体験版・SF小説・未来の出来事49

ソフトランディング、玉金玉男はプレミアム・ファーストクラスの客も服を身に着けただろうと想像していたら旅客機は停止した。国内線のゲートを出ると玉金玉男は息子の硬一郎の顔と、他には見知らぬ若い男女の顔が見えた。
玉金玉男は彼らに近づくと、
「やあ、歓迎してくれて有難う。硬一郎、あの人たちは新進民主党の福岡支部の人達だね?」
「ああ、そうだよ。支部長の砂下桃代さんと、新党員の成頭友見君。」
砂下桃代と成頭友見は玉金玉男に頭を下げた。玉金玉男は、
「よろしくね。玉金玉男です。ビデオの仕事をしています。成人向けですけどね。」
と話すと白い歯を見せた。玉金硬一郎は、
「父さん、フレッシュアイランドまでは市営地下鉄しかないんだ。」
「ああ、それなら地下鉄で行こう。」
四人は地下へ降りて地下鉄に乗った。車中で四人とも座席に座れたが玉金玉男は、
「福岡の地下鉄って清潔感があるね。なかなかな乗り心地だ。」
と感想を言う。ほどなくフレッシュアイランドの地下鉄の駅に到着した。四人は降りるとエスカレーターで地上に出て改札口を通ると八月の太陽が四人を眩しく迎えた。そこから歩いて遠くないのが新進民主党の福岡支部だ。そこへ四人は入る。玉金玉男は既に新進民主党の党員だ。四人が車座に座れるソファでアイスマンゴーティーを飲んだ玉金玉男は、
「AV出演特例法を国会に出してくれるよな、硬一郎。」
と話しかけた。玉金硬一郎は、
「うん、それでAVの撮影、公開が早くなるというものですね。法律の専門家に相談している所ですよ。デジタル署名だけで本人が希望すれば撮影の即配信も可能になるという。」
玉金玉男は苦笑いして、
「四か月も撮影の公開を遅らせられたんじゃ、手に入る出演料も先延ばしだからな。生活困窮者の支援ためにもAV出演特例法は必要だ。」
「民民党の平空党首も賛成しています。市民党も賛成多数らしいので、いけるみたいですよ。」
「そうか、市民党も賛成か。そいつは、いい。AV業界活性化のためにも、いい法案だから。」
と話すと又、玉金玉男はマンゴーアイスティーを、うまそうに飲む。格差社会は益々広がり生活困窮者も増えている日本だ。OLの風俗副業も増えている。玉金硬一郎は、
「困窮している人を救うのが優先です。AVで救われる人達がいるんですからね。」
と党首らしく宣言した。玉金玉男は、
「いや全く、その通りだ。それでだ、成頭友見君というのは君か?」
と成頭友見の方を向いて話しかけた。成頭は、
「ええ、そうです。」
と答える。玉金玉男は成頭友見をジックリと見ると、
「うん、合格だ。」
成頭は訳が分からずに、
「何の事でしょうか?」
「いや、私ともなればね、どの位の女性経験があるのかは一目見て分かるんだよ。それは、それとして硬一郎、私のプロダクションの福岡支社を借りるまで成頭君に研修とか、したいんだが、ここを使ってもいいか?」
「ええ、構いません。会議室など今のところ、使っていませんから、そこを使ってください。」
「おお、いいな。そこにしよう。案内してくれ、硬一郎。」
という事で玉金党首は会議室に父親の玉男と成頭を連れていった。
コの字型のテーブルの並びに座椅子が並んでいる。玉金党首は、「それでは。」と話すとドアを閉めた。
玉金玉男は中央に座ると、近くの席に成頭を座らせて、
「いや、ご苦労さんだ。私はAVプロダクションの社長をしている玉金玉男と言います。」
「新進民主党に入党したばかりの成頭と申します。」
「仕事は、なにをやってるの君。」
「市場調査の仕事とかです。」
「それでは金になるのかな。」
「まあ、満足しています。」
「副収入が欲しくはないかな。」
「それは欲しいですよ。」
「それではウチの仕事がある。それはAV男優の仕事なんて安いものだ。目線を隠せば、いいとはいえ・・・。もちろんAV女優より遥かに目立たないとはいえ画面の中には他にはAV男優しかいないからAV男優の体を見ずに済ませる事はできない。それなのに安い報酬で働いているのはAV女優の体を楽しんでいるからだよ。ぼくも、そうだったんだがね。AV制作会社は他にも仕事は、ある。だから君は男優以外の仕事をしてもらう。いいかな。」
「ええ、できる範囲で、やらせてもらいます。」
「よし、決まったよ。これ以上は、ここを使う訳には、いかない。外に出よう。」
会議室を出て玉金硬一郎や白俵金二郎、砂下桃代らの視線を浴びると玉金玉男は、
「成頭君を連れて外に出てくるよ。それでは。」
と右手を敬礼するように挙げると新進民主党の福岡支部を出て行った。玉金玉男は成頭友見と並んで歩きながら、
「福岡市の繁華街は天神と中洲なんだな?実は福岡には初めて来たんだけど。」
「ええ、買い物には天神、遊びは中洲ですよ。中州には酒を飲む店、風俗の店、ソープランドがありますからね。」
「そうなのか。中州、とか、すすき野とか聞いただけでね。歓楽街って処だね。」
夏も盆過ぎとなると少し涼しい風が二人を包む。成頭は、
「ええ。どんな不況でも中洲は消えません。それだけ風俗は強いって事ですね。」
タタタタタタタタ、上空に音がした。自衛隊のヘリタクシーだ。何しろフレッシュアイランドには陸、海、空の自衛隊の基地があるのでヘリコプターだけでなく護衛機も離着陸を繰り返している。F-2A/B支援戦闘機という古くからあるものも使われている。名称変更せずに改良は続けられたものである。玉金玉男は上空を見上げると、
「ここには自衛隊の基地まであるのか。」
「陸、海、空と基地があります。」
「珍しいね。何かの時には安心だ。まっすぐ歩くと何処へ出るの?」
「北天神の北ですね。北天神という地名はないですけど。そこから少し南へ行くと天神の北の方ですよ。」
二人は倉庫街のような所に来た。船からの荷物を一事的に保管するのに適した場所だ。博多港は少し東にあるが第二博多港が出来たので急速に発展している地域らしい。
少し南へ行くと巨大な商業ビルが立ち並んでいて、人の行き来も煩雑になった。若い女性も多く歩いている。玉金玉男は若い女性に視線を向けると、
「スカウトできそうな女性も見られるぞ。成頭君、スカウトしてきてくれ。」
「えっ、AV女優候補をですか?僕は、そんな事、した事ありませんから・・・。」
と弱気で固辞する成頭に玉金玉男はズボンのポケットから細長い機器を取り出すと成頭に手渡して、
「これはAV女優探知機だ。今はまだAV女優でなくても、そうなる可能性の女性を探り出す。探り当てると振動するので、すぐに分かるよ。さあ、行きなさい。これは仕事で報酬も出すからね。」
と玉金社長に励まされて成頭は一歩先へ出た。日傘を差して和服を着て歩く若い女性と成頭が擦れ違った時、手にした機器が振動した。その女性こそAV女優になる可能性のある事を機器が教えてくれた。日傘で顔は見えなかったが、首から下の動きは若い女性のものだったので、成頭は態勢を変えると日傘をさした女を追い始めた。着物を着た女性など滅多にいないのは昔からなだけに追うのは簡単だった。デパートの中に入った彼女は日傘を外した。日本髪に結っていない長髪の肩より下まである黒髪、横顔は清楚な美人。エスカレーターで上に行くので成頭は、そのすぐ後ろのエスカレーターに乗った。彼女が降りたのは食堂街。すべてのフロアは和食、洋食、中華、インド、メキシコ、イタリア、フランス料理店などだ。ゆっくりと歩いて飲食店を見ていった彼女は、あんみつなどを出す日本和菓子の店に入った。
服装だけでなく食べ物の好みも和風らしい。成頭も何気なく、その店に入る。和服美女は四人が座れるテーブルに一人で座った。成頭は彼女の席の斜め前に立ち、
「ご一緒しても、よろしいですか?よろしければ代金は僕が払います。」
と申し出たのだ。若妻風の顔の美女は、
「ええ、構いませんわ。わたしの食事代など気にしないでください。」
と爽やかに答えた。成頭は彼女の前の座椅子に座ると、
「初めまして。わたくし、市場調査の仕事をしております。この度は女性が使用する下着についてのアンケートです。簡単な質問ですが、お答えいただけた場合、少なからぬ謝礼を差し上げます。」
「というと、どの位の謝礼ですか?」
と答えつつ彼女はタブレットで黄金あんみつを注文していた。成頭は、
「大学新卒者の初任給ほどです。」
「いいわね。時間が、かかっても大丈夫そうよ。」
「有難うございます。時間は、そんなに、かかりません。この店の中ではアンケートをしにくいので、食事に専念されてください。私は抹茶など注文します。」
それから二人の注文したものがテーブルに運ばれてきた。
細長く盛り上がった黄金あんみつを美妻は半分ほど食べて、
「ここで出来るだけ、アンケートしてみてよ。」
と挑発するように話す。成頭は、
「それでは。下着を付けない方が、いいと思う時は、いつでしょうか?」
若美妻は微笑むと、
「暑い夏の日ね。外出すると日傘をさしても暑いし。という事で今日は下着を、つけていないのよ。着物だと分からないものよ。」
と大胆な発言をした。成頭の視線は若美妻の胸の辺りを彷徨った。彼女の股間はテーブルの下だ。成頭は右手を軽く上げると、
「ちょっと失礼します。」
と席を立つとトイレに向かう。誰も居ないトイレでスマートフォンを取り出すと電話を掛けた。
「あ、成頭です。アンケート調査に応じてくれました。アンケートをする場所を用意して貰えますか。」
―あ、いいよ。うまくいったね。場所を決めたら連絡するよ。
と玉金玉男は落ち着いて回答してくれた。
席に成頭が戻ると美若妻は黄金あんみつを全部、綺麗に平らげて消滅させていた。成頭は座ると、
「ここでのアンケートは限られたものになりますので、別の場所に移動しましょう。」
「そうね。もっと落ち着ける場所が、いいわ。」
二人は店を出てデパートを出た。
少し歩くと車道にマイクロバスが現れて、二人の横に停車した。最前部の席のドアが開いて、顔を出したのは玉金玉男、
「おーい、成頭君と御婦人さん。乗りなさいよ、この車に。」
と呼び掛けた。
黄色のマイクロバスの後部のドアが開いた。美若妻は成頭に、
「乗ってもいいのかしら?」
と日傘をさしたまま聞く。成頭は頷くと、
「ああ、あの人は社長さんですよ。乗りましょう。」
と促すと美若妻は日傘を畳んで車内に進んだ。成頭も乗り込むとマイクロバスのドアは閉じられた。玉金玉男は二人の方を向いて立ち、手招きして、
「近くに来て座ってね。若奥さん、初めまして。」
と声を掛ける。
美若妻と成頭は玉金玉男の近くの席に来て座る。美若妻は斜め前の玉金に、
「初めまして。よろしく、お願いします。」
と和服姿で応えた。玉金玉男は、
「こちらこそ、よろしく。」
と話すと前を向いて座る。玉金は運転手に、
「では例の場所に向かうんだ。」
若い男の運転手は、
「了解です。スタートします。」
と答えると運転ナビを操作して、マイクロバスは自動運転に切り替わって発車した。北九州市に向かって走り出したのだ。箱崎、香椎を通り過ぎ、和白を抜けて福岡市外に出ると段々と田舎の風景へと変貌するが高層マンションが並び立っているのは大昔と違い、福岡市に接する糟屋郡に郊外型建築物が現れている。それでも北九州市への国道を走っていくと開発の遅れたノンビリとした田舎の展望が目に見えてきた。若美妻は、
「随分と田舎に来ましたね。わたしは福岡市を出る事は、ほとんど無いですから。」
と感想を発言した。玉金玉男は、
「これからが楽しみですよ。」
若美妻は、
「北九州市に行くからですか?」
玉金玉男、
「いえいえ、そうではなくて・・・なあ、運転手君。」
運転手はハンドルを握らず、
「そうですね。楽しみです。」
マイクロバスの走行は突如、北へと向かった。国道よりも田舎の道を北へ進むと松林、それは古い大昔の元寇防塁の跡でもある横に長い松の景勝地が見えてきた。人影どころか幽霊さえ見当たらない砂浜へマイクロバスは突入した。美若妻は、
「海水浴地でも、ないみたいですけど。」
と自分の思いを口に出す。玉金玉男は、
「だから誰も居ないので、いいんですよ。運転手君、車を停めて。」
「はい、合点でサー。」
波打ち際近くで停車したマイクロバス。玉金は、
「奥さん、下着のアンケートです。よろしいですか?」
と助手席のような位置から顔を美若妻に向けて聞く。美若妻は、
「はい、いいですよ。わたし着物を着る時は下着をつけてない事が多いし、今も下着なしですわ。」
玉金玉男は両眼に炎を燃え上がらせ、
「それは、いい習慣です。暑い日には、特にその方がいいですよねー。」
と話しかけると美若妻は黙って、うなずく。「奥さん、撮影したいな。外に出ませんか?」と玉金が誘うと、
「ええ、」
と日傘を持った美若妻、運転手を残して三人はマイクロバスを降りた。
暑い日差しの中、日傘をさす美若妻に玉金玉男は、
「奥さん、ここで着物を脱いで全裸になったら、新卒大手銀行員のボーナス位だしますよ。」
美若妻は少し驚いて、
「えっ、撮影って・・・。もしかして貴方はAVの・・・。」
玉金玉男は優雅に身を屈めると、
「そうなんです。わたしAVプロダクションの社長をしています。貴女に声を掛けたのは私の会社の新人社員でスカウトマンを、させたんです。」
美若妻は不思議に微笑み、
「いいでしょう。前払いで貰いたいな。」
玉金玉男は砂浜を踏みしめて美若妻に近づくと、
「いいですよ。スマホ払いで送金します。」
美若妻は日傘をさしたままスマートフォンを取り出すと自分の銀行口座情報を玉金玉男に見せた。玉金は喜びの顔で、
「それじゃ、そこに振り込みますよ。」
と話すと自分のスマートフォンを取り出してネットバンキングで美若妻の口座に振り込んだ。
美若妻は即座に振り込まれた大金に大喜びで、
日傘をさしたまま着物を脱いでいく。はらり、はらりと和服が落ちると白い裸身は胸の果実と股間の黒闇を隠さずに露見した。腰のクビレと尻の大きさを前から見ても感じさせる。
玉金はスマートフォンのカメラで美若妻を動画撮影している。立って動かない全裸身の美若妻の周囲を動いて撮影する玉金玉男の視界に彼女の白い裸身の後ろ姿、尻の割れ目がクッキリと見えた。後ろから抱きしめて挿入したい思いにかられた玉金玉男だったが、やがて元の位置に戻ると正面から美若妻の裸身を撮影して彼女の乳房と股間をそれぞれズームアップして撮影すると、
「はい、大成功です。一度、着物を着てください。」
と声を投げた。
近くで成頭友見は美若妻の裸身を正面から見続けて股間の男棒は半立ちとなっている。美若妻は和服を着ながら成頭の膨らんだ股間をチラチラと見ていた。玉金玉男は、
「よし、マイクロバスに戻りましょう。半立ちの成頭君も。」
成頭としては股間の肉身を統禦できないままバスの座席に戻った。玉金玉男は二人が自分の後ろの席に戻ったのを見て
「それでは運転手君、出発だ。」
運転手はアクセルを踏んだ。マイクロバスは前進して海水に入って行く。すぐに海の中を走り出したマイクロバスに成頭と美若妻は驚きの声を上げる。成頭は、
「玉金さん、水中も走れるバスなんですね。」
玉金は得意げに、
「ああ、自社のバスなんだ。メーカーに特注した。海中セックスの撮影が出来るからね。」
と答える。
博多湾の海底を潜行するマイクロバスの窓の外に河豚のような小魚が泳いでいる。沖合一キロの海底でマイクロバスは停車した。玉金玉男は立ち上がって後ろを向くと、
「奥さん、ここで成頭と絡んでくれたら、さっきの十倍は払います。貴女の横の男が成頭です。」
美若妻は、
「それなら絡ませて下さい。わたし、彩代(あやよ)と言います。名前も知らない女性と交わるのも何ですわよね。ソープとかなら、それでもいいかもしれないけど。」
と話すと右隣の成頭を見てニッコリとした。女の色香が成頭に振りかけられた。それだけで成頭友見は少し勃起したほどだ。玉金玉男は満足げに、
「とりあえず脱いでくださいな、彩代さん。」
と呼び掛ける。
彩代は素直に和服を脱いでいった。ほどなく立ち姿の彩代の全裸が現れる。玉金玉男は彩代に近づいて本格的なカメラを始動させた。スマートフォンのカメラでは限界があるのだ。裸身の彩代の背景には海中が映った構図となっている。玉金は、
「よし、成頭君も脱いで。」
と気楽に指示、成頭が全裸になる時間は速かった。成頭の肉筒は全勃起に近い。彩代が片手で肉筒を握ると全勃起となった。玉金玉男は、
「後ろに移動しよう。」
三人でマイクロバスの後部に移動すると真っ赤なシーツのダブルベッドが据え付けてあった。玉金玉男は、
「それではダブルベッドに二人で入って、好きなようにしていい。カメラは私が撮る。」
と開始の支持をした。成頭と彩代は全裸で向き合うと抱き合い、口づけた。そのまま成頭は彩代を横抱きに抱いてダブルベッドに優しく寝かせる。
正常位→騎乗位⇒後背位と十分ごとに体位変換した。それも成頭の誘導ではなく、彩代が裸身を動かしての体位変更だった。熟れた乳房を震わせながら彩代はセックスに貪欲だった。物静かな和服姿とは違い、二十代前半の女性の動きに後背位で遂に成頭は耐えられなくなり装着したコントドームの中に欲望液を射出してしまった。彩代は頂点に昇り詰める途中だったので、
「ああっ・・・もう少し我慢してくれたらいいのに・・・。」
と不満を漏らした。
二人は接合を外してダブルベッドに仰向けに横たわる。
玉金玉男はニヤリと笑うと撮影を停めて、
「いい動きだったね。奥さん、三十路と思うけどセックスとなると二十代前半だ。旦那が年下とか?ですか?」
両脚を広げて横たわっている彩代の股間は未開地の緑地のような恥毛の密集で彼女は陰唇を震わせて、
「いやん、主人は八十歳で、もう八年はセックスしていません。」
と恥じらった。玉金玉男はニヤニヤして、
「八十歳でなくとも旦那とセックスレスな女性は、いますよ。御主人は財産家なのでしょうね?」
「ええ、世界中に別荘を持っています。今は暑いからカナダの別荘に行っていますわ。」
「奥さんを同伴せずに、ですか。」
「ええ。会社は専務に任せていますけど、何か非常事態が起こった場合は私が対処します。専務が私に電話かメールしますので。」
「ほう。それでは代理社長みたいですね。」
「そうなんですの。主人はカナダにも若い女を連れていっています。」
玉金玉男は好奇心のある目を全裸の彩代に向けて、
「奥さん以外の若い女には勃起するのですかね。」
「現場を見ていないから分かりませんけど、もしかしたら勃起しているのかもですわね。でも立たなくても女と遊べますわよね?」
「ええ、それは、そうです。はい。」
「十八歳の高校中退のモデルの女の子をカナダのモントリオールの別荘に連れていっているのですわ。福岡市天神にあるモデルの派遣会社は主人が経営しています。それも今、私が面倒を見てあげているのですけど。」
「ふうん、モデルクラブですね。若くて綺麗な子が一杯いるはずですねえ。」
「十八歳の女子高生を二十人位連れて貸し切りにした温泉の大浴場で一緒に入るんです。プールみたいな温泉で主人を取り囲んだ裸の若い女子高生の股間の陰唇を温泉に潜ってキスして回ったりします。私は、それを物陰から撮影させられましたものですわ。二十人位の温泉水の中に立っている女の子の股間にキスするには一人一人、もぐっては顔を上げないと息が持ちません。社長からオマンコにキスされると、いい仕事を貰えるからって、みんな楽しそうに全裸で温泉大浴場の大浴槽内で臍から上は温泉から出して形のいい乳房を揺らせて待っています。」