体験版・sf小説・未来の出来事50

ご機嫌よう。カーラル・ゴリオンだ。ビル前のロータリーに車を停めている。すぐに来て欲しいのは現役モデルだけで、空野星男君、君は来なくていいよ。
空野星男はスマートフォンを耳に当てたまま、
「はい、そのように致します。谷底喪出那(たにそこ・もでな)さんが、すぐに駆け付けますので、お待ち下さい。」
―ああ、待っている。
空野は通話を切ると、
「谷底さん、このビルのロータリーに車が来ているよ。カーラル・ゴリオンさんが、お待ちかねです。」
と話す。
谷底喪出那はモデルらしく立ち上がると、
「ありがとう、ございます。それでは。」
と部屋を出てエレベーターで一階に降りると玄関を出た。白い外国車が優雅に停車していた。左の運転席に座っているのはハンサムな三十代の外国人男性で、彼がカーラル・ゴリオンであろう。谷底に気づいたゴリオンは運転席から右手を振ると助手席のドアを開けた。膝より短いミニスカートの谷底喪出那はスカートの裾を揺らめかせて助手席に座る。ドアが閉まると車は発車した。喪出那の白い肌の膝から下は艶めかしい。白の上着に白のミニスカートの喪出那である。彼女の胸はロケットが発射しそうな態勢を取っているかのように突き出ている。カーラル・ゴリオンは運転席から右目で谷底喪出那の胸と股間の辺りを確認するとアクセルを踏んだ。
 ういういしい谷底喪出那の若い香気がカーラル・ゴリオンに振りかかって来る。ゴリオンは自動運転に切り替えたのでハンドルは握らない。右手で喪出那の左乳房を服の上から触って揉む。柔らかい弾力がして喪出那は、
「はっ、あん。」
と色気が充満した声を出した。喪出那は(運転中なのに)と思って運転席のハンドルを見た。するとゴリオンが握っていないのにハンドルは少しずつ動いていた。(自動運転なのね)自分の乳首が少し硬くなったのを覚えた喪出那は次にミニスカートの中へゴリオンの右手の指が入り、自分の股間に辿り着くと女のスジの上から下へ優しくスーッと撫でおろされたので、
「あうん!いいっ。」
と声を出してしまった。ゴリオンは右手を喪出那のミニスカートから抜き取ると、
「とてもいい体だ。この辺にしておいて別の場所で、もっと楽しもう。」
と話しかけた。喪出那は顔を赤くすると、黙って頷く。
北東に向かって車は走っている。福岡市東区を抜けると途端に侘しい風景となるものだ。そこから、しばらく行くとラブホテルなども見えてくる。車道から、すぐに入れるラブモーテルともいうべき建物が喪出那の目にも入り始めた。
喪出那は、どのラブホテルに連れ込まるのか期待で大きな胸を更に膨らませた。
カーラル・ゴリオンは、そもそも運転していないのでカーナビゲーションシステムがラブホテルへの入館まで決定しているはずだ。大きな車道を外れてゴリオンの車は海へ向かう小さな道へ進路変更した。
舗装されていない道に入る。そこから砂浜が見えて海が見える。十一月でも暑い日が続いているとはいえ平日であるし海岸には人は誰も居ない。晴天の空に雲が集まり始めて曇り空となった。車は砂浜に入り込むと停車したのである。ここがカーナビの目的地なのか。
雨が降りそうなほど暗い。と、その時、空に球形の物体が見え始めた。それは二人が乗った車に近づいてくる。あっという間に車から十メートルの高さに来ると、その空間に停止したUFOだ。銀色の外観で基底部から黄色の光線を車に発すると、その光はガッチリと車を捉えて上へ引き上げた。十秒以内に車は、そのUFO内に捕獲されたのである。
喪出那は広い空間に車が移動したのを知り、(ここは何処なのかしら?上空に異動していったのは分かるけど。)
ゴリオンは平然とした顔をしていたが、
「降りようか。谷底さん。」
と呼び掛けると自分は運転席を降りる。喪出那も助手席から降りた。ゴリオンは喪出那の方を向くと、
「ここは、いわゆる円盤内だ。地球の乗り物ではない。」
と説明した。
喪出那は驚いたが、
「それで、これから、どうなるのですか。ゴリオンさん、あなたは・・・。」
「そうだよ。もちろん私は地球外生命体だ。地球の人間の恰好をしているが本来の私の姿を見せよう。」
と話すとゴリオンの顔は蛇の顔になり、両手は左右に三本ずつになって合計六本の手になった。喪出那は気を失いそうになったが、爬虫類のゴリオンとは三メートルの距離がある。逃げ出そうと思っても床に瞬間強力接着剤で足が固定されたように動けなかった。
蛇の頭のゴリオンは二本の右手を伸ばして行くと、三メートルの距離を問題なく縮めて、三メートルも伸びた二本の手で喪出那の両胸を掴み、揉み始めたのだ。
「いやあんっ!ああっ、はああああっ。」
喪出那の動けない体の乳房をゴリオンの右手二本が巧みに揉むと、硬くなった喪出那の乳首を転がすように愛撫した。次にゴリオンは左手の二本を伸ばして行き、彼女の上着を掴むとスルリと脱がせていく。すぐに上着は剥ぎ取られて喪出那の白いブラジャー姿が露わになる。
そのブラジャーも薄手のモノで乳首などは透けて見えるのだ。少しの間、離れたゴリオンの右手二本は喪出那の白い透けたブラジャーの上から、こぼれそうな彼女の甘い果実のような大乳房を揉みまくった。
「あああああっ。気持ちいいですっ。わたし愛人なのですね。」
と目を薄く開けて喪出那は声を上げた。ゴリオンは蛇の頭で、
「ああ、そうだよ。お手当はタップリと上げるからな。私はドイツ人に、なりすませていたし、これから先も成りすます期間は短くないと思う。ドイツの対日工作課は私が大部分、動かしている。」
乳房を揉みしだかれてメロメロになっている喪出那は、少し股間も濡らしていた。その変異を見て取ったゴリオンは、
「オマンコも待っているようだな。よし、今すぐ行く。」
と声を掛けると二本の左手で彼女のミニスカートを剥ぎ取る。喪出那のショーツは薄いというより透明に近くて、桃色のスジと、その上の濃くて広い面積の黒毛恥毛がハッキリと見えたし、桃色スジの周りが薄く濡れている。
「やんっ、恥ずかしいわっ。」
と云いつつ顔を隠す喪出那の下着露出姿の乳房と股間を蛇頭のゴリオンの左手二本は股間の恥部、右手二本は豊乳二つを愛撫した。喪出那は立ったまま、両脚を広げて、
「早く来て。ゴリオンさん!」
と両手を前に突き出す。彼女の顔はピンク色になり、好色な目をして赤い唇を少し開けて赤い舌を少し出した。ゴリオンは伸ばしていない残った左右の二本の手で自分のズボンを降ろすと、パンツも下に下げた。すると、おお、見よ!ゴリオンの陰茎は太く長く伸びて、それが上下に一本ずつ、二本の勃起した陰茎があり、睾丸は四つの玉を内包している。
「いくぞっ、喪出那―っ。」
と叫ぶように声を出すと、ゴリオンの勃起竿は上下二本とも喪出那に向かって伸びていき、彼女の股間の近くで待ち構えるように静止した。
ゴリオンの四本の手は彼女の乳房を覆うブラジャーと透明に近いショーツを剥ぎ取り、白い肌の全裸を喪出那は露わにした。すぐに伸びてきたゴリオンの二本の怒勃起陰茎は、それぞれ彼女の女体桃色スジと肛門に同時に没入したのだ!三メートルも伸びた二本の怒勃起竿は充分に喪出那の二つの穴に埋没して緩やかに、そして段々と早く前後運動を開始した。喪出那は顔を後ろに反らせて、長い黒髪を揺らせながら、
「ああ。二つ同時に入ってるーっ、二か所同時の快感、気持ちいいーっ。あんあんあんっ。」
と快楽に溺れる声を出した。三メートルも離れて繋がっている男女。蛇頭のゴリオンは上着だけ着ているが、全裸の喪出那は隠すところもない。弓のように曲がったゴリオンの怒勃起陰茎に股間の両方の穴に挿入されているのだ。
これが愛人生活の初めなんて、と喪出那は思いながら、あまりの気持ちよさに失神しないようにしていた。それはゴリオンも同じで三十分は耐えていたが、たまらなくなって二本の怒勃起陰茎の先端の亀頭から同時に白い巨液を吐き出していた。萎えたモノを二本、喪出那の二女穴から引き出すと魔法の杖のように自分の股間に戻していったゴリオンは歩いて喪出那に近づくと抱きしめて唇を重ねた。ゴリオンの二本の手は喪出那の狭い細い両肩を、更に二本の手は喪出那の両方の乳房を、最後の二本は彼女の股間に伸びていた。
接吻をしながら舌を絡める二人、喪出那は肩、乳房、股間を同時に触られて、又しても味わったことのない極快感を覚えるのだった。
喪出那は横に抱きかかえられて廊下のような所を移動していき、ドアのある部屋の中に入ると、そこにはトリプルベッドとも呼べる大きな寝台があった。喪出那は、そこへ全裸のまま降ろされ仰向けになると自分で大きく両脚を広げた。
蛇の頭のゴリオンは赤い舌が二枚もあるのだ。その二枚舌で喪出那はクンニリングスされて又しても極快感を覚える。
こんな鮮烈な愛人生活が地球上にあるだろうか。
喪出那は気持ち良くなりすぎて遂に失神した。

次に目覚めた喪出那は寝室の窓から外の風景が見えた。地地球ではない!どこか知らぬ星に来ているのだ。なにせカーラル・ゴリオンは地球外生命体だ。このUFOは地球を飛び立っていったのだ。喪出那が目を覚ましたのに気付いたカーラル・ゴリオンは彼女の裸身の背中に舌を這わせると、
「おはよう。君の体に触れるとオレの二本の息子は元気づいているよ。朝から、するのなら、しよう。」
と喪出那の後ろから手を伸ばして彼女のおいしそうな乳房を軽く掴んだ。それだけで喪出那は股間を少し濡らしたのだ。まるで新婚夫婦のような二人で、愛人と呼べないような喪出那の裸身なのだ。喪出那は背中と乳房に快感を感じつつ、
「ここは何処なのですか?」
単純に聞いてみた。ゴリオンは、
「ここは私の星だ、と言いたいけれどもね。まだ途中の星なんだ。宇宙空間は信じられない程、広大で地球人は、それを実感できないだろう。今、いる星は動物がいない星で植物だけだから酸素が充満している。それを円盤内に補充しているんだよ。それだけでなく円盤内には観葉植物を植えているからね、長い旅も酸素は欠乏しない。それと、この星では野菜と果物は取り放題だ。君が目を覚ますまで私は、円盤から降りて背中に担ぐリュックと六本の手で持ったバッグの中に果物と野菜を詰めるだけ積み込んで持ってきたよ。」
と話して彼女の乳房から手を離した。