんのとこだけなんですよ。」
男の顔は真剣味を帯びた。美貴子は関心なさそうに、
「それなら少し遅れても会社の方はいいという事なのですね。」
「そうではないと思いますけど。私としても安い給料の少しでも減ると大変なんですよ。」
美貴子は頭を深く下げて、
「すみません。明日までになんとかしますから。」
と言い訳した時に上着の上から胸の谷間が見えた。ブラジャーはしている。意識的に見せてくれたようにも見えた。男は立ち上がると、
「それでは明日、又来ますよ。」
と苦々しく吐き捨てると長身の肥満体を玄関まで移動させた。

男の名前は三船敏行という。福岡市の県立高校を卒業後、上京して不動産会社に就職した。バブルの時は羽振りがよかったが、バブルが弾けてその会社は倒産。別の不動産会社も採用してくれなかった。アルバイトから派遣に登録して働いたが政権交代で派遣の禁止により、仕事を失う。都営住宅も五十歳以上でなければ入居できず、都の住宅補助金を受けようかとも考えたが仕事に目途がつかないので故郷に帰ったのだ。そんな故郷でなんとか分譲マンションの管理人の仕事にありついた。福岡市の中央区大名に本社を構える繁売住宅という会社は主に分譲マンションの販売管理を行う大きな会社だ。元は早良区(さわらく)で賃貸住宅の仲介をしていたが、小さな分譲マンションから始めて成功すると、福岡市のあちこちにお城のような巨大な分譲マンションを建設していった。福岡市はかなり前から一戸建て住宅を建てる土地は中心に近い場所はなくなっていた。近郊の筑紫野市などが建売住宅が販売されてはいるものの、通勤には時間がかかるため、市内の中心になるべく近いところに住みたい人が多いために分譲マンションがすぐに完売する現況で、繁売住宅も大いに儲かっている。他には東京からの分譲マンション会社のものも少なくはない。ライオンズマンションやダイアパレス、東急、三井パークホームなどが眼につく分譲マンションだ。
三船敏行も四十歳になる。管理人になるには早い年齢だが、他に仕事は見つからなかった。彼の担当している博多区の博多駅から南の巨大な分譲マンションは建築されて新しい。とはいえ分譲マンションなので主婦の年齢は三十代後半が主で、藤村美貴子は若い方だ。三船は美貴子の部屋を出てからも彼女の黄色いパンティが目の前にチラつくのを意志の力で振り切りつつ、管理人室に戻った。
 藤村美貴子はエリート会社員の男性と結婚して芸能界をやめた。結婚生活は五年になるが子供はまだいない。そのせいもあってか、貯蓄するより浪費する事がなかなかやめられないでいた。歌手だった頃より少し太ったので、博多駅近くのエステサロンに行ったりアマゾンでダイエットサプリメントを購入したりしていた。その購入も一時にかなりのものを買ってしまう。芸能人の多い無料ブログでブログも作ってみたが、文章を書くのが面倒になって閉鎖した。ひとつはアクセス数が少なかったのも原因で、今は彼女が属していたグループより別の四十人以上いるグループに注目がいっているためのようだ。ステルスマーケティングを頼まれる事もなかったので幸いだとは言えるのだが。
 夫の拓郎は深夜に帰宅する。エリートな彼には仕事が山ほど押し付けられる。
「ただいまあー。」
疲れきった夫の声を玄関で聞いた美貴子は、
「お帰りなさい。今日も晩御飯は外でだったのね。」
「ああ、取引先との接待でご馳走を食べたよ。」
「そーお。なら、ベッドの中でのご馳走はまだ食べれるわよね?」
美貴子は豊乳を拓郎の背中に擦り付ける。
「今日はいいよ。土曜の夜ならできるかもな。」
美貴子は失望をあらわにすると、
「はやく食べないと腐っちゃうわよー。」
と投げかける。ハンサムな拓郎はにこりともせずに、
「風呂に入ってくるよ。」
と言うなり美貴子から遠ざかった。先にベッドで寝ていた美貴子の隣に拓郎がパジャマ姿で入ってくると、
「おやすみ。」
と言うが早いか眠ってしまった。美貴子は夫のモノにパジャマの上から触ってみたが、そちらもすぐに眠ってしまったらしい。

安い家賃の木造アパートに帰った三船敏行は万年雪のような布団に入ると眠ろうとしたが、昼間見た藤村美貴子の黄色いパンティを思い出すと股間に血液が集まってくるのを感じた。少しの時間で、敏行のモノはカチンカチンになった。
(今頃、藤村のやつ、旦那とセックスに励んでるんだろうな。あの時見えた割れ目に突っ込んでなー。)美貴子の上で腰を激しく振っている男の姿を敏行はボンヤリと想像してみた。

次の日、三船は藤村の部屋へ朝から集金に行った。ドアノブを回したが、鍵が掛かっていた。チャイムを鳴らすと、
「はーい。」
「管理人です、おはようございます。藤村さん。」
「今あけますね。ちょっと待ってください。」
昨日より若やいだ声がした。ガチャと音がしてドアが開く。取っ手を握って中に入った三船は、下着姿の美貴子を見てしまった。思わず股間にエネルギーが集まりかけるのを制して、
「奥さん。着替えの最中なら開けなくてもいいですよ。待ちますから。」
扉の外に出かかる三船に美貴子は近づくと、管理人の制服に右手をかけた。
「ドアを閉めてくださいな。通りかかった人に見られますから。」
三船は慌ててドアを閉めた。美貴子は三船の肩を引くと、
「あがってください。」
と言いながら左手で軽く三船の股間に触れた。美貴子は嬉しそうに、
「元気がいいですね。朝から。」
三船は答えようがなかった。美貴子の甘い匂いが鼻にかかってきた。ボンヤリする頭を左右に軽く振ると、
「すみません。あの管理料をお願いします。」
美貴子は今度は右手でぐうっと三船の股間を握ると、それはますます膨らんだ。
「奥さん、やめてください。これ以上、触られたらぼくは、もう・・・。」
「うふふ。主人はとっくに出勤しているわ。わたしたち最近、セックスレスなの。だから、管理人さんにストレスを解消してほしいのよ。」
美貴子は三船の腰に左手を回す。右手は三船のモノを握ったまま、
「靴を脱いであがってよ。管理人さん。」
三船はそのままの姿勢で靴を脱ぐと、部屋に上がった。美貴子の右手にペニスを握られたまま三船は歩かされた。美貴子は止まると、左手でドアを開けた。そこは夫婦の寝室だった。甘酸っぱい香水の匂いが三船の鼻の穴から入ってくる。三船の股間は管理人の制服のズボンを破りそうだった。美貴子は、
「ズボンを脱がせてあげる。」
両手でベルトを掴むと外して、フックも外し、チャックを下げた。三船の黒いパンツが出てきた。小さなバナナが中に入っているようだ。美貴子はそのパンツも降ろすと、ついに管理人の天空に向かった肉根を眺める。
「まあ、主人のより大きいわ。食べたくなっちゃった。」
彼女は三船のフランクフルトソーセージに、しゃぶりついたのだ。管理人は、
「あっ、だめです。奥さん、イキそうです。」
と声を出すと、腰を震わせた。美貴子の甘い舌を自分のモノに感じて三船は、
(これが藤村美貴子の舌なのか。なんという滑らかな動きだろう。ああっ、おれはこんな事をしていいのだろうか。)窓の方を見るとカーテンが、かかったままだ。部屋には灯りがついている。あまりに明るいため、朝の太陽光と思っていたのだ。美貴子は舌を這わせながら、三船のきんたまを右手で撫でた。その瞬間、三船は、
「あああっ、奥さん!藤村さん!」
と小さく叫ぶと、生ぬるい液体を勢いよく美貴子の口の中に発射していた。それは美貴子の口の中にビシャッとかかった。美貴子はだらんとした顔で、その液体を飲み干している。
「おいしいな。管理人さんも気持ちよかったでしょ。」
「はい。あ、あの藤村さんの舌って滑らかですね。」
「歌手だったからじゃないかな。ボイストレーニングの時、男の先生のペニスをよく口に含まされたわ。そのまま、メロディを口ずさんだ事もあるの。女性歌手って結構、そんな訓練してるみたいよ。アフタヌーン少女のメンバーもみんな作曲家の先生のちんこをしゃぶってるし。そうしないと曲を提供してやらないぞ、なんて言われたりしてね。わたしたちも若かったし、作曲家の先生のアソコにも興味があったから、進んでしゃぶってみたんだ。なかなかの味がしたわ。そうするうちに、アフタヌーンも売れ出したっていう事なのよ。」
美貴子はその頃を回想する。

初老のその作曲家は自宅のマンションの防音設備が整った部屋でピアノを弾きながら美貴子を指導していた。美貴子が誤った音を歌うと、
「だめだめ。そんなノドじゃ、素人だ。今から、プロの歌手としてデビューする。そのためにはな、特訓が必要だ。」
部屋の中には美貴子とその作曲家だけだ。白髪が少し混じったその男は、
「特訓についてくる勇気はあるか。」
と美貴子に聞いた。美貴子は有名な歌手になれるのなら、と思い、
「はい、がんばりますのでお願いしますっ。」
と元気よく答えた。男はうなずくと、ピアノの椅子に座ったまま美貴子に姿勢を向けると、右手でズボンのチャックを引き下げ中からダラリとしたモノを出した。それはまだちいさなソーセージのようなものだった。美貴子はハッとしたが、平静を顔に装った。作曲家は美貴子の眼を見ると、
「どうしてるんだ。咥えなさい、私のちんこを。」
と促してくる。美貴子は、きゃっ、恥ずかしいなどという反応はせずに思い切りよくそのソーセージを跪いて口に入れた。アンモニアの匂いが少ししたが、ソレは少しずつ大きくなってくる。やがてそれは美貴子の口の中に広がった。男は満足そうに、
「君は舌の動かし方がうまいようだね。いい歌手になれるよ。そのまま続けていい。そうだな、今練習している曲をハミングしてみなさい。」
美貴子は新曲を作曲家のモノを咥えたまま、ハミングした。男は、
「よーし。なかなかいいよ。こういった訓練はいずれ役に立つ。テレビ局のプロデューサーやディレクター、それから業界の大物に求められた時もためらってはいかんよ。スターダムにのし上がるには、こういった接待が必要なのだからね。それを知らん若造はアイドルになればキャーキャーと騒いでくれるが、それが君たちのビジネスだ。うっ、おおー、もう久し振りだなー。出すよ、出る出る、打ち出の小槌。」
作曲家は身をのけ反らせると美貴子の口の中に緩やかに放出した。美貴子は吐き出すとまずいかな、と考えて全部それを飲み込んだ。それを見た作曲家は大満足のようだった。後年、その作曲家は美貴子のソロアルバムの曲を全部作ってくれた。

ハッと我に返った美貴子の前で、管理人がズボンのベルトを締めているのが見えた。三船は、
「藤村さん。今月の管理費はいいですよ。ぼくが出しておきますから。」
と提案すると、美貴子はしめしめという顔をして、
「そうしてもらえると助かります。これ位でいいのかしら。」
「もちろんですよ。デリヘルはもう少しするし、て、それと比較してはいけないと思います。ただ、風俗の女性は中洲でも三十歳未満が常識です。」
「あら、それならわたしは失格ね。もう三十だもの。」
「普通の三十歳とは違いますよ、藤村さんは。」
「嬉しいな。ああ、カーテン開けますね。どこからも見えないし。」
「失礼します。藤村さん。」
そそくさと、三船は玄関に移動した。その日は五時半にいつものように管理業務は終了したが、それから中央区大名にある繁売住宅の本社に藤村家の管理費を三船は届けに行った。というより、近くのゆうちょのATMで自分の口座から一万千円を卸して持っていったのだ。
本社一階の業務部で三船は、
「サンパール博多駅南の藤村さんの管理費ですが、奥さんに直接預かってきました。奥さんが忙しくて振り込めないとの事でしたので。」
業務部の若い女性が三船に近づいてくると、三船が差し出したお札を受け取り、
「社長が三船さんが来たら、社長室に来るようにとの事です。」
と事務的に話す。三船が戸惑うとその女性は続けて、
「社長室は最上階の十階です。エレベーターで行けます。」
三船は踵を返すと、エレベーターで社長室に駆けつけた。社長室のドアの横にパナソニックのテレビドアフォンがあった。それを押すと、
「三船さんですね。お入りください。」
秘書らしい女性の声がする。管理人服の三船の姿は社長室の秘書の机の上にあるテレビパネルに写っていた。三船が中に入ると、秘書の席のすぐ後ろにある大きなデスクに座った人物が社長だった。六十代に見えるその姿は、でっぷりと太って血色がいい。まん丸顔の社長は立ち上がると、
「やあ、三船君。集金、ご苦労さん。君に話しておく事がある。応接室に行こう。」
社長は部屋を出ると、三船を手招きして隣の応接室に入った。三船もその部屋に入ると、ドアを閉める。自動的に外のドアの上のほうにあるランプがついて、
「来客中」
の表示が出た。社長は背広姿にネクタイでソファに座ると、
「まあ、かけたまえ。」
「はい。」
三船が社長の真向かいに座ると、社長は上着のポケットからハバナの葉巻を出して火をつけた。一本を三船に手渡し、
「ライターは持っているか。」
「はい、百円ライターを持っています。」
社長はにや、と笑うと、
「私がつけてやろう。ダンヒルの金だ。」
テーブルの上に置いた豪華なライターで三船に葉巻の火をつけてやった。三船は恐縮して、
「恐れ入ります。こんなライターは初めて見ました。」
社長は得意そうに、
「そうだろう。65400円もする。君もいつか持ちたまえ、な。」
「わたしなど、とても・・・。」
「まあ、まあ。夢は持つものだよ。私もね、小さな場所でやっていた不動産の仲介業者だったけど、倹約して分譲マンションを建てていった。最初のうちはただ、次のマンションを建てるために資金を残すので精一杯だったし、ダンヒルどころか、もらいもののマッチで「わかば」を吸っていた事もある。何十年も経つと、どうにかここまできたのさ。君が自分の金で藤村さんの管理料を持ってきたのも分っているよ。」
三船は驚愕の顔つきで、
「どうして、ご存知なのですか。」
「いやね、藤村さんから電話があったんだ。十日もすれば返すという事だった。それからね、藤村さんのたっての希望で、藤村さんの修繕積立金は半額になったからね。」
「はあ、それは了解しましたが、でもお得ですね。」
「そう。あるプランを提案したんだよ。管理量も払うのに困っているのなら、と思ってね。」
三船は好奇心がムクムクと起こり、
「そのプランってどんなものなんですか。」
「今のところは、まだ君には秘密だ。そのうち話す事もあると思うよ。ご主人も了解済みだそうでね。」
謎のプラン、なんなのだろうと三船は思ったが、他人事でもあり社内秘でもあるのなら自分のような一管理人が知るべき事ではないだろうと思い、
「その件も覚えておきます。ただ、入金チェックは私がする事ではありませんし。」
「そうだな。本社でやっている。今日は、君の管理人としては稀な行為に私から礼を言おうと思ってね。」
柔和な笑みを浮かべた社長の顔は、いい人柄が滲み出ていると三船は思った。社長は葉巻を吸うと、オニックスの灰皿に置き、-そのオニックスの灰皿は縞目模様の天然石だ、
「今日はゆっくりと葉巻を吸って帰りなさい。」
「はい、有難く頂戴いたします。」
「ふむ。君は管理人には勿体無いな。私は管理人さんをすべて知っているわけではないから。」
「いえ、私などは人生の落ちこぼれですから。」
「なにを悲観的な事を。君はまだ四十歳なのだろう。これからだよ、本社の仕事もやってもらうように考えておく。」
三船は葉巻を吸うのを止めて、
「本当ですか、社長。そんなにいい話、夢みたいです。」
「私がウソをついて、どうなるかね。しばらくはもう少し管理人業務に励んでくれたまえよ。」
「はいっ、社長。」
その日はアパートのぼろい部屋も気品が現れたような気に三船敏行は思ったのであった。

 次の日も三船はサンパール博多駅南の管理人室で掃除の後の午前中をボンヤリと管理人室に座って、過ごしていた。目の前を住人の一人が通り過ぎるかと思うと、三船に気づいて、その三十代前半の女性は声をかけてきた。中背だが肉感的なスタイルの二重まぶたの色気漂う雰囲気で、
「管理人さん、今日仕事が終わったらヒマですか?」
「ええ、ヒマではありますがね。」
「五時半に終わるの?ここの仕事。」
「ええ、大抵はそうですよ。」
「じゃあ、迎えに来るから待っててよ。」
「え?ええ?」
三船が何か言おうとすると、その女性はオートロックを開けてマンション内に入った。(どういう事だろう。でも、待ってないといけないかな。)三船の頭の中に社長の-業務に励むように、という声が聞こえた。(これも業務かあ)と思ってみたのだ。それから集合ポストの前に行き、大きなゴミ箱に捨ててあるチラシを更に大きな収納箱に入れる。たまったら廃品回収業者を呼んでトイレットペーパーに交換してもらう。そのトイレットペーパーは管理人室の便所で使う。この集合ポストのチラシを住民が捨てるのを嫌って、つまり何もしたくないからだが、チラシを禁止している分譲マンションが多いのはご存知だろうか。こういった事もしないマンション管理会社や管理人は究極の怠け者である。が、かなりあるのは事実。こんな分譲マンションに入居している住民はチラシを拒否しているために情報弱者となっていくのは必定なのだ。三船の勤める繁売住宅では、サンパールマンションのすべてにこのゴミ箱を設置している。こういった良心的な分譲マンションは実は少ない。であるからして、チラシ禁止の分譲マンションに入居したら出世は望めないものと思ってよいだろう。チラシ一枚も情報なのだ。今の社会で何が流行っているのか、売れているのかさえ掴めない様では、この社会で成功することなどあり得るはずもない。
それが終わると、マンション前の緑地に水をやって、マンション内に入ると全部の通路を歩いて行くのだ。
「今日も異常はなかった。」
管理室に戻って三船敏行は呟く。それからズボンのポケットに手を入れて、さっきゴミ箱の中から見つけた一つのチラシが入っているのを確かめた。それは、風俗のチラシだ。実はこれは、福岡市の条例で配るために持つ事さえ不法であるとされている。デリヘルのチラシである。三十分、一万二千円からある。そのコースはフェラチオして終わりだが、オプションもついている。ディープキスだのアナルセックスとか追加を頼めば料金も上がる。敏行はこのマンションの近くの古い木造アパートに住んでいるので持ってかえって、ジックリと眺めるつもりだ。彼は独身なので風俗には精通している。アフター5:30にはマンションの住民は敏行を見る事もない。が、今日の五時半にはあの女性が迎えに来るという。で、五時半になった。敏行は管理人室のカーテンを閉める。マンションの玄関外で待っていると、
「お待ちになったかしら。」
と問いかけるのは、あの女性だ。
「いえ、待ちません。」
「そう、それなら大通りに出ましょう。」
二人は車が常に通る四車線の道路に歩いて行った。その女性は、車道に近づくとタクシーを止めた。黄色いタクシーは、すぐに止まった。その女性は後部座席に先に乗ると、
「乗ってくださいよ。」
と笑顔で誘うので、敏行も乗り込んだ。女性は、
「宗像のホテルまでね。」
運転手は、
「宗像のホテルって、いっぱいありますよ。」
「宗像に着いたら、わたしが道を言うわよ。発進してね。」
「わかりました。」
宗像とは福岡市の北東にある人口九万六千人ほどのベッドタウンだ。住宅がある以外は水田ばかりの所と言えば分りやすい。タクシーはまずは福岡市東区へ向かう。敏行の右に座った女性は、
「自己紹介もしてなかったわね。神具瑠真子(しんぐ・るまこ)って言います。シングルマザーなのよ。中洲でキャバ嬢してるからー、あのマンションもパトロンにキャッシュで買ってもらったのね。福岡市の財界のおじいさんだけど、月に二回訪ねてきてセックスして帰っていくのよ。」
敏行は前の運転手が聞いていたら、と思ってバックミラーに映る運転手の顔を見たが表情を変えない。それならと答えて、
「月に二回って・・・そんなもんでしょうね。」
「他に二回は別の女のところに行ってるみたいよ。だから、毎週一回はイタシテイルのよ。」
「へええ。なかなかの方ですね。管理人室からはお見かけしませんが。」
「六時過ぎに来るから、見ないでしょうね。奥さんはもう、おばあさんらしいわ。奥さん公認だから、気楽みたいよ。」
敏行は自分の股間に瑠真子の左手が置かれるのを感じた。爪にはマニキュアで、色は黄緑色だ。ネイルサロンで手入れしているのだろう。瑠真子は左手に力を入れると、
「でも、わたしも月に二回じゃあ物足りなくってさ。管理人さんは普通の管理人より若いようだけど、と思って。独身なんでしょ?」
「そうです、よくわかりましたねー。あうっ。」
瑠真子の左手が敏行のモノを掴んで左右に動かしたのだ。
「水商売ならそれくらい見抜かないと、やっていけないわよ。わたしナンバーワンなのよ、指名でね。あら、もう硬くなってるのね。たまりに溜まった山奥のダムってところなのかなー。」
敏行は半年前に中洲のピンサロで連続三回抜いてもらってから、射精していなかった。それを答えるわけにもいかないので黙っていると、
「わたしも、この前じいさんが来てから十日たってるし、中年のあなたの方が魅力的だわ。おっぱい触ってよ。」
「い、いや、こんな場所では・・・。」
瑠真子は左手で敏行の右手を掴むと、自分の左胸に当てた。見た目より豊満な感触だ。特につかまずに当てていると、
「握ってみてよ、あ、はーん。もっと強く。あなたのモノも力強くなってる。ホテルまで我慢してね。」
外は箱崎から名島に向かう道路で歩道の人は多くはない。国道に沿って歩く人はそういないのだ。敏行はゴムマリを掴んで遊ぶように瑠真子の左の乳房を揉んでみた。はあはあ、と瑠真子の息遣いが荒くなる。彼女は敏行のズボンのチャックを降ろすと巨根を取り出した。そのコーラの瓶のようなものを見て、
「すっごいなー。これなら、ホテルに着く前に一発出しても大丈夫だわね。」
瑠真子はポンっと飛び上がると、敏行の膝の上に乗った。それから足をタクシーの床につけてスカートの中からパンティをずり下げると素早く自分の秘密の部分に敏行の瓶を当てると自分で腰を沈めて貫通させた。
「あああん、いいっ、すごい、すごーい。」
瑠真子は大声で悶えまくった。運転手の耳に届かないはずはない。しかし、運転手は安全運転を続けている。敏行の左の目には窓ガラスを通して流れる香椎の町が見える。香椎神宮は右手に数百メートルのあたりにある。古く大きな有名神社だ。瑠真子の左目はそちらの方を向いていた。
「ああ、香椎神社の近くねえっ、おまんこいいわっ、まんこ、いい。もっと突いていいのようっ!神社で、ああ・・・わたしのマンコ、締まってる?」
敏行は右目で窓ガラスの外を思わず見ながら、
「はいっ、締まってます。香椎神社も閉まってますよ、もう。ううーん。」
瑠真子が激しく腰を振り始めたのだ。敏行はすぐにイキそうになるのをこらえていると、タクシーの車内は瑠真子の愛液の匂いが充満した。バックミラーに見える運転手の顔の唇は笑っているように歪んでいる。信号が赤になってタクシーが停止すると、歩道の人は車内の様子には気づかないようだ。瑠真子は動きを止めている。青になって発車すると彼女は腰を動かし始めた。瑠真子は断片的に喘ぎ声を洩らしている。今まで黙っていた運転手が口を開いた。
「白バイが走ってきてますよ。捕まっても知りませんからね。」
瑠真子の耳には聞こえなかったようだが、敏行の耳には聞こえた。それで、
「瑠真子さん、一旦、ああ、やめませんか?」
「いい、時にやめられないわよ。公然な行為じゃないでしょ、だから白バイも気づかないわっ。」
白バイはタクシーの左側を通過していった。前方のバイクのスピード違反を追いかけていたらしい。そのバイクが白バイに呼び止められ停車したところをタクシーは楽に通過していった。それを左眼で見て安堵した敏行は熱い液体を瑠真子の体内に放出してしまった。ビクッと体を震わせると瑠真子は腰の動きを止めて、敏行にキスをすると体を離して後部右側の座席に戻る。パンティを元に戻すと、
「運転手さん、すみませんでしたね。わたし、欲求不満で場所も弁えずに。」
「あはは。いいんですよ。最近はよくある事です。昨日なんか、三人のお客さんが乗ったんですが、後ろに男女一名ずつと、助手席に女のお客さんです。やっぱり長距離だったんですけど、後ろの方達がやりはじめたのは気にしなかったんですが、私の隣の女性のお客さんが私の・・・その、股間に手を伸ばしたんで、びっくりしました。それだけは、やめてもらいましたけどね。短大生とかいう長髪のおとなしそうな人だったから、人は見かけによりませんね。私は熊本出身ですけど、福岡市の乗客って・・と熊本の同業者に携帯電話で話したんですけど、そしたら来月に私のタクシー会社に転職するって言うんです。」
後部座席の二人は黙って聞いていた。
「そういう事って、最近よくありますよ。初めてじゃないからもう動転はしないとですよ。熊本でタクシーを運転していた時は流石に、いませんでしたけど。そういうお客さん。福岡ってすごいなあ、と思いますたい。」
敏行は質問してみた。
「その後ろの方も学生さんでしたか。」
「いや、その二人の人達は若い会社員の男女でしたね。男性は背広にネクタイだったし。あ、福岡市を出ましたよ。」
古賀市に入ったのだ、突然に田舎めいた雰囲気の景色となる。田畑が見えるわけではないし、町らしい建物は続いているのだけども何処となく福岡市とは違う感じがある。この古賀市に山崎パンの工場がある。国道から見えるような所にはないのだが。宗像市に入ってからは瑠真子が道を運転手に指示して一軒のラブホテルに到着した。瑠真子はラブホテルの入り口で、
「休憩にしておきましょう。」
と話しかけると敏行の右肩を叩いた。首を素直に振って敏行は同意した。宗像のような小人口の場所でもラブホテルは四、五軒はある。宗像市内にも不倫カップルはいるだろうし、それ以外の場合にも使われるために存続しているという状況である。今の社会は不景気であると言われる。が、しかし宗像にラブホテルがあるという事は本当の意味で不景気なのか、と問いたいものではあろう。というのも休憩だけでも三千円から四千円位はするものだからだ。不景気を嘆くのは職業の選択を誤っているのではないだろうか。滅び行く産業というのはいつの時代にもあるものである。
 宗像のそのラブホテルは広々とした部屋であった。潰れないのもサービスの良さなのか、フロントでドリンクを二本、二人はもらったが部屋に入って瑠真子が、
「これ、精力ドリンクよ。さすがにいいサービスしてるわねっ。」
と笑顔の波を漂わせる。敏行もうなずくと、それの栓を開けて一気に飲む。途端にムズムズと股間の辺りがしてきた。瑠真子もうまそうに飲んでいる。顔を紅潮させると、
「女のわたしには、こういうの効くのかな。初めて飲んだけど。」
ベットサイドのテーブルには小型の機械がある。それに気づいた瑠真子は、
「これ、美顔器だわ。使ってみるか。」
手にとって顔にローラーを当てて、
「なかなか、いい感じだわ。もう一つあるけど、これは・・・。」
「バイブですね。中々大きいものです。」
敏行が続けて発言した。彼は瑠真子の隣に立っている。瑠真子はクスっと笑うと、
「あなたのモノの方がこれより大きいわ。これを使う必要はないでしょ?」
「えへへへへ。」
ベッドに座ると目の前に大きなビデオ再生の画面がある。瑠真子は、それに近づくと、
「お金入れなくてもいいみたいよ。見放題だって。有名メーカー目白押し、SODクリエイト、プレステージ、ベイビーエンターテイメント、h.m.p、ラハイナ東海、Waap、桃太郎映像出版、オフィスケイズ、MAX-Aらしいわよ。」
「AVのメーカーは三百社以上ありますよ。もっとあるはずですが。」
「ここのは表示されてるのは、これだけだけど。一度アダルトビデオ見ながらやりたかったんだあ。パトロンは嫌がって、してくれなかったけどね。」
「ぼくは、構いませんよ。新鮮味はあると思いますよ。」
「よかった。つけてみるから。」
瑠真子はSODクリエイトのチャンネルを選んだ。素人ものが映し出される。出演している女性が裸になるのと合わせて瑠真子も裸になり、セックスを始めると瑠真子も敏行にしがみついてくる。映像の中の体位と同じ体位で敏行と瑠真子もセックスして、男優が顔射の体勢に入ると瑠真子は、
「あなたは中に出していいわようっ!」
と声を上げたので敏行は、
「ああっ。」
と抜かずに二発、中出ししてしまった。それでもチンコは中々小さくなるのには時間が、かかった。

帰りのタクシーでは瑠真子は前の助手席に座り、十分位して運転手の股間に右手を当てたが運転手は何も言わない。瑠真子はズボンの上から運転手のナニをこすり始めると、
「海に突っ込みかけた事がありましてね。彼女とドライブしていると、海ノ中道海浜公園に行ってたんですけど。彼女がズボンのチャック開けて、ぼくのパンツの上から握ったんです。止めさせたから、海に落ちなかったんですけど。」
と静かに語ったので、瑠真子も手を離したのだった。タクシーは静かに走行して、博多駅を通過した。帰りは早く感じられるのは、夜になったので夜景のために眼が追う対象が少ないせいかもしれない。瑠真子は自宅のマンションの少し前にタクシーが来ると、
「ここで停めて。管理人さんも、ここでいいでしょ。」
そこは三船敏行のアパートの近くだったので好都合だ、
「あ、この辺が助かります。」
タクシーは停まり、瑠真子は料金を払った。二人が降りるとタクシーの運転手は笑顔を浮かべて、ハンドルの近くの冷蔵庫らしきボックスからキリンの一番搾りを取り出すと窓ガラスを開けて、
「お客さん、ビールでも飲んでください。おつりもらったのが多すぎるから。」
瑠真子に呼びかけて、彼女はその冷えた缶ビールを受け取ると、
「これは結構なものね。わたしいつも仕事で飲んでるから、管理人さんにあげる。」
敏行に渡した。のどが渇いていた敏行は、その缶ビールを開けて飲み始めた。瑠真子は敏行に、
「これから時々行きましょうよ、長距離ドライブに。今日みたいに費用はすべてわたし持ちでいいから。泊まりはできないの、わたしシングルマザーだから。じゃあ。」
そういえば、そんな感じだと酔いが回り始めた敏行は瑠真子の黒い服を後ろから見ながら思っていた。部屋に帰ると六畳の部屋でポケットからマンションのゴミ箱の中にあった風俗のチラシを見ると、(今日はもちろん、一週間は持ちそうだな、性欲は。)と思い、それを部屋の片隅に放り投げた。敏行は福岡に帰ってから未だデリヘルを呼んだ事がない。自宅に来られるのも何かと都合がいいとは思えない。2005年頃に風俗のチラシ、主にデリヘルだが福岡市は市の条例でこれを禁止してからというものデリヘル業者はインターネットでホームページを作って宣伝するしか手がなくなったのである。敏行のアパートは木造ではあるがインターネットは光ファイバーを無料で見れるタイプなので、福岡 デリヘルで検索すれば四百十六万件も出てくる。もちろん四百十六万もデリヘル業者がいるわけはないので、いかに多く紹介されているかという事になる。
 ネット上でも福岡のデリヘルは評判がよく、出張で福岡に来たビジネスマンも利用しているらしい。だが、これからの敏行にデリヘルが必要かというと、もしかしたら瑠真子の誘いの回数によっては不要となるに違いない。勤務時間外にマンションの住民とナニをしようが問題ないではないか。何をしようが、というのが普通の場合ではあるが。敏行はナニを瑠真子とするわけである。そういえば、あの元アフタヌーン少女の藤村美貴子とも今後又、何かあるのかもしれないし。思えば金に恵まれない敏行ではあるが、サンパールマンション博多駅南に勤め始めてから女に不自由しなくなるみたいだ。確かに自分は仕事に恵まれないから金にも恵まれない。だけども・・・敏行はパソコンを立ち上げてポータルサイトのニュースを見ると、資産家の夫婦が惨殺された事件が出ていた。五十代の夫と年下の妻で高級車を二台も乗り回していたお金持ちだったが、首を絞められて埼玉に埋められていたという。それを見て敏行はお金持ちでも、こうなったら一巻の終わりだと思った。自分は東京で派遣の仕事を失ったが命までは失ってはいない。分譲マンションの管理人の仕事も一般サラリーマンよりは、性的に欲求不満の女性、熟女と関係を持つことができるし遣り甲斐のある仕事だと思った。ヤリ甲斐のある仕事である。
 さすれば、自分もそうであったが夢か幻のような大金など考えずにこれから生きていけばいいではないかと敏行は思う。先の事件を考えるにあの資産家は犯人にとっては唯の札束に過ぎなかったのだ。殺せば使える大金が、という思いしかなかったから犯行に及んだ。金持ちにまつわる犯罪はよくある話だから、敏行は自分の金欠は幸運ではないかとも思う。だから管理人になって、熟女と色々な性の関係を持てる状況になったのだ。これを天に感謝せずにおれようか。自分は独身だが、先の資産家夫婦みたいに殺される事はまずない。ビールの酔いが回ってきた。がビールだから軽いものだ。すぐに醒めていく。(えーい。もっと飲んでやれい。)敏行は西鉄バスで中洲に行った。福岡市にはこの西鉄バスというバスしかない。バス会社としてはバスの保有台数が日本一で、東京のバス会社が日本一ではない。西鉄は日本一どころか世界一のバスの保有台数を誇るらしい。
 中洲のとあるバーに入ると、一人の女性がカウンターに座っていた。敏行の小学校の頃の同級生で福岡市のローカルテレビ局のアナウンサーになった福美伸子(ふくみのぶこ)だ。彼女の姿はネットの動画でも見れる。一時期の女子アナブームの時は三十代だったが、どうも独身を通したらしい。というのはローカルなフリーペーパーに福美伸子のインタビューをしている記事が載っていて、彼女の経歴が書いてあったからだ。小さい頃の顔の感じはやはり残っている。(あのおとなしかった福美がアナウンサーなんて。)敏行は東京に就職していたから知らなかったのだ。敏行は思い切って彼女に近づき、声をかけてみた。
「福美さん。実に久し振り。おれを覚えているか。」
福美伸子は三船敏行を振り仰ぐと、
「まあ、三船君やろ。覚えとーよ。」
とアナウンサーらしき声で答えた。この声が職業的に鍛えられて子供の頃とは違ったものになっている。三船は自分を覚えてくれていた嬉しさに、
「となりに座ってもいい?」
「いいよー、もちろん。」
三船は巨体を福美のとなりの席に乗せると、伸子は顔を敏行に向けて聞いてくる。
「三船君は仕事は何をしてるのかなあ。」
吐く息が酒臭い。照れたように敏行は、
「分譲マンションの管理人をやってるよ。」
「あら、そういうのはもっと歳を取った人の仕事じゃないかな。」
「うーん、でも他に仕事がなくてね。東京で仕事がなくなったから戻ってきたけど。」
「ふーん。わたしもね、フリーのアナウンサーになったけど、今、テレビって予算がないからギャラは減ったわ。結婚しとけばよかったなあ、て思う。」
「そうねえ、福美はおとなしかったから、まさかアナウンサーになるとは思わなかったよ、ほんと。」
「大学の先輩に好きな人がいて、その人が入社したテレビ局に後を追って入社試験を受けたら合格できたんだけど。その先輩はわたしの事は好きではなかったらしくて、わたしの同期のアナウンサーと結婚してしまったのよ。」
福美は少し涙目になった。敏行は哀れに思って、
「そういう事は結構あるかもしれないし、気にしなくてもいいよ。」
「うん。もう気にはしてない。その同期とは親友だったからショックはあったけど。彼女のだんなさんとは話はしないけど、彼女とは携帯電話で話をすることもあるのね。」
「それは、そんなものかな。」
「彼女の住んでいるマンションは分譲マンションで博多駅の南にあるのよ。確かサンパール博多駅南とかいったかしら。」
(そこのマンションの管理人をしている)と敏行は言おうかと思ったが、何か間に立つような感じがして言わない方がいいと黙っていると、
「三船君の勤めている分譲マンションって何処?」
と鋭く福美は聞いてきた。
「そのサンパール博多駅南だよ。」
福実は大きく眼を開くと、
「まあ。奇遇ってこういう時に使う言葉だわね。そしたら、わたしの同期のアナウンサーと顔を合わせてるかもよ。」
「うーん。どうかな、住民の人の名前までは全部知らないからね。」
「矢張(やはり)っていうのよ、彼女の姓は。旧姓は一時(いちとき)って言うんだけど。」
一時アナウンサーは福美伸子より遥かに美人だった。福美はおとなしくて目立たないアナウンサーだったが、一時美歌(いちときみか)が寿退社してから少しずつ頭角を現していったのだ。
「矢張さんなら、やはり知らないよ。管理人と親しく話をする人はあまりいないから。」
「そういうものなのね。美歌もわたしと同い年だから四十歳。三船君も同じでしょ。昔若い頃は美人でも、今は歳相応の顔になってるわ。」
「元美人アナウンサーらしき人は、記憶にもないよ。普通はよく見ても横顔だからね。」
そういえば福美の横顔も、もう若くはなかった。三船は、さっきシングルマザーとセックスプレイに励んでいたのが夢のように思われた。福美は三船の頭の上を見ると驚いて、
「矢張さん、でしょう?お久し振りです。」
と声を出した。敏行がそちらを見ると、背広姿の中年男性がゆったりと立っている。その男は形式的に微笑むと、
「お久し振り。福美君、いやもう退社したから福美さん、かな。酒は控えめにした方がいいよ。肝臓を悪くするのは知ってるだろうけどね。」
矢張の顔は普通だが苦味のあるのが魅力的だ。彼はテレビの画面には顔を出さない部署で働いている。福美は少し頬を膨らますと、
「もう上司でもない矢張さんの意見なんか聞きませんよ。奥さんは、お元気ですか。」
「元気ですよ。たまには家内もいるし、うちのマンションに遊びに来たらいい。家内は、お茶とか習ってますから。」
敏行は、この男性の顔も今まで見た事はなかった。苦味はあるが、平凡な妻帯者って感じで別に女性にもモテはしなさそうだ。いかにも愛する妻がいます、という顔であるから。こんな男性を福美伸子は好きになったのか。そういえば福美伸子の人相は幸薄いような気もする。福美は矢張の提案には答えないでいると、矢張は店の奥に立ち去ってしまった。福美は下を向くと、
「どうでもいいや、あんなやつ。」
と呟いた。敏行は福美のグラスを見ると、
「確かにすごいペースだなあ。女性の深酒なんて様にならない、かもね。」
福美伸子は、それに逆らうようにグラスの残りを飲み干すと、
「マスター。おかわり、注いでねー。」
店主はうなずくと、カクテルをシェイクし始める。福美は酔いが回ってきた顔で敏行を見ると、
「矢張に失恋したあと、わたしにも何人か彼氏はできたんだけどね、みんな深酒で逃げられたのよ。それというのもね、矢張に去られた日、いや一時美歌の結婚式の後で深酒をしたけど、それが習慣になっていったんだわ。それからの彼とデートをして飲みに行くと、わたしの方が余計に飲んでしまって呆れられて、連絡が絶えるのよ。」
福美は右耳に掛かった髪の毛を掻きあげると、
「それでも酔いが醒めるのは早いのよ。四十って女としては女でなくなっていく歳だと思っていたけど、今のわたしがその歳になったから。」
「ぼくも四十になった自分なんて考えられなかったけど、マンションの管理人をしているなんてもっと考えられなかった。」
福美伸子は、あはは、と笑うと、
「ニュースをやることもあるけど、最近市内の分譲マンションで六十歳の男性管理人がマンションの敷地内の立ち木に立小便をしているところを住民に見られてクビになった原稿が来たけど、その時、緊急で他のニュースが入ってきたから読まなかったことがあったけどな。三船君は大丈夫よねえ、そういうのは、ね。」
「ああ、でも福美さんがアナウンサーでよかったよ。芸能人なら、こんなところでも写真に撮られる可能性もあるでしょ。」
「そうねー、わたしが芸能人?アナウンサーになるのも迷ったのよ。人気のある職業ではない頃に入社して、他になり手がいなかったから仕方なくやってたら女子アナブームとかになって、結構わたしも祭り上げられたわよ。なんでブームになったのかは、あの頃、いいニュースが多かったからと思うのよ。」
「あー、ベルリンの壁を崩すとか、ソ連の終わりとか、かなー。」
「そうね。最近はいいニュースはないし。ここ三年は沈んだものばかり。東北の大震災はそれの最たるものだわ。でも、政権も本来のものになったから、これからは明るいニュースも増えるのかな、って。」
敏行は、そうあって欲しいと思った。いや、自身については明るい話題は女性とのセックスがすでにある。だから、
「福美さん。男ヒデリは長いのかな。ぼくでよかったら、ぼくも独身だから。」
福美伸子は流し目で小学校の同級生を見ると笑顔で、
「小学校の同級生って、いつまでも子供の時のままみたいな気持ちがするのよ。わたしたち、今日会ってしまったけど普通は顔も見なくなる場合が多いと思うな。三船君も巨体で顔も大人だけど、なぜかわたしには小学校の時の三船君に思っていた感情しか湧かないのね。小学生の時って、性的なものって男女間にも感じないでしょ。三船君は、わたしにとってはいつまでも小学校の同級生なのかもね。」
敏行は酔ってはいたが、意識はあった。そのまま福美の意見を受け入れていいのだろうか。自分には魅力がないのを福美は遠まわしにそんな言い方で、諭しているのではないだろうか。
「福美さん、ぼくに魅力がないって事かな。それならそう言ってもいいよ。同級生じゃないか、遠慮しないで言ってくれないか。」
福美はいたずらっぽい顔をすると、
「逆にわたしに魅力があるの?四十になった女なのよ。」
そう言われて三船敏行は福美の顔から下をゆっくりと酔いながら眺めてみた。胸は膨らんでいるし、ヒップも大きい。敏行は一息つくと、
「福美さん。いい体しているよ。四十なんてもんじゃない。三十だなー、この体は。」
「あら、ありがとう。そう言われれば、三船君の体も素敵に見えてくる・・・。」
「アナウンサーで、しかも福岡地方だからゴシップにもなんにもならないよ。今からでも、ホテルへ行こう。」
「ええ、いいわよ。」
二人は店を出て歩いて近くのシティホテルに入った。部屋に入ると、三船敏行は福美伸子をお互い服を着たままで抱いた。福美は眼を閉じた。それと同時に敏行も眼を閉じると、ドウと後ろのベッドに倒れこんだ。そして、そのまま眠ってしまったのだった。
翌朝、三船が起きるとベッドの枕元にメモが置いてあった。

楽しい思い出をありがとう 何もしなかった三船君はステキです 

わたしは泊まらずに帰ります

福美伸子

(そういえば、あのシングルマザーで出し尽くしていたのかもなあ)

翌日は日曜日で三船敏行は管理人の仕事は休みだ。他に祭日も休みだし、盆と年末年始も休みがある。休みの日が来ると、実にホッとする気がした。管理人の仕事は気が楽そうに見えるが、じっと座っているのも年寄りならいざ知らず、四十歳の敏行には退屈に感じられるのも苦痛だ。それで休みの日は昼近くまで寝ている事になる。休みの前日はアダルトビデオをパソコンで見る。DVDのディスクはビデオテープより小さいとはいえ、ある程度買うと積み重ねた上下の高さも高くなってくる。人は滅多に来ないが、万が一のために眼につくところには置けないものである。それで最近はHDDの容量が150GBのノートパソコンを買って、アダルトビデオをダウンロードして見るのだ。一本の作品が1GB前後なので旧型のパソコンではすぐにHDDは一杯になる。フリーズしてしまう事も多かったのだ。又、早くダウンロードするために光ファイバーにする必要があった。こういった動画を見るためには光ファイバーで見なければスムーズに画面が流れなくなる事もある。
が、しかし、だ。アダルトビデオに出ている女性はほとんどは東京か、その近くの女性が多いので福岡市で見る女とは少し違う気がした。それに画面の中の女は取り出してみるわけにもいかない。素人の女性も簡単に出演してしまうけど、あれは画面に交渉のところを大抵写さないが、一万円札を何枚も見せて出演交渉をするのは敏行も知っていた。それなら自分にはできない事だと敏行は思う。休日の町を歩いても、女性は敏行をろくに見もせずに通り過ぎる。
昼前に起きた敏行は、菓子パンをコーヒーで胃に流し込むとネットサーフィンで福岡市の風俗店を見てみた。その数何と驚くなかれ、福岡市全部で2700以上もあるのだ。各区ごとに数百単位である。それだけ需要がある、という事は敏行みたいな彼女のいない男性は多いのだ。(彼女がなかなかできない人は多いなあ。福美伸子は彼氏が、というより旦那を見つけられなかったが、おれもキスもできずに終わってしまった。あいつには何か男を寄せ付けない何かがあるのかもしれん。)
ついでに敏行は北九州市の風俗店も調べてみた。すると、全部で500程度だ。福岡市となんという差だろう!北九州市の男性は真面目なのか、すぐに彼女を見つけるかのどちらかではないか。
敏行は出会い系にも入っているが、風俗店はこんなに多いのに女性からメールが来る事は、ほとんどない。年齢も正直に分類しているせいもあるのかもしれない。
考えてみると福岡市には出張でビジネスマンが来る事が北九州市より多いために、風俗店の数も多いという事も考えられる。福岡市に出張というビジネスマンはネット検索で簡単に風俗店やデリヘルを見つけ出せる。そんな事も数多くある都市であるとは、町を歩いても感じられない敏行ではあった。昼過ぎに自宅近くを散歩してみる。性的なものを感じられないのは当たり前だ、博多駅南という土地にはラブホテルもないのだ。博多駅前に一軒のラブホテルはある。
その事を敏行は知らないが、南に向かって歩いていると竹下というアサヒビールの工場がある土地に来た。そのビール工場の手前辺りにあるラブホテルの近くに敏行は歩いて来てしまっていた。駐車場完備らしい。紺色のベンツが悠々と出てきたではないか。敏行は思わず運転席を見てしまった。あっ、あれは・・・
矢張だ。この前、中洲のバーで会ったから覚えている。助手席には若い女性が乗っていた。奥さんか?そんな事はないだろう。福美伸子と同い年なら四十のはず、第一奥さんとラブホテルに入る男性はまず、いないぞ。と思っていると、その大型のベンツは次第にスピードを上げて走り去った。浮気、不倫、男性の・・・敏行の頭に言葉が浮かぶ。福美は、あんな男と結婚しなくてよかったのだ。福美伸子は幸せには、なってないかもしれないが不幸にもならないですんだ。三船敏行は小学校の頃の福美を思い出していた。(よかったな、福美。おれは同級生として安心した。この事は、福美に伝えてやろう。)