SF小説・未来の出来事41 試し読み

その一人の人物とは若い尼僧だ。眼の大きな睫毛の長い痩せ型の女性で若美人妻と若い男を見ると微笑みながら深く一礼して、
「ようこそ、おいでくださいました。それでは、これから最初から最後まで、お二人様の交接を拝見いたします。」
と挨拶したのだ。
若い男は大超仰天して、
「見学される、という事ですか?そんな事は初めてだし、なんとも恥ずかしい気もしますよ。」
と右手を自分の後頭部に当てて云う。尼僧は大真面目な顔で、
「これも仏教の修行の一つなので、ございます。男女の性愛の営みを見ても心を動揺させないのが、やがて涅槃へと到る道のりを平坦なものに致します。ですので、この部屋も使用料は無料です。わたしたち尼僧の修行のために当時院で無料開放しております。若奥様は前の部屋も無料でしたが、あれは使用許諾契約書に実印で捺印していただきましたので、無料にて使われました。」
と説明した。
若美人妻は、
「ええ、あの部屋で動画撮影してアダルトビデオとしてネット配信するという事でしたね。」
尼僧は微笑みの頷きで、
「左様で御座います。男性の方は目隠しを入れます。奥様は目隠しを入れなくてもいい、という事でしたので一か月は休憩代は無料となりました。今月は何度でも無料で鏡張りの部屋を御使用くださいませ。」
若い男は少し動揺したが、口を開くと、
「いやあ、驚きました。けど僕もAV男優を仕事にしていましたから普通の男性よりは驚きません。女をイカセル・テクニックは相当磨いています。尼僧の貴女も、いかがですか?ここで。」
瞬時に尼僧は真面目な顔になり、
「それは出来ません。わたくし共は菩薩と天上界で結婚するので現生では独身を貫く所存です。菩薩界で女の菩薩となり、男の菩薩とオマンコを楽しむためですから、今世では人間の男とは交わらないのです。それにワタクシは既に、かなりなカップルの性交を眺めております。ですので今は激しい性交にも心は静かな湖面のように動きません。」
と流水の如くに弁ずる。男は得心顔で、
「わかりました。ではラウンドツーという事で奥さん、対面座位で交わり、尼僧さんに見てもらいましょう。」
二人は服を又、手早く脱ぐとトリプルベッドとでもいうべき広いベッドに入り、ベッドの端に腰かけた男は股間の陽棒をアップさせた。若美人妻は男の首筋に抱きつくと自分から白い両脚を大きく開き、絶世の美尻を男に突き入れた。
尼僧からは若妻の尻とか背中が見えている。それを平然と眺める尼僧。男は動かず激しく動き始めた若美人妻の尻を鷹づかみに掴み、動きを加速させてやる。
だが尼僧の顔色は微微とも変化しない。我が美人妻の柔らかな尻の下に見える男の剛棒はミニバットにも見える。男は尼僧を性的興奮に、いざなうように自分も股間を広げて二つの揺れ動く肉玉二つも見せた。けれど尼僧は平然としているのだ。それで男は、
「尼さん。ぼくも一時は僧侶になっていましたよ。だから菩薩の印も結べます。」
と話すと両手で若美人妻の背中の上で色々な菩薩の印を結んだ。男の両手の指は組まれて様々な形に変化したので、色々な菩薩の印を結んでいる。尼僧は顔色を少し変えたが又、平静になり、
「そういうものでは私は驚きませんわよ。でも、あなたを驚かせてあげましょう。」
と答えると尼僧も指で印を結び、
「愛欲菩薩様、いらして下さいませ。」
と部屋の奥に呼びかけた。刹那、奥のドアが開き高い台の上に座った黄金色の菩薩像が現れた。台の下には移動用滑車が、あるらしく尼僧の前まで素早く移動してくる。
尼僧は目の前に到着した菩薩像に自分の指で結んだ印のまま、
「お待ちしておりました。わたくしもベッドの上の、あの二人のように愛欲菩薩さまと交わりたいのです。」
と話しかける。すると菩薩像は顔を歪めて笑顔になると、
「よろしい。わしは、お前の裸体を見れば即勃起出来る。まずワシのモノを見よ。」
と語ると、印を結んでいた菩薩は印を解き両手で腰から下の衣服を、はだけた。パンツなど履いていない菩薩の股間には立派な長い肉棒が垂れ下がっていた。平時での長さとしても十五センチはありそうだ。生き菩薩なのだろうか。尼僧は自分の指の印を解くと、
「それでは参ります。愛欲菩薩さま。」
すらすらすらーっと流れる水のように尼僧は僧服を外す。ひとえの僧服は下には何もなく尼僧はブラジャーやショーツを身に着けていなかった。彼女の股間は剛毛で覆われ、乳房は瓜のような極美乳、後ろから見るとメガトン尻と形容できる巨美尻である。
尼僧の裸体を見ると菩薩像は股間の逸物を勃起させたので、二十センチの長さになったモノは反りかえり、その亀頭は何人どころか数百人の若い尼僧の愛欲壺に埋没して前後運動を行なっている事が分かるような千錬万磨の名刀だ。尼僧は菩薩像の台の上に裸体で登ると大きく両脚を広げて尻を落としていった。
「ああーん、極楽ですわ。愛欲菩薩様。あっ、あっ、いい。」
と自分で巨美尻を上下させる。
愛欲菩薩の両手は尼僧の乳房を揉み上げるように愛撫した。それを見た印を結んだ男は印を解き、
「ああっ、本物の菩薩様が女と交わっているようだ。」
と若人妻の中に挿入している淫棒を硬く維持したまま恐懼的な表情で尼僧と菩薩の愛交を見た。
彼らの性交は二時間は続いた。愛欲菩薩は尼僧から自分のモノを外した。尼僧は恍惚とした表情で菩薩から離れると、菩薩の座った姿に礼拝を捧げる。菩薩は印を結び台車にあるボタンを押したようだ。再び菩薩を載せた台は奥の部屋の入り口のドアまで移動していき、ドアが開いて中に入った。
 若人妻にハメていた男も射精して終了して美人妻は立ち上がった。尼僧は僧服を着ると、
「あの愛欲菩薩様はサイボーグなのです。仏教による鍛錬と修行に加えて最新医学で今までにはない体を備えておられます。それで射精なしに勃起を止められて、先ほど退室なされました。わたくし共、尼僧も生き菩薩様と交わるのは当時院の庵主様も認めておられまして、そうしないとですね、尼僧同士で絡みあったりして同性愛に走ったりしますので、そうなると仏の教えにも反しますし、ですから、当時院には愛欲菩薩様が滞在しておられます。」
と縷々、述べた。
若い男は服を着る、若美人妻も衣服を身に着けた。男は立って、
「なるほどですよねえ。僕も修行僧の時代に愛欲菩薩様は伝説として話を聞いた事があるのですが、サイボーグだとは知りませんでしたよ。超人的な方だとは知っていましたけど。」
と興奮冷めやらぬ、その興奮は若美人妻の体を抱いたのも含まれるが、顔で感慨を述べた。
若人妻は頬をピンク色に染めたまま、
「この部屋では撮影は、されていないのですね?」
と聞くと尼僧は、
「ええ。撮影は、ここでは行なっていません。わたし共の修行の場ですから。」
との答えだった。
二人は部屋を出て寺院風ラブホテルを出たが本物の尼僧のいる寺院でもあった訳だ。
 二人の乗る軽自動車が寺院風ラブホテルから出て来ると丹廷臣の乗った清掃作業車も発進する。軽自動車は福岡市郊外の寺院の前で停車すると若い男を降ろした。男は自分の髪の毛を掴むと長髪を気剥がした。その後に見える男の頭はツルツルテンの坊主頭だったのだ。男は若美人妻の乗る軽自動車を振り返ることなく寺の山門の中に入って行く。
丹廷臣は清掃作業車の運転席から寺院に入る男と軽自動車の若美人妻を望遠で撮影した。美人妻の軽自動車からは、かなりの距離を置いている。(これで巧くいった。でも、もう少し突っ込んでみれるなあ)と思う丹廷臣だった。スマートフォンで依頼者のメールアドレスに結果報告を送る。

 午後五時過ぎに流太郎の地下の部屋へ訪れた紺色背広の中年男はソファに座り、丹廷臣に嘆きの表情で、
「やはり妻は浮気をしていたという事ですね。電子メールに添付された画像を見ました。探偵さんの報告も写真より画像の方が早いですね。」
と感心する。丹廷臣は活気づき、
「すぐに報酬をネットバンク経由で、お振込みいただき有難うございます。実は更なる詳細報告を、お届けできると思いますが、いかがでしょう?」
と持ちかける。寝取られ中年男は興味を示すと、
「ほ、そうですか。お願いしたいもんですね。金は持っていますから、すぐに支払えますよ。まあね、胸のモヤモヤが消えただけでも健康上でいいからね。それにしても探偵さん、あなたは見かけによらずに凄い腕前だね。その詳細報告も、お願いしますよ。」
と快諾したものだ。
依頼者が出ていくと社長の流太郎は嬉しそうに立ち上がり、丹廷臣に近づくと彼の肩を手で叩いて、
「よく、やったな。これからも頑張ってくれよ。詳細報告もね。」
と激激奨励した。丹廷臣は両手を両膝に置くと、
「期待していて下さい、社長。」
と明るく答えるのだった。

一週間後に若美人妻と例の男は又、あの寺院風のラブホテルに軽自動車で乗りつけて部屋を取る。休憩費が無料となる、あの鏡張りの部屋だ。二人は、その部屋に入る前に六十代の女性が箒や清掃道具を使って、その部屋の外の壁などを掃除しているのを見た。それでも気にならない二人は部屋へ入ろうとすると、その初老清掃女性は二人に気づき、
「あ、ごめんなさい。又、後で掃除に来ますね。」
と箒を片手に持ち、移動しようとする。
若美人妻は若い男と腕を組んだまま、
「あら、いいのよ。わたしたち、気にしませんから。なんなら部屋の中も掃除していても構いませんよ。わたしたちは気にせずセックスしますし、ね?」
と、ね?の言葉の時に腕を組んでいる若い男を見上げる。男は、うなずき、
「そうですよ、おばさん。ぼくらは無料で休憩しますから、あなたも気にせずに掃除を続けてくださいね。」
と話した。
清掃婦は少し、ためらったが、
「それでは御好意に甘えて掃除を続けさせて貰います。」
と答えると又、両手で持った箒を動かし続ける。
二人は腕を組み、腰をピッタリと附着させて部屋に入る。
清掃婦は箒を壁に立てると、
「ふーっ、疲れた。」(でも昼の一時から、御盛んな事。)
それでも手にした雑巾で壁を拭き続ける。
壁が厚くないらしく、やがて男女の性愛の声が聞こえてくる。
清掃婦はニヤニヤして、壁に耳を当てる。が、すぐに耳を離し、
又、掃除を続けた。
そこへ若い尼僧が僧服を着た姿で通りかかると足を止めて、
「あら、新人の勝野さん、頑張っているわね。一般の清掃会社の二倍の時給だから働くのは二分の一の時間で、いいわよ。」
と話しかける。
勝野と呼ばれた掃除婦は壁を拭く手を休めずに、
「あい、わかっています。それだけ二倍働かないと、と思います。」
と尼僧に顔を向けて微笑んだ。若い尼僧は大きな尻を左右に振りつつ歩いて行った。
若い尼僧にも部屋の中の男女の睦み声は聞こえたのだが彼女は平然としていた。恐らく修行を積んだのだろう、愛欲菩薩の像のある部屋で。
 次の日、朝の集まりで僧院長の尼僧は、
「昨日一日で清掃して頂いていた勝野さんが辞めました。又、募集しますけど、次の人が来るまでは皆さんの仕事となります。」
と全員の尼僧に呼びかける。
きのう清掃婦を見て声を掛けた若い尼僧は、
(頑張っていたのになあ、昨日は。やっぱり歳なのかな。六十過ぎに見えたし、腰も少し曲がっていた)
と思い返していた。
昨日、清掃婦の勝野は仕事が終わると僧院ラブホテルを出て近くの林の中に入った。手には大きなバッグを下げている。
人目には全く見えない所に来ると老女の勝野の曲がった腰は、真っすぐに伸び、バッグを地面に置いて両手を自分の顔面に当てると顔を引っ掻くような動作をした。すると老女の顔が剥がれて現れた顔は・・・。丹廷臣だったのだ!
 事務所に帰ると丹廷臣は紺色の背広の依頼者に会った。中年の重役の依頼者は座った姿勢で身を乗り出して丹廷臣に、
「追加の証拠が手に入ったんですね?丹さん。」
と問う。
丹廷臣は背広の上着のポケットから箒の先端のようなものを取り出し、テーブルに置くと、
「この中に奥様と若い男のラブホテル内での模様が収められています。ここに収録したものを別の外付けハードディスクにコピーしました。それが、こちらです。」
と又、ポケットからパソコンに接続できる外付けハードディスクを取り出すとテーブルに置く。丹廷臣は、
「これを、お渡しします。わたくしは既にノートパソコンで確認しております。コンクリートマイクと超強力な赤外線撮影を可能にしたコンクリートカメラとでも云うべき機能により、部屋の外から出も録画、録音が可能な機器を使いました。」
と説明する。
寺院風ラブホテルで清掃婦に化けて這入り込んでいた丹廷臣は依頼者の若美人妻の情事を撮影、録画する事に成功していた。寝取られた重役の男は嘆きつつも外付けハードディスクを手にすると上着のポケットに、しまい込み、
「どうも、ありがとうございました。今夜にでも妻を問い詰めてみます。思い当たる節は実は、あるんです。妻が若い男を見つけ出した事について、ですね。この追加の証拠に対する、お礼は後程させていただきます。今すぐ、の方が、よろしいですか?」
と望遠鏡を覗くような眼で重役の男は丹廷臣を見る。丹廷臣は右手を出して左右に振ると、
「いえ、後程で構いませんよ。収録されたものを御覧になってかららで、宜しいのです。ブルーレイを超えるグリーンレイの動画に収録しております。」
重役は、それを聞くと満足げに、
「グリーンレイを再生できる機器を内蔵したパソコンを自宅にも持っていますから、自宅で見てみます。ありがとう。」
と話すとスラーリと立ち上がった。

 重役の男は自分の邸宅に自家用車の自動運転で帰るとパソコン専用室とでも称したい広い部屋に入る。横長の机に向かうと依頼した探偵の丹廷臣から受け取ったグリーンレイの動画が記録されている外付けハードディスクをパソコンにセットした。
そのパソコンのディスプレイは壁に大きなスクリーンに見える程の大画面でキーボードなどの操作する部分と同じ場所には、ない。
縦横が共に2メートルもの長さがあり、そこには実物大の大きさで人物が映し出される。
外付けハードディスクの内部が、その大画面に映し出された。男はヘッドフォンのようなものを頭に乗せた。実は、これが新しい進化したマウスなのだ。
左右のクリックは頭の中でヘッドフォンに似たものの左右のどちらかを意識すれば、いい。その意識がパソコンの大画面のカーソルを動かすのだ。まだ未開発といえる部分もあり、クリックが意識でしにくい場合はヘッドフォンの右左のドチラかを指で触ればいい。
カーソル自体は意識で動かせる。
そのヘッドフォンは耳まで届かないで、こめかみ、の部分に当てられる。そこから装着している人の意識を読み取れるのだ。ドラッグ・アンド・ドロップも意識で出来る。
重役の男は動画のアイコンをクリックした。そのアイコンには「ラブホテルの部屋」という名称が付けられていた。
妻と若い男は既に全裸結合中だった。
対面座位の姿勢で激しく腰を振る二人。カメラレンズはベッドの上の妻を正面から捉えている。大きな白い妻の乳房は若い男が荒々しく掴み、揉む。それと同時に妻の顔が快楽で歪んだ。夫の自分には見せない淫らといえる極美尻の動きには夫の自分さえ涎が出そうだった。
それも実物大の妻と若い男との結合、座って向き合い性器を結合させている。男は快感を男棒に極めたのか、激しく、のけぞった。その途端に男の長髪が全部、後ろに滑り落ちたのだ。男は丸禿げだった。いや、よく見ると僧侶の剃髪した頭のようだ。妻は尻を振りつつ、
「あなた、もしかして坊さんなのかしら、あんっ。」
と彼女も長い髪を後ろに振り乱し問いかける。男は若美人妻の大きく揺れる淫乳房に吸い付くと離し、
「そうだよ。僧侶って資格を取ると暇が多く出来るから、性感マッサージも、やっているんだ。」
と答えると又、美人妻の淫乳首に吸い付いた。若美人妻の夫は嗚呼然としたのだ。僧侶に抱かれる自分の全裸の妻。なんという事であろうか。それにしても鮮明な映像だ。グリーンレイの動画は妻の乳首まで近くで見るようにハッキリと見えた。そこで映像を止めて、妻のいる居間へと向かう重役の男。
妻は大晦日なので掃除をしている。重役夫は妻の背中に、
「おい、昼代。おまえの浮気映像は撮影されているぞ!」
昼代は雑巾を動かす手を止めて夫を振り向いた。
「なんですの?そんなもの・・・。」
だが否定は出来ない美人妻の昼代だ。昼代は再び夫に背を向けて雑巾がけを始める。
重役夫は妻に駆け寄ると彼女の雑巾を持った右手の手首を握った。雑巾はサヨナラとばかりに床に落下する。夫は妻の手を引き、
「おれの部屋へ来い!」
と美人妻を引き連れた。夫の部屋へ入り、大きなパソコンのディスプレイを見た妻の昼代は驚きの目をして、
「あっ、これは・・・どうして撮影されているの?」
と夫を見上げて聞く。夫の丸雄は妻の右手を握ったまま、
「探偵に頼んだんだ。動画はグリーンレイの動画で今、静止させている。おまえの尻の動きと乳首が、たまらない。でも、どうやって、あの男と知り合ったのだ?」
昼代は観念したような瞳で不敵に、
「ふふ。あなたの開発したアプリを見たの。それを使っている出会い系サイトに入って、自分のアソコをアップロードしたら数秒で相性がいい性器の男性が紹介されたわ。それが僧侶の、あの男性。本当に性器のマッチングがよくて・・・昇天してしまったの・・・。」
と激白した。夫の丸雄は俯くと、
「そうだったのか・・・。確かに、あのアプリケーションは私が開発した。それを使っての情事か・・。」
「ごめんなさい。もう、しません、浮気なんて。」
と話すと頭を下げた妻の昼代は、けなげだった。丸雄は少し気を取り直すと、
「結婚するまで、おまえはオレの秘書だったものな。パソコンの専門学校を出てウチの会社に就職した。」
「ええ、ええ、そうよ、あなた。」
夫の産田丸雄は妻の昼代の手を放して、
「明日か明後日には作られるものも、あるんだ。その時は満足させて、あげられるよ昼代。アプリケーションの開発に夢中で、おまえを半年も抱いていなかった。開発後も疲労が溜まっていて、おれのモノが立たない。申し訳が立たない、ではなくてペニスが立たないという事だ。でも、俺はグリーンレイの動画での、おまえの裸体を見て半立ちになったんだ。ほら、触って御覧。」
と妻の右手を取ると自分の股間に導く。妻の昼代は、
「あっ、半立ちなのね、あなた。」
と嬉しそうだ。
「ミス・パソコン福岡にも選ばれた、おまえだ。あの男は何人目だ?」
「浮気相手としては二人目よ。性器マッチングアプリで探しての二人目。」
夫の半立ちのモノを掴んだまま昼代は答える。産田丸雄は、
「二人目だったんだな。おれは?何人目だ?」
昼代は夫の目を見て、そして夫の股間を見ると、
「あなたが初めてだったわ。大事な所を許したのは。でもキスだけなら30人位かしら。」
と答えて夫の股間のモノを強弱をつけて握り、緩める。たちまち完全勃起に近づく夫の産田丸雄は、
「ああ、気持ちよくなるし血液が股間に来るよ。では30人の男と交際したんだな。交際期間は短かったろうな?」
「そうね。でも1日に5人とキスした事もあるの。」
「5人も!?すごいな、どうやって?」
「それはね、ウフフ。2時間ごとに待ち合わせ場所を変えれば、いいだけよ。おっぱいも服の上から触られたけど、それ以上は触らせなかったわ。」
「キスしながら胸を触られた訳か。」
「そうね。でも服の上からだけ。」
昼代は夫のモノを握った手を亀頭の部分に移動させ、柔らかく握る。たちまち産田丸雄は激しい勃起を起こした。ズコーンと完璧勃起した丸雄は妻を抱き寄せ、
「久しぶりの立ち方だ。昼代。いくぞ。」
「はい、あなた。」
その部屋にはダブルベッドも何故か、ある。全裸になった二人は、夫婦らしい交わりを六時間も続けた・・・。

SF小説・未来の出来事40 試し読み

流太郎は巨人の森影を見上げると、
「あなたは一体、どこの星の人ですか?」
森影は静かに、
「いえ、地球人ですよ。ただね、他の惑星の人々と交流がありますから、好意的に他の惑星の石を貰う事があります。という訳なんです。」
流太郎は成る程、と思った。それにしても地球外生命体と交流があるのはステキだ。自分にも、そういうツテがあれば苦労しないのに。大きな窓の外には広大な庭が見えている。高台なので能古島の下の方も一望できる。白い犬が走っていて、森影を見たらしく三人のいる部屋の近くまで来た。よく見るとロボット犬なのだ。
天井から床まである窓ガラスを開ければ庭に出られるのだが、森影は尻尾を振るロボット犬に、にこやかに、うなずいただけで外に出なかった。ロボット犬は主人の森影の顔を見ると犬小屋の方に走って行った。流太郎は、
「ロボット犬も電気で動くんですね?」
森影は、
「そうですけど充電の必要なし、空中から電気を取り出して充電します。」
流太郎はアッという顔をすると、
「それは凄い、凄すぎますよ。どこのメーカーが、そんなに凄いロボット犬を作っているのですか?」
「それは勿論、地上には存在しないメーカーです。」
流太郎は、それを聞くと考え込み、
「とすると・・・地球外の星のメーカー。という事ですか?」
「いや、地球内のメーカーですよ。」
「地球内!とすれば地底の・・・。」
森影は胸を張り、腰に手をあて、つま先立つようにした。すると!
森影の身長は三メートルにも伸びたのだ!
天然石卸商の尾呂志一之介は微動だに驚かないが、流太郎にしてみると驚き以外の何物でもないのが森影の身長の変化だ。
 森影は流太郎を見下ろして、
「いや、失礼します。だけど我が家では寛ぎたい。これが私の普段の身長なんですよ。地上世界に行く時には、二メートル位に身長は縮めないと、いけないですからね。」
と話し、ニッと唇を微笑に変動させた。森影は床を軽く踏んだ。すると巨大なソファが一つ、それに向かい合う三人は横並びに座れるソファが床面が開いて下から出てきた。
巨大なソファは森影が座り、
「さあ、その横長のソファに座ってください。」
と右手を差し伸べて誘引する。
流太郎と尾呂志は、その横長のソファに並んで腰かけた。森影は満足げに、
「ゆったりと寛いでくださいネ。云い遅れましたけど、僕は森影底男(もりかげ・そこお)と云います。」
と詳しく自己の名前を告げると流太郎に目配せするような視線を送った。流太郎は姿勢を整えて、
「時・流太郎と申します。冴えない合同会社を運営していますけど、隕石に特に興味があります。」
と一気呵成に火星に行くような勢いで話した。森影底男は目を見開くと、
「隕石!私の本来の住む世界には隕石は、ありません。」
と話すから流太郎は肩を落とした。森影は、
「でもネ、能古島にも隕石が落ちたらしくてサ。見に行ったらデッカイものが私の庭に落下していたよ。直径一メートルはあるから抱えて運ぶのに大変だったが、それは、この屋敷内の倉庫に王者のように置いてあるんダ。」
と語尾が特徴的な話しぶりだ。流太郎は肩を戻すと、
「隕石が欲しい人が、いるんです。ぜひ、見たいものですね。」
「ああ、いいともサ。後で行くとして、ちょっと寛ごう。」
 寛ぎの、ひと時が始まる。
三メートルに変身したというより元の姿に戻った森影底男。わたしの本来、住む世界とは一体、何処なのか?リビングルームというか洋間と呼ぶべき広い部屋で居間というような和室ではない部屋のドアが開くと二メートルの背の高さの二十代の女性がコーヒーらしきものを運んできた。二メートルの身長に見合う胸と尻。大きな瞳に長い睫毛、肩までの黒髪の長さ。彼女はコーヒーカップをテーブルに並べつつ、
「森影の家内で御座います。一風、変わったコーヒーを持ってきましたわ。日本では、というより世界でもウチだけしか提供できないものですわよ。」
と明るく話すと部屋を出ていく。森影夫人も、やはり背が巨大だ。その背の高さで白人女性のようではなく、肌の色は白くても日本人的だった。森影底男は、
「さあ、飲みましょう。きっと驚きますよ、時さん。」
確かに驚きの味だった。
苦みが強くて、しかも味わいのあるコーヒー。何処の産地なのだろうか。流太郎は飲み終わると、
「こんなに味のあるコーヒーは初めてです。何処で採れたコーヒー豆を使っているのですか?」
森影は静かに、
「実は、それは地底で採れたコーヒー豆を使っています。」
と説明した。
流太郎は森影夫人がを出ていくのを見て、
「地底のコーヒー豆。地底に太陽が、あるんですね。」
森影は自分用の三倍は大きなコーヒーカップをテーブルに置くと、
「我々が背が高いのも地底の太陽の有難さです。コーヒー豆だって地上の二倍は、ありますよ。」
コーヒーの木は日本では鹿児島の南の方とか沖縄、小笠原諸島くらいでしか育たないのに地底では楽々と育つという。流太郎は、
「それでは地底は熱帯地方みたいな気候ですか?」
森影底男は片方の眉を上げて、
「ん?すべてが、そうではないですけどね。地上にも南極と北極があるように地底にも温度の差は、あります。ここの能古島から地底世界へ降りられるし、登ってもこられるから便利ですよ。」
流太郎は地底産コーヒーを飲み終わると、
「地底の方から掘り進めたんですね、それなら時間もかかったんでしょう。」
と意見すると森影は、
「いや、そうではなくて最初から坑道みたいなものが通っていました。それをアスファルト舗装などして固めは、しましたけど。」
流太郎は更に、
「日本の地下に地底王国がある。という事ですね?」
「うん、いや、王様は居ませんから王国では、ないんです。私達はムー大陸に居たレムリア人の子孫なんですよ。ムー大陸が沈没するのを事前に察知して、超高速船で脱出して近くにあった、日本列島に上陸した。すると・・・・

 そこは縄文人の住んでいる世界だった。三メートルは平均身長のレムリア人を見た縄文人は驚き、
「巨人が海から上がってきたぞ!」「うわ、本当だ!」「おれたち、やられるぞー」「武器を持ってくるんだー。」「そうしよう」「そうするぞー。」
と口々に叫んだ縄文人は竪穴式住居に戻ると石の斧のようなものや長い竹を手に取って次々に現れたレムリア人に立ち向かっていった。
 縄文人の男の中には竪穴式石室に戻ると半裸の妻の体に興奮して急いで若い妻に、のしかかり硬くなった自分の肉器を深く妻の少し開いた、ほらあなに埋め込み合体すると激しく腰を使って二分で達して妻から離れる。大きく白い両脚を広げて快感の余韻に浸って寝そべっている全裸の妻に、
「武器は、どこだったかな?かあちゃん。」
と尋ねると、
「あんた、もう、やめるの?たべものは、いっぱい、あるじゃない。狩りは少し、あとでも、いいでしょ?」
と色っぽく話すと、両脚を大きく開いて魅惑的な入り口を見せつける。旦那は、
「いや、狩りじゃなくて見知らぬ巨人が来たんだ。それで戦わなきゃ、いけなくなった。」
全裸の妻は立ち上がると大きな白い尻を旦那に見せて石室の奥に行くと大きな竹を地面の穴から取り出して、
「はい、これ。隠しておいたのよ。」
と裸体を夫に向けると竹槍みたいなものを右手で差し出す。すぐに近くに来た夫は、それを受け取り、
「あ、ありがとう。これで巨人を倒さないとオレタチは、やられる。そうなったら、おまえと抱き合い、重なれなくなるから。」
妻は蒸気した桃色の顔で瞳を濡らすと、
「もし、あんたが死んだら永遠にできなくなるよ。だから、もう一度、してくれ。立ったままで。」
と両手を広げて立ち足も広げて誘う。夫は槍を投げ捨てると立ったまま自分の肉器を硬直立させて妻の中に入れた。二人は共に腰を振り、今度は三分で達した。石室の外で男の仲間が、
「おーい、じんべい、なにをやってるー。奥さんと、やってるのかー。はやく、来いよー。」
と叫んだ。じんべいと呼ばれた男は急いで腰布を身に着けると、投げ捨てた竹やりを手にして石室を出る。
まだ半分は立っている、じんべいの肉竿は腰布でも隠せないので仲間は、
「ほー、やってたなー、おまえ、奥さんと。」
と好奇に視線で声を掛けた。じんべいは、
「あー、二度してスッキリだ。おまえも、してきたか?」
「いや、おれは家内はウチにいなかったでな。それより巨人だけど。」
「あー、あの巨人は?ざんぺい?」
ざんぺいと呼ばれた浅黒い顔の男は、
「うん、おれたちが向かって行くと逃げていったよ。森の中にね。巨人なのに足が速い。それは奴らの足も長いし、当たり前だな。」
と向こうの方を見て巨人の逃げ出した姿を思い出すように話した。
 ジンベイは竹やりを握る力を緩めると、
「やる気なくなったな。でも、まだ半分立っている。ザンペイ、おまえの奥さんを、おれたちで二人で可愛がるとか、どうだ?」
ザンペイの妻は色白で細身、それでいて胸と尻は大きく顔は、うりざね顔の美人。村の男は、みんなザンペイの妻に欲情を持っている。ザンペイは、あっさりと、
「ああ、いいよ。最近は妻とのアレをやるのは減ったから、うり子は不満なんだ。このまえ石室に帰ると、うり子が裸で座って自分のアソコに自分の指を入れて、あーん、とか声を出していた。それでも、おれのモノは立たなくてね。その前の夜に、うり子と十回も、したんだ。立たなくても不思議じゃ、ないよな?」
「奥さんと十回も?すごいな、おれは一晩、三回が最高だ。今、二回した。だから、おまえの奥さんの、うり子と一回は、できるよ。」
「ああ、相手が変わると、もっとデキルらしいね。さ、行こうか。うり子は又、自分で指入れてるかもな。」
林の中は昼でも薄暗く、ふたりは裸足でザンペイの石室に向かう。竪穴式住居だから地下に部屋があるようなものだ。実際にザンペイの石室は土を掘った地下室なのだ。そんなに広くは、ない。それで入り口の近くに来ると中の声が聞こえてくる事もある。
ジンベイとザンペイは入り口に立つ。斜め下に降りて行くとザンペイの石室だ。二人は斜めに降りていく。すると、
「あああん、すごいいっ、こんなの初めてっ!」
という艶めかしい声が二人の耳に入った。ザンペイとジンベイは急いで下へ降りていく。二人が見たのは巨人に尻を抱え上げられた全裸のザンペイの妻の瓜子が両脚を広げて両脚先を巨人の男の尻に絡ませ、おもいきり大きな彼女の尻を振り黒髪を振り乱して交合している姿だった。それを見た二人はボーッとなり、うり子の気持ちよさそうに乱れている姿を眺めていたが、夫のザンペイはハッとして竹やりを巨人の男の裸の尻に突き刺す。巨人は、のけぞると
「おおお、痛いっ。」
と日本語ではない言葉で叫ぶと、つながっていた瓜子の裸身を外して尻から血を出しながら穴の外へ駆けのぼり、脱象のように逃げていった。背の高くない縄文人の足では巨人を追いかけられなかっただろう。ザンペイは諦め顔で、斜め上にある入り口を見つめながら、
「追いかけても、もし、あいつに立ち向かわれたら、やられるかもしれない。出ていったから、もう、いい。尻を刺してやったから、もう来ないだろう。」
床には妻の瓜子が美しい裸身を乱れた姿で二人に見せていた。ザンペイは下に寝ている妻の瓜子に、
「うり子。気持ちよかったか?」
と聞く。うり子は閉じていた目を長い睫毛の下で開くと、
「あっ、あなた。見ていたの?気持ちよかった。あなたが、いるのも気が付かなかった位に。」
その次に瓜子は夫の横にいるジンベイに気づくと、股間を両脚で閉じて、
「いやん。ジンベイさんも、いたのね。」
と色っぽい恥じらいの顔を見せる。立ち上がろうとする妻の瓜子にザンペイは、
「おい、そのままで、いろよ。おまえ、ジンベイと、やりたくないか?」
寝たままに戻った瓜子は頬を赤くして、
「やりたいわ。隠す事、ないでしょ?あなた。」
納得顔の夫のザンペイはジンベイを見て、
「やってもいい、と妻は言っているから、さあジンベイ。うり子と、してくれ。」
いつもは布で全身を隠している瓜子の姿しか見ていなかったジンベイは自分の股間の肉器が垂直に近い形で立ち上がるのを覚えた。それを寝そべって見ていた美人の瓜子は涎を垂らしそうな顔で両手を差し出すと、
「ジンベイさん、来てーえっ。」
と色っぽい声で甘えるように誘う。ジンベイは自分の腰布を急いで外すと、うり子の上に乗り、太くて長くなった自分の肉器を大きく足を開いた美人の瓜子の股間の中心に埋め込む。
瓜子は快楽に身悶えし、白い大きな乳房を激しく揺らせて夫の前で二度も頂上に昇り詰めた。
 ジンベイも二度、放出した。ザンペイは終わった二人に、
「うり子の子供がジンベイの子供でも大事に育てるからな。おや、あの光った棒は?」
と寝そべった乱れた裸身の瓜子の近くに細長い棒のような水晶が落ちていた。うり子は寝そべった裸身のまま、それを見て、
「あれは、さっきの大男が身に着けていたものだわ。置いて行ったのね、あの光る透明なものを。」
と話す。ジンベイは瓜子から離れた場所で立ち上がり、腰布を身に着けると、
「うーん。珍しい石だなあ。始めて見るよ、この石。」
と細長い形状の水晶を見て感想を言う。ジンベイは、その水晶に近寄り手に持って持ち上げた。そして、
「そんなに重くは、ないな。先は尖っていないから武器じゃない。うり子、これを、おまえの足の間の穴に入れて見るか?」
寝そべった瓜子は白い両足を大きく開き、
「入れてん、あなた。」
と声を出す。ジンベイは細長い水晶の先を妻の瓜子の竪穴に入れる。
ビリビリ、ビリリーンと痺れる感覚が瓜子の膣内で感じられた。
 瓜子は気絶してしまったのでザンペイは慌てて妻の竪穴から細長の推奨を抜き出した。

 普通の水晶ではなく、レムリア人が加工した水晶である。電気を蓄えられる水晶だったのだ。彼らの船も水晶の電気で動いていた。フリーエネルギー充電装置の水晶である。空間には何処にでも電器は存在するというのを発見していたのがテスラという科学者だ。彼は実は金星で生まれたという。幼児の頃に地球に連れてこられた。長じて偉大な科学者になるがエジソン程、有名ではない。
 レムリア人は水晶を使い、電力を発生させていた。彼らの船は水晶で発生した電気で動くのである。それで、その水晶の形は特殊な比率によって加工した外観を持つ。その形になった水晶は電気を蓄えていくのである。
 石室の床には水晶だけでなく巨人の残した衣服も、散らばっている。それを見たジンベイは、
「あの大男。布だけでなく何枚も服を着ていたな。」
と観察した。瓜子も立ち上がると全身を長い布で隠す。そして、
「あの大男は腰の布だけになると、スゴク大きなモノに、なっているのが分かったの。デッカかったわ、アレ。」
と舌なめずりしながら話した。
 巨人たちは村に再び、来なかった。瓜子も襲われたというより、むしろ自分で誘ったのだ。巨人が石室に降りてくる前に、うり子は石室の外で巨人を見たので誘うように中に入れて自分で大きな布を脱ぎ全裸を見せたのだ。巨人は身を屈めて瓜子に接吻した。それから二人の交合は始まった。
 という流れまでは夫のザンペイは知らなかったのである。村の男たちも妻が殺されないのなら、妻と巨人が交合するのは問題ないと村の集まりで意見が一致した。落日の篝火を囲んで男たちは、
「ザンペイの奥さんだけが巨人と合体したそうだ。」
「ほおを。それは、すごい。美人の瓜子さんだものな。」
「あー、おれもヤリタイよ、瓜子と。ザンペイ、いいだろ?」
と聞かれたザンペイは、
「あー、いいよ。十回、夜に瓜子とした次の日は立たないから、おれのモノ。」
一同は感心した声で、おーーーっ、と声を上げる。ひとりの男は、たき火に手を向けて、
「おれも六回はできる。その分をためて、瓜子としてみたい。いいだろ?ザンペイ。」
ザンペイは自分の頭を掻きつつ、
「ああ。おれが十回、夜に瓜子とした次の日に連絡するよ。狩りのない日にね。」
と答えると、村の男の半分は、
「おれも瓜子と。」「おれもヤリタイ。」「ハメたいぜ、瓜子と。」
と十五人の男はザンペイに申し込んだ。ザンペイは照れ臭そうに、
「順番を決めてくれたら、それでいい。」
と快諾した。

 森の中に逃げ込んだレムリア人たちは、洞穴を発見した。それが地下に続いているのに歩いて行くうちに気づいたのだ。やがて彼らは地底の太陽の光を浴びた。清冽な川が流れて熱帯樹林が繁茂している場所もあり、熟した果実は彼らの口の数よりも多い。レムリア人たちは男女ともに船で日本の縄文時代に上陸していた。
彼らは平和を好み、武器を持たなかった。それで簡単なというより原始的な武器を持った縄文人の男たちから逃げたのだ。瓜子と体を交えた巨人も仲間から外れてザンペイの石室の近くに逃げ込んだのであった。
 縄文人の女の味を覚えた巨人の名はジミルという。彼は森の中で裸体のまま、(あの女は誘って、やらせてくれた。この島国の女はスグに、やらせてくれるらしい。レムリアの女より早く、やらせてくれる。ああ、仲間は見つからないし、しょうがない、しばらく、ここに身を潜めていよう。又、誘う女を見つけたらヤレルわけだが、尻を刺されては、かなわない。今度は用心するか)と反省した。
まさかヤッテいる時に尻を刺されるなんて予想していなかった。背後には視線は届かないものだ。それはレムリア人も同じなのである。
 尻を刺されなければハメ放題だ。ジミルは独身のまま脱出の船に乗った。だから周りは夫婦ばかりで、レムリアの既婚女性は身が固い。それにジミルは美男でもなく女にモテないから独身で、あったわけだ。この島の女はスグに、やらせてくれた。しかも美人ときている。背も高くなくて人形のようだ。軽々と美人を抱え上げて尻を抱いてハメていたら美人の旦那らしい男に尻を刺された。
(よし、対策を練ろう!)
レムリアの脱出船は、まだ海岸に停泊したままだ。ジミルは全裸で豪華客船のような祖国の船に一直線で駆け戻った。股間の太い棒を激しく揺らせながら。
 豪華な脱出船に残してきた、ありったけのジミルの財産は残っていた。レムリア人は人のモノを盗んだりしないのだ。財産と言っても、それは金品や宝石ではなく知的財産と言うか科学製品というものだった。それらは小さな手提げ袋に入るもので、中には服のポケットに入れられるものが多い。ジミルは残してきた衣服を身に纏った。この島の今は夏らしい気候に合わせて海水パンツよりもステテコの方が、この島の男の腰布に似ているために、それを履くと上半身は裸で手提げ袋にレムリアの科学の結晶というべき品々を詰めて下船した。一旦、上陸して島の住人である縄文人に追い立てられた後、彼らレムリア人も豪華脱出船に戻り、所持品や衣服を手にして再び日本に上島して森の洞窟から地底に進んだのだ。
 そのうちの一人は独身者のジミルが居ないのに気づき、
「おや?ジミルが、いないぞ?何処だ?ジミルー!!」
と呼びかけたが応答の声は聞こえなかった。周りの人々も、
「ジミルー!」「おーい、ジミルううううっ!」「返事をしろよー!ジミルー!」と、めいめい叫んだが返事は、ない。立ち止まった一同の長老格の人物が、
「今は地上に出るのは危険だ。我々は武器を持たない。ジミルは殺されたのかも知れない。仕方ない。彼の為に我々みんなが死ぬことは避けよう。」
と決断した。一人の青年が、
「長老。地上人に対抗するために我々も武器を持ちましょう!」
と提案すると長老は深く、うなずくと、
「ああ、そうしよう。我々は平和を好む人種だったから武器は持たなかった。アトランティス大陸の奴らは、いくつかの武器を持っていたのだが、ムー大陸に来る前にアトランティス大陸が沈没したからな。よーし、地底人となる我々も武器を持とう。水晶は万能だ。ワシは少し昔に武器を考案していた。アトランティス大陸の人間が武器を持っているという情報がワシのところに来ていたからな。アトランティス大陸に情報収集装置を発射していたのだよ。それは
アトランティスの無人地帯に着地して好感度アンテナでアトランティス人の話す言語を捉えた。我々はアトランティスの言語を習得して解析できるようになった。

SF小説・未来の出来事39 試し読み

 火星の美女二人は海水浴に来たようだ。火星に海があるなんて信じられない気持ちの岩山岩蔵だったが、その二人の身長は二メートルは超えていて胸の膨らみも、その身長に、ふさわしいものだ。ザザーン!ドパーン!と波の音が聞こえた。二人の美女は海岸から海に入って行ったが水中カメラが二人の海中の裸体を捉えている。
それを地球の日本の福岡市の地下街にあるマッサージの店の中で見ている岩山と特団社長は、うつ伏せでいながら目を見開いた。女性マッサージ師は二人に目にかけるゴーグルを渡し、
「そのゴーグルでは操作不要です。あなた方が見たいと思ったものをズームアップしますよ。」
え?そんな夢のような機械が?と思った二人だが、うつ伏せのまま目に当てて見ると二人は、それぞれ臨む場所を瞬時にして望遠レンズで見るように倍率アップで見れたのだ。
 出会い系サイトの運営者・特団社長は金髪の全裸美女の海中で平泳ぎする、その揺れる白い大きな乳房を。
 市民党の国会議員秘書の岩山は長い黒髪を洋上に浮かべて背泳ぎする、その海面下での彼女の尻、それから海面上に浮かぶ彼女の双乳と股間を。絶景だな、これは!と岩山は思う。
 マッサージ女性は、
「そのゴーグルは脳内の願望を捉えて任意の視点から望遠レンズの倍率を自由に変えます。カメラは火星の海岸と海中に設置されていて電波に似たもので、この部屋まで映像を運んで来ているのですよ。」
うつ伏せの二人は合理的な?説明に納得した。とするのなら彼女も又?岩山は聞いてみる、
「あなたも、もしかして?火星人とかですか?」
彼女は静かに、うなずく。そして彼女は赤い唇を開くと、
「意外に簡単に日本に住めました。住民登録もヨーロッパの国から来ている人の親戚という事で登録しています。知人がヨーロッパに居ますからね。」
との話だ。
 二人は、それぞれ火星の海で泳ぐ海中美裸女の見たい場所に視点を合わせられた。もちろん、彼女らの女性器もタップリと眺められたのである。

 ここで市民党の本部がある東京から福岡市の野党の女性国会議員四十代に同年代の与党・市民党の女性国会議員にメールが届いた話を展開しよう。
 冬奈、春乃です。わたしたち、同じ大学の法学部を出て司法試験に合格して同じ法律事務所で働いていたわよね。だけど人口が減って悪い人も減ったから弁護士なのに仕事が減った。冬奈は故郷の福岡市に帰って市議会議員に立候補して当選、野党に所属して、その次が県会議員、それを十年して次に国会議員に当選したじゃない。わたしは市民党の男性国会議員の秘書を務めて十年後に東京で衆議院議員に立候補して当選した。それで今、お互い四十歳だけど独身で子供も無くて衆議院議員を勤めているのよね?冬奈。だけどさ、市民党の女性議員じゃないと男を手に入れられないと思う。あと十数年、市民党の議員でいて最大派閥に入っていると法務大臣の椅子にも座れるのよ、わたし。それまで、しっかりと男遊びしたいとおもっているのよね、冬奈。どうせ私達、見かけは派手じゃないし美人でもない四十路。金で男を買うのも何だし、ね。だけど男遊びしたいよね?冬奈。
どうなのかしら?冬奈。メール返信してね♪最愛の友、春乃より。

 福岡市中央区に福岡支部がある栄和党の事務所で国会議員の友達の北岬春乃からスマートフォンでメールを貰った夏鹿冬奈は休憩時間にトイレで春乃のメールを読んだ。(春乃ったら男遊びしているみたい。十何年で法務大臣か。それは与党の市民党なら定番のコースなのよね。でも私は野党の栄和党。男遊びも出来ないし大臣の椅子にも座れない。実は私、栄和党の男性国会議員に恋心を持ってしまったけど、その人は妻子持ちなので諦めたわ。春乃は、そんな事は、ないみたいだけど。結婚を考えた男性との数回のセックスしか経験がない私。栄和党の男性議員に独身者は、いないし。でも私、議員なのよね、マスコミだって追いかけないし、自由はある。男遊びかー、してみたいわねー。)トイレから事務所に戻り、窓の外を見ると夕焼けで通勤帰りの背広服の男性社員が通りを歩いていたのを目にした夏鹿冬奈であった。
栄和党の事務所以外にも自分の事務所を持つ冬奈だ。四十歳、牡羊座の血液型はB型。ついでに九星は八白土星と、それは、どうでもいいわけだが。ホロスコープの第七室に星がないために結婚は諦めている冬奈である。三十八になった二年前、冬奈は新しい占いの部屋を訪れた。それは福岡市中央区のマンションの一室で六十歳の女性占い師で眼鏡を掛けて帽をかぶり、ナイスシニアと声を掛けたくなる初老の女性だが机の向こうの椅子には、その老年女性占い師の横にハンサム美男子の男性が座っていた。
 その占い師は冬奈を見て、
「いらっしゃい。私の隣に座っている二枚目君は、私の助手なの。」
と話し、その美青年は機械音で、
「ようこそ、神秘占いの館へ。ボクハAIヲ持って、イマスケド、スベテ占いノ、データ、デス。トナリノ先生ガ打ち込んだンデス。ボクハ下半身はナイノデ、安心シテネ。」
ト自己紹介シタ。
 老女占い師はハンサムAIの背中に出ているデータを見て冬奈に、
「あなた国会議員なのね。結婚は諦めているでしょう。」
とズバーンと占断した。
椅子に座っている冬奈は驚いて、
「そうです。当たりましたわ。なぜ、分かるんですか?」
「それはね、人相から分かるのよ。女性が結婚を諦めると眉毛の位置がね、似たものになるの。あなたの眉毛の位置は、まさに、それね。」
と深遠な人相学の話をした。続けて女性占い師はハンサム君の背中に出ているデータを読むと、
「それにね、女性が国会議員になった、とか、なっている時の人相って、あるのよ。この見方は秘伝で教えられないけど。」
と占断する。
冬奈は益々、驚いて、
「驚きましたわ。人相学って奥深いですね。」
「ええ、そうなのよ。あなたの生年月日を、この紙に書いてみなさいよ。ボールペンは、これ。生まれた場所と時間も書いてね。」
冬奈は急いで母から聞いて覚えていた生年月日と生まれた場所を紙に書いた。占い師は、それをハンサム君の口の中に通すと、
「これで貴女のホロスコープが出てくる。わたしが、それを解説します。」
十秒もかからずに冬奈の誕生日のホロスコープがハンサムAIの背中のディスプレイに出た。星位天球図という円形の図形である。十二の部屋に分かれている。占い師は、
「あなた。七室に星がないわね。あなたは結婚に興味が、ないようよ。」
とズバリンーと指摘した。冬奈は驚き、
「そうなんだと思います。独身ですもの、今でも。」
「でも処女じゃ、ないようね。」
冬奈は、ふふ、と含み笑いをすると、
「ええ、でも経験は少ないです。」
「でも貴女の人相では今後、男性と発展しそうだわ。誕生日だけでなく、あなたの近々のホロスコープを見てみるわね。」
と話すと、占い師はハンサム君の背中のパネルにあるキーボードを動かした。それは現在の冬奈の星の位置を示すホロスコープが出ている。それを見て所々、茶色の髪の老年女性占い師は、
「ふむ。もうすぐ友人からメールが来るみたいね。なにか男の話題かなー。」

 それを冬奈は思い出していたのだ。歩いて自分のマンションの部屋に帰りながら。夏鹿冬奈は自分が所有する分譲マンションの部屋で窓ガラスの外に映っているビルの夜景を見ながらビールとワインを交互に飲み、テーブルの上に置いたスマホを手に取ると北岬春乃から着信したメールを見ると新しいメールが届いたピンピラピン♪という着信音と共に彼女の目につく。
 春乃だよー 明日、市民党の福岡県本部に行くことになったの。国会議員の特権で新幹線フリーパスで福岡まで行く。その後で冬乃と会いたい。どうですか?

夏鹿冬奈としては親友の訪問は是非もなく嬉しい。それで
うん、いいねー。政治的要件が済んだら連絡してね。

 と、返信した。翌日、新幹線で午後に博多駅に到着した北岬春乃は東区馬出にある市民党福岡県本部を訪れた。受付から県本部長の利権田の部屋へ。利権田は初老の男性とは言え、若さを残している容貌、動作を北岬春乃に見せると椅子に座ったまま、
「おう、北岬さん。待っていたよ。将来は法務大臣だと聞いている。福岡県本部へ、ようこそ。」
と歓迎した。
春乃はニコリとして、
「野党の友人を何とかして市民党に入党させようと思うんです。」
彼女の服はクリーム色の上下。利権田は春乃の近くの横長の椅子を右手で示すと、
「座っていいよ、北岬さん。」
着席した彼女に利権田はオールバッグの髪を右手で撫で上げると、
「一人でも多くの議員を市民党に入れる事が重要だ。そうすれば日本の利権は我が党のものになる。北岬君も法務大臣になる前に様々なポストに就く事になると思う。副大臣という椅子もあるしね。与党という政権党で我が市民党は長い間、内閣というものを自由にしてきた。それで利権も取り放題。選挙の時には老人と無智な若者を洗脳すればいいし、老人には全国温泉の旅一週間のパックツアーに無料で行ってもらう。その際に旅行会社に発注するわけだが、ここにもリベートという利権が取れる。
政治資金として献金してくれるのは経団連は勿論だが、旅行会社もある。老人には無料旅行を提供し、それを主催する旅行会社からはバックマージンを取る。こんな旨味のある生活は役人には出来ないからな。選挙で国民から選ばれたんだ。利権、取り放題の政策、総裁はね、経団連のために市民党は働けば、いいと私に本音を漏らしてくれたよ。東京の永田町にある市民党本部でね。
 若者はアニメで、たらしこめば、いい。無料アニメ映画観賞券を後援会を通して市民党支持の若者に送る。その時も又、アニメ制作会社との、やり取りの中で利権を取れるよ。北岬君、君もいずれは党内の重要な仕事に触れると思うが、いかに票を集め、利権を集めるかが大事か、という事だ。どうせ日本人の大半は馬鹿だからな。」
北岬春乃は異な顔をして、
「国民の生活のために働くという党の公約では、ないのですか?」
利権田は気軽に、うなずくと、
「あれは表向きのモノさ。月にも表と裏があるだろ。太陽にも表と裏がある。だから市民党にも表と裏があるんだわさ。ところでな、北岬さん。あんた、男は今、いるのか?」
と私生活、いや私性活について問い正した利権田県本部長の顔は好奇心に満ちてニヤニヤしている。不意打ちという質問に少しは動揺した春乃では、あったが立ち直り、
「いいえ、県本部長。永らく独身、これからも独身の私、だと思います。」
と両手を両膝に乗せて答えた北岬春乃に利権田は、
「それは勿体ないようだねー。ひどく見劣りのする容姿とかなら、ともかく、出る所は出ているようだし、」
と言いつつ、春乃の胸と尻を虫眼鏡のレンズで太陽光を当てたように眺め回し、
「女の体としては申し分ないな。噂の立たないようには、しないといけないが政治家は、それほどマス雀に追われる事は無し、場の設定は我々でも出来る。」
「場の設定?と言いますと?」
「いや、なにね、料亭で会食するなどの場だ。市民党の福岡県連合会には古参の方で女遊びの達人が、いらっしゃるんだ。三万人は女を抱いているらしくてね。いわゆる三万人斬りという訳で、もちろん風俗の女性も入れてらしい。それがねー、その人は若い頃から初老まで東京でav男優だったんだそうだ。av男優って取り上げられなければ、意外と人に知られない。メーカー専属ではないし、顔も美男ではないし、それだけにカメラにも写されることのないAV男優だったらしいよ。六十になって福岡市に戻り、性感マッサージをしているらしい。それと同時に市民党に入党された。入党の際の保証人は私と総裁が、なった。総裁も、その人のavを見てファンらしいのでね。福岡市会議員くらいには、させてあげられるんだが、やはり性感マッサージの仕事の方が、いいらしい。
 それで、その人には市民党の女性議員の性欲を満たすためにマッサージ、その他、要望が女性議員から出ればゴムなしセックスもしている。」
ひやあ、と春乃は思った。そんな人が市民党に、いるんだ。
波口哄笑の利権田は、
「北岬さんも男干ばつじゃないかと思うね。三万人の女を抱いた男にマッサージでも、してもらったら?」
と誘いかけた。
春乃は自分の乳首が幾分、硬直したのを感じて、
「興味ありますわ。四十路ですけど、議員の仕事だけが女の生き方ではないと思います。」
了承のサインを春乃の瞳に見た利権田は両手で、かしわ手を打つと、
「よし、決まりだ。北岬さん、一週間ほど福岡市に滞在していくといいよ。ここの県本部にも泊まれる部屋は、いくつでもあるし。野党議員の友達と会ってきて、市民党に入党するように誘いかけてみたらいい。私のスマホの番号を教えるから・・・。」
という事で、春乃は利権田・県本部長に自分のスマホ番号を教えた。

 それから市民党福岡県本部を出た北岬春乃は五時過ぎにでも友人の夏鹿冬奈に連絡を取ろうと思った。
 栄和党の事務所から出て自分の事務所に戻った夏鹿冬奈は後援会の人達と、なごやかに話し合い、五時に事務所を出た。自宅に向けて百歩も歩くとスマートフォンが鳴る。
「はい、夏鹿です。」
ー春乃よ。今から会わない?冬奈。
「ええ、いいわよ。今、何処にいるの?春乃。」
ー天神地下街に、いる。
「じゃあ、今から歩いて天神地下街に行くわ。天神地下街の、どの辺に、いるの?春乃?」
ー天神駅の改札口から出て、すぐの所よ。
「わかった。それでは待っててね。」
人波が動いているような天神駅周辺で大型スクリーンには日本紅党の桜見党首の顔が映し出されている。それを見て夏鹿冬奈は(インパクトのある方法だわ。音声は出せない事情もあるのだろうけど。)栄和党は資金に乏しく、あの大型スクリーンに広告を出した事はない。
栄和党は貧困層の救済を政策に持っているために政治献金をする会社がないのである。冬奈の家庭も裕福ではなく学生アルバイトというか家庭教師などをやりつつ司法試験に卒業間際に合格するといった苦学力業の生き方をして来た。それが彼女が栄和党に入党する、きっかけでもあった。
 大型スクリーンを視点から外すと、冬奈は地下に降りる階段を降りる時にロボット・苦力(クーリー)の無料サービスを受けた。階段の降り口で人を背負えるように腰をかがめて背中に人を乗せるように両手を後ろに出しているロボットがいる。それに背負われるように乗り、ロボットの首の後ろにあるボタンを押すと背中に乗った人を両手で背負い、階段を降りていく。
階段を降り切るとロボットは背中の手を離し、おんぶしていた人が降りられるようにする。人が降りた後、ロボット苦力は再び階段を登っていく。
 ロボット苦力の利用者が多くないのは子供は利用できないのと階段を降りる速度が遅いためだ。夏鹿冬奈は北岬春乃に後でロボット苦力を教えてあげようと久方振りに今、ロボット苦力に乗ってみたのだ。(まずまずの安定感だわ)と地下街に降りたロボット苦力の背中から降りた冬奈は安堵と共に感慨を持った。
 駅改札口の近くに弁護士時代からの友、北岬春乃が一日万秋の思いで冬奈が来るのを待っていた。春乃は冬奈を認めると右手を振り、
「夏鹿さん、こっちよ。」
と声を出す。四十路にしては若い二人は再会を喜ぶ。夏鹿冬奈は、
「あっちの階段にロボット苦力が、いるのよ。無料で背中に、おんぶしてもらえるわ。」
北岬春乃は好奇心のある目で、
「そんなロボットが、いるのね。とても興味があるけど、今は私、あなたに話があるから。」
と答えると、夏鹿冬奈は納得して、
「そうなのね。それじゃ、ロボットカフェに連れていってあげる。」
二人は天神地下街のロボットカフェ、#ロボ・デ・コーヒー#に入る。
 平日の午後五時過ぎ、店内は賑わうほどの人は、いない。というのは普通の喫茶店の倍の値段のコーヒーをロボットが給仕しに来るからだろう。コーヒーそのものも高給豆を使用しているため、コーヒーマニアしか入らない店だ。ロボットには初期投資が必要だが、その後は電気代だけで済むので混雑するほどの客は不要なのだ。
 夏鹿冬奈と北岬春乃が座ったテーブルにも女性型ロボットが注文を聞きに来た。冬奈は「コーヒー」春奈も「わたしも、コーヒー」と豊満な体型の女性ロボットに注文した。
男性客なら喜びそうな胸と尻の女性ロボットで、ぱっと見た目にはロボットには見えないほどの外見であるし、冬奈と春乃の注文にも、
「承知いたしました。それでは、お待ちください。」
と答えた、その声も機械とは思えないものだった。厨房に戻る女性ロボットの尻は左右に振れてミニスカートの脚も白くて長く細い優美なものだ。冬奈は、
「話って何かしら?」と聞くと春乃は微笑して、
「市民党に冬奈、入党したら、いいわよ。」
と直言した。
夏鹿冬奈は戸惑いの色を目に浮かべると、
「市民党と栄和党では政策が違いすぎるわ。国会議員の給料は同じじゃないかしら。何故、そういう事を勧めるの?」
「女性議員に対する対応も違うのよ。独身の女性議員に市民党では色々な取り計らいがあるわ。男性秘書を二人、市民党から準備してくれる。筋肉質な三十代後半の男性二人が私の秘書に、なった。逞しいのは上半身だけでなくて、下半身、特に股間のナニが凄いのよ。」
と涎を出しそうな顔で春乃は冬奈に話す。冬奈は即座に察して、
「まさか、春乃。男性秘書と・・・???」
春乃は満悦した顔で、
「そう、ね。仕事が終わったら二人の男子秘書と体を交える日が多いかな、最近。」
と性交の記憶を思い出してか春乃の顔は淫蕩な色を浮かべる。
東京・赤坂の議員宿舎で北岬春乃は3Pセックスプレイを男性秘書と繰り広げる。下着になった春乃はベッドの上で四つん這いになり、上半身は背広を着たままの一人の男性秘書、下半身は、もう一人の背広を着た男子秘書の愛欲行為に身を任せる。
一人は春乃の乳房を揉み、キスをして舌を絡め、下半身担当の秘書は春乃の股間の花裂を舐め回した後、
「北岬先生、もう我慢できない。挿入しても、よろしいでしょうか?」
と極度の性的興奮の声音で聞いてくる。春乃は、もう一人の秘書に乳房を揉まれ乳首を指でなぞられた後、乳首を口に咥えられ両眼をトロンとさせて、
「入れて、いいわっ。わたしのパンティを脱がせた後でねっ、はあーんっ。貴方も全裸に、なるのっ。」
「はい、服は全部、脱ぎます!」
と答えた春乃議員の男性秘書は逆三角形の筋肉質の上半身を服を脱いで見せるとズボンを脱ぎ、すでに白いパンツは尖塔のような盛り上がりを見せている。それも手早く男秘書は外すと、モッコリーンと突きあがったビッグサイズの長大棒を先端の亀頭を照準のようにして春乃の後ろから見えている淫靡な花裂に突き込んでいく。
「ああーっ、逞しいいっ。すっごーい。前野君も全裸になりなさい。」
と自分の乳首を吸っている男秘書に呼びかける。その秘書は口を春乃の朱色の乳首から離すと立ち上がり、
「はい、先生。今、すぐ脱ぎます。」
と応えて、ただちに全裸となる。前野と呼ばれた男秘書も既に男の欲棒を最大限に隆起させていた。それを四つん這いで後ろから、もう一人の男秘書に連続的に貫かれつつ春乃は大きな目で見ると、
「前野君のモノも逞しすぎるわ。わたしの口に入れてっ。」
と指示した。前野秘書は、
「はい、先生。どうぞ。」
と春乃の顔の前に極限隆起した欲棒を差し出す。春乃は口を近づけて動物のように前野の欲棒を口に頬張った。
二人の若い男たちの肉欲棒を同時に味わえる喜びに春乃は大きな乳房を揺らせつつ、白い豊満な尻も激しく振っていた・・・。
 二人の秘書は、後ろから春乃に入れている男が、
「先生!もう耐えられません、出してしまいそうなので抜きましょうか?」と歯を食いしばって聞く、春乃は口の中の肉棒を一旦外して、
「中に出していいっ!抜かないでっ!」
と答えると尻を高く上げ、口から外した肉棒の所有者の秘書は、
「乱れている先生の裸を見ているだけで出しそうです」
とベッドに両膝を着いたまま云うので春乃は其の肉棒を口に咥える前に
「中に出しテ。」と答えると夢中で男秘書の欲棒を頬張った。そして、自分の赤い舌を欲棒に絡ませる。後ろの秘書の欲棒には自分の豊満尻を高く突き上げて左右に振る。二人の男秘書は、その動きから来た強烈な快感に、
「あ、行きます、先生。」と後ろの秘書、
「で、でますぅー。」と春乃の口に咥えられている秘書、
は同時に叫んで同時に白烈砲を発射した。

熟女の近未来の性生活

近未来の不動産会社OL

美山響子(よしやま・きょうこ)は、三十歳、不動産会社勤務、独身、身長百五十八センチ、88>59>89のサイズで、通勤はフェラーリで通勤している。
満員電車では必ず、痴漢された。美山響子は男性の好みは限定されていたので、多くの男に触られるなど気分のいいものではない。もちろん、大抵の女性なら痴漢は気分が悪いものだが。それで、二千万円クラスの黒のフェラーリを現金で購入した。
インターネット検索で、フェラーリの販売店を探し出したのだ。フェラーリの公式ホームページから探せる。響子は福岡市なので、福岡の販売店を探すと、一つしかなかった。
2013年も一つだったが、2033年の今もフェラーリの販売店は福岡市にしかない。なにせ、トヨタがレクサスなどの高級車の販売に力を入れたため、高級外車は昔ほど売れなくなっていた。

響子は帰宅すると高級マンションの最上階で、宅配ピザを注文する。
「春吉の美山です。」
「毎度ありがとうございます。」
名乗った後に、間を置くのはピザの店の人間がパソコンから美山の情報を呼び出すためで、これはもう随分昔から行われている。
Sサイズのピザを二枚、注文した響子はフカフカのソファに座った。それから向こうの部屋にいる彼の体を思い出す。彼は料理、洗濯なんてやってはくれないばかりか、自分で歩行するのもままならない体だ。
それでも一昔前の彼のタイプの・・・
ピンポーンと、何十年と変化のないチャイムが鳴った。携帯電話の着信音なんて様々なものがあるのに、ドアのチャイムは何処も同じ、およそ建築関係の人間は発展性がないのだ。それが証拠とはいえるかどうか、日本の大手建設会社の起源は江戸時代の頃で、保守一点張りといえるのかもしれない。
玄関ドアを開けると、男子大学生アルバイトらしい青年が顔を出した。背も高く百八十センチはあり、フットボールでもやっていそうだ。響子は(ピザよりも、この青年の方がおいしそうだわ。)と思ったが、学生では面倒な事も多い。
「お待たせしました、ピザビッグです。」
ズボンと上着が繋がっている、いわゆるツナギの白い制服を着た大学生は
ピザビッグ!おいしさ二万倍。
と文字が印刷された白い箱を響子に手渡した。受け取って玄関脇の棚のところに置くと響子は、代金を払った。その宅配員の視線を胸に感じながら響子は、その男の股間を見ると白い制服に大きく張り出した格好になっている。(勃起しているのかしら)
「丁度、いただきました。ありがとうございます。」
深々と頭を下げた青年の股間を響子は注視していたが、ドアが閉まるまで張り出したものは、引っ込まなかった。

ピザビッグはSサイズも他の宅配ピザより、大きかった。響子の好きなメニューの一つがウインナーピザで、長さ二十センチのウインナーを先に手にとって、男性のペニスを頬張るように口に入れる。
このウインナーピザの注文は独身女性からが最も多かったので、ピザビッグの経営者は、含み笑いをしながら、
「裏メニューを開発しよう。簡単だ。ウインナーを男性器の形にするんだ。それをバイブ版、という形でメニューに載せる。メニューには、未成年のお客様は、このバイブ版は御注文できません、と但し書きは入れるようにする。さっそく、取り掛かってくれ。」
という発案に、開発スタッフが取り組み、できたものはバイブというより食べられるだけに松茸という感じの黒い大きなウインナーだった。
今、響子が口に入れたのは、この裏メニューのバイブ版だった。
(まるで、男の大きなアレみたい・・・。)
響子の舌は、その男性器と同じ形に作られた、というより勃起時の男性器と同じに作られたウインナーの亀頭の部分を舐め回していた。亀頭のカリも舐め回していく。
TANNERの第五段階、の男性器をモデルにしている。すなわち、最終的に成熟した男の性器である。
響子は上着を脱ぎ、シャツも脱いでブラジャーを外すと、TANNERの第五段階である自分の乳房を揉みながら、ウインナーをまるで男性の勃起したペニスにするように舌を這わせていった。
広い食卓に一人で座って、響子はウインナーにかぶりつく、のではなく、しゃぶりついている。
響子の白い大きな乳房はTANNERの第五段階のため、乳輪は後退して見えない。
世間的に見られるAVなどでの乳輪の大きな女性は、TANNERの第四段階であり、完全成熟とはなっていないのである。
空腹は、響子の想像を打ち破った。カリカリとウインナーは、響子の口の中で噛み裂かれる。胃袋から伝達される感覚が、彼女を現実に戻したのだ。
(彼は、寝室にいたわね。ダブルベッドで寝てるけど。わたしがピザのウインナーで、こんな事をしているのは知らないでしょう。)
そもそも、その彼との性生活に不満があるから、ウインナーもビッグサイズのものを求めるようになる。でも、それは彼のモノのサイズが小さいからではない。
ウインナーを食べ終わると、ベッドに寝ている彼のビッグなモノを想像して響子は笑顔を浮かべた。

ピザが入っていた紙の容器をゴミ箱に捨てると、響子は寝室に向った。ドアを開けると、ダブルベッドの片隅で全裸の彼が寝そべっている。響子は彼の股間に真っ先に、眼をやる。ビッグ!ただ、それはまだ固くなっていない。
その彼は、同じ不動産会社の同僚だった。年齢も同じで、三年前に結婚した。半年ほどは薔薇色の結婚生活だった。何が楽しいといって、仕事から帰って夕食を食べ、そのあとにすぐするセックス以外にあるだろうか。彼は大学時代、ラグビーをしていたのでタフだった。
響子を手早く全裸にしてくれて、先に全裸になっていた彼は、すでに怒髪天を衝くという言葉を変えて、怒棒天を向くという趣の姿態だ。
お互い立ったままの彼らは、響子が尻を向けて彼に寄り添う。彼は高く突き出した彼女の尻の間に見える大きな割れ目に、太く長いイチモツを突き入れると、響子の両脚を膝の後ろから両手で抱えて、空中に浮かせた。
駅弁体位の女性が、逆を向いた姿勢になる。駅弁体位の場合、女は男の肩に掴まったりするが、響子の今の体位は背中が彼の胸に密着して両手は空いている。
彼が響子の体を高く持ち上げるようにして、おろすという動作は騎上位を空中で行っている気になり、
「あっ、あっ、あっ。」
という悶え声を響子は止められなかった。空中に座ったまま、彼の雄大なペニ棒が出入りしている。それが、新婚生活で響子が最も好きな時間だった。
響子のマンコは締め付けが強く、セックスを終わった後、彼のペニスを観察するとその皮膚が締め付けられて赤くなっていた。
それ位の締め付けだから、彼も五分と持たないことが多かった。
不動産会社も多種あるのだが、響子の勤めているところは主に賃貸物件の仲介だ。福岡市の中心に近いところにあるので、家賃の高い部屋が多く、したがって仲介を頼みに来る人達も少ない。
平日の昼間など、午前中もだが、客は一人も来ないことが多い。高い家賃を払ってまで福岡市の中心に引っ越したい人達は、東は神戸まで見当たらない巨大商業地の天神でビジネスとか店を考えている人達なのだ。
響子は一人で店にいる事も、しばしばだったので、逆駅弁の夫とのセックスを思いながら指はスカートの中に入れて、パンティの上からマンスジを強くなぞって楽しむ事もある。
不動産の仲介店に行けば、どこでも座っている女性の下半身は見えないようになっている。だから、万一、客が入ってきても響子は指を素早くパンティから離せばよい。
大手建設会社の受付も暇なことが多いし、人も通らない時間が多いと受付の女性はオナニーに耽る事もあるらしいが、響子は店のドアが開く瞬間に手を離して来客用笑顔を向けるので、気づかれた事はない。
響子の夫は営業に回されていたので、部屋も違い、顔を会社で合わせる事もなかった。
それでも、二人が付き合っている事は社内では知れ渡っていた。それは狭い世間というところだろう。響子と彼が、会社の休日にラブホテルに入ったのを見た社員がいたらしい。
休みの少ない不動産会社の休日に、二人はホテルで朝から晩までセックスした。
昼の食事も、そこそこのホテルに泊まるようになってからは、部屋に持って来てもらうようにした。その昼食を受け取る時だけ、彼が衣服を身につけた。大抵は若いホテルマンが、台車で昼食の上に布をかけて持ってきた。その時には、一発は響子の尻の中に射精していたし、入り口から見えないベッドで響子は全裸で寝そべっていた。
不動産会社の休日だから、水曜日、響子の会社も水曜日が休みだ。昼食を食べ終わった二人は、再び全裸で抱き合う。窓のカーテンも締め切っているけど、その外の下の空間では忙しそうに白いカッターシャツを着たサラリーマンが、歩き回っていた。
正常位で挿入しようとした彼に響子は、
「昨日のお客さん、案内した部屋の中で、さりげなくだけど、わたしのお尻をむにゅーと掴んだのよ。」
と告白する。彼の勃起したイチモツは、響子の膣口の前で停止した。
「ええーっ、それだけか。」
「うん、それだけ。」
「よーし。おれがもっと、おまえの尻を愛してやる。」
彼は響子を、うつ伏せにした。大きな二つの乳房が、プルンと揺れる。尻を高く上げた響子の股間には、大きな淫裂の線が彼の眼にイヤラシく映った。潤んだその長い割れ目に、彼は長大なモノを根元まで突き入れた。響子は尻を震わせて、顔を横向けにすると、
「あああ、すっごく、いい。マンコ、気持ちいい。こすって!」
と淫らに悶えた。頬が紅色に染まっていた。不動産会社で働いている時の顔とは、別人のようだ。恐らく、AVに出ても分からないのではないかと、思われる。
この頃のAVはマンネリ化して売り上げも落ちてきていたのだが、テレビに出た、もしくは出ていた芸能人を出演させるという企画で、どうにか持ちこたえていた。狙い目は昔、大人数で歌っていたあの数十人単位のメンバーをどれか一人でもAVに出せば、昔のファンが必ず買うという現象がある。メンバーの二人を同時に出演させて、男優四人と絡ませる。そういう企画ものは、四十万枚もの大ヒットとなった。AVは昔からレンタルされるのが普通で、十万枚も売れれば大ヒットだった。
昔のファンには、たまらないシリーズだった。握手をしたファンは、一人で二枚は買った人もいる。
傑作なのが、この元アイドルグループのシリーズものを三十枚買うと、誰か好きなメンバーとホテルで、しかも高級ホテルで一泊できるというものだった。そのシリーズのDVDに付いている応募券を集めて郵送すれば、東京のホテルまでの往復の旅費まで旅行券がついて好きなアイドルとの夜が過ごせた。大抵は三十過ぎになっていたメンバーが多いけど、その高級ホテルの従業員の話では、そのアイドルと泊まっている客の部屋では一晩中、灯りがついていて、その元アイドルの悶え狂う下品な悶え声が四、五時間続いて聞こえた、とか、朝、その元アイドルが蟹股でヨタヨタとホテルの通路を歩く姿が見られるという。
やはり一晩中、大股開きにさせられて、熱くなったファンのモノを受け入れていると股ずれが起きる事もあるらしい。
元メンバーの中には、結婚しているものもいたけど、旦那公認でそのAVに出ている場合もある。その場合も、応募できるのでシリーズ累計二百万枚の売り上げを記録しつつあるAVのミリオンダラー箱である。
オンデマンドという言葉があるけれども、これ以上に客の要求に応えたシリーズは過去には、なかったろう。
これらのシリーズものの売り上げは、低迷しているCD業界などには垂涎の的ではあったが、彼女等の悶え声だけを収録したCDも大した売り上げには、ならなかった。
彼女達が出るAVをAVB24と称していた。アダルトビデオ部隊24の略だった。

結婚が決まるまで部屋に入れてくれなかった響子の彼、だったが、結婚が決まって、
「おれも包み隠さず、部屋を見せる。」
と男らしく公言するように話すと、薬院という福岡市の中心に近い場所の二十階立ての十五階に住む、彼の部屋に響子は連れて行ってもらった。
神戸の人口を抜いて、名古屋に迫ろうという福岡市でも高層マンションの建築はボツボツだ。それは郊外にまだ、土地があるからである。神戸の人口より少ない頃も、高層マンションを多く作るという発想は福岡市内では、あまりなかった。東京のように完売できるかという心配もあったと思われるが、新築のマンションはすぐに満室になったり、分譲マンションは建築中でも完売御礼が出るのが福岡市である。

SF小説・未来の出来事38 試し読み

市民党員の岩山岩蔵は彼女が、いない。それは何故だか彼にも分からなかった。国立大学の法学部を卒業して一流商社の角紫(かどむらさき)で百貨店向けの営業を見習いとして先輩社員に同行中だ。研修中だが給与は、いい。それでも何故か女性との縁がない、(政治家になれば女を抱けるはずだ)と彼は思ったのだ。それで保守政党の市民党に入党したら事務局で茶色の封筒を渡され、今開けて見ると
ソープとファッションヘルスの利用回数券だった。(やはり、な!市民党の国会議員になるためには多くの女を知らなければ、いけない、抱かなければ、いけない。その手始めにソープ・・・福岡市では愛高島にしかソープはない。北九州に行けば地上にソープは、ある。どんな利用券だろう?)岩山岩蔵が眼を近づけて見ると、
全国共通ソープ・ファッションヘルス利用券
全国の加盟ソープ・ファッションヘルスの各店舗で、ご利用になれます
と説明書きがあり、北海道から沖縄までの加盟風俗店の店名と住所が載っていた。(これが市民党の力だ!女を抱くために国会議員になる、その願望を叶えてくれるのが保守政党の市民党だ。翼賛政治の伝統を復活してアメリカの子分で、在り続けるという世間には公表しない市民党の政策も教えてもらったけど、そんなのは女を抱ければ、どうでもいいんだな。北九州のソープ・・・)岩蔵はスマートフォンのネット検索で早くも北九州市小倉北区の船頭町にあるソープ店舗を見つけた。
知られているようで知られていないかもしれないが小倉のソープは福岡市の愛高島のソープより安い料金なのだ。市民党の福岡県本部は東区にあるために小倉はタクシーで行き、ソープを利用している古参の市民党員もいるという。福岡から小倉へタクシーとは運賃も跳ね上がるが、岩山岩蔵も、その手を使い小倉北区の船頭町へ行き、
降り際に余計に料金を払って、
「お釣りは、いいよ。ぼくは市民党員です。」
と先輩に指導された通りの遣り方を踏襲した。タクシーの中年男性運転手は驚きの目で、
「これは、どうも有難うございます。選挙では市民党に入れますよ。これだけのチップ・・・女房にも市民党に投票させますから、はい。」
と礼を言う。
岩山はソープの入り口で、
「やあ。可愛い娘は、いるかい?」
と気軽に尋ねた。黒服は揉み手をすると、
「これは、ようこそ、おいでくださいました。可愛い娘は、沢山いますよ。十代も続々入店。パンデミックで仕事のない女性、客室乗務員も入店です!」
これは異な話。客室乗務員は福岡市に住んでいるはずだが?店内に入ると岩山は、
「客室乗務員は福岡市の空港の近くに住んでいるんだろう?北九州市小倉北区のここまで来るか。」
黒服は鼻の下の黒ひげを人差し指で撫でると、
「ええ。福岡市のソープは愛高島に移動しました。そこへ行く面倒さと福岡市内では客室乗務員だと知られていたりするので、もし、お客さんが自分を知っていた場合、というのもあるらしいですね。愛高島に行くより小倉北区の船頭町の方が来やすいんです。」
岩山はウムと、うなずき、
「回数券を使っていいんだね?ここは。」
と念を押すと、
「はい、勿論でございます。と、いたしますと、お客様は市民党の党員の方ですね?」
「ああ、そうだよ。入党祝いに貰ったんだ、利用券をね」
黒服は腰を低くすると、
「ありがとうございます。全国ソープ・ファッションヘルス共通利用券は市民党党員の皆様にだけ発行されているのです。」
と、うやうやしく話した。
 岩山にしても初めてのソープでは、なかった。まだ愛高島に移動していなかった中洲のソープには月に一度は通っていたのだ。大学生時代の話で、その金を稼ぐために家庭教師もしていた岩山岩蔵である。国立大学の現役学生という事で家庭教師の需要は、福岡に幾らでもあった。中洲のソープでマットプレイをソープ嬢に、してもらっていた岩山岩蔵は即立ちした竿を握られて、
「国立大学の学生さんじゃないかしら?お客さんは。」
とマットの上で横に寝ているところを顔を近づけられて
聞かれる。岩蔵は亀頭が破裂しそうなほど膨らむのを感じて、
「いいや、私立大学ですよ。親父から貰った小遣いで来たんだ。」
ソープ嬢は意外な顔で岩蔵の肉竿を、しごきながら、
「そーなの。わたし、人を見る目は鋭いと思っていたのよ。意外だわね、お客さん、頭も良さそうなのに。」
早めに岩蔵はイキそうになるのをコラえると、
「ああ。そとづらは当てにならないよ。もうハメさせてくれ。」
ソープ嬢は右手の動きを止めて、
「それなら騎乗位でイク?」
「ああ、お願いします。」
マットの上で性器を交合させる二人。ソープ嬢の鮮やかな腰の振り方に岩蔵は一分で射精したのだった。

 次の日、岩蔵(国立大学の学生の頃の)は大学の講義を終えて、家庭教師の仕事をしに東区の豪邸へ向かった。父親は実業家として成功しているが古くから続く豪商一族であるという。
そこの一人娘の家庭教師を岩蔵は頼まれている。父親は岩蔵に古めかしくて畳敷きではあるが洋風の椅子に腰かけて、
「あなたも、さあ、どうぞ。腰かけてください。ブランド物のヨーロッパの直輸入のソファです。いやあ、なんというか一度ね、今、はやりのAI家庭教師をレンタルしましたけど、娘も成績が上がらないし、このままでは大学には入れなくなりそうかなという状況でした。三か月前に貴君が来てからは娘の成績も上がり始めましたよ。予備校には行かせないでウチの仕事をやらせていますが、フルタイムで働かせるわけには、いかない。岩山さんが来る前には仕事を終わらせています。きのう十九になった娘の愛夢(あいむ)です。おう、愛夢、岩山さんが来たヨ。自分の部屋に行って、教えてもらいなさい。」
応接間に姿を見せた振り袖姿の愛夢だ。愛夢は両腕を組むと着物の袂が揺れて、
「はーい。岩山さん、行きましょう、私の部屋へ。」
岩山岩蔵は立ち上がると後ろ姿の愛夢の尻を見ながら、ついていく。着物を着ていても尻の大きなことが隠せない愛夢だ。左右に揺れる愛夢の尻。長い廊下を歩くから岩蔵はタップリと男を誘うかのような愛夢の尻を着物の上からでも眺めて彼女の部屋に入る。
豪邸なだけに娘の部屋も十畳はある。大きな机の上に大きなノートパソコンが開いていた。
愛夢が椅子に座ると着物の上からでも分かる大きな胸の盛り上がりが岩山岩蔵の視界に入る。岩蔵は立ったまま、
「この調子だと、どの国立大学でも合格しますよ。僕としては教えることは、もうないのでね。明日は試験だね。頑張って受けに行こうよ。何か質問は、ありますか?」
愛夢は上目遣いで岩蔵を見上げると、
「市民党について教えてください。」
と聞いた。岩蔵は、
「ん?市民党?知らないな。大学入試には出ませんよ。」
部屋の中にはドアがあり、それが開くと愛夢とそっくりの女の子が洋服姿で出て来た。彼女は岩蔵に、
「こんにちわ。わたしが本物の愛夢よ。最初の授業を受ける時から、そこにいるロボットのわたしと入れ替わったの。」
とズボンを履いて立ったまま告げた。
岩蔵は信じられない顔で、
「それでは。ココに座っているのはロボット?」
ロボットの愛夢はニコニコして、
「そうです。わたしは御嬢様そっくりに作られたアンドロイド。今度、御嬢様の代わりに大学の入学試験を受けに行くし、合格したら大学にも行きます。」
岩蔵は、
「それにしても・・・どこの会社が君を作ったんだい?」
ロボットの愛夢は、
「わたし、半分以上は人間です。脳内は人工がほとんど、ですけど。会社はサイバーモーメントですわ。わたし、御嬢様と同年同月同日に生まれました。」
岩蔵は半分納得した顔で、
「双子って訳ですね。よく似ているものな、あなた方は。」
半アンドロイドの愛夢は、
「ただし母は違うんです。わたしの母は愛人ですの。だから日陰の身で、わたしも母と同じ境遇ですけど贅沢もさせてもらっています。それに本名も御嬢様と同じ名前の愛夢で戸籍に届け出ています。」
岩蔵は理解した顔で、
「なるほど。それにしても脳内は人工ですか。どうして又、そんな事に?なったんですか?」
「あ、それは。・・・・。」
アンドロイド愛夢は少女の頃、崖から転落して脳を全て損傷した。脳死の状態なのを全て人工知能に移し替えることで生きて行けるようになったのだ。岩蔵は興味深い顔で、
「そうですか。ほんじゃあ、これから大学生活ですね。確かに貴女は頭が良すぎると思いましたよ。記憶力が特にねえ。」
アンドロイド愛夢は表情を変えずに、
「褒められて喜ばなければ、と考えますけど。それは巧くプログラムされていないですね。ですので私、感情表現が稚拙なのだと思います。土台、人工知能は完璧では、ありません。」
それにしても和服姿のアンドロイド愛夢の胸は大きく、時折、魅惑的に揺れる。身体は生身の女性なのだ。岩蔵は、
「通学は和服では目立ちすぎますよ、念のためにね。」
と忠告するとアンドロイド愛夢は、
「それは分かります。近代国家日本の成立と共に日本人女性の服装が暫時、着物から洋服に変遷していくのは歴史的事実として厳然と残っているのは欧米諸国との明確なる違いであるという事が出来ますね?先生。」
「そうですね。服は気を付けましょう。貴女は魅力的ですから。」
と岩蔵は言うと立っている本物の愛夢を見た。
すると、いつの間にか本物のというか、百パーセント人間の愛夢は、いなくなっていたのだ。ドアの向こうに行ったのだろう。

 アンドロイド愛夢が着物を着ているのは自宅の中だけだ。国立大学の試験を合格して快晴となって通学する事になる。岩山岩蔵の家庭教師の仕事は終わった。と同時に岩山は総合商社の角紫に就職して市民党に入党する。福岡市議会の半数を占める市民党、日本紅党は、これから一議席を狙う。
 岩山岩蔵は会社が終わると市民党の手伝いに走り、又しても女との出会いは無くなっていく。老舗の一流商社の角紫(かどむらさき)では新入社員には残業も長時間、させる事がある。そんな時は岩山はスマートフォンで、
「すみません、今日も会社の残業で市民党に来られなくなりました。」
と市民党の福岡県本部(福岡市東区馬出)に電話する。岩山の電話は県本部長に繋がり、
「いいよ。仕事が一番だから。岩山君にも、いずれ市民党公認の立候補者に、なってもらうけど、それまでは仕事を頑張ってください。」
との返事だった。本部長は固定電話を置くと、
「福岡一区から当選した女性議員の妻駄伊井代は旦那とのアレは、しばらくないらしいな。」
と目の前の男性秘書に話す。五十代の男性秘書は好色そうに、
「妻駄は清楚に見えて男好きなんですよ。旦那は七十の市会議員、市民党ですよね。」
本部長は六十代らしく、
「ああ、そうだ。時々、女性秘書に手淫を、してもらっていると本人から聞いたよ。それで妻の伊井代には立たないんだろうな。」
「秘書は二十代の美人。伊井代は三十五、でしたっけね?本部長?」
本部長は、うなずくと、
「伊井代という妻が清楚でも三十路だからな。衆議院議員選挙で当選したのは伊井代の美貌のせいだと言われている。ま、市民党公認の妻駄伊井代だから最初から当選確実だった。昔の腐敗した保守政党のように金で自滅しては、いけない。その辺は君も覚えて置け。新たな資金源はビットコインもあるからな。」
と示唆する市民党福岡県本部長だ。
男性秘書は、
「分かっております。カジノを福岡市に誘致できれば市民党の利権になりますよね?本部長?」
「ああ、もちろんだとも。カジノ経営者には市民党の、うま味を知ってもらう。」
「金と女、ですね?本部長?」
「あー、そーだ。いつの世にも、その二つで政権は取れるし、市民党は日本の政権を取っている。東京本部は、おとなしくしているけど裏ではカジノや国策企業と癒着して東京の芸者は意のままに動かせるし、タレントのバカ女は全部、市民党の金を渡してある。」
「潰れていないテレビ局の馬鹿どもにもでしょ?本部長?」
「あー、そーだ。東京のテレビ局は日本一の馬鹿がやっているから金と女で、どうにでもなるさ。選挙の時は市民党に有利になるように番組を作らせ、金を渡す。馬鹿プロデュサーには神楽坂の美人芸者でオマンコ攻めすれば市民党の思いのままだ。」
「東京の芸者のオマンコは市民党が抑えていますからね、本部長。」
「それに国立大出と商工会議所、経団連もな。日本の庶民なんて表を入れさせるのは簡単だよ。テレビで煽ればいいし。」
「落ちぶれたテレビ局が欲しいのは金ですよね?本部長。」
「そうだ。それにプロデューサーは女で、どうにでもなる。日本のテレビ局は、その程度のものだからな、大昔からな。」
「市民党の前に長く続いた保守政党も、そうしていたんですかね?本部長?」
本部長は煙草を取り出すと口に咥えて、電子ライターで火を点けると、スパー、ふーっと紫煙を吐き出し、
「だろうかな?どの程度かは知らないが、金と女の政治の世界。男とセックスレスの女性議員には当て馬を、つけてやってオマンコさせては、いただろう。男欲しさに保守政党に入るなんて昔の常識だろう。」
中年秘書は淫猥な笑みを浮かべて、
「女性議員も議員宿舎で男とヤリタイ放題でしょ。男と遊べるから国会議員になる、なんて例もあるそうですね。」
本部長は深く煙草を吸うと、
「市民党の女性議員は特に、そういう例も多い。そのために選挙戦は必死で戦う。それで今は妻駄伊井代が福岡一区では当選しても旦那との夜の政治がねー、不満だとさ。」
「なーるほど、ですねー。妻駄議員の性欲を満たしてあげないと爆発するかもですよね?本部長。」
市民党福岡県本部長は煙草を右手に挟んで、身を乗り出すと、
「おまえ、どうだ?妻駄とハメまくっては?」
「えっへっへっへ。でも、遠慮しておきます。なんかネット記者が、うろついているみたいですからね、近頃。」
と答えると中年男性秘書は頭をゴリゴリと掻いた。福岡県本部長は再び煙草を深く吸うと遠くを見る目で何かを考えていた。
 
 総合商社・角紫の仕事で岩山岩蔵は背広を着てアンドロイド愛夢のいる豪邸に営業に行く事になった。接客の為の広い応接間から出てきたのは清楚な女性だ。三十路では、あるが仄かな色気も感じられる。礼儀正しく部屋の中に御辞儀をすると、扉を閉める。応接間の隣の部屋が待合室で、今、岩山岩蔵は待合室のソファに座っていた。出て来た清楚な三十路女性は白の上着に白のスカートで、白いハンドバッグを持っていた。座っている岩山を見ると、
「次の方ですね。どうぞ。入れますよ。」
と国会議員の風格で話した。
岩山は会釈して、
「ありがとうございます。もしかして貴女は市民党の方ですか?」
清楚三十路は目をパチリンとして、
「ええ、そうです。国会議員の妻駄伊井代です。よろしく、お願いしますね。」
と深く頭を下げると黒髪を揺らせて部屋を出ていった。僕も市民党に入りました、と言おうとした矢先に妻駄伊井代に通り過ぎられたのだ。(やはり市民党の党員、しかも国会議員か。おれにも見る目が出来て来たな。ん、応接室に入ろう。)扉を開けて中に入るとアンドロイド愛夢、それに愛夢の父親である唐竹割太郎(からたけ・わりたろう)が鼻髭を伸ばして座っていた。彼は岩山を見ると、
「やあ、お待たせ。さっきの女性の話が長くてね。まあ、ソファにかけなさい。」
焦げ茶色のソファに座ると岩山は、
「あの人、国会議員なんですよ。妻駄伊井代議員。」
と話を持ち掛けると唐竹割太郎は豪快に、
「ワハハハ。知っているさ。市民党への献金を依頼しに来たんだ。ま、いくらか献金するさ。政治資金規正法内の献金だから鼻紙程度だけどね。」
と話すと膝に乗って来た白猫を抱えて猫の頭を撫ぜてやる。岩山は身を乗り出して、
「僕も市民党に入党しました。唐竹さん、よろしくお願いします。」
「そうか。それは、いいな。市民党に頼めば官公庁の仕事も楽に手に入る。妻駄伊井代議員にも少し頼んでみた。もちろん献金をスマホ決済した後でね。」
 唐竹割太郎も市民党議員に献金していた。それは驚く事では、ない事実だ。唐竹は白猫の背中を撫ぜて、
「岩山君も市会議員になればワシも君に献金するよ。福岡市役所の奴らを動かすためにもな。政治家というより日本の政治家の旨味は利権と女だ。福岡ソープランド連合会も市民党に政治献金しようと働きかけている。それだけは腐敗と堕落の市民党でも拒否しているという話だ。風俗を見下さなければ自分たちが、いい恰好できないしな。それに市民党ではソープに行かなくても女性議員に手を付ければ、いい。とワシは聞いたよ。妻駄伊井代議員も市民党の福岡県本部長が味見する予定だそうだが、広島でマスコミに知られているから福岡では、というところらしいね。妻駄伊井代議員のセックスレス性活は一年になるらしい。旦那が七十だし、立つものも立たなくても老人として看過されてもいいからな。」
と詳しく話してくれた。
無言だった岩山は、
「愛夢さんはアンドロイドでしたね。アンドロイドでない愛夢さんは大学に行くのですか?」
白猫の目が光った。カメラのレンズのようだ。唐竹割太郎は、
「アンドロイド愛夢の役割は終わった。異母の愛夢は大学に行かせる。アンドロイド愛夢にはウチの仕事を覚えてもらう。最近一年間は逆の態勢だった。という事で、どちらの愛夢も今、ここには居ないよ。角紫の社員として来たのなら何か勧誘でも、してみるといい。」
初めての営業だけに岩山岩蔵は話を切り出すのに苦労した。クラウドファンディング、そう、それを話すのだ。
「実は弊社ではクラウドファンディングを始めました。出資していただける方を募集しております。」
白猫は主人の膝から降りてテーブルの下に行き、岩蔵の脚の近くに来て座る。彼の股間を見上げる白猫。唐竹割太郎は、
「ほお。クラウドファンディングねえ。いい企画だな。で、それは、内容は、どんなものかな?」
「博多湾に大型船を常時停泊させてホテルにするというものがあります。出資者様にはホテルオーナーと、なっていただき安定した宿泊収入を得ていただくというものです。」
唐竹割太郎は両眼を大きくして、
「面白いけどパンデミックで旅行客は制限される時があるよなー。」
「それは、そうですが宿泊だけでなく賃貸としても貸し出せば、いいわけです。」
「なるほど。家賃収入だね。それは面白い。船の上での生活だ、安く貸してあげたいね。」
博多港と呼ぶべき場所は特に決まっていない。人工島のアイランドシティも北側は海に面している。岩山岩蔵は営業車でアイランドシティの新たに出来た船着き場に案内した。
韓国へ行くクルーザー船も、ここから出港する。そこに巨大な船が停泊していた。豪華客船だが役目を終えた船舶のようだ。その船に岩山と唐竹割太郎は乗り込む。船室も多数、あるらしい。廊下を歩きつつ岩山は、
「この船室の何室かを所有出来ます。既に何人かのオーナーさんが現れました。民泊施設として使っていますよ。」
確かに船室の何室かは民泊の表示がドアに張り付けてある。唐竹は船内のあちこちを貪欲に見渡して、
「外国人に貸せば儲かりそうだ。すぐ近くの船着き場には韓国からの旅行者も来るんだろう?」
「ええ、大人数で訪日してきますよ。彼らの悩みは宿泊場所ですね。ホテルにすれば、儲かります。」

 数日内に唐竹割太郎は豪華客船の数室を買い占めた。そのうちの一つにパーティ会場のような大広間もある。さっそくの祝日、そこでパーティが開かれている。
 市民党・衆議院議員・妻駄伊井代議員を囲む夕べ
という垂れ幕が会場に掛かり、立食形式での会場となっている。三十人ほどの入場者がいて、背広を着た男性が手に手にワイングラスを持っている。会場の中央に白服の妻駄伊井代議員が立って、白い手袋をして激励に来て握手する入場者に応えていた。建設会社の社長らしき男性は右手に麦酒の大ジョッキ、左手に焼き玉蜀黍(とうもろこし)を持ち、妻駄の前に立つと左手の焼き玉蜀黍を口に咥えて左手で妻駄伊井代議員と握手した。その手を外すと口に咥えた焼き玉蜀黍を持ち、
「妻駄さんの別荘建築はウチに、お任せください。」
と、だみ声で話しかける。

sf小説・未来の出来事37 試し読み

流太郎はガラスの中の裸身の男性たちを見つめながら、
「機械で管理される方が正確では、ありますね。人間なら間違いもありますし。」
と意見を言うと籾山は両手を自分の腰に当てて、
「そうだろう?時も参加してもいいよ、これに。」
流太郎はハッとして、
「この発電システムにですか?」
「ああ、そうだ。体験してみるのも悪くは、ないね。」

 街には左翼が溢れ出す。福岡市でも遂に市民は左翼志向となり左翼思考となりつつある。左翼が勝利となれば、それは正道となり、もはや左翼とは呼ばれなくなるのだ。
福岡市の博多駅地下街にある日本紅党本部は天神地下街にも支部を置いて通行人の関心を惹いた。天神地下街は博多駅地下街の侘しい人の通りの十倍以上の人の流れがある。コロナ閉店した喫茶店の後に日本紅党の支部が姿を顕わした。
喫茶店の店舗を、そのままにしているために内部はガラス越しに見える日本紅党の天神支部だ。外の通行人からは党首の桜見世子の演説が大型スクリーンに映し出されている。中に入ると桜見世子の映像だけでなく声も聴ける。喫茶店と同じ座席があり、そこに座ると外に見えているのとは別のディスプレイに桜見党首の演説が映し出されている。桜見党首の声も聞こえる。セルフ方式でインスタントコーヒーは無料で飲める。カップは紙コップで飲み終わったらゴミ箱にセルフで捨てる。
初めて入った人たちには女性の紅党員が内部の説明をした。
「ようこそ、紅党天神支部へ。」
と挨拶した若い女性党員が続けて、
「利用料金は無料です。コーヒーはセルフで飲んで下さい。飲み終わったらゴミ箱に捨てて外に出てくださいね。」
と明るい笑顔で入場者に話した。
時を経ることなく、日本紅党の天神支部は人で一杯となった。

高野山での修行から福岡市に戻って来た勢快人。福岡市の天神の繁華街で東京の男の友人とバッタリ、ピッタリと出くわした。その友人は、
「勢君、じゃないか!ひさしぶり過ぎるなあ。」
と話しかけた。快人は彼を見て、
「おう、他能見(たのみ)君。ホストは、どうだい?」
「東京では無理っぽくなってね。福岡に来たんだよ。アルバイト的に中洲のホストクラブに出ているけどさ。今、左翼がモテるんだね、福岡でも。」
快人は初耳という顔で、
「そうか?左翼か。ふーん、それならオレも左翼になろうかな。」
「そうだよ。なればモテるし。道で立ち話も、なんだから喫茶店に行こう。」
「ああ、行こう。」
他能見(たのみ)と快人は天神地下街に降りて喫茶店に入る。若い女性サイボーグが軽々とジャンプしながら注文を聞きに来る店で、有名だ。客も昼過ぎでも満席に近い。
他能見と快人が席に座ると女性サイボーグ・ウェイトレスが注文を飛ぶように移動して聞きに来た。二メートルは跳躍しつつ、移動している。その際に彼女のミニスカートは激しく揺れる。他能見は、
「マンゴー・コーヒー二つ。」
と若い女性サイボーグに注文した。彼女は復唱して、
「マンゴー・コーヒー二つ、で御座いますね。畏まりました。お待ちくださーい。」
それから飛ぶように厨房に戻り、数分後に銀の盆にマンゴー・コーヒー二つを持ってきたが、その際はジャンプしてこなかった。
他能見と快人はマンゴー・コーヒーを味わう。他能見は、
「それでね、左翼になるとモテ度が三倍は違うんだ。」
快人は両眼を大きくすると、
「そうかい?それは凄い。」
「だろ?左翼で理論武装する。日本紅党の党首の桜見世子の電子書籍を読むと、いいよ。」
「分かった。桜見さんの党が急進する左翼だね、って事は知っていたよ。」
他能見は快人を見直すと、
「その頭、カツラなんじゃないか?勢君。」
と指摘すると快人は自分の頭に右手をやって、
「ああ、良く見抜いたね。カツラさ。高野山で修行していたからな、おれ。」
他能見は得意そうに、
「剃髪した頭じゃホストは出来ないからね。勢君。」
「そうだ、そうだよ。おや、スマホに連絡が来た。」
と快人はズボンのポケットからスマホを取り出してメールチェックをすると、
「呼び出しが来たよ。葬式のね。」
それを聞いて他能見は、
「葬式。かあー、さすが坊さん。登録しておいたの?どこかに。」
「そう、福岡市内の葬儀会社に葬式の出来る僧侶として登録しておいたんだ。」
快人は福岡市南区にある葬儀会社に僧侶の登録をしに行った。面接官はAIロボットで、
「読経ヲ、シテクダサイ。」
と機械音で言うので快人は葬式用の読経をした。それを聞き終わった男性の形をしたロボットは、
「合格デス。ワタシノ頭ノナカニハ読経ノ合否ヲ判定デキル基準ガ打ち込まれてイルノデス。」
と話すのだった。
数万円の葬式も、あるにはあるが、それでは物足りない顧客もいて百万円は出すので葬儀をしてほしいという依頼があり、顧客の望みは真言宗による仏葬だったので快人が呼ばれたのだった。
 他能見といた喫茶店を出て快人は葬儀会社に連絡して天神の車が止め易い場所で、葬儀会社の車を待つことになった。ほどなく霊柩車が現れたので快人は助手席に乗る。運転手は初老の男性で快人に、
「えらく又、若い坊さんだね。でも立派に見えますよ。」
とカツラを取った快人に話した。快人は、
「葬式用の服を着ないと、いけないから城南区の・・。」
「いえ、そこまで行かなくてもウチに坊さんが着る服は用意していますよ。」
と運転手は言うので快人は、
「ああ、それなら、そうしましょう。」
と同意する。
南区にある葬儀会社の建物は広い敷地にあり、セレモニーホールで葬儀が行われる。そこに快人を載せた車は入ると、運転手も快人の後から車を降りて、
「セレモニーホールで葬式が夕方に、ありますよ。それまでに服を着替えて待っていてください。」
と話す。
会社の建物の中に入ると快人は女子事務員に案内されて更衣室に連れていかれた。薄墨色の僧衣に着かえた快人は僧侶の広い待合室でノンビリと腰かけたまま、煙草を吸った。
 黒い制服を着た女子事務員がドアを開けて顔を出すと、
「お葬式が始まりますので、セレモニーホールに、どうぞ。」
と声を掛けた。
葬式用の僧衣を着た快人は煙草を灰皿に捻り潰して立ち上がると女子事務員の後を歩いてセレモニーホールに向かう。
 式場には多数の会社員らしき人達が黒い背広を着て待っている。会社の社長が死んだようだ。遺影も髭を生やした老人男性の顔が写っている。七十代か、と思われる個人の顔だ。
会場は不思議に悲しみの感じられない様相だった。年も死に、ふさわしい年齢の社長であったのだろう。喪主は社長夫人らしい女性が黒い喪服の着物を着て快人を待っていた。老齢の死んだ社長にしては若い、若すぎる未亡人だ。二十代前半に見える女性、それに美人なのだ。快人に未亡人は軽く頭を下げると、
「喪主の榊星です。よろしく、お願いします。」
と低い声で挨拶する。快人は数珠を右手に持って、
「こちらこそ、よろしく。」
と挨拶を返した。
 真言密教の葬式を終えると参加者の大半は会場を出ていった。後は火葬場にマイクロバスで移動して家族、親族らで弔う事になり、そこへは僧侶は同行しない。その移動の前に喪主の若き美人未亡人は快人に、
「今晩、自宅の方に、お越しください。祭壇も設置していますので主人を、もう一度、弔ってもらいたいのです。」
と話す。快人は合掌すると、
「それでは連絡をください。ご自宅の方は私は存じませんので、その辺は、よろしく、どうぞ。」
はた、と気づいた顔で未亡人は、
「ええ、運転手を迎えにやりますわ、御坊様。」
と明るい顔を快人に向けた。

 日没の遅い福岡市でも夜の八時には太陽は姿を消す。城南区の住アパートにいる快人のスマートフォンが鳴る。手にすると快人は、
「もしもし、」
すると若い女性の声が、
「あ、今日は御葬式で、お世話になりました榊星です。今から運転手を迎えに、やりますので拙宅に来てください。」
「ええ、分かりました。場所は、わかりますか、私の住所ですが。」
「ええ、葬儀会社に問い合わせていますよ。それでは。」
電話が切れる。
それから一分もしないうちに玄関ドアが叩かれた。快人は立ち上がると「はーい。」と声を出して玄関に行く。玄関の外では「運転手ですー。」という呑気な中年男の声がした。ドアを快人が開けると、帽子をかぶった中年のタクシーの運転手に似た男性が丸ブチの眼鏡顔で、
「こんばんわ。社長に言われて、お迎えに上がりました。勢さんですね。」
「ええ、今、社長さんから、お電話がありましたよ。」
「うちの社長は気が早いんで、私には少し前に車で迎えに行くように言われました。さあ、行きましょう。」
「服を着ます。追善供養のための僧服を。」
「あ。そうですね。お待ちします。」
快人はドアを閉めると部屋に戻り赤色の僧衣を着るとドアを開けて、
「さあ、行きましょうか。運転手さん?」
運転手は眼鏡をズリ上げると、
「おー、坊さんらしくなりましたね。下に車は停めています。」
白のスポーツカーに二人は乗り込んだ。城南区から南区の女社長の邸宅までは、そんなに遠くはなかった。南区でも郊外で、近くには牧場や乗馬クラブがある裕福な地帯に未亡人の、というか美亡人ともいうべき若い女社長の邸宅は周りを圧するように建っていた。運転手は行く途中で、
「うちの社長は秘書だったんですけど、頭のいい女性なので社長室長から常務、専務、副社長になりましてね。副社長の時に先日、なくなった社長の後を継いで社長になったんです。結婚して一週間でしたよ、最初の社長が死んだのは。」
とハンドルを握りつつ後部座席の快音に話した。快音は、ゆったりとして、
「そうなんですね。若い女性に夜、頑張り続ければポックリと死ぬこともありますよ。うちの実家では親父が、よくそういう葬式を見て来たと話していましたから。」
と語った。運転手は、
「あ。そうなんですか。金のある男性は決まって年寄ですよ。でも体は、もう、あんまり元気は、ないし・・・着きましたよ、お坊さん。」
低速で車は走行すると自動で開く門の中に滑り込む様に入る。緑の樹木が建ち並ぶ大邸宅だが日没後なので邸内の明かりでしか様子は、うかがえない。車から降りて運転手に玄関まで案内された快人は玄関ドアが開いて女未亡人社長が玄関に立っているのを見た。女社長は洋服に着替えていた。微笑顔の彼女は、
「ようこそ、さあ、お上がりください、お坊様。」
と話した。
長い廊下を若い女社長の歩くと左右に揺れるミニスカートの豊かな尻を見ながら快人は歩いて行く。季節も六月の半ばで外は既に初夏の陽気だ。左の部屋のドアを開けて若い未亡人は立ち止まり、
「この部屋ですわ、お坊様。」
室内には巨大な仏壇があった。檜の香りのする仏壇だ。高さは二メートルは、ある。日本一巨大な仏壇は高さは6.5メートル、幅は3.8メートル、奥行きが2.5メートル、重さは2トン、という福岡県八女にある。が、これは個人所有のものではない。材料費は3500万円である。それに対して女未亡人が今、快人に見せた仏壇は個人所有のものだ。内部は金色に輝いている。長い髪で顔は半分隠れている未亡人は、
「この仏壇の金色の部分は純金なのです。24Kで金メッキでは、ありません。故人が既に所有していました。死ぬのが分かっていたのかな、と思いますよ、わたし。」
そこで顔に掛かった長い黒髪を右手で払いのけると美しい若い女性の顔が快人に見えた。快人は、
「こんなに素晴らしい仏壇は私も今まで見た事が、ありませんでした。真言宗の宗旨ですね、この仏壇は。」
左から不動明王、真ん中の本尊は大日如来、右は弘法大師・空海の順に掛け軸が掛かっている。その下の段には故人の位牌があった。快人に問われて未亡人は、え?という顔で、
「そうなのですね。わたし仏壇の事は分かりません。ただ故人が葬式は真言宗で挙げてくれ、と言っていたものですから葬儀会社には真言宗の御坊様を、と手配しました。」
快人は長い裾の両手を合わせて、
「ありがとうございます。これも確かな御縁で、ございます。」
と僧侶らしく頭を下げる。若い未亡人は笑顔で、
「勿体のう御座いますわ、お坊様。お顔を上げてくださいな。」
快人は両手を離すと頭を上げた。
それから巨大な仏壇の前に行くと敷いてある金色の座布団の前に正座した快人は仏壇に備え付けの鐘をチーン!と鳴らすと、十三仏真言を唱え始めた。十三仏とは不動明王から始まり虚空蔵菩薩まで十三の存在の事で、十三の真言を唱えて追善供養とするものだ。
それほど長いものでは、ない。それが終わると快人は立ち上がり、
「これは、お布施は要りません。無料です。それでは。」
と帰りかけると未亡人は快人の腕を抑えるような口ぶりで、
「待ってください、お坊様。今のは大変ありがたい御供養でした。ですが・・・。故人の遺言が、ございます。」
快人は片方の眉を上げて、
「ゆいごん、と申しますと?」
「ええ、それは・・・・。」
美しい未亡人は衣服を手早く脱ぎ始めた。驚く快人、でも止めるいわれは、ない。下着姿になった未亡人は服を着ていた時には見えなかった大きい乳房と幅広い下腹部を見せている。上に引き上げられた股間の白布は彼女の窪みを見せていた、つまりスジが浮き出ていて薄い布は美未亡人の股間の黒い茂みまでクッキリと顕わしてしまっていたのだ。快人は息を呑むと、未亡人は近づいてきて快人の両肩に自分の細い腕を回して顔を近づける。甘い香りが快人の鼻腔に侵入した。未亡人と快人の顔は、ほぼ同じ位置にある。二十センチの距離に近づいた二人の顔、快人は、
「あなたの下着姿を私に見せろ、というのが故人の遺言ですか?奥さん。」
美未亡人は甘い息をフーッ、と快人の鼻に吹きかけて、
「その程度では、ありませんわ。わたし、佐紀奈(さきな)と言います。主人は仏壇の前で坊さんとセックスしてくれ、と遺言しましたのです。」
「なんと、そうなんですか!珍しい遺言ですね。でも実行した方が、いいでしょう。」
美未亡人の佐紀奈はベットリと口紅の付いた自分の赤い唇を快人の唇に重ねた。先に彼女の赤い舌が快人の唇の中に入り、二人の舌はもつれあう様に絡み合う。仏壇に立てかけてある遺影の個人の目が光った。それを見た快人は唇を離すと、
「遺影の目が光りましたよ。奥さん。」
抱き合ったまま美未亡人の佐紀奈は、
「ふふ。ランプに、なっているの、遺影の目はね。それが凄い発明らしくて幽体が宿るとランプが点くというのね。ただ故人の幽体か、どうかは分からないのよ。でも多分、主人の幽体だと思う。まだ、この辺をさまよっていると思うわ。遺言通り、セックスしましょ。」と話した。
佐紀奈は快人に掛けた細い両手を離すと白のブラジャーとパンティを艶めかしく脱いだ。黒い股間の剛毛が快人の目に飛び込んでくる。快人も僧衣を脱いだ。なんと、僧衣の下は下着も身に着けていない快人だった。それには佐紀奈も驚いて、
「袈裟の下には身に着けていなかったのね、坊さん。」
快人は坊主頭を右手で触り、
「暑すぎる日は、こうしています。僧衣は帯で強く縛れば落ちることは、ないですからね。」
と話す快人。彼の股間のモノは垂直に隆起している。それを見て佐紀奈は、
「もっと立っても、いいのよ。この角度だと五十代の人ね。」
「奥さんを、もっと抱けば自然と反り返りますよ。」
二人は硬く抱き合い、佐紀奈の白い丸い乳房は快人の平らな胸で潰れそうになる位に形を変えた。佐紀奈の股間の剛毛地帯に快人の隆起した肉棒が当たる。佐紀奈は股間を広げたので快人は彼女を抱き抱えて、ゆっくりと挿入していく。
遺影の故人の瞳がオレンジ色に変化した。幽体の視線が興奮し始めたのを表しているらしい。故人の遺影は未亡人、佐紀奈の白い背中と大きな尻を見ている位置にある。その白い尻の中に快人の巨肉棒が這入り込んでいくのが遺影の写真の位置でもハッキリと見える。佐紀奈の豊満な尻を荒々しく掴む快人の両手。
すんなりと結合した二人だ。
ところが快人は異様な感覚に捕らわれた。自分の体内に霊体が入り込んで来た、という感覚を生まれて初めて感じたのだ。おそらくは美未亡人の故人となった夫の霊では、ないか。快人は自分の意志や気持ちとは別に、柔らかな若い未亡人の体を抱いて腰の振り方まで操られている気がした。
そのために彼女の亡き夫は若い妻に遺言していたのだ。その部屋の隅にはダブルベッドが、ある。それは部屋に入った快人は気づかなかったのだが、未亡人と立ったまま性器を結合させた状態で快人は向きを変え部屋の隅にあるダブルベッドに未亡人・佐紀奈の裸身を運んだ。それも快人が意図したものではなく憑依されて美未亡人の亡き夫が行なっているものらしい。快人としても、どうする事も出来ない。佐紀奈の全裸の上に乗り、自分の意志とは違う腰の振りをしてしまう快人に美未亡人は快人の裸の背中に爪を立てて、
「あっ、あなた!あなたの腰の振り方だわっ、ああっ、あああっ。」
と亡き夫との性行為を思い出した未亡人・佐紀奈は自分でも柔らかく大きな白い尻を快人の腰の動きに合わせて激しく振るのだ。彼女は三十分、故人の夫の霊に憑依された快人の性器に貫かれ続けて黒髪を振り乱し、背中を反らせると、
「アンドロメダ星雲に行くーっ!」
と叫んで、がっくりと裸身を弛緩させた。その時に強く性器を締め付けられた快人も多量の白液を大放出して終了したのだった。
未亡人から離れてダブルベッドの上に横たわる快人、
「奥さん、どうも僕は御主人の霊に乗り移られた気がします。」
佐紀奈は閉じていた眼を開くと乳房を揺らせて快人の方を向き、
「ほんとに、そうだわ。まるで主人と交わっているようだったわ。仏壇の前でセックスしてほしい、という遺言は、そのためだったのね、多分。」
と白い肌をピンク色に、ところどころ染めている佐紀奈は、そう答えた。快人は上半身を起こすと、
「今日は、これで失礼します。よろしいですか?」
「ええ。又、何か必要な時には連絡させてもらうけど、いいかしら?」
「ええ、勿論ですよ。いつでも、連絡下さい。」
下着を着ていなかった快人は袈裟を身に着けて邸宅を出た。
スマホアプリでタクシーを呼べるのは随分昔からの話だ。
 城南区田島の安アパートに戻った快人は今日の貴重な体験を、これからに活かそうと考えた。ただ、すぐに実行できるものではなく、或る技術も必要だ。それは、それで学び実践体得するのみである。
 そしてサイトで公開すれば、よい。快人も無料のサイトではなくドメインを取り、自分のサイトを持っている。ブログ形式なら日本語入力だけで出来ていくので快人はネット上の友人にブログ作成ソフトをインストールしてもらい、密教ブログサイトを作っているのだ。
未亡人の悩み相談を受け付けています
 必ずや解決するでしょう。特に性の悩みを当方は得意なものと、しています。
と快人が投稿すると、五分以内に応募が届いた。
 ”福岡市内の二十代の未亡人です。夫の喫茶店を今は自分が引き継いで経営しています。出張で悩み相談に来てくれるという事なので、ぜひウチに来てもらえませんか?」
快人はメールで、
「電話番号を送ってください。」
とスマホのメールアドレスを喫茶店の未亡人に送った。すぐに未亡人からメールの返信が届き、快人は、そこへスマホをかけた。
「もしもし、悩み相談の快楽和尚です。」
と話すと若い未亡人女性が、
「快楽和尚!お待ちしております。今日は喫茶店は休みの日なんです。住所を言います・・・・。」
「・・・・、ああ、博多港が見える場所ですか。」
「ええ、天神地下街の店から歩いて五百メートル程ですわ。」
「天神地下街は能古島まで続いているんでしょう?」
「ええ。でも店は能古島には、まだ出店していません。博多港の近くの地下街に店は、あります。大陸からの旅行客も多く来ますので店は繁盛していますよ。二十四時間喫茶で夜は女サイボーグに任せていますから。」
との事だった。