体験版・sf小説・未来の出来事54

 課長の陰茎はキュウリのように太くなっている。それは美人部下の秘洞窟の中に没入した。上司と美人部下は性器により合体した。二人は激しい波に浮いているように裸体を動かす。アモーリンは次第に自分もセックスへの情熱が沸き起こって来るのを感じた。すぐ隣には玉金硬一郎がツナギの服を着て座っている。アモーリンは右手で玉金の股間を触ると少し大きくなった玉金の淫棒に触れてしまったのだ。
アモーリンは欲情に溢れた瞳で、
「玉金サン、ワタシを抱いてください。」
と懇願した。
「え?ここで、いいの?」
「ええ。わたしにキスして。」
と白い顔を近づけて両目を閉じたアモーリンを玉金は両手で抱くと唇を重ねた。
それだけで全勃起した玉金は唇を外すと、
「服を脱ごうよ。」
とアモーリンに声を掛けて自分のツナギ服を簡単に脱ぐ。玉金の陰茎はバナナのようだった。アモーリンはトロンとした瞳で玉金の陰茎を見ると、自分の上着とスカートを脱ぐ。彼女は下着を着ていなかったので白い裸身を玉金はスグに見てしまった。二人は全裸で立ったまま抱き合い、アモーリンがスクリーンの上司と美人部下の痴態が見れる位置で玉金は勃起棒をアモーリンの秘部に挿入した。
「あーん、いい。」
と涎を流しそうな声でアモーリンは気持ちよさそうな媚声を出した。その声を聴いた玉金は全力で腰を連続的に前後させ続ける。白人と同じ肌を持つアモーリンとの性交に玉金は我を忘れていった。
 アモーリンは赤い唇を開けて赤い舌を出しながら恍惚とした表情に、なりつつ玉金の背中の上で両手を組んで何かを祈っている表情になった。すると玉金の脳内にインドの古い時代の光景が浮かんできた。
玉金もバラモン階級で小さな王国の国王だった。妻は数人いる。王宮に帰ると三人の妻が玉金を出迎えてくれた。第二夫人がアモーリンの顔と同じ顔の妻、恐らくは前世のアモーリン、玉金も前世は国王だったのだ。
どうやら出張から帰って来たらしい玉金に第一夫人が、
「お帰りなさい、あなた。」
とインドの言葉で話した。
「只今、帰ったよ。」
と玉金もインドの言葉で答える。
二人はスグに第一夫人の寝室に行き、二人とも全裸となって抱き合い、キスをした後で第一夫人はベッドの上で四つん這いになり大きく白い尻を高く上げた。彼女の股間から女性器が丸見えとなり、玉金は第一妻の尻を抱えて雄々しく反り返った、おのれの男性器を妻の女性器に、ぶち込んだ。二週間ほど没交渉だった二人は二時間は交わり続けた。
それが終わると玉金は第一夫人の寝室を出た。
従者が外でバナナを持って立っていて、王の玉金にバナナを一房、差し出した。玉金は一人で数本食べるとバナナの皮を床に捨てる。それを若い男の従者が拾い上げた。
玉金は第二夫人の寝室に行く。第一夫人の寝室の隣の部屋が第二夫人の寝室だ。そこに入るとアモーリンの顔の第二夫人が既に白い全裸姿で両手を広げて玉金を待っていた。
玉金はアモーリンを横抱きに抱くとベッドに横たえて正常位から騎乗位、そして後背位と体位を変えて三時間は性交に励んだ。第二夫人のアモーリンの中に三発は男の白液を放出した玉金だった。
それが終わっても玉金は、そこを出て行こうとせずにアモーリンの全身を舐め回していく。アモーリンは快楽の喜悦の表情を浮かべた。
その一連の光景がアモーリンと立ったまま交わっている玉金の脳内に浮かんだのだ。(おれは前世ではインドの小国の王様だったのか・・・)と思ったとたんにアモーリンの膣内に解き放って放出した。
アモーリンとビデオルームのソファに腰かけた玉金は、
「今、頭の中で不思議な光景が見えた。古い時代のインドの小国の王様の俺は第二夫人の君と第一夫人より長い性交をしていた・・・。」
アモーリンは嬉しそうに、
「今さっきヴィシュヌ神に祈ったの。あなたとの関係が上手く行きますように、って。」
「そうだったのか。それなら幻想って事かな。本当の前世が見えるはずもないし。」
「それは分からないわ。ヴィシュヌ神が玉金サンに見せてくれたのかもしれない。」
「うーむ。そうかな?」
「そうなのよ。前世で私たちは夫婦。今世でも、そうありたいわ。」
と夢見る瞳のアモーリンは云う。玉金は照れて、
「ぼくたち結婚した方が、いいのかなー。」
「した方が、いいわ。」
「考えさせてくれ、よ。」
「ええ。でも即断が、おすすめです。」
と話すとウフフ、とアモーリンは笑った。
 そこへキャスレーヌが入って来ると二人の全裸を見て、
「まあ!あなたたちは交わったのね。」
と尋ねたのでアモーリンは悪びれずに、
「ええ。わたしたち前世で夫婦だったのです。」
「そうなの?そんな事が、どうして分かるのよ。」
「玉金サンが前世の記憶を取り戻したんです。わたし、ヴィシュヌ神に祈ったんです。だから間違いないと思います。」
キャスレーヌは両眼を最大限に開くと、
「そうなのね。そしたら、その話、有り得る事だわ。あんた達、結婚した方が、いいわよ。」
という事になった。
上司と女の美人部下はホテルの部屋を出ていた。玉金としては二度目の結婚。それだけに慎重にならざるを・・得なくていいと玉金は思った。アモーリンと玉金は、まだ全裸だ。玉金はキャスレーヌに、
「アモーリンと結婚します。僕も一応は国会議員です。秘書も欲しかった。アモーリンには僕の第一秘書に、なってもらいたい。」
と宣言した。キャスレーヌは喜んで、
「それなら結婚式を、しなければ。日本の結婚式しましょう。」
玉金も喜んで、
「東京に朝霧神社が、あります。党本部も朝霧町にありますから、手配してみます。」
そういうとスマートフォンを取り出して通話した。
「え・・そうですか・・。それでは、もう一度検討してみます・・・。」
と言うと通話を切った。キャスレーヌは、
「どうしました、のですか。」
「いえね、朝霧神社では結婚式の予約が三か月も続いて埋まっていると言うんですよ。そこで結婚式をするのなら三か月後になるから・・・。」
キャスレーヌは、
「それは大変ですね。他の方法を・・アモーリンの実家は大富豪ですよ。そうだ、ヒンズー教の結婚式をすればいいんです。アモーリン、実家と連絡とりなさい。」
全裸のアモーリンは服を急いで着ると、
「いくら実家と話をすると言っても裸じゃ、まずいんです。では、」
と話をするとスマートフォンを取り出すと、インドの言葉で会話を始めたので玉金には全く分からなかった。
しばらく話したアモーリンは通話を切ると、
「母は賛成しました。それなら父も賛成です。結婚式は日本のモノでは三か月後になるというと、ヒンズー教の導師を呼ぶと言うんです。インドに来ても今はインドも夏。この季節に結婚式を挙げる人達は、あまりいないんです。
それで母と父、それにヒンズー教のグルだけで日本で結婚式を挙げようかという話でした。
詳しい事は、これから決めて又、連絡すると母は言っていましたよ。」
と話した。玉金硬一郎は、
「東京では結婚式費用も高くなるから福岡市で結婚した方が、いいと思うんだ。式場なども安いと思うし・・。」
と話すとアモーリンは、
「そうね。式場は、ここでも、いいですよね、キャスレーヌ様。」
とキャスレーヌに聞くと鷹揚な顔でキャスレーヌは、
「ああ、いいよ。式場の費用なんて取らないから、ここを使ったらいい。ここは録画が見れる部屋だけど、空いている広い部屋もあるからね。そこが式場として使えるから。」
と答えるとアモーリンは、
「よかった。助かります。ここには空き部屋が幾つもあるとキャスレーヌ様が話していたから。」
と安堵の顔になる。
玉金は顎を自分の指で、なぞると、
「インドの結婚式って日本のものとは違うんでしょう。」
キャスレーヌは立ったまま、
「違いますよ。全然、違う。第一にインドの結婚式は最低でも一週間は続きます。
それに結婚式に掛ける費用は年収の四倍で、これは男性が出すんですよ。」
と告げる。玉金は、
「年収の四倍ですか!なんとか貯金は、ありますから・・・。」
キャスレーヌはニコリとして、
「後はアモーリンの家族が日本に来た時に、話し合いましょう。インドの家柄によっては、これだけで決められないのです。本人同士が会って、お互いにいいと思う事など問題外なんですよ。インドは、お見合いの国で日本と違って本人たちが会って決めるのでは、ありません。
九割は、会う間前に決まります。あなたたちは、もう性的にも結ばれていますが、本来、そういう事は決め手にならないインドの家もあるので・・・。ワタシだってアモーリンの実家の人達を詳しくは知りません。
場合によっては破談になる事も覚悟して置いてください、玉金サン。」
と話したので玉金はビックリした。玉金は口を開くと、
「そんな場合も、あるんですね。なにを基準にして、そんな破談とかに・・・。」
キャスレーヌは穏やかな表情で、
「それはアモーリンの実家の人が日本に来てから分かります。又、連絡しますよ。ツナギの服は差し上げますから。ここにいると玉金サンはアモーリンと又、セックスするし、そうなると私も止められない。だけど次は結婚式の後で毎日、できますよ。少しの辛抱かな。それとも破談?どちらにしても今は、これ以上のアモーリンとの性交は許されません。
ですので、お帰り下さい。
タクシーはスマホアプリで呼んであげますから。」
という事に、なった。
 志賀島のキャスレーヌが所有するラブホテルからフレッシュアイランドの新進民主党の福岡本部まで玉金硬一郎はタクシーで移動した。タクシーは自動運転で運転手は若い男のロボット。運賃は目的地に到着後、キャッシュレス決済が出来る。
ロボット運転手と会話する事もなく、フレッシュアイランドの党本部がある雑居ビルの前で停車したので玉金がスマホアプリで決済するとロボット運転手は機械音で、
「アリガトウゴザイマシタ。」
と礼を言った。
 玉金が福岡本部に入ると男子職員が、
「党首。連絡なしに、しかもツナギの服なんて、どうされました?」
「誘拐されたんだ。」
と笑みを浮かべて玉金が答えると男子職員は、
「それは大変ですね。警察に・・・。」
「いや冗談だよ。とんでもないハプニングの連続だった。自分の意志で決められないね、人生なんて。」
「そうですか。今後、なにか起こるのでは?党首。」
「それは僕個人として結婚の可能性が、ある。」
ノートパソコンに向かっていた女子職員も顔を玉金に向けた。男子職員は、
「それは、おめでとう、ございます!僕らも出席させて、いただきますよ。」
「ああ、そうだな。まだ日取りも決まっていないし、結婚しない可能性もあるんだ。」
女子職員が、
「そんな話って珍しいですね。お相手の方は、そうとう変わっています。」
玉金は、
「いや、その相手の実家が変わっているんだ。それで正式に決まったら話そうと思う。」
男子職員は、
「そういう場合もありますね。党首、これからは?」
「ああ、外に出て来るよ。回ってみようか、と思う所もあるし。」
「それでは、行ってらっしゃい玉金党首。」
玉金は右手を挙げると福岡本部を出た。
 タクシーを拾うと、
「中洲まで。」
と伝える。中年の女性運転手だった。
フレッシュアイランドから天神に南下すれば東に左折で中洲へ。タクシーを降りると玉金は、ソープの店が集中する通りへ向かった。
激安ソープも少なくない。その中にはインド人女性が多数在籍する激安ソープのニューカマーという店がある。玉金は気楽に店に入ると、
「新進民主党の党首、玉金硬一郎です。社会視察のために来店しました。新進民主党は風俗業界を応援します。政治献金も受け付けております。フレッシュアイランドに福岡県本部があります。スマートフォンなどで我が党の福岡県本部を御覧ください。」
と挨拶した。
店の支配人は肌の黒いインド人男性で黒い服を着ているが、その服の色と同じ黒さの首から上の頭部を持っていて玉金に笑顔で、
「あー政治家の方ですね。ウチは全部、インド人の女です。留学生とか日本に働きに来た階級的にはヴァイシャの女ばかりですけど、オマンコの締りとかが良くてリピートしてくれる、お客さん多いです。
ソープも商売だからチョット安くすれば、お客さん増えます。ウチのソープ嬢は肌の色は黒くて、インド人女性らしいですよ。特に留学生は時間ありなので店に多く出ています。
今、国立大学の留学生の女の子、出勤していますよ。午前割で三割引き、各種カード使用可能ですね。
知的美人、オマンコも自信のある若い子です。どーですか、えっとー党首さん?」
玉金は即断した、
「ええ、その娘に頼みます。」
「ありがとう。一号室に、お入りください。」
部屋の中もインド風の作りになっていた。
全裸の若いインド人女性が正座して、
「ようこそ、お越しになりました。ハランと申します。」
と玉金に挨拶する。
玉金はツナギの服を脱いで全裸になると、
「正座はキツイだろ。一緒に風呂に入ろう。」
と誘うとハランは立ち上がり、
「空中遊泳、というプレイがあります。どうですか、お客さん。」
「いいね。やってみたい。」
と玉金が同意すると天井から四つの輪が降りてきて玉金の両手首と両脚をガッチリと、はさんだ。
玉金がオヤ?と思うまもなく玉金は上に引き上げられた四つの輪によって空中に釣りあげられたのである。
 腹ばいの姿勢になって部屋の中に浮いている玉金は、
「男子体操みたいだな。一メートルは浮いている。」
半立ちとなった玉金の肉茎も宙に浮いている。
その肉茎にハランはシャワーを当てた。それに玉金の陰嚢にも熱湯を浴びせる。
その後で彼女はシャワーを玉金の肛門に噴出させた。アナル攻めだ。玉金は思わず、
「あああ。尻の穴に・・でも、気持ちいい。」
と呟いてしまう。
ハランは備え付けの棚からリモコンを手にすると玉金を吊り下げている四つの輪を移動させた。
二人は入れる巨大な浴槽の真上に全裸の玉金は移動する。
 ハランは心地よい香りのボディソープを玉金の全裸身に塗った。特に丁寧に半立ちの肉茎に彼女がボディソープを塗ると遂に玉金の性欲の象徴は金剛棒のように全勃起する。
ハランは、それを見て、
「お客さんのモノってバナナみたいに見える。食べたくなってきたわ。」
「口に入れてみてね。」
「うん、そうします。」
「君は留学生なのかい?」
「ええ国立大学に留学していますよ。今は夏休み。」
ハランの口の中に入れられた玉金の肉息子は彼女の柔らかな舌で舐められていく。玉金は
「うーん、気持ちいい。」
口の中からハランは玉金の全勃起棒を外すと、
「お客さん、足の輪から外しますよ、それっ。」
と話し、リモコンを操作した。
玉金の両足は湯舟の中へバシャン!と音を立てて墜落する。玉金の両手は体操選手のように上に挙げている状態だ。玉金は、
「脚だけ楽になった。全勃起は維持しているよ。維持の神はヴィシュヌ・・・か。」
ハランは驚いて、
「ヴィシュヌ神を知っているなんて・・・。お客さん、すごいです。特別サービスしますよ。」
「いや、なに・・。インド人の婚約者がヴィシュヌ神派らしくてね。」
「そうなんですか、じゃあ結婚する前に、わたしとタップリと楽しみましょう。」
と、より大胆になるハランである。
 腕輪を付けられて体操の選手みたいに立っている玉金の股間は元気横溢していた。その状態でハランに立ちセックスされた玉金である。
それからハランはリモコンを操作して玉金の腕輪も外した。ハランから外れた玉金は浴槽に腰を付く。ハランは玉金に騎乗位となり自由自在に尻を振った。
遂に玉金は大放出した。
ハランは喜悦の表情で玉金を見下ろした。

その店を出る時に玉金は新進民主党の応援を取り付けたのである。支配人は、
「支持する政党は、ありませんでしたけど、次は新進民主党に入れますヨ。」
と言ってくれたのだ。もちろんソープ嬢ハランも、
「わたしは新進民主党に投票出来ませんけど日本人の友達に言ってます。」
と言ってくれた。支配人は今月、日本に帰化した。
 ソープの梯子をする予定だった玉金もハランに二発、抜かれたので元気を無くした。
 アモーリンとの結婚は破談になる可能性もあるとキャスレーヌは言っていた。どういう理由で破談になるのだろうか。
それも玉金には思いつかなかった。
 夏の酷暑のために玉金は戸外を長く歩けなかった。中洲地下街に降りて成人のみの区画に入る。そこには成人向けの本屋があった。
その中には本だけでなく映像、つまりDVDも売っていた。玉金は映像が好きだ。父親はアダルトビデオの会社を経営している。政治がダメになった時は親父の会社で働けば、いい。
そういう打開策があるから玉金硬一郎は気楽なのだ。落選した事はなくても、もしも落選した時は・・・と考える必要は、ない。
午後からの人妻
というDVDを見つけた玉金は手に取ってみる。なんと!別れた妻が出演しているではないか!
それをレジに持って行って玉金硬一郎は購入した。今日はホテルで一泊する予定だったが、このDVDを見るために新進民主党の福岡県本部で泊まる事にした。
党首室に簡易ベッドがあり、そこにDVDを見れる設備がある。夏の福岡の日没は遅いが、今は五時過ぎで職員たちも帰宅しているはずだ。玉金は地下鉄でフレッシュアイランドに向かった。
思惑通り新進民主党の福岡本部は閉じられていたので玉金は鍵を出してドアを開けて中に入る。誰も居ない室内を歩き、党首室に入った。
DVDプレイヤーもある装置に妻が出演しているアダルトDVDを挿入すると椅子に座った。
玉金硬一郎の元妻が洋服姿で椅子に座っている。目隠しもない。そこへ男優が現れて元妻の唇を奪う。二人は十分もキスを続けて男優が元妻のスカートを、めくりあげて股間が映されると白のショーツは丸く濡れている。その濡れた部分に男優が指で触れると玉金の元妻は、
「ああんっ、いやっ。」
と声を上げたが立ち上がり、今度は自分から男優を抱きしめてキスしていく。そして元妻が右手で男優の股間を触ると巨大に膨らんでいるものを確認した。元妻は男優のズボンを降ろして、せっかちにパンツも降ろした。その男優の股間には巨大なバナナが、反り返って立ち上がっている。
元妻は服を自分で脱ぎ、下着姿になると自分の尻を踵に着けて、しゃがみこむと男優のバナナ肉を口に頬張って、おいしそうにフェラチオした。そのうちにブラジャーの上かに自分の豊満乳を揉み抜くと、立ち上がり男優の首に両手を回して、
「早く入れてーっ。」
と甘えるように云う。男優は玉金の元妻のブラジャーとショーツを脱がせると自分も上着を脱いで二人とも全裸となった。男優は元妻を抱きかかえるとスイートルームの三人は寝れるトリプルベッドに寝かせると正常位で深く挿入した。
玉金の元妻は頭を、のけ反らせて、
「ああーんっ。別れた夫のモノより太くて気持ちいいーっ。もっと奥に入れてええっ。」
と大きな声を上げる。それを映像として見ている元夫の玉金硬一郎は、(おれとシテいた時よりも気持ちよさそうだ・・・さすがはプロの男優だ。おれもセミプロ男優だけど。もっと経験を積むか・・・)と敗北を認めた新進民主党の党首。画面の元妻は、
男優と交わりつつ舌を絡めてのキス、その後に両乳房の乳首を執拗に舐め回されて赤色の乳首を全硬直させた。
政治家の妻らしく清楚にしていた頃とは、うって変わって乱れた積極的な淫乱な姿を余すところなく撮影されている。
その姿にカメラマンも全勃起していたという。
次に体位転換して豪華なベッドの上に四つん這いになった玉金硬一郎の元妻は桃色尻を高く上げた。
男優は元妻の尻の方に回ると彼女の両膝を抱えて更に高く尻を突き出させるとズブリと深く挿入する。三深九浅の肉茎の挿入技法により元妻の感覚を惑乱させていった・・・。
パタ、と玉金硬一郎は映像を停止させた。夫として連続的に、これ以上妻の性の快楽裸身を続けて居られなかったのだ。東京・本郷での学生時代のデート。そして夜の公園での初キス。その時、元妻は下を、ちょっとだけ絡めさせてくれた。
今の映像では惜しげもなく赤い舌を出して男優の男舌と絡め合っている。玉金は、あの男優のように妻の両乳房を吸った事は、ない。だから、あのように妻の乳首が硬直する事は一度も、なかった。妻を満足させられなかった自分を恥ずかしくも思った。学生時代は東大を卒業する事に力を傾けていた。
それで財務官僚になり、一応満足していたが・・・。
でも買ったdvdだから全部見よう。
妻のエッチな裸身の動きに小勃起している自分に気づく。別れたとはいえ、まだ三十代の妻だ。再開したら抱けるはずだ。しかし、今はインド人の白い美女、アモーリンとの結婚へと進んでいる。
それでも破談の可能性は、あるという。その時は自分の元妻とヤリたい、と玉金硬一郎は思った。
 いつの間にか簡易ベッドで眠っていた玉金硬一郎はスマートフォンの呼び出し音で目を覚ました。時刻は午前八時。
「もしもし、玉金です。」
「おはよ、ございます。アモーリンです。今日の午後に私の家族が福岡に来ます。インドから日本まで飛行機で八時間です。福岡空港に直行便が一時、着陸しますから成田まで行かなくていいです。午後三時頃、福岡空港着陸です。」
「それは、よかった。それで志賀島の、あのラブホテルに行くんですね。」
「行きますよー。キャスレーヌ様には、もう連絡していますから。玉金サンも福岡空港に来て下さい。午後三時に。」
「はい、そうしますよ。では。」
午後三時までは、まだ間があるというものだ。ともかくも現時点で破談には、なっていない。
アモーリンには自分の生年月日時を聞かれた。幸いにも玉金は誕生時間も覚えていたので話しておいた。
 それも参考にされるはずだ。そうなんだろうか。まだ四十代には、ならない自分とアモーリンは二十代らしいので年齢差は、それほどない。
職員が出勤するまでに外へ出よう。遂にフレッシュアイランドにも地下街が出来た。それでも小規模なものであるし、天神地下街までの通路は完成しても、その両側に店舗は、まだないのだ。
 洗面所で自動歯ブラシを使い玉金は歯を磨いた。それから顔を洗い、冷蔵庫からペットボトルの午前の紅茶を飲んだ後でフレッシュアイランド地下街へと降りて行った。
 独創的な店舗が出店を始めている。ビッグ・タコ焼きは一個の大きさが蜜柑ほどある。それを焼き売りして、お持ち帰りも店内で食べる事もできる店が開店していた。
玉金は、その店の中でビッグタコ焼き五個とレモンライム紅茶セットを注文して店の片隅で食べる。
大きなタコが美味だ。
東京には、まだない店だ。それで元気になった玉金は地下街を歩き始める。外は酷暑の夏。地上に出るより地下鉄で福岡空港まで移動できる。
地下鉄の駅も近くなった。人の流れも加速する。出勤してくる会社員ばかりが見える。フレッシュアイランドの地上への出口は何か所もある。フレッシュアイランドの面積の半分は企業ビルが占めている。
 玉金は福岡空港までの地下鉄の切符を電子なもので買った。つまり電子切符だ。スマートフォンを使って買える。
切符売り場で買えるが切符売り場に行かなくても買える。管理上、有効期限がある。
福岡地下鉄のウェブサイトでもスマートフォンから買える。後は自動改札機にスマートフォンを、かざせばよい。
 玉金は紙の切符なしにスマートフォンを自動改札口で、かざして地下鉄駅構内に入った。
地下鉄の福岡空港駅の出口でも玉金はスマートフォンをかざして出る。それで、その電子切符の役割は終わった。あとは削除するだけだ。二回は使えないからだ。
 便利な電子切符はクレジットカードで電子決済すれば、いい。
始まったばかりの電子切符だが急速に普及し始めた。
 福岡空港までは順調に地下鉄は進んだ。それで到着しても時間を持て余すことになった玉金硬一郎だ。
空港地下街も新しく出来ていた。その中にはホテルもある。福岡空港からホテルのある地帯まではバスか地下鉄を利用して移動しなければ、ならなかった。
その不便さを解消するべく福岡空港地下街が建設されている。
その地下街に降りた玉金硬一郎は飲食店の多さに気づく。しかし空腹を感じない玉金は時間つぶしには喫茶店がいいと思い、喫茶店を探し始める。
そうするとネット喫茶が見つかった。玉金は、そこに入ると個室に入った。テーブルの上にはノートパソコンが置いてある。個室のドアには一時間当たりの個室使用料が加算されることが表示されている。それを見てドアの中に入った玉金硬一郎なのでタブレットパネルにある喫茶店のメニューの中から早く注文しないといけない。
パイナップル紅茶というものが目に付いたので、それを注文する。五分以内に運ばれてきたパイナップル紅茶は若い女性ロボット・ウェイトレスによって玉金の前にあるテーブルに置かれた。女性ロボットは、
「ごゆっくりと、どうぞ。」
と機械音で話すと個室を出る。

体験版・sf小説・未来の出来事53

 軍田は三日月瑠璃代の顔のラブドールを抱きかかえると体重も、それなりに感じられる重さだった。襖を開けると隣の部屋にはベッドや机、本棚もある。
ベッドは何故かダブルベッドだった。その上にラブドールを優しく横たえると軍田は急いで自分の服を脱ぐ。ラブドール瑠璃代は大きな瞳を開いて軍田の丸裸を見つめると、
「軍田さん。もう大きくなってるね。でも半立ち。」
と声援を送った。軍田は少し照れた顔で、
「軍田大元帥、三日月瑠璃代さんを全裸にします。」
と宣言すると、ベッドに上がり膝を着いてラブドールの上着を脱がせる。
白のブラジャーでも分かるラブドール瑠璃代の弓なりの乳房は大きい。brassiereを外すと白の形の良い乳房が現れる。軍田は抑えきれない気持ちでラブドール瑠璃代の乳房に吸い付いていった。瑠璃代は、
「あっ、はああん、気持ちいい。」
と切なそうな媚声を出して髪を振り乱した。正に夢に見たいような彼女の乱れに軍田は全勃起したのである。
 ラブドール瑠璃代のショーツも脱がせて全裸にすると彼女の股間の黒毛陰毛も露わになった。全裸の二人は合一したのだ。それから二時間も軍田は健闘したのである。

湖水一佐はパソコンにインストールされたソフトウェアを起動する。既に勤務外の時間だが部屋に残っている。ノートパソコンの画面には軍田大元帥のラブトール瑠璃代との性行為が映し出されている。瑠璃代の視点は天井に届き、そこから下を映し出す設定に湖水一佐は調整していた。
(もう始まっていたのか。まあ、いい。録画の設定は午後五時からにしている。巻き戻して後から見よう。)
と湖水一佐は思うと、激しく動く軍田大元帥の尻を見ている。
(ふむ。ぎこちなさを感じる腰の動きだ。長らく独身だから、それも止むを得ない。でもオレも独身だし女と縁は無いから軍田のセックステクニックを批判できるものでもないし。ラブドール瑠璃代とはいえ最新の科学技術が込められていて人間の女に殆ど似ていて、ある意味では人間の女以上のラブドールを手に入れている軍田の方がオレより女運があるのかな。オレもラブドールを手に入れたいけど高すぎるものだ。ソープランドに行く方がズット安い。レンタルラブドールなら安いけど他の男が使った後のラブドールだから頼みにくい。宅急便で送られてきて宅急便で送り返せば、いいんだけど。軍人たるもの女に縁がないのは当たり前だと達観すれば・・・お、軍田が体位を変えた。騎乗位に、したな。おっ、という間だ。)湖水一佐は軍田大元帥とラブドール瑠璃代との性行為を終わりまで見ていた。

 楓山は新進民主党の福岡支部に行ってみた。ダリヤは最近は来ていないと男子職員は云う。
「風俗の店も店長に任せているらしく行方不明みたいですよ。」
そこで男子職員は小声になり楓山にだけ聞こえる声で、
「その店で一発、抜いて貰いました。福岡県南部から上福してきたという女の子だったけど、新進民主党に入らないかと誘うと入ります、と答えてくれましたよ。ネットから党員にスグなれますからね。クレジットカードで年間党費を納めれば、いいから。名前も聞いておいたし、翌日には、その娘が福岡支部に入党していたのがパソコンから分かりました。」
と話すと笑顔をみセル。
楓山は納得顔で、
「党勢拡大の一つの手ですね。ぼくも、やってみようかなー。」
男子職員は普通の声に戻り、
「ぜひ、どうぞ。党員を獲得しても報奨金は出ませんよ。ただ紹介者名を記入する箇所があるので、それで記録されると思います。」
と話した。
思い立ったが吉日、でも、まだ午前中だ。それでも中洲に行って見たい楓山はフレッシュアイランドの地下鉄駅から中洲地下街駅まで地下鉄で移動した。
中洲地下街駅で降りると未成年者立ち入り禁止地区に行き、ロボット警備員の近くを通り過ぎる。
まだ閉店の店が多かった。そんな中、開いていた店はファイブファイブという二十四時間営業の店でコンビニエンスストアと同じ店の中だが店の奥は未成年者立ち入り禁止の場所がある。その通路を楓山が進むと風俗店舗となっていた。三階建てで最上階はラブホテルになっている。
こちら側からコンビニエンスのファイブファイブへは気楽に行けるためにラブホテルに宿泊しても便利である。
 一階はファッションヘルス、二階はソープランドで、それぞれ複数の店が入店している。
楓山は一階に入ってみた。客は、あまり多くはないが年金生活者の男の老人がファッションヘルスの店から出てきたりしていた。箱ヘルとも呼ばれるファッションヘルスの店が数軒、並んでいる。
平日の午前中割引の店が多いので、楓山はその内の一つ「未羅久瑠」に入った。あ、と楓山は口に出しそうになった。その店の中に立っていたのは日焼けした顔のダリヤだったのだ。ダリヤはニコヤカに、
「楓山さん、ようこそ。新しい店を開いたので、しばらく私が受付をします。どのようなプレイを、望みますか?」
「女王様プレイなんかを望みます。」
「それでは1番のドアを開けて入って下さい。」
言われた通りに楓山は1の表示されたドアを開ける。そこには鞭を持った背の高い金髪の上半身裸の若い女性が立っていた。彼女は楓山を見るとニッコリとして、
「待ってたよ。アンタみたいな人をね。」
楓山は、
「女王様プレイを頼みます。」
「Eよ。あんたもパンツだけになる。」
と命令口調で指示されたので楓山は急いでパンツ一枚だけの姿になった。
女王の次の指示は、
「跪くのよ、わたしの前に。わたしは女王なんだから。」
楓山はパンツ一枚の姿で女王の前に跪いた。
女王はニヤリとするとブーツを履いた右足を楓山の目の前に持って来て、
「ブーツを舐めろなんて言わないわ。チョット外すから。それからは面白くなる。姿勢は崩さないでね。」
女王はブーツを取ると楓山の背中に落とした。
ブーツは楓山の背中に当たる。それだけでなくブーツは一メートルは上に跳ね上がると再び、楓山の背中に落ちる。どすっ、という重い感触が楓山に感じられると又、ブーツは一メートルは飛び上がり、落下する。女王は、
「面白いでしょ。サイバーモーメントの新製品よ。さあ靴下を履いている私の足を舐めなさい。」
楓山は背中に苦痛を感じつつ女王の靴下を履いた右足を舐めた。少し感じたらしい女王は右手で楓山の背中に落下してくるブーツを右手で取ると、スイッチを切った。それを床に投げ捨ててもブーツは跳ね返らなかった。
女王は、
「ベッドでプレイしましょ。あそこにダブルベッドがあるから。」
二人はパンツ姿でダブルベッドへ移動した。女王はベッドに登ると、
「パンツを脱いで全裸になり、ベッドに横たわりなさい。」
言われた通りに楓山はパンツを脱ぎ、ベッドに仰向けで横たわる。女王はブーツを脱いで座ると両脚を楓山の股間に伸ばすと楓山の少し膨らんだミサイルを両足先で挟んだ。
うお!と楓山は感じた。
女王の足の裏に肉ロケットが挟まれると、前後、左右にしごかれる。柔らかな女王の足の裏の感触に楓山は一発、放出してしまった。女王は、
「もう出してしまったのね。まだ時間があるから少し話でも、しましょうか。」
「ええ、お願いします。女王様。」
だらんと横たわった自分のムスコ棒を見つつ楓山は答えた。女王は両足を開脚させて、
「なにか質問あるかしら。」
「はい、女王様の出身は何処ですか?」
女王の股間の薄いショーツは縦のスジを浮き出させている。
「ああ、それね。実はワタシ、地球人ではないのよ。」
「えっ、えええっ。そうですか。」
「ここのオーナーが地球人では、ないようにね。オーナーの星とは違う星だけど連合してるのよ。それで地球に来たの。」
「驚き杉の木です。地球より遥かに進んだ星なんでしょうね。」
「そうね。三光年は離れている所から50分程で飛んでこられる乗り物を持っている星だから。」
「おおおお、そんなにも速く。」
「日本語を勉強するのも日本の学校に入らなくてもいい。私の星まで日本語学校の講師を連れてきましたよ。彼は若い男性で私の星に永住したいらしいけど、どうなるか分からないわ。私達の星では地球の大学みたいな学校で太陽系学部地球学科というのが、あります。太陽系の惑星には皆、人が住んでいる。そのうちで一番野蛮な星が地球です。未だに核兵器を保有して日本もスグに核爆弾を量産できる事は調査済です。」
「そうなんですか、すごいな。tube抜けですね。スパイより凄いな。」
「わたし一人では、ないですから。日本が世界一、核兵器を保有できる可能性のある国だという調査報告書が私の星には届いています。」
「凄い、誰もが知らない事実なんですね。どうやって調べるんですか。」
「それは秘密だけど一つの方法としては賄賂を送ればいいという事です。そもそも日本の政治家は大抵が金で動かせますからね。Loto8の一等当選額の金を渡せば何でも話しますし、防衛大臣に渡せば何でも話します。」
楓山は心底から驚いた。
これでは国防機密なんて、あっても、ないようだ。それで楓山は、
「驚き杉の木、大麻の実ですね。アメリカとかにも貴女の星の人達は行っているのですか?」
「ええ。アメリカはインド人と中国人の国ですよ。人口が増大したら国外に人は流れ始めます。アメリカの人口の三分の二はインド人と中国人ですから。大統領だけでなくアメリカの国家の職員も人口の比率と同じでインド人と中国人ですよ。自由の女神が持っている国旗もインドと中国の国旗です。これは反対なく実行されました。」
「それでは日本は?」
「市民党の愚脳政治に着目しています。野党対策で新進民主党は市民党から政治献金を受けていますよ。その献金は、どうも貴方に回るらしい。時間になりました。すぐに新進民主党の福岡支部に行ってみると、いいですね。」
「はい、そうします。」
楓山は下着、服を着て部屋を出る。ダリヤは、
「ありがとう、ございました。お代は、いいので、お帰り下さい。」
「え、クレジット払いしなくて、いい?」
「いいですよー、気にしないで。」
宇宙人につままれた気がした楓山は店を出た。取り敢えず店の女王に言われた通りにフレッシュアイランドの新進民主党・福岡支部に地下鉄で行く。フレッシュアイランドの地下鉄駅から、それほど遠くない場所に新進民主党の福岡支部は、ある。
そういえば、あの女王に新進民主党に入党する事を勧めるのを忘れてしまっていた。
新進民主党・福岡支部に入ると若い男の男性職員が立ち上がり、
「楓山さん、会議室に行きましょう。」
と言われたので、ついていく。

それほど広くない会議室で二人は腰かけると男性職員は、
「秘密資金が入りました。BMWが新車で買えますよ。何に使っても構いません。後から政治活動に使った事に出来ますからね。この用紙に楓山さんの銀行口座を記入してください。」
と言われて用紙とボールペンを渡されたので楓山はテーブルで書こうとしたが、
「銀行の口座番号まで覚えていません。」
と話すと職員は、
「もちろんです。自宅に戻ってからメール送信でも、いいですよ。用紙は、その後で持って来て下さい。」
「あ。スマートフォンで新福岡銀行の口座番号を見れますよ。」
と答えた楓山はスマートフォンを取り出して口座番号を見つつ用紙に記入した。
男性職員は用紙を受け取ると、
「それではスグに楓山さんの銀行口座に送金します。街に出て党員獲得活動でもしてもらうと有難いですね。」
「そうしましょう。自分なりに活動して見ますよ。それでは。」
と席を立ち上がり、福岡支部を出た。
 地下鉄・フレッシュアイランド駅まで歩いて行き、駅へ降りる階段の近くで立ったままスマートフォンで銀行口座を確認すると何と、もうBMWを現金で買える金額が入金されていた。これは是非とも政治活動をしなければ、ならないと楓山は想うと地下鉄の駅へエスカレーターで降りて行った。中洲より人の多い天神へ向かった楓山は地下鉄・天神駅を出ると近くにあるATMで数十万円は引き出すと自分の財布に入れる。これは政治活動に使うのだ。
 リクルートするには、どうしたらいいかを考えつつ天神地下街を楓山は歩いて行く。
忙しそうな人より暇そうな人を見つければ、いいのだ。最近ではあるが天神地下街の更に地下、地下二階が出来ていて、そこに巨大なゲームセンターが、ある。もうすぐ昼だが、まだ午前中だ。平日の昼前からゲームセンターにいるのなら相当に暇な人に違いない。
 楓山は地下二階へのエスカレーターに乗って、地下二階へ下降していった。市民党の野党対策への官房機密費からの出費で楓山の他にはダリヤにも当てられた。
その割り当ては新進民主党党首の玉金硬一郎からの指示だ。
玉金硬一郎は父親のAVプロダクション社長の玉金玉男にスマートフォンで電話すると、
「親父、市民党から多額の献金が、あった。どうしようか。」
「ああ、それは官房機密費から出ていると思うな。新しく入った将来に見込みのない党員に渡しておけ。福岡支部の党員がいい。」
「分かった、そうするさ。こんなの初めてだったから。」
「与党の市民党の常套手段だよ。金を握らせて言う事を聞かせるためだ。次回以降も、そうするといい。」
「そうしようと思う。AVの方は順調ですか?」
「ああ、一応な。困った時は硬一郎の助けを借りたい。」
「いつでも連絡下さいな。党員も増えてきているし。(ニヤリ)。」
という会話が、あったのだ。
それを知らない楓山はゲームセンターに入った。
アダルトコーナーがある。出入り口にはロボット警備員が立っている。ロボットの知能はコンピューターであり、そのコンピューターには成人か未成人かを見分ける技能がインストールされている。
楓山はロボット警備員に何も問われる事なく出入り口を通過した。
アダルトコーナーには矢張り青年が多い。平日なのに来ている青年は休日なのだろう。ソファに座ってボンヤリしている若い男に楓山は、
「今日は休みなんですか?」
と聞いてみた。
若い男は、
「今日は派遣のシフトで休みなんですよ。」
と答えてくれた。
「それは良かった。どんな仕事を、しているんですか。」
「ラブホテルで働いていますよ。時給が、いいんです。あなたはホストじゃないんですか。」
立ったまま楓山は、
「よく分かりますね。昔、ホストをしていました。今は新進民主党に入党しています。」
「そうですか、で、党員への勧誘をしている?」
「まあ、そうなんですけど。どうですか、年間党費も安いしオンラインでクレジットカード決済で党員になれますよ。」
「うーん。どうしようかなー。」
「政治なんて関係ないと思っているでしょ?ところが大いにありますよ。ラブホテル業界を優遇する事も出来るんだから。」
青年の目は輝いた。それで、
「そうなんですか。それは、いいなー。入りますよ、新進民主党に。」
「よかった。スマートフォンでネットから入れます。。」
「スマホでネットを良く見ますよ。」
と青年は答えるとズボンのポケットから白のスマートフォンを取り出してネットを見て新進民主党を検索し、タップしてホームページを見る。
「おお、これだな・・・・ようし、と。・・・入党しました!!」
若者はクレジット決済を済ませたらしい。楓山は、
「おめでとう。僕は楓山と云います。」
「ぼく箱山です。よろしく、お願いします。」
「うん、よろしくね。」
「入党したら何をすれば、いいんでしょうか。」
と聞きつつ箱山も立ち上がった。
楓山は、
「特に何もないけど僕みたいに党員獲得も、いいだろうね。入党祝いに大人のゲームをプレゼントしよう。何か、したいゲームが、あるかな?」
箱山は店内を見渡して、
「av女優キャッチャーが、やってみたいです。でもプレイ料金が高くて・・・。」
「その料金は僕が払うから、やったらいい。さあ、行こうか。」
丸い大きなプラスチックの中にAV女優のパッケージデザインの箱に入ったラブドールが並んでいる。それをマジックハンドで掴んで引き上げると、それがプレイヤーのモノになるのだ。
 楓山は箱山の左肩に左手を当てると、数メートル先のav女優キャッチャーまで飛んで移動した。着地して箱山は驚きの顔で、
「なんというジャンプ力でしょう。楓山さんは超人ですね。」
「ああ、そうかもな。さあプレイしてみよう。」
楓山はav女優キャッチャーの料金をクレジット決済する。
箱山は喜んで、
「ありがとうございます。宇宙人子のラブドールが欲しくって。」
と言うとマジックハンドを動かした。
うまい具合に宇宙人子のラブドール・ボックスは釣りあげられて景品が出る落とし口に運ばれた。
箱山は出てきたラブドールの箱を取り上げると、
「大きいので宅急便で配達してもらいます。」
と話して、宅急便配達の受付窓口で若い女性に手渡すと住所と名前を申込用紙に記入した。
それから楓山の方に戻ると、
「明日の配達にしました。まだまだプレイできます。」
と自信満月な顔をする。
楓山は、
「それでは次は、なんにする?」
「ロボット・ファッションヘルス・プレイをしてみたいです。」
「うん、それは人間の女でも高額だね。料金は又、僕が払うさ。あの小屋だろう。行こう。」
今度は二人は歩いて、そこへ行った。
店舗はファッションヘルスの背と同じ外観だった。楓山と箱山が入ると、髭を生やした長髪の中年の男性が白のカッターシャツに黒ズボン姿で現れると両手を胸の前で握りしめて、
「いらっしゃいませ。お待ちしておりましたわーン。お客様が中々、ご来店しないのも、ちょっと高額すぎる料金設定だと思うんです。でもロボット・ヘルス女性の方がテクニシャンに設定されていますし、汗をかかないとか持続力があって疲れないとか、その他、沢山の優れた点があります。まあね、すんごい富豪の男性が徐々に御来店戴いていますので、もう一般の方は諦めようかと思っていました。
失礼ながら富豪には見えないですね、お客さん。」
それを聞いた箱山は、ムッとして
「ああ、その通りだ。富豪とは正反対だよ。出ようか、楓山さん。」
「そうするか・・・。」
支配人風の男は慌てて、
「いえ、これは大変、失礼いたしました。半額で結構で御座います。なにせロボットには電気代だけ払えば、よいのですから。私自身、貧困生活を長く続けておりました。コンピューター技術者でサイバーモーメントに勤めておりましたが、嫁さんが子沢山なのと、将来独立のための技術開発のために借金を背追い込みましたのです。最近ようやく借金も返済しましたので、どうにか暮らせるのと子供が社会人になったので養育費が要らなくなったとか、あります。
 ですので、お客様は半額で結構ですよ。お二人様ですか?」
楓山は、
「うん、二人だけど料金は二人分、僕が払う。クレジット決済出来るんでしょ?」
支配人は揉み手をして、
「ええ、どんなクレジットカードでも出来ます。」
「それじゃ先払いで・・・。」
と楓山が申し出ると、支配人は右手で差し止めるようにして、
「いえ、後払いで結構です。一号と二号室に、お入りください。三十分で十分、満足いただけます。」
楓山が一号室、箱山が二号室に入った。
楓山が見たのは和服美人、しかしロボットだ。その部屋は靴を脱ぐ場所があり、上がると床は畳だつた。彼女は正座して両手とも三つ指を付くと頭を深く下げた。
それから顔を上げると、
「ようこそ、おいでくださいました。お布団の上でプレイいたします。」
と言う。
高級そうな布団が二つ並んでいた。楓山は、
「ああ、お願いしようかな。」
と云いつつ、ズボンを降ろして上着も脱いでパンツ一枚になる。和服美人ロボットは立ち上がると、スラスラスラと着物を脱ぐと全裸になる。なんと着物姿からは想像も出来ない爆弾乳房に爆発尻だった。
彼女は、
「しずの、と申します。お客様のパンツを取らせてください。」
いつの間にか楓山と接触するほど近くに来た、和服美人ロボットの、しずのは素早い手つきで楓山のパンツを剥ぎ取った。すかさず、しずのは柔らかな右手で楓山の股間棒を握る。とスグに、それは半立ちとなる。しずのは
「わたしの乳房を揉んでください。」
と誘う。