体験版・sf小説・未来の出来事51

同級生のアダルトビデオを見ている不倫課長の妻、百合江は自分と同じような名前の同級生百合乃の温水プール・セックスには心を激震するほどの影響を受けた。(ああ、わたしも、やりたい。夫とのセックスは二か月に一度になっている。日本人の三十代の主婦としては、それが平均的なのかしら。誰にも聞いたことが無いから分からないけど、百合乃は、あんなに温水プールの中で激しくやって、快楽の極みを感じているのに自分は、ここで虚しく夫の帰りを待っている。深夜の十二時頃に帰って来るんだもの。「あなた、ご飯は?」「いいよ、外で食べてきたから。」「毎日の残業は大変ね。」「まあね。でも家族のためさ。」という遣り取りが多くて、最近は私も何も聞かないし、夫も何も言わない。)同級生の百合乃が温水プールの中でのカタシとのセックスを終え、次に超スイートルームのダブルベッドの上で温水プールの温水が裸身に残ったままカタシと正常位で性結合をしたところで不倫課長の妻、百合江はビデオを停めた。(百合乃。ありがとう。続きは又、楽しみに見るわ。わたしも行動しなくっちゃ。)百合江は自分のスマートフォンを手に取ると出会い系アプリで相手探しを始める・・・とアフリカ人形は時流太郎の心に語ると、(ちょっと長いかな?)と訊いてきた。流太郎は、(いいや、面白いな。続けてもらおう。)アフリカ人形(よし、続けるぞ。そこでオレは不倫課長の妻の出会い系アプリを操作して、ある人物に登場してもらった。ニックネームはT、初老の男性。
撮影希望の女性を募集しています 希望であれば目隠しやボカシを入れられます。主婦の応募も歓迎します。
という呼びかけが表示された。不倫をまだ、した事のない不倫課長の妻の百合江は(まあ、私にピッタリンコじゃないの。もしかして、AV?それでも、いいわ、不倫できるなら)と瞬思してメールで応募してみた。十分後には返信メールが届く。
ご応募、ありがとうございます。わたし共の会社は東京にありますが、どちらに、お住まいですか?
百合江はメールを返信して、
福岡県福岡市です。遠いですか。
すると、すぐにTからの返信が、あった。
福岡市ならフレッシュアイランドに私共の支社があります。明日にでも飛行機で飛びますから、明日の撮影では、どうでしょうか。
百合江は乳房を高鳴らせて、
明日で構いません。初めてです。撮影されるのは。
Tからはスグに返信が
初めては大歓迎です。ういういしい、ですもんね、初撮影は。ギャラも、はずみますよ。明日、又、連絡させて、いただききます。今日は、おやすみなさい。
百合江の乳房の中を期待と不安が錯綜した。その夜、夫は十二時を過ぎても帰らなかったので百合江は寝てしまった。
朝起きても夫は、いなかった。帰って来た様子もない。朝は子供を送り出すと、居間に座る。テーブルの上のバナナの一房から一本を取り出すと自分の赤い唇の中に入れる。まるで、それを男の果実棒のように咥えて口に出入りさせる。すると百合江の体は熱く、火照って来た。バナナを食べてしまうと寝室に行き、夫には分からない場所に隠したバイブレーターを取り出す。ある人気AV男優のペニスと全く同じ形、長さをしていて、おまけに自分の股間に挿入すると、そのAV男優の息遣いまで再現される。百合江は下着を履いていないので両脚をソファに座ったまま、大きく広げるとバイブレーターを赤い陰唇に挿入した。AV男優の荒々しい性行為の息遣いが百合江の耳に聞こえてきた。まるで、そのAV男優に犯されている気分になり、百合江はソファに寝そべった。その時、スマートフォンからメールの着信音が鳴り響く。百合江はバイブレーターを股間に挿入したまま、テーブルの上のスマートフォンを手に取るとメールを確認する。やはりTからの送信だった。
T おはようございます。私は今、フレッシュアイランドの福岡支社に来ていますよ。奥さん、こちらは撮影いつでもスタンバイです。今から、どうですか。
百合江は股間のバイブレーターを外さずに返信する。
今から行けます。よろしく、お願いします。
すると、すぐに返信が、
T 弊社の所在地の地図と住所を添付していますから、お待ちしています。
百合江の股間のバイブレーターが激しく動き、AV男優の声が、「おわああ、いくっ!」と叫んだ。百合江も同時にイってしまった。
しばらくして百合江はバイブレーターを外して起き上がると、身づくろいをして外出した。サングラスは一応、かける百合江、帽子も、かぶってマスクも付けた外見でロボットタクシーはスマートフォンで呼ぶと三分くらいで到着した。「アイランドシティのココに行ってください。」と百合江はロボット運転手にスマートフォンを見せた。そこにはTから添付されて送信された地図と住所が載っている。ロボットは、それをカーナビに差し込んで記録すると百合江にスマートフォンを返した。タクシーの窓の外は流れるように動き始めて二十分程でフレッシュアイランドのTが待つ会社のビルに到着した。自社ビルらしく受付には赤い帽子を被ったサイボーグの若い女性が座っている。百合江は受付に近づいて「撮影希望の者です。」
と話すとサイボーグの女性は微笑みを湖上のように浮かべて、
「13階が社長室です。あちらのエレベーターで、どうぞ。」
と右手で近くのエレベーターを指し示した。百合江はエレベーターで社長室へ行く。ドアが開くと地中高年の男性が私服で立っていた。Tらしい。男は嬉しそうに、
「やあ、どうも。私がTですよ。撮影スタジオは社長室の隣です。社長室からも行けます。まずは社長室に入りましょう。」
と話すとドアの所へTは行くと、ドアを開いた。二人は中に入る。社長の机の後ろには書棚に似たスチール製の置き場所にビデオテープやらCDROMがギッシリと並べられている。それはアダルトなものばかりだ。Tは応接ソファに百合江を座らせて、自分も百合江の真向かいに座らせる。それから、
「ようこそ、お越しくださいました。ウチはAV制作会社なんですよ。今では制作数が日本一で、売れ行きも日本一です。それで女優さん探しに苦労しています。お金は一杯ありますから、奥さんにもヨソより倍は出演料を出します。政治じゃないけど金が決め手のアダルトです。気持ちよくなってもらって、お金も沢山貰える。こんな副業は他には、ないですからね。」

百合江は微苦笑した。帽子とマスクとサングラスが百合江の表情を、かなり隠している。Tは勇みよく、
「奥さん、隣のスタジオでは男優がスタンバイしていますよ。行きましょう。」
確かにスタジオでは男がパンツ一枚で椅子に座っていた。広いスタジオでは様々な状況設定がされている。ラブホテルの部屋、医療現場、飛行機の中など、壁にはドアが並んでいて、その内部は更なる場面が設定されているのだろう。Tは、
「奥さん、サングラスと帽子とマスクを外してください。そこのテーブルに置けば、いいですよ。」
言われた通りに百合江がすると、Tの目は夜空の星のように瞬き、
「いやあ、奥さん美人ですね。胸の膨らみも凄い。旦那とは毎日、セックスしているんでしょう。」
「いいえ、二か月に一度ほどです。」
「信じられないな。おいハメ一郎。奥さんの胸を触らせてもらえ、いいですね?奥さん。」
「ええ、いいです。触って下さい、男優さん。」
ハメ一郎は既に股間の肉道具を半分ほど立てていたが立ち上がり百合江に近づくと彼女の胸をス~っと右手で触った。百合江は軽く悶えると、
「あっはん、乳首に触れました。立ってきてます、乳首が。」
と気持ちよさそうだ。」
Tは、
「もうカメラは回っていますよ。カメラマンは、いませんけどね。奥さん、男優のリードに任せてください。いけ、ハメ一郎。」
ハメ一郎は百合江を抱くと抱え上げてラブホテルの場所へ移動する。百合江は自分を抱きかかえているハメ一郎の顔を真直に見て、(この人、政治家の玉金硬一郎に、よく似ている!)と気づいたのだ。(そんな事ないわよね。他人の空似なのかしら。)ベッドに横たえられた百合江はハメ一郎に長いキスから舌を入れられ、首筋を舐め回され、乳房を吸われ、太ももを大開脚されて、クンニリングスをされる。その技巧の素晴らしさは夫を遥か彼方に凌ぐものだった。百合江の股間からは甘い蜜液が滲み出し始める。ハメ一郎の股間のモノはバナナかと思わせるほどに巨大化していた。頃よしと見たハメ一郎は百合江の股間にバナナもどきを入れようとしたので百合江は「玉金硬一郎さん!気持ちいいっ!」
と叫んでみた。すると、どうだろう、ハメ一郎のバナナのような大男根は見る見るうちに委縮していったのだ。百合江はハメ一郎の顔が、しまったと言っているのを見て、大開脚したまま、
「やっぱり玉金硬一郎さんですね。新進民主党を支持していますよ。誰にも言いません。」
「いえ。玉金硬一郎は僕の兄です。双子なんですよ。似ているのは仕方ないです。でも兄は、それほど有名でもないから今まで気づかれなかったんですけど。」
とハメ一郎は説明した。百合江は納得して、
「分かりました。早く来て!」
と更に開脚した。彼女の陰唇は大きく開いている。ハメ一郎は百合江の蕩けそうに柔らかな尻を抱えると再勃起した。ハメ一郎の肉凶器は百合江の久しく何も咥えていなかった淫裂に突き刺さっていく。百合江は顔を、のけ反らせて
「すっごーい。夫のより、いいわっ。あん、ああーっ。」
と大いに淫らな嬌声をあげた。
ハメ一郎と百合江の収録は二時間にも及んだ。AV監督らしいTは、
「お疲れ様でした。タクシーを呼びますから。」
と百合江に声を掛けた。
スタジオを出て行った百合江の後ろ姿が消えたのをみてハメ一郎は、
「見抜かれましたね、お父さん。玉金硬一郎の弟という事で誤魔化しましたけど。」
「ああ、おまえは俺の子だ。政界なんて向かないよ。政治では金も儲からないし。俺の跡を継いでくれれば、いい。」
パンツ姿の硬一郎は、
「それでも、せっかく党首になったんだし、AVが日本の社会に本当に確立するように法改正も、していきます。」
「ああ、頑張ってくれ。早めに政界は引退して俺の跡を継ぐんだぞ。」
無言の玉金硬一郎、これから天神で政権演説をする予定だ。

という事でだ。)とアフリカ人形は流太郎の心の耳の中で語った。(まず第一歩は成功した。辛い思いの不倫子の恨みを晴らさなければ、ならない。玉金玉男に出会い系サイトに入らせて、不倫価値用の妻の百合江に会わせたのも俺の力なのだ。後は百合江と玉金硬一郎のアダルトビデオが出回るのを待つだけ。意外と早く一週間後に発売された。これは新進民主党が主張するアダルトビデオ新法が国会を通ったのだ。玉金硬一郎は街頭演説では話さないが密室での集まりではアダルトビデオが早急に発売される新法を制定する事を有権者に主張した。彼の支持者は、ほとんど男性だったので皆、支持者は賛同したものである。次に玉金硬一郎が狙うのは無修正、つまり女性器、男性器の公開である。これは玉金は隠密な集会では発表している。
さて。この不倫課長の妻の百合江のアダルトビデオを不倫課長に購入させるか閲覧させるか、しなければならない。オレは今、奴が不倫中の新入美人社員にエリートの別の会社の独身男に出会わせたのだ。当然の事ながら彼女は不倫課長に会うのを拒否した。性欲の捌け口を失った奴はビデオ鑑賞個室に会社帰りに出かけた。奴は個室で新着アダルトビデオを探すと「課長の妻」というタイトルのビデオを見つける。(面白そうだな、これは)と思った奴は早速、それを見始める。なんと自分の妻の百合江が出ているではないか。(おお。気持ちよさそうにセックスしているな、百合江。なに・・あんなに乱れた裸身はオレにも見せたことが無いのに・・・。騎乗位に後背位、駅弁売り体位、モザイクも薄い・・・男優の目にはボカシが入っているが何処かで見たような気もする。それにしても数十回はイッた百合江だ。)
帰宅した奴は妻の百合江を問い詰める。
「おい、おまえアダルトビデオに出たな。」
「ええ。あなただって浮気してるんでしょ。だから、わたしも・・・。」
「・・・・・。」
絶句する不倫課長。数日後に奴の部下の男性は
「課長の妻というアダルトビデオを見たけど凄いな。うちの課長の奥さんだよ、あれは、きっと。」
と仲間に話す。仲間は、
「本当か、それ。それならオレも見てみるよ。インターネットでも見れるんだろ?」
「ああ、見れるよ。おれさ、課長の分譲マンションに行って、奥さんを見た事があるんだ。」
「そいつは凄い、今日、会社が終わったら是非、見る。」
翌日、奴は部長に呼び出される。別室に行くと部長から、
「アダルトビデオに君の奥さんが出ているじゃないか。」
「・・・そのようです。申し訳ありません。」
「もう一度、出演するようなら君の進退問題にもなるからな。」
「はい、決して、そのような事には、ならないように妻に言い含めます。」
「そうしてくれ。それにしても君の奥さんの裸と乱れ方は凄いな。人気AV女優並だよ。男優がテクニシャンなんだろう。」
と好色な表情で部長は云った。翌日、又、奴は部長に呼ばれた。
「君は社長によって解雇された。理由は分かるかな。」
「分かりません。妻のアダルトビデオの件ですか。」
「違う。君は部下の新人社員と不適切な関係を持っていた。昨日、それを新人社員が社長に話したんだ。」
言い訳の仕様もなく奴はクビに、なった。
再就職を探したが見つからない。新就職先では前職場の退職理由を本人ではなく、前職場に連絡して尋ねるからだ。失望した奴の遺体は睡眠薬を多量に服用した死因で発見された。それはネットニュースでも報じられて不倫子も、それを読み溜飲を下げた。
どうだい?この話。)流太郎は心の中で、
(それは凄いね。で、あんたはアフリカの精霊なのか。)
(いや、いや。アフリカの精霊に、それほどの力があるのかどうかは私は分からない。ただ私はシリウスに近い星の高度に発展した星から来た人工的に作られた精霊なのだ。私の御主人に地球で活動するように命ぜられたのでね。光よりも速く飛べるし、霊体なので食べ物や飲み物も要らない。地球での活動は御主人様に報告する。シリウスに近い星に帰還したら。私の御主人様は霊能者なんだ。)それに対して流太郎は、
(それで。僕の役に立ってくれるのか。あんたが。)
(ああ、役に立つとも。出世するよ。あんたは。自衛隊の地下組織、情報第三部隊に委託的に関わっているだろ、あんた。)
(なんで、そんな事を知っている?)
(まあまあ。理由は知らなくても、いい。そして最近、参謀本部の軍田大元帥を暗殺益する話を聞いたね?)
流太郎は腰の関節が外れるような程、驚き、
(どうして、そんな事まで・・・)
(まあ、理由は知らなくていいよ。だからこそ、その軍田大元帥暗殺益に私が貢献できると言いたいのさ。いいね?)
流太郎の顔に喜びが溢れて、
(いや、ありがとう。)
(では、私を自衛隊情報第三部隊に連れていくように。)
(そうしますよ。よろしく頼みます。)
時流太郎はアフリカ人形を手に取ると背広の上着のポケットに入れた。それから専務の釣次郎の方を向くと、
「自衛隊に行ってくるからな。留守番を頼んだよ。」
「はい、いってらっしゃい。」
自分が持ってきたアフリカ人形が自衛隊の根幹を変える事に活躍するとは、その時の釣次郎は想像さえしなかったのであった。
フレッシュアイランドの陸上自衛隊情報第三部隊に歩きつくと流太郎は七谷教官にアフリカ人形を見せた。机の椅子を立ち上がると教官は興味を示して、
「珍しいな。変わったものだね。」
流太郎は、
「実は、このアフリカ人形は只の人形では、ないんです。自分に思念で話しかけてきました。」
七谷の目は鋭く光り、
「ほーお、そうかね。それで何を話したのか。」
「軍田大元帥の暗殺に貢献できる、と話しました。」
七谷は、
「すごいな。それに、その計画を知っているとは・・・。君の妄想じゃないのか、と疑うのが常識だ。だが私は、そうは疑わない。何でも、やってみないとな。結果は分からないものだ。計画の責任者は湖水一佐だが、作戦そのものは私に任されている。うん、アフリカ人形で軍田大元帥を葬(ほうむ)られるのなら試してみたい。」
その時、七谷一尉の心の耳にアフリカ人形の声が聞こえた。
(よう。私がアフリカ人形のモガベだよ。初めましてだな)
七谷一尉は奇異な顔をして心の中で
(初めまして。私の声は聞こえますか。)
(ああ、よく聞こえるよ。)
(我々の計画である軍田大元帥暗殺について協力して下さるのですね。)
(もちんさ。それには、まず第一に私を軍田大元帥に会わせてくれないとな。)
(分かりました。私が直接、軍田大元帥の所に行くのは難しいので少々、お待ち下さい。)七谷一尉は机の前の椅子に座ると固定電話で連絡する。
「湖水一佐、七谷です。急な話ですが今から参ります。はい、ただちに。」
七谷一尉は立ち上がると時流太郎に近づいて、
「アフリカ人形を借りるよ。」
と右手を差し出した。
アフリカ人形・モガベは七谷一尉の手に渡る。七谷は「君も出てくれ。講義室で待っていなさい。」
と指示すると足音も高く七谷一尉は湖水一佐の待つ部屋へと向かった。その部屋は、そんなに遠くではなく二分もすると七谷一尉は到着した。湖水一佐の部屋は七谷一尉の部屋の八倍は広い。ゆったりと椅子に腰かけた湖水一佐は四十代前半の顔を三十代の七谷一尉に向けると、
「急な話とは、もしかしたら軍田大元帥の件か。」
と鋭く指摘した。七谷は上着のポケットからアフリカ人形を取り出すと、
「はい、軍田の件です。このアフリカ人形は何と軍田消滅計画を知っています。」
湖水一佐の目が輝いた、そして、
「そうか、普通なら馬鹿馬鹿しいと否定される事だな。だが私はオカルト好きというよりもオカルトマニアな程だ。そのためとも言えないけど通常の指揮過程を外されて情報第三部隊長を任命された。いわゆる呪いのアフリカ人形なのだね。」
その時、湖水一佐の脳内にアフリカ人形の声がした。
(そうだ、湖水さん。私はモガベ。実はシリウスに近い星で作られた人工精霊なのだ。)
湖水一佐が、それほど驚かなかったのも、彼は降霊会のようなものに参加していたりしたからだ。湖水一佐は頭の中で(ようこそ、モガベさん。いやモガベ様。私は情報第三部隊長の湖水一佐です。軍田大元帥暗殺計画を御存知のようですね、モガベ様。)
(ああ、知っている。でも、この時点では私は何も出来ない。そこで軍田大元帥に会わせてくれ、という事だ。それに暗殺というより殺益と呼ぶべきだな。)
(なるほど、そうでございますね。殺益。全くで御座います。分かりました、軍田大元帥に今から会う予定です。モガベ様。わたくしの制服の上着のポケットの中にご滞在ください。軍田の部屋に入ったらモガベ様を取り出して軍田に見せてやります。)
(うん、そうしてくれ。)湖水一佐は七谷一尉に、
「そのアフリカ人形を私に渡してくれ。軍田大元帥に見せるためだ。」
と指示、七谷一尉は無言でモガベを湖水一佐に手渡す。湖水一佐は立ち上がると、
「今から軍田大元帥に会いに行く。君も、この部屋を出るんだ。」
と命令した。軍田大元帥の部屋は、そもそもフレッシュアイランドの基地内には、ない。福岡市中央区の福岡城の地下にある。それなので湖水一佐はスマートフォンで軍田大元帥に連絡をして面談の約束を取り付けた。フレッシュアイランドの地下から湖水一佐専用ジープで福岡城の地下まで通じている道路を走っていく。トンネルの内部より明るく照明された広い地下道路を走っているのは湖水一佐の専用ジープだけだった。時折、逆方向から専用ジープが走り過ぎたが、極めて少ない車両だった。福岡城まで時速100キロメートルで走る専用ジープは太陽光と電池を両方使える自動運転も出来る最新型のジープだ。自衛隊の車両そのものも電動式に切り替わっている。地下道路の照明も自衛隊独自で給電している太陽光発電システムに、よるものだ。
そして何と運転手はロボット運転手である。運転自体は自動運転で行なわれている。福岡城の地下にある参謀本部までの道のりは、そんなに遠くはない。到着して湖水一佐は顔を見せるだけで警衛は門を通してくれた。兵舎は廊下も地下なのに昼間のように明るかった。軍田大元帥の部屋までは少し歩く必要がある。その部屋の扉の前に立ち、モニターカメラに湖水一佐の顔が映されると中からインターフォンで軍田大元帥の声が、
「湖水君、入り給え。」
と声を掛けた。ドアノブを捻って湖水一佐は部屋の中に入る。なんと広い部屋である事か、そこは百坪は、あろうかという広さだった。天井も高い。壁面に映画館のスクリーンと思われるようなパネルが設置されている。パソコンは横並びに十台は設置され、背後にはスーパーコンピューターと思われる巨大な機器が聳え立つ。部屋のドアのすぐ近くには応接用の長椅子とテーブルが客人を迎えるかのように並べられている。何処からともなく現れた軍田大元帥は快活な態度で湖水一佐に、
「よく来たね。湖水君、そのソファに座りなさい。」
と話す。言われた通りに長椅子に座った湖水一佐の前に軍田大元帥は腰かけると、
「話とは、何かな。」
「実は大元帥。珍しい人形を手に入れたのです。これです。」
と湖水一佐は発言すると制服の上着のポケットからアフリカ人形のモガベを取り出して軍田大元帥に見せる。軍田は興味深い顔で、
「なにやらアフリカの人形だね。不思議な雰囲気を持っているなー。これが自衛隊と何か関係があるかな、湖水君。」
その時、軍田大元帥の耳の中でモガベの声がした。
(こんにちは、軍田大元帥。私はアフリカ人形のモガベだ。)
軍田大元帥は奇異な顔をすると湖水一佐に、
「空耳かな。私には、この人形が話しかけたように聞こえたけど。」
(空耳ではない。私の声だ。軍田大元帥、あなたは日本紅党の桜見・世子と関係を持っているだろう。)
(なぜ、それを・・しまった!聞こえたかなモガベ殿。)
(よく聞こえたよ。もっとも君が私とテレパシー的に話せるのも私が君を霊的に活性化しているためだよ軍田君。)
テーブルの上に置かれたアフリカ人形のモガベは淡々と指摘した。軍田は、
(そうだったのですか、モガベ殿。私には霊的能力など、ないと思っておりました。)
(ないようだね、軍田君。私の霊的な援助で君は私と会話できる。)
自信を失う軍田にモガベは(桜見世子の父親が陸上自衛隊の陸将であった事に好感を持った君は桜見世子とラブホテルに行った。)
反論しない軍田大元帥は事実を認めたようなものだ。モガベは(そこで行なった行為は後々、知られていくだろうが、それよりもオタクは日本紅党を支持する事に、したんだな。)無言の軍田大元帥にモガベは続ける。
(そのような事を非難する気は私には、ない。それよりもアンタには初恋の女性が、いた。婦人自衛官の。そうだろ?)軍田は無言で頷く。モガベは(アンタは防衛大学校の一年生、彼女は防衛大学校の近くの陸上自衛隊の駐屯地に入隊したばかりの18歳の女性だった。美人でモデル体型の彼女と交際を始めたアンタだったが彼女は一か月後に交通事故で亡くなった。そうだな、軍田君。)
軍田大元帥は驚愕で動揺する眼を上げた。そして思念で(どうして、そこまで分かるのですか)モガベは、
(すべてアンタの脳内に記録されているんだよ。私は、それを読むというか見ることが出来る。)
(そうなのですかーっ。どうか私の守護神になって戴けませんか)(それは無理だな。でもアンタを喜ばせる事は、してあげよう。それには金が必要だけどね。)(いくらでも出します。モガベ様。)(それでは見積もりなど出しておこう。湖水君に報告させる。)(ありがとうございます、モガベ様。)(おう、それでは後程(のちほど)にな。)それからモガベは湖水一佐にだけ聞こえるように(湖水君、帰るぞ。)湖水一佐はテーブルの上のアフリカ人形のモガベを手に取ると制服の上着のポケットに入れた。そして立ち上がると、
「それでは軍田大元帥。失礼します。」
と挨拶すると踵を返して大型すぎる部屋を出る。それから長い廊下を歩いて兵舎からジープの待つ駐車場へ行き、ロボット運転手にフレッシュアイランドの駐屯地に帰るよう指示する。明るい地下トンネルからフレッシュアイランドに戻ると湖水一佐は七谷一尉に自分の部屋に来るように連絡した。

sf小説・金星の女 無料体験版

 私の名前はカーラ・オパルです。金星から来ました。年齢は八百歳です。金星人の寿命は千歳が平均寿命なので、あと二百年は生きられます。最近、というより宇宙人や未確認飛行物体、つまりUFOに再び興味が向けられているようですね、地球の皆さん。
それで、我々宇宙人は地球を監視していて、愛と平和の地球にするために活動しているとされているようです。まあそういう金星人もいないことはないですけど。わたしの場合、もっぱら愛の方の目的だったんです。
自分で言うのもなんだけど、金星にもある鏡で自分の姿を惚れ惚れと眺めて、自分は完璧な美を持っているのでは、と思いました。
特に風呂を出てから身長より高い鏡を見て、全裸の姿態を見つめます。髪は金髪でアンダーヘアも金髪なんです。濃いヘアなんですけど、おまんこのあたりはあまり生えてなくて、ぷっくり膨れた割れ目にピンクのスジが入っています。
八百歳ですけど、金星人は男も女も九百歳にならないと老化現象が始まりません。二十代が九百歳まで続くんです。これは、もともとからではなくて、金星の発達した医学がもたらしたものなのです。
だから、わたしの白い肌と豊満な乳房と、お尻のふくらみ、腰のクビレは地球人の女性の二十代、私の場合、二十歳になったばかりの体をしています。
自分で見ても、わたしのおまんこは男が見てすぐ勃起する形をしているのです。左右対称のまんこというより左側が少し大きめに膨らんでいます。この均一でない形が男の慾望をそそるらしいわ。
あまりにもずれていると、つまり均一性がだけど、云ってはなんですけど不具者になります。でも、まんこのビラビラが正確に同比率で膨らんでいるのも男の性欲を引き起こさない。それは人間と言うのは、わたしは金星の人間ですけど完璧な身体のラインはマネキンみたいで、つまり人形みたく温かみのないものに見えるという事です。
金星にもミスワールドの美人コンテストがありますけど、参加資格は九百歳まで。地球では水着までだけど、金星では全裸、オールヌードになりますし、審査員の前で仰向けに壇上で寝そべり、両脚を大きく広げてマンコが完全に見えるようにします。
審査員は全員男性ですが、九百五十歳以上で性的に不能となった紳士ばかりです。そうしないと冷静に金星の美女のオマンコを見ていられませんよね。
五人の審査員は、十人の最終選考に残った全金星の信じられないほど美しい女性が全裸になって、金髪の恥毛を舞台でなびかせて歩いているのを見ます。
ふわっと逆立った金髪のアンダーヘアを持った人もいて、女のわたしでも興奮しそうな眺めです。まんこの周りの毛が薄い美女は、縦のスジは丸見えで歩きます。金星人の美女もオマンコは縦にスジが入ってますのよ。地球人と同じ。
壇上に横に整列すると、一人一人、金星各地の美女が裸のまま出て、さっき云ったように審査員の前に寝そべり、美しい白い両足を広げてオマンコを審査員の老人に見せます。その時に完全に均一対照なオマンコは、それは人間だからいませんけど、それに近いオマンコを持つ美女は優勝できません。
わたしは、その時、誰ももっていなかったオマンコの左右のビラビラの大きさの違いを持っていた。審査員の一人は、それを見ると、
「おお、美しいオマンコだ。S分の一のゆらぎ、ヴィーナスの微笑だね。あー、私が百歳若ければ、君と一日中オマンコしまくるよ。仕事も何も休んでね。」
そうマイクで会場中に響く声で語ると、溜息をつき、ニヤリとして黒縁の眼鏡を触りました。この眼鏡は地球のものより進歩しています。地球の眼鏡のように耳に掛けないんです。耳の上で浮いているのです。もちろん両耳に軽い磁石を貼っています。眼鏡の耳に掛けるところには同じく磁石があります。
磁石の同じ極の反発する力を利用しているのです。
会場には若い男性もいて、最前列は審査員で占められていますが、二列目からは八百歳以下の男性もいて、地球人にすれば二十代の男性ですから、わたし達のヌードを見ただけでチンコを立てているのがステージから見ても分かります。それを見て、わたしたちも感じる時はあるし。ハンサムな金星人男性も背広にネクタイで見てますけど、白いズボンの股間はパンパンに張り出していて、あのハンサムな男性の勃起チンコをしゃぶりたくなっている各地の金星ミスもいるんじゃないかしら。
金星人は皆、白い肌で堀の深い顔、地球では白人と呼ばれる人種の体です。勃起すると二十センチのチンコが多いのです。わたしは数百年も金星の男性とセックスしてきましたから。
地球人のセックスが、できる期間は短いわよね。

さて、金星各地からの美女のマンコを見まくった審査員の方々は、あそこが立たないので美的鑑賞をしただけ、でも、動的マンコのゆらめきを長い男性的人生で得た審美眼を持って金星一の美女を決めなければなりません。
そのためには!
必用なのですわ、勃起した男性のチンコが。しかし会場の若者は、わたしたちに接する事は許されてはおりませんの。
地球の日本で行われていたストリップショーでの本番など、金星のミスコンテストでは出来ませんものね。

だから最終審査で行われるのは、わたしたち金星の美女の究極の象徴、すなわちマンコにおける動的生態の黄金分割的美的展開が視的に認知される瞬間におけるパラダイスの変容とかが重要な審査基準となるべく協議される事となるのですわ。
ホップ、ステップ、ジャーンプと言う具合にマンコが濡れそぼって、男の膨張チンコを受け入れるのが連想される状態にしていかねばねって事。
科学的技術が地球の何億倍も発展した金星では、いまだバイブレーターなど幼稚なおもちゃで遊んでいる地球とは違って、人間、というか金星人の勃起二十センチチンポとそっくり同じな肌触り、硬直性を備えた地球ではバイブレーターと呼ばれるものが、あるのよ。
しかも、マンコに接すると先走り液、カウパー腺液まで出てくるという、そこにはマイクロコンピューターが埋め込まれているのですけど、そういう優れもの。日本のロボット産業もまだまだ、そこまではね、って感じですわね。
わたしたちも、それ、ビークリンって金星語では呼ばれてますけど、百歳までは使う事もあるのね。未婚の女性が多いから。でも、百歳までには大抵の金星女性は結婚します。
結婚するまでは処女を守る女性が殆どですから。金星ではね。今の日本では女子高生に中出しする男も多いそうね。トーキョーの条例では違反だけと、女子高生とラブホテルでセックスしても気づかれないものみたいですね。
金星からはね、天体望遠鏡で日本のトーキョーまで見れますの。さらにはね、ラブホテルの中まで見れるし、そんな望遠鏡は金星の百円ショップで買えるから、誰でも見ていますけどね。
この前も暴走族の兄ちゃんがベッドに制服のまま座った女子高生に勃起させたチンポをしゃぶらせていたけど。
あ、トーキョーでは黒人の勃起チンコをしゃぶる女性が日本一多いのも金星では話題になっています。第二次大戦までは世界でも有数の貞潔な女性の多い日本国女性だったのにね。これは金星で何処の大学でも宇宙学部日本国学科で講義されています。
第二次大戦以前から金星で教えている日本学教授は、最近天体望遠鏡で日本のラブホテルを観察して黒人のチンポをしゃぶるトーキョーの女性に腰を抜かしたらしいけど。
まあアイスクリームにも黒いの、ありますよねー。商品の名前をいっそ、黒人のチンポ棒とかにしたらトーキョーのOLが買い占めますわ、きっとね。

若い時から黒人のチンポ、味わえました。わたし、東京生まれです。なんていうトーキョーの女性も多い事ね。日本の首都、ご苦労様。
あら、脱線してしまったみたい。金星のバイブレーター、ビークリンの話に戻りますわ。
審査員長が一人一人の金星美女、本当に綺麗なのよ、ハリウッドスターよりも百倍は綺麗なミスのオマンコにビークリンを挿入します。
「アナアッ、イラッ、イテッ、イテッ!」
と金星の地方語で悶えてしまうミスもいるのです。でも、処女膜は破らないようにします。
単純に悶え方が激しいから、と一番にはならず、クリトリスの形状も詳細に観察されるのです。
さすがに、ここまでやるので金星の通信網で実況される事はありません。それでも応募に躊躇う美人も多いわけですが、ミス金星の賞金額は何と日本の今の時価(2014/12/24)現在にして百億円なのです。金星は裕福な惑星とはいえ、今のアメリカより二倍は豊かという程度です。科学は進歩しましたが、それは新技術の特許を取った人達が大儲けしているだけで、地球とあまり変わらない経済情勢なのです。
金星人だと主張している地球人オムネク・オネクの言うような、お金に価値を置かない世界ではないのです。
カジノもありますし、ソープランドもあります。金星人は長寿ですが夫人に先立たれる場合もあるし、未婚の男性を相手にしている玄人の金星女性もいます。
日本に限らず地球上の性のプロの女性、昔なら売春婦と呼ばれた女性は寿命が伸びた今でも働ける時間は延びないのです。それは地球の女性が五十歳あたりで閉経する事によるものでしょう。いくら遊びとはいえ、子供は産めないし、体にも張りがなくなる。
それに対して金星の売春婦は数百年も働けます。外見と中身は二十代が続きますから。それでは金星は人口爆発しないかって思うでしょう。それが、神様の配慮か金星女性は妊娠可能な胎児は二人まで、と決まっています。長い間には少しずつ人口も増えてきたのですが、産児制限をする人もいて、それほど金星の人口は増えないでいます。

金星の法律は変わっているのだ、地球とは違って。一応、公然猥褻罪はあるのだが、局部を見せなければ公衆の中でセックスしていい場所もある。できないのは公的な場所、役所や裁判所などである。
それらから五百メートルは離れた民間の施設、例えば喫茶店、デパートでも陰部を隠せばセックスできる。これは近年、人口が減少しつつある金星の或る国で最近行われた施策なのである。現在の日本と状況は似ているが、金星のその国ではこの大胆な政策が議会で可決された。
カーラ・オパルの住んでいる国は地球のアメリカのような大陸なので、人口減の現象はあまり現れない。その陰部を隠していれば公然とセックスできる国は日本と似た島国である。金星に海はあるのか、という事だが勿論ある。ただし、海の色は緑色、海面の温度は三十五度で風呂に入っているような状態。金星には冬はなく夏は地球上の気温にして四十度は超えるため、八月は会社も学校も公的機関もすべて休みとなる。裕福な人達は地球の北極、南極に相当する金星の大陸、地球では北極は大陸ではないが金星では北極は大陸である、に別荘を持ち、二十度位のその大陸で優雅に暮らすのだ。

が、今は冬、金星では大体二十度が平均気温だ。公然とセックスできる国では喫茶店でセックスする場合が多い。
日本に似たその国の男女、五百歳になっても子供が出来ないので焦っていた。女性の名前はパメリン、男性の名前はアルダートだ。
パメリンはロングの金髪に大きな胸、アルダートは逞しい肩を持つ筋肉質の肉体を持つ。彼は地下街で歩きながら彼女に、
「最近、消費税も上がったからラブホテルにも行けないな。」
と囁く。彼らはまだ結婚していない。その国は長いデフレと不景気に悩まされていたのだ。首相はカベが長期政権に入ろうとしていた。
パメリンは、
「でも、公共セックスができるようになったわ。」
と少し恥ずかしげな顔をしてアルダートに流し目を送った。彼はドキンと心臓を高鳴らせたのだ、まだあまり公然とセックスは行われていなかった。それで黙り込むと、彼女は、
「いくじなしなの?子供が出来たら、わたしの実家から結婚資金がもらえるんだから。」
「うん、そうだね・・・・。」
「あんた、長く持たないじゃない、セックス・・・。」
「大きな声で言うなよ。地下街だ、ここは。」
「じゃあ、わたしのおっぱい揉んでみて。」
「ああ。」
アルダートは左手で軽く彼女の胸を服の上から揉むと手を離した。
「ああっ、感じるっ。」
歩きながら彼女は小さく叫んだ。そして二人は立ち止まる。しかし、流れるように前へ進む二人。そこからは自動遊歩道なのだ。地下街でかなりの範囲は遊歩道である。そんなに早く動かないので、店にも入りやすい。
パメリンは、
「あっ。あそこの人達!一メートル位、浮いてるカップルだわ。」
と話すと、指差した。アルダートが眼を向けると、遊歩道の上を中年男性と若い女性が手をつないで地下歩道から一メートル浮き上がって、遊歩道と同じく前へ進んでいた。アルダートはニヤリとすると、
「あれはね、クレジットカードのプレミアムコースに入ると、提携の地下街とかで空中に浮き上がる装置をもらえて、それを靴の裏に張れば浮遊できるんだ。
カメレオン・エキスプレスという地球の言語から取った社名のクレジット会社らしいけど。」
パメリンは肩をそびやかすと、
「そうなのね。お金持ちって、いいなあ。」
と慨嘆した。
「あの中年の男性と若い女性は夫婦じゃないみたいだね。」
「海の向こうの大国みたいにみんな二十代の若さなら、いいのにね。」
「ああー。そうだね。わが国は、そういう医学が遅れているし、その若さを保つ薬は結構高いからな。」
「この国では、地球と同じ百歳ぐらいまでが金星人の平均寿命なのにね。」
「いいじゃん。その分、若いうちにセックスをしておけば。」
動く遊歩道から喫茶店に入った二人は、奥の席に座って飲み物を注文すると、アルダートの太ももの上に座ったパメリンは、大きめのバッグからバスタオルのような長い布を自分の下腹部に掛けて、股間が見えないようにした。彼女は後ろを向いて彼とチュッとキスをすると大股を開き、すでに勃起した彼のイチモツを右手で握るとスカートの下はノーパンの股間の割れ目に導いた。
すでに彼女もびっしょりと割れ目を濡らしていたので、彼の肉棒はスンナリと彼女の伸縮自在の柔らかいふくらみの中に入って行った。
「あああっ、こんなとこでっ。」
パメリンは感じるままに声を上げていた。店の奥とはいえ、そこは人の出入りも激しい場所の一角だから、まわりの客は仰天していた。でも陰部をバスタオルで覆っているから公然猥褻罪には、ならないのだ。乳房も見せられないので上着を着たまま、二人はつながっている。パメリンの方が腰を上下に振ってアルダートの性欲肉棒を激しく擦った。その感覚がアルダートには、たまらなく揺さぶられるものがあり、その店の客の全員が注目しているのも彼には分かるし、イクのは早くなって、
「あうっ、飛ぶっ。」
と金星語らしい表現で叫ぶと、といってもこれは日本語に翻訳しているわけだが、大量の黄色い液体を彼女の膣の中に迸らせた。
精液が黄色いというのが地球人と金星人の違いなのだ。それに血液の色は白い、というのも面白い特徴ではある。

遅ればせながら、筆者の自己紹介をしよう。冴えない四十代で、時々、電子書籍を出している。が、売れ行きもやはり冴えない。そんな自分だが、神様は見捨てなかったのだ。
日本人で日本に住んでいるけど、何処とは書かない方がいい、と金星人に言われたのだ。ぼくのように想像力の乏しい人間が金星人の話など書けるわけがない。で、あるからして、この小説と銘打ったものは実は僕が遭遇した金星人の記録した日常、かなり露出狂ともいえる金星人の描く実話を、しかもご丁寧にも金星人が日本語にしてくれたものを、そのままワードにタイピングしただけのものなのが、この『金星の女』なのだ。
最初のうちに暴露しておいた方が僕の良心も痛まないで済む。その金星人は白い円盤に乗って帰った。地球人の感覚なら血の色の赤の円盤というところだろうね。
さて、日本語にまで訳されているからタイプするのは楽ですよ。次に行こう。以降の話に行こう、なんてね。

アルダートとパメリンが腰を震わせているのを喫茶店の客は、
「おー。」
「すんごいねー。」
「あたしたちも、やりたい。」
と各自、ためいきと賛辞の言葉を投げていた。

金星は厚い雲に覆われているため、雲の下は地球人には分かっていないのです。実は、その厚い雲が地球よりも近い太陽光線を遮っているのだ。地球にしたってオゾン層などがあり、それが少し痛んでいると話題になったりするでしょう。金星の厚い雲は相当なもので、地球の科学では当分、突き抜けられないでしょうね。
そのためか金星人の肌は白いのですよ。金星には黒人や黄色人種は、いないのです。最近、地球の迷科学で全ての人種はアフリカから来たなどと馬鹿な説を出していますが、二十世紀も過ぎているのにどれだけ地球の遺伝学者が馬鹿なのかという格好の証明ですね。
真相を云いましょう。実は地球の人種は金星人である我々の祖先が作ったのです。それで、我々の祖先は宇宙船で地球に降り立ちましたが、人間は各大陸を捜して回ったが何処にも見当たらない。最後にアフリカを訪れると黒人が、いたのです。
「おい、黒いのがいたぞ。」
「ああ。地球の人間は黒いのだけだな。」
「うーむ。いかほど我々と違っているか。知性も全くなさそうだな。」
「そうだね。金星で研究中の人体改変手術を加えて見ないか。どうだろう。」
「そいつは、いい。この黒いのを肌を白くしたりできる。又、金星にはいない黄色の人種も作れそうだ。」
「ついでに各人種の知能程度も操作しよう。」
「そうだね。どの人種も同じなら面白くないや。」
「黒い肌は金星人と正反対だから知能は低くしよう。」
「黄色は、その中間か。」
「それでは不自然だ。黄色いのは、その中に白い肌よりも優れた頭脳を持つやつを一部、入れる。昨日、空から見た島国があったじゃないか。四つの大きな島でなっている・・・。」
「ああ。気候の良さそうな島だね。」
「ニッポンと命名しようよ。そして、それをこの島国に入れる人間に教え込む。」
「素晴らしいな。白い肌より優れた頭の黄色い人種。全部ニッポンに入れるのか。」
「いや、ごく一部、そうだな、十パーセントにしよう。あとは働くのが好きだけど頭はよくないのを九十パーセント位にしようか。」
「それはニッポンに、だろう?近くにある大陸に大勢の頭の悪い黄色い人種を入れたら、どうだ?」
「そいつは、いいや。将来、その頭の悪い大陸の黄色人種とニッポン人は戦争をするだろうな。」
「うん。だが仲裁役は白い肌の人種にさせるようにするか。」
「そうしよう。なんという人間開発か!」
二人の金星人は部下らしき十人に黒人を捕獲するように命じました。
その間、二人は人種変化の薬を調合していたのです。
素裸の黒人の男女が十組ほど連れてこられました。彼らは勿論、まだ言語を知りません。
「よーし。女の股を開かせてマンコを男に見せろ。まずは最初のカップルからな。」
と一人が部下に命じます。部下は挙手の礼をして、
「マイマイ、キー。」
と金星語で答えて黒人の豊満な乳房を持つ女を地面に寝かせると、しなやかな黒い足を大きく広げました。するとピンクのオマンコが、少し口を開けて露わになったのです。
腕を取られて立たされている黒人の男も裸で、女のマンコを見るとすぐに長めのチンポを立たせてしまいました。
黒人の男は腕を取られていた金星人に押されつつ、手を離された。野性の本能だけで生きていた黒人男は女に重なると充血したチンコを挿入して、摩擦感を楽しむように腰を前後に振ったのです。
それを見た金星人は、
「おー、ようやるなー。おれたちが見ていても羞恥心もない。言語もない。彼らの脳のレベルをアップしてやろう。」
と同僚に話しかけます。
「もちろんだよ。将来の地球人は人間が進化したのは二足歩行のため、なんて馬鹿げた推論を出すだろう。進化論なんて馬鹿な奴が書くかもしれない。でも、あの黒人どもは二足歩行だ。二足歩行なら知能が発達するなんて、ありえないよな。」
「おれ達は金星で脳科学が専門だった。サルを二足歩行させずに脳をパワーアップした事も、あったよな?」
「あったよ。あれは面白かった。そのうち脳パワーのレベルを様々に分けて進化させたね。」
「それが今、この地球で彼ら黒いのをレベルアップし、更に白人と黄色人種も創生する。これが現時点での、おれたちの仕事だぜ。」
二人は深くうなずきあった。部下の金星人達は賛嘆の目で上司を見ている。

かくして地球の人類は大別して三種に創造されたのである。金星人の肌は白い。その分、白人の脳には有利なものを多くつめた。住む地方も頑張りたくなるヨーロッパの適当に寒いところへ宇宙船で連れて行った。アフリカの暑い地帯には黒人をそのままにした。
幹部金星人は、
「おれたちを地球人は将来、神と呼ぶだろう。」
と宇宙船の最前席で横の幹部に話しかける。窓の外からは青い地球が見えるのだ。
「そうとも。金星人のおれたちが太陽神ラメリヤを崇めるようにな。」

やはり人間は進化した猿では、なかったのだ。サルは何億年経っても猿でしかない。地球人の脳をレベルアップさせ、黒人から白人と黄色人を作った責任からか、金星人は爾来、地球をいつも観察している。

白人といえども、元々はアフリカの黒人から作られたものなので宗教なども持たず、道徳もなかった。宇宙船、それは今見るように円盤形なのだが、そこから地球の上空八百メートルほどより金星人は当時のヨーロッパを手に取るように調べていた。
「おい、地球人に宗教を作ろう。そうしないと荒れ放題だよ。いとこ同士、セックスしたりしているから。」
「うむ、そうだね。そうしないと人類は劣化するみたいだな。」
ヨーロッパに宗教を広めるには白人の教祖では、面白くない。それで彼らはイスラエルの上空に飛んだ。エルサレムに来ると、低空飛行で市民を見る。
「おお。あの女、いい尻してるぜ。」
金星人は涎を垂らしそうだ。
「どれ、ああー、あの女だね。おっぱいも大きくてタマラナイ体だ。」
「おれが、やってもいいか?あの女と。」
「ああ。惜しいけど先に見つけた、おまえの勝ちだ。サタニクス君、行ってこいよ。」
「ようし。もう、チンポ半立ちだからな。」
金星人サタニクスは円盤から降り口を開け、人口反重力磁力を浴びつつ、ゆっくりとエルサレムに降りた。円盤から見た美人のすぐ近くに。周りには人もいなかったので金星人サタニクスは気づかれなかった。彼は、その美人の後ろから声をかけた。すでにヘブライ語は知っていたのだ。
「シャローム。美人さん。」
振り返った女性は、目の前に二十代の美男子が白い服を着て立っているのを見た。股間の辺りが膨らんでいるのも見たのだ。彼女は処女だったが、男のチンポが女に性欲を感じると大きく膨らむのは母から教えてもらって、すでに知っていたのだ。
マリア、彼女の名前、は、そのあたりでも有名な美人だった。が、まだ処女だったわけだが。
(美男子がチンコ半分立てて、わたしを見ている)
そう思うとマリアはウフフ、と含み笑いして、
「シャローム。あなたは誰?」
「わたしは金星から来たのです。わたしは、あなたがたが知らない存在。つまり、神なのですよ。」
(うっそだー、神はエホバではないのかしら。チンコ立てている美男子が神なんてねー。)
とマリアは思ったが、その男が近づいてくると矢張り何処か不思議な感じがした。
「信じていませんね?私が神であることを。あなたの名前はマリアでしょう。」
(どっきゅーん!当たっているわ、この人はエホバ様かしら?)
宇宙船から降りる前に金星人サタニクスは小型のタブレットのようなものから、マリアの脳内の記憶から彼女の名前を探り当てていた。当時の金星の科学、具体的には脳科学は、或る特定の電磁波を脳に向けて放射し、その反応から記憶されている言語を読み取る事に成功していた。さらにそれは反射されてタブレットに、その文字が写されるという発明までしていたのだ。
サタニクスは畏敬の念を浮かべたマリアの手を取ると、
「あの物置の陰に行きましょう。誰にも見られないところで奇跡を見せます。」
確かに彼の手は人間の手とは違った感じがマリアには、した。
(神様みたいで美青年、おまけにチンコは半立ち・・・・)
マリアは戸惑いながらも、その青年とともに大きな物置小屋の裏に回った。
彼は彼女から手を離すと、
「地面から浮き上がるよ。」
と宣言した。
すると、どうだろう。両手を肩から水平に広げたまま、彼の体は上へ浮き上がった。股間は前よりも膨らませて。
マリアは生まれて初めて見た。空中に浮いた人間を。いや、人間ではなく神様なのよ、この青年。
サタニクスは、
「どうだい?わたしが神であることが分かったかね?」
少し離れた場所からマリアは答えた。
「ええ、間違いなく神様です。あなたは。」
同時に、その場に跪く。少し脚をひらいて座ったので下着のない当時はマリアの陰毛とマンコは丸見えとなった。
サタニクスの空中浮揚はズボンのポケットの中にある反重力波動装置によるものだ。これは金星では安い価格のおもちゃである。
跪いて手を組んだマリアの穢れなき陰毛はカールしている。それを浮揚したまま見たサタニクスは肉欲淫棒を八十パーセントに硬直させて、
「マリアよ、来なさい。立ち上がって、わたしのズボンを脱がせるのだ。」
「はい、神様。」
彼女は従順に迅速に行動した。サタニクスの白いズボンをベルトを外して丁寧に下ろす。黒いパンツを履いていたサタニクスの股間は今や九十パーセントは勃起している。下着など見た事のないマリアは、
「まあ、神様は人間と違ってズボンの下に衣装を纏っていらっしゃるわ。もしかして、この下にあるものはチンポなのですか?」
敬虔な眼をしてサタニクスの股間の膨らみを見詰める。
サタニクスは笑顔で、
「さよう。マリア、わたしはおまえの美しさにチンポを立ててしまった。さっき、おまえのマンコを見たのだよ。」
「まあ。神様、わたくしめは人間の女ですわ。」
「なーに構うものか。ギリシア神話にも神と人間の女が交わる話が、あったろう。わたしもマリア、おまえのマンコにわたしのチンポを入れたいのだよ。」
「まあ。」
マリアは頬を薔薇のように赤らめた。少し俯く彼女にサタニクスは、
「その黒いものも降ろしなさい。」
「はい。」
彼女はサタニクスの黒いパンツを降ろした。サタニクスの膝下にズボンとパンツはある。
飛び出たのはスコンと上を向いたサタニクスの肉棒だった。大きなキノコにも見えた。
マリアは、
「きゃっ。」
と叫ぶと両目を両手で閉じる。今時の若い地球の女は、こんな事をしないだろうけど。
サタニクスは命じる。
「わたしのものを、しゃぶりなさい。」
マリアは両手を目から外すと、
「ええっ?!そんな事・・・。」
「いいのだ。神様のチンポをしゃぶれるのは今の地球では、おまえだけなのだ。」
「あ、はい。光栄なのですね。」
彼女は両手をサタニクスの雄雄しいチンポに優しく添えると、口の中に咥えた。生暖かくて、香ばしい。処女ではあるけれど、これから先、このチンポを自分のマンコに受け入れるのか、と思うとマンコを少し湿らせてしまった。
今や百パーセント、サタニクスのチンポは勃起した。マリアは、たどたどしくサタニクスの肉欲棒をフェラチオしている。彼女の舌の柔らかさも心地よいものだった。
「マリア、わたしのズボンと黒いものを足から降ろしなさい。」
「ブチャ。」
と音を立てて彼女はフェラチオをやめ、口から淫慾棒を外すと、両手でサタニクスのズボンとパンツを降ろした。それが足から抜けると、ストンと彼は地面に立った。あそこも立てたまま。
マリアは着地した神を敬虔と性欲の入り混じった気持ちで見上げるのだった。

「マリアよ、神の子を産むのだ。」
「はい、神様。」
と答えて彼女は眼を閉じた。処女らしく。サタニクスは彼女の唇に自分の口を重ねて貪るように吸った。マリアは、その唇に地球とは違う異次元な感覚を受け止めた。これが神様なのだ、と。
確かにサタニクスを初め、金星人は金星の物質から出来ているので地球人の肉体とは若干違う。でも、それはチャンポンの麺と焼きそばの麺との違い程度である。
深くディープなキスをした後、サタニクスはマリアの赤き唇の中に舌を入れて絡ませた。彼女は初めての男性が神様だとは、生まれてから一度も思った事はなかった。現代でもそう思う女は、いないだろう。
イスラエルの荒れた大地の風が弱く吹いてくる。
サタニクスはマリアの腰布を取ると、彼女のまんこに右手を当てる。金星人の手が触れたわけだが、彼女は神様の手と思っているので、
「あっ、勿体無いです、神様。」
とサタニクスが唇を外した瞬間に声を上げた。
「ふふ。指マンだよ。天界では私は指マンのテクニシャンとして知られている。」
「あふっ。女神様にもマンコがあるのですか。」
「当たり前だよ。人間は私達が作ったのだから。」
「まあ。聖書に書いてあるとおりですのね、やはり。ああん。」
サタニクスの指はマリアの処女膜に触れたのだ。
「いくぞ。マリア。」
「はい。神様。」
と答えて脱力する彼女の体を膝の裏で抱えると、サタニクスは駅弁ファックの体位を取った。すでに彼女の下半身は全裸で、真っ黒で豊富な陰毛がボウボウと伸びている。
サタニクスは隆起した肉棒をマリアの開いた淫唇に、うずめていった。
「はぅーん、いやっ。」
とマリアは喘ぐ。処女膜をサタニクスの淫欲棒が突きぬいたのだ。これから先、何百年か後には聖母マリアとして崇められる若き女性のマンコを。
少し出血した彼女のマンコをサタニクスは執拗に肉棒でピストンする。と同時に左手で彼女の尻を持って支え、右手で上着を脱がせると、たわわに実ったマリアの乳房を掴み、形が歪むように揉みしだいた。
「ああっ、あっ、あっ。かみさまー、感じちゃうー、まんこ、こわれそうー。」
と後の聖母マリアは神様とのセックスに巡り合うのも自分の信仰の深さを表すものだ、と内心得意になっていたのだ。それに人間の男より神様は異次元のセックスの喜びを味合わせてくれる。それは日銀の異次元緩和の数億倍の喜びであろう。イスラエルなのでイスラエル銀行での金融緩和の異次元緩和と表現したほうが正確なのであるが。
Bank of Israel
というサイトもある。

サタニクスの腰は風を切るほど早く振られ、なめくじのようなマリアのマンコは彼の激張した男欲根に絡まり付き、軽く締め上げると彼は、
「おおっ、出すぞ神の祝福を。ほーら。」
ドドドド、ドピュッ。ドドド、ドピュッ。
と二度もサタニクスは処女だったマリアのマンコの中に中出しした。彼女は子宮にそれを受けて、口を開き舌を少し出した。その後、聖母などと呼ばれるとは思えないエロティックな構図だ。その体にはサタニクスも、もう一回戦を考えたが二度出しは割りとキンタマに答えたらしく、
「マリアよ、これでおまえは妊娠する。神の子をな。」
と語りかけると、ちいさくなったチンポをマリアのマンコの中から取り出した。
マリアは嬉しそうに微笑する。
サタニクスはチンポをズボンにしまうと、
「だが、やらねばならぬ事がある。それは・・・宇宙船でやろう。服を着なくてもいいから、手に持つように。」
と指示すると、胸のポケットにあるUFOへの連絡ボタンを押した。五秒もせずにオレンジ色の光を発する円盤型の物体が二人の前に着陸した。
UFOの正面の壁がエレベーターのように左右に割れた。サタニクスが乗り込む後ろからマリアがついていくと、壁が閉まって青い色の服を来た医者らしき金星人が二人向こうの壁のドアが開くと眼に映る。医師の一人はマリアに近づいてきた。(この人も神様なのかしら。なんか医者みたいだけど。)それから自分が腰布をつけてなくて、手に持っていてアンダーヘアもオマンコも丸見えにしているのに気づき、腰布を陰部に当てて隠すと医者は、
「隠さなくていい。そのまま来てくれ。君が隠したところを手術するようにサタニクス様に命じられたのでね。」
「はあ、なんの手術ですの。」
「いいから来なさい。こっちだよ。」
円盤内の別の壁が開くと、緑色の壁の部屋が見えた。二人の医師にマリアは遅れて入ると、その部屋の中央に白いベッドが六脚の支えによって固定されていた。一人の医師がマリアに向けてペンライトのようなものを向けると、先端から黒い光が放たれて彼女の額に到達した。すると突然、彼女は意識を失って倒れこんだが、そこにはベッドがあったので、それに寝そべる格好になった。
右肩を下にした姿勢の彼女の左足を取ると、医師はベッドの上で彼女を大開脚させた。すると股間に浮き立った剛毛の陰毛の下に、ピンクのマンコの縦スジが見えて、処女を失ったばかりの新鮮さが魅力的だ。
マリアの破れた処女膜を、金星の特殊なメスで医者は丁寧に縫い上げていく。すると、どうだろうか!
縫い終わった彼女の処女膜は、すっかり元に戻っていたのだ。処女懐胎した聖母マリアの誕生だ。
医師は深い湖のように微笑むと、
「うまくいった。眼を醒まさせてやるか。」
と助手らしき医師に促すと、
「はい。地球上では彼女が聖母として仰がれる日が来るでしょうね。処女で懐胎した人類で唯一の女性として。」
「サタニクス様は、生まれた子供にイエスと名づけるようにと指示された。さあ、聖母の眼をあけてやれ。」
「了承しました。」
助手は金色のペンライトを静かに眠るマリアの額に向けた。黄金色の光線が細く一筋に彼女の小麦色の額に降り注ぐと、マリアは両目を開けて、
「終わりましたか?手術は。」
主任らしき医師は、おもむろにうなずくと、
「あー、終わったよ。君のマンコは処女に戻ったのだ。」
マリアは二つの眼を満月にすると、
「えええーっ。処女のオマンコにですかぁ。信じられなーい。」
「触って御覧よ。君のマンコに。」
「え。ええ。」
彼女は頬を赤らめつつ、右手の指をマンコに当ててみると、
「ほんとですね。先生、何かオナニーしたくなっちゃって。」
「ああ、いいとも。やりなさい。ただ、処女膜を破らんようにな。」
主任の医師は両手を腰の後ろで組んで、一歩、離れる。助手の医師も同じ行動を取ると彼女をさりげなく見守るようにした。その二人にマリアは、
「なんか見られると恥ずかしいですわ。」
と頬を赤くするのだ。
主任医師は、
「構わんとも。わたしらは医者だよ。危険のないオナニーか、見守ってあげよう。ついでだが、金星の女たちは、自分たちの長い髪でマンコをさする事もある。君は今は無理なようだが、ね。」
「うふふ。すごーいですね。なんか、むずむずしてきて・・・。」
彼女は両の太ももを大胆に大きく開くと、ピンクのマンコに華奢な右手の人差し指を柔らかく当てて、上下にさする。
「あん、ああん、あはっ、かみさまあ・・。」
彼女はサタニクスとのセックスを思い出して、オナニーしたのだった。

それからイッたのは覚えているが、それからの記憶は彼女にはなく、気がつくと自宅のベッドで服を着て寝ていた。腰布もちゃんと着けて。
数ヶ月もすると、彼女は自分が妊娠した事に気づいた。記憶を辿ると、
「わたし、神様とセックスしたわ。確かに。フェラチオもしたと思う、きっと。」
と、ひとりごとで話した。
サタニクスのどでかい真羅を、マリアは昨日のように目の前に見るのだ。

自分が妊娠したのは神からの恩寵だ、とマリアは村人に語った。その時に集まっていた人々は、嘲笑した。
「おまえが父なし子を孕んだのを誤魔化すためだろ。」
「あー、そうだそうだ。マリアって綺麗な女と思っていたけど淫乱だったんだなー。わしの息子には嫁にもらえんぞ、いや、こりゃ全く。」
「処女で妊娠したなんて嘘つきやがって。」
マリアは右手を大きく回すと、
「みなさん、静かにしてください。今、わたしを見てくれた、お医者さんが来ます。」
と高らかに宣言した。すると白い服を着た若い医者が出てきて、
「みなさん、マリアさんが妊娠しているのは本当です。しかも、処女である事も本当なんです。医学的に証明できます。これはユダヤ教始まって以来の奇跡ですね。モーセもびっくりですよ。」
と又もや高らかな声で言い渡したのだ。聴衆は徴収されてきたのではなく、ひまな日曜日にそこの広場に来ていたので、真面目そうな医者が言った言葉に衝撃を受けた。とはいえ、
「でも、ありえないなー、そんなの。多分やったあとに、くっついたんだろう。」
とヒゲ面の青年が口にした。
「あー、そういうのあるな。しかも、それは男の精液が固まったものだったりして。」
ふふん、と自分で話したその後で笑ったのは丸顔で目の大きな青年だ。誰もが処女が妊娠するなど不可能だ、と当時のユダヤ人でも思っていたのである。よってマリアと結婚する男など、いなかったのだが・・・。

トントン、カンカン。一日中、かなづちで木材を打ち続ける。大工のヨセフはハンサムな青年だった。それだけに女にモテたが、その噂が広まると結婚適齢期の若い女性は集まると噂した。
「ねえねえ、大工のヨセフってさー、ヤリチンなんだってー。知ってた?」
「ホホ。いい男だものねー。でも、それなら結婚相手には無理だわ。浮気されっぱなし、なんて今から考えてもゾッとするわー。」
「そうね。やっぱり男は中身なのよ。」
「中身って、それ、チンコの事?」
「それもあるけど頭の中身もね。」
「ヨセフのあれって、太いのかしら。」
「太くても硬くないと、面白くないかもよ。」
「あらジュリエット。あなた、もう男とオマンコしたの?」
「まだ、してないけど。耳学問が凄いのよ、わたし。」

といった理由から、婚前の女性からすべて嫌われたヨセフは今度は人妻へと食指を伸ばすが、ユダヤの人妻もなかなか貞潔で現代日本の出会い系人妻とは訳が違う。
それでヨセフはある時、妊婦を誘ってみると、
「いいわよ。でも中出しはダメ。外に出してくれるんなら、いいわ。あんたならテクニックがありそうだし、顔射がいいけど。」
「わかったよ。腹射になるかも。すぐ出そうな場合。」
「まん毛に射精になっても仕方ないわ。もう何ヶ月もセックスしてないの。おなかは大きいし、だんなが興味がないのは、わかるけど。」
二人は既に林の中の人目につかないところに立っていた。ヨセフは女の後ろに回ると、女の大きな乳房をまさぐると右手で女の顔を後ろに向けてキスをする。右手を乳房におろすと両手で豊満な女の果実を揉み捲くると同時に舌を女の口の中に入れて絡めると、やがて妊婦の乳首は硬くなるのだった。
「股を開いて立ってくれ。うしろから君のマンコに入没するからさ。」
「あー、いいよ。はい。」
美しすぎる妊婦は大股開きで立ちなおす。と、そこにヨセフの竹ざおのような陰茎が腰布を捲られた後に妊婦の黒茶けたマンコの中に深く埋め込まれた。妊婦といえど顔は美人だ。悩ましい顔をして、
「ああーっ、とても太いーっ。」
ヨセフは彼女の首筋を舌でなめまくると、
「旦那のモノと、どっちがいいかな?」
「あっ、子宮にあたるうっ。ヨセフのよーっ、もちろんだわ。でかくて硬いんだものっ。ああっ、マンコ壊れるーっ。」
二人は共に腰を振っていた。風は、そよとも吹かない林の中。落ち葉を踏みしめつつ、その日二度も妊婦と大工のヨセフは立ちバックでマンコした。

その体勢だったので、最後は尻射となったわけであった。口コミとは当時から力が強い。大工のヨセフが妊婦を好んでプレイするのは、いつのまにか主婦連の間には広まった事実だ。
マリアが洗濯物を干していると、隣の家から若い主婦のアルトリノが中東美女の顔を出す。
「あら、マリアちゃん。おなか出てきたけど、父親は神様だって本当なの?」
と問いかけてくる。マリアは、きっ、とした顔をすると、
「わたしが嘘をついていると思うの?」
「嘘だなんて。あり得ない話だもの、そんな事。」
アルトリノの目は、しかし笑っていた。マリアは抗弁しても信じてもらえないとばかりに再び洗濯物を長い竿に干していった。洗濯ばさみのない当時は、洗った服の両端を結んでおくというのが一般的で、洗濯機もないから手洗いは無論の事である。
家事手伝いのマリアには一家の洗濯が課せられていた。アルトリノは再び大きな眼をして口を開くと、
「ねえ。妊婦になると男って普通、相手にしてくれないわよね。」
「え?ええ、そうね・・。」
「でも妊婦マニアがいるのよ、この辺に。」
「そうなの。でも、わたし関係ないから・・・。」
「男の味、忘れられないでしょ、マリア。」
「・・・・。うん。」
マリアはサタニクスの隆起したチンポを膣感として思い出したのだ。アルトリノは人助けする顔で、
「それならね、いい人がいるのよ。大工のヨセフって呼ばれているんだけど。」
「大工さんか・・・でも、わたし処女だから。」
「二度も処女喪失できるなんて、羨ましいな。ヨセフの金槌みたいなチンコでガンガン打ち込まれてみたくないの?」
マリアはビュンビュン動く男の陰茎を想像して、
「なんか欲しくなっちゃった。その人のチンコ。ヨセフって独身なの?」
「独身らしいわね。よかったら、結婚したらいいじゃない。」
マリアの顔はハッキリとした。それはうす曇りの空が急に晴れていくような明度の転換だ。
だから口にする言葉も明るく、
「そうね。そうする。会ってみたいな、ヨセフという人に。」
と答えたのだ。

アルトリノの紹介でマリアはヨセフと会った。しかもヨセフの一人暮らしの狭い部屋で昼に。太陽は中天にかかり、SUN,SUNと熱と光を送ってくる。マリアの頬も上気して赤くなると、
「わたし神の子を妊娠しているの。しかも処女だわ。」
と打ち明けるとヨセフは、
「噂の人は、あんたか。信じられないけど、早くしよう。あんたの膨らんだ胸を見ていたら立っちまったよ。」
ヨセフはヌッとコーラの瓶のような勃起物を下の服から取り出したのだ。マリアは、それを見ると涎が出そうになり、
「思い切り、突いて。」
と色っぽく誘うと、ベットに両手を突いて豊満な尻を突き出す。ヨセフは荒々しく彼女の腰布を剥ぎ取ると、艶かしい尻の肌の感触を両手で味わいながら、ピンクの彼女の貝のような膨らみ、そう、それは大きな二枚貝が少し開いたような形状をしている、その割れた隙間に祈祷するかのように亀頭を挿入した。
「あうんっ、痛いっ。」
彼女は声を上げた。貝の割れ目から赤い血がスラスラと流れている。ヨセフは、
「本当に処女だ。いいのか、もっと入れても?」
と彼女のスイカのような尻を摑んだまま聞くと、
「ええ、板痒い感じ、あ、なんか気持ちイイ。擦り付けて。」
「おおーし。いくぞー。」
ヨセフはピストンを始める。パシンッ、パシッとマリアの肌とヨセフの肌が触れ合う音を出す。外は明るく窓は開けっ放し、でも田舎だから人も通らないので安心だ。
勢いに乗って前後に揺れる二人の尻は少し汗ばみ、その汗は重なり混じるのだ。時々ヨセフはマリアの顔を顎で自分の右手の指で持ち、彼女の顔の向きを自分に向けるとキスをした。何度かするとマリアの方から積極的に舌を絡めてくるし、尻もユサユサと振り始めた。
金星人との初体験から少し経っていたが、ヨセフの男根の動きに二度目の処女を破られてから、ついに官能の喜びを覚え、
「ああっ、こわれるぅぅぅ!オマンコ、いきそー。」
と大きな声を上げたのだ。これが後に聖母マリアと慕われる女性の生の姿では、あったのだが。

それでは、金星の話に戻ろう。金星は既に資本主義ではなく、共産主義などという地球で起きた世にも愚かな制度などできることはなかった。
圧倒的に金持ちが増えたため、税収は充分であり、その度合いが高いため地球の馬鹿マルクスが考えた富の分配などは貧乏人の奪取によるものではなく、金持ちからのありあまる税金の納税で行われたのだ。
これこそ本当の富の分配であった。資本主義を悪とみなした頭の悪いマルクス君よ、君の愚にもつかない思想は貧乏人が金持ちから強制的に富を奪い取る事から始まるソビエトを生み出し、中国共産主義も作り出した。
これらは泥棒革命なのだ。
貧乏学者の哀れなオナニー的妄想は二十世紀の貧乏人どもを揺り動かし、米ソの冷戦状態にまで到ったのだ、というのは地球では近年までの話。

金星では資本主義の究極が貧困をなくしたという超資本主義であり、そのため別荘を持たない金星人は、いない。余暇も充分で、趣味はセックスという金星人も多いそうだ。
地球に飛んでくるのは政府系金星人で、一般の国民は余暇でセックスを長く楽しむ方が地球という遅れた野蛮な星に行くよりもずーっといい事なのだ。
だから金星の女はセックスを楽しむために美容に励み続け、美人が続出している。
それに驚くべき事には・・・。

カーラ・オパルは地球にしばらく移転するために、日本の区役所のようなところに行った。パスポートも取れるようになっている。金星人とて全く自由に行動しているのでは、ないのだ。ただ、ただなのだ。パスポート取得費は。何故かと言うと金星人の空間を増やすためには、地球のような星に行ってほしいのが金星連邦国の考えである。
金星には国は、この連邦国のみで軍隊も一つだけ。それでは何が励みとなるのか、という事だが、他の惑星との仮想戦における訓練で日々、軍事力を鍛えているのだ。こういうところでは、やはり金星でも女性の入隊を許さない。今の地球の日本のほうが、女性自衛官もいるのでダラケテいるのかもしれない。

パスポートを取得する部屋は個室となっている。カーラ・オパルが入室すると、係官らしき若い男性が、俯いていた顔をハッとあげた。
「すみません。オナニーしていたものですから。」
と金髪の男は、金星人はみな、金髪、悪びれずに弁明した。
「いいのですよ。若い男性なら、仕方ないのね。でも勤務中じゃない、大丈夫?」
オパルは自分の金髪を撫で付けながら尋ねる。
「いえ、上司から許可されていますから。」
「許可?されてるのね。」
「ええ。オナニーして射精しないようにする訓練ですよ。あ、住民票をお願いします。」
「はいはい、ここにね、あるわよ。オナニーした手で触るのかしら。」
「ええ、大丈夫ですよ。手もペニスも消毒は、この部屋に来て毎朝してますから。」
「そういえば、イカ臭い匂いもないわね、はい、住民票。」
金星の紙は地球と違って、薄いゴムのようなものである。それにレーザービームのようなもので筆記する。このペンは太陽光で充電されるのだ。金星は厚い雲で覆われているが、特殊な衛星を飛ばすことによって地球よりも距離の近い強烈な太陽エネルギーを、その衛星に取り込み、そこから金星の地上にあるアンテナに送る。それを各家庭に送るのだ。
地球と違ってコストは、ほとんど不要。だから、電気代は金星ではタダなのだ。
カーラ・オパルから受け取った住民票を係官は、地球のコピーの機械のようなものに入れると、
「パスポートを作るのに、お金はいりませんが、女性の方にはオプションで逆にお金を差し上げることもできますが、ご利用しますか?」
と笑顔で聞くので、
「お金、くれるの?なら、もらいたいな。」
「わかりました。それでは、と。まずは、おっぱいを見せてください。」
カーラ・オパルは仰天して、
「ええっ。そんな事するのかしら。」
「もちろんです。金星を離れるのですから、地球の男に見られる事もあると思います。そういう乳房を当方ではカメラに記憶させてデーターを作っているのですよ。よろしければ、ご協力下さい。」
(本当に区役所なのかしら。でも、お金もいいもんね。)そう思った彼女は、
「ええ、見せます。」
と答えて、上着を脱ぐ。すると、すぐさまパイナップルのような豊潤な乳房が、ぷるるんと出た。金星人はブラジャーをつけない。それは男に早く乳房を揉ませるためである。
これは昔の日本と似ている。最近、というか随分前から日本人女性もブラジャーを付け始めた。下着の下にである。とても面倒な話だ。この事が実は少子化や晩婚化につながっているのかもしれない。
なんとなれば、着物にはブラはないからである。
係官は涎をたらさんばかりに、
「ああ、いいですね。カメラに撮ります。」
パシーと音がした。どうやら係官の制服の胸ポケットに刺しているのが、カメラらしいのだ。
カーラは後ろを気にして、
「他に人が来ないかしら?」
「大丈夫です、今日はカーラさんだけです。金星外の惑星に行く人は、滅多にいませんから。」
「それなら、する事はオナニーばかり?」
「てへへ。一応そうです。でもね、オナニー金星選手権に出場が決まったから、ここの役所としても便宜を払うとかいう事になりまして。」
「スポンサーみたいな感じね。」
「そうですね、ここに回されたのもオナニーに励ませるためなんです。だから堂々とオナニーしてますよ。因みに昨日は誰も来なかったので、一日オナニー三昧でした。」
「ハハハ。ネタに困らないの?」
カーラは自分の豊胸をグイと突き出しながら聞くと、
「前日の夜見たアダルト動画を思い出しつつ、やってますから。家には超高性能ダッチワイフも、この前の夏のボーナスで買いましたから、家ではオナニーより、このダッチワイフでバーチャルセックスできますよ。空想よりも現実的なダッチワイフですから。」
「へえ、そうなのね。金星の科学を使えば何でも開発できるわね。で、どんなダッチワイフなの?」
「はあ、それは・・・・。」
係官は家に帰ると、金星では独身者でも家を国にもらえる。勤続五年が基本的な支給対象で、これは民間企業でも同じだ。
同じにしないと誰もが公務員に、なりたがるためである。
で、その係官、カリモ・テスタフは誰もいない家のベルを押すと、人間ではないそのダッチワイフがインターフォンで答えるのだ。
「あなた、おかえりなさい。」
「ああ、ただいま。開けてくれよ。」
「はい、少々お待ちくださいませ。」
と太古の大和なでしこのような受け答えをして、しばらくするとドアが開く。姿を現したのは黒髪を長く伸ばし、着物を着た美女が立っている。この着物は、百年ほど前に金星人が地球探査中に日本で買ったものなのだ。
目が大きくて眉は細いそのダッチワイフを彼は、クリコと名づけていた。カリモ・テスタフは大学で地球学部日本学科を専攻していたので、日本語には通じている。因みに金星の大学は四十年制なので、彼が日本語ペラペラなのは当たり前かもしれない。
修学旅行みたいなものがあり、宇宙船で日本に行く。その時、京都で買い物をするわけだ。彼ら金星人は白人にしか見えず、京都の人々も白人としてしか見ないので怪しまれる事はないのだ。帰りは鞍馬山から飛び立って金星に帰るコースの時もある。
閑話休題、日本美女のようなダッチワイフに迎えられて、カリモ・テスタフはご機嫌な様子だ。あんこ型で丸尻、少し脚は短めで身長も低めのそのダッチワイフ、クリコは食事の支度まではせずに寝室に先に行ってしまった。
簡単な食事を作れるロボットも金星にはある。ダッチワイフの脳に、それをプログラムするのは簡単とはいえ値段が高くなるので、ダッチワイフはセックス専用に開発されている。オプションで食事を作れるダッチワイフにする事は、メーカーによっては提示しているが、その注文は、あまりないのだ。

カリモ・テスタフは自分で買ってきた食べ物を食べると、特製の飲み物を飲んだ。この飲み物の中には、男性器を強靭にする栄養素が入っている。
寝室に入ると窓の外にはピンクの月が浮かんでいる。もちろん金星の周りを巡る衛星はないのだが、各国で月のような物体を夜間、打ち上げている場合がある。それは地球探訪中、地球の夜には月が出ていて魅惑的だったので、更に魅惑的な情景を金星で作るため、ピンクの月が各国で打ち上げられたのだ。

クリコはベッドに寝そべっていたが、カリモの姿を見ると起き上がってウインクした。カリモはベッドに近づき、立ち上がったクリコを抱く。若い女の匂いが心地よく彼の鼻腔をくすぐった。柔らかな、又、日本女性らしい肌理の細やかな肌に彼は即勃起した。
その固形がクリコの陰部に当たると、
「いやあん。立ってる。」
と恥ずかしそうにするのだ。こういう反応は、様々な状況を想定してクリコの脳とも呼ぶべき部分にプログラミングされている。その設定は一万の場面と言うから、相当なものである。
カリモは、益々興奮した。生身の女とは違う異次元の興奮だ。彼女の着物を剥ぐと柔らかな裸身、少し短めな脚と大きな尻がカリモの頭の中を滅茶苦茶に掻き回して性棒を巨大にする事だけを一点に考えさせたのだ。
その結果、ムクムクと鎌首を蛇のように擡げた彼の性棒はクリコの真っ黒なヘアに触れた。
「あ、はん。」
と恥じらいを感じた悶え声に彼は、ベッドにクリコを押し倒して強引に彼女の足を開くと意外にも抵抗なく大開脚してくれた。もう、マンコ丸見えでピンクの唇は大きく開き、彼の性棒の挿入を待っている。
カリモは急いで服を脱ぐと、野太くなった己の分身をクリコのマンコに挿入したのだ。
「やあん、いい。」
と深く挿入していく過程でクリコは大きく悶えた。とてもダッチワイフとは思えず、それというのも電力を充電しているので彼女の体温は人間と同じなのだ。カリモはクリコとディープキスをしながら、思い切り腰を振り、唇を離すとクリコの尖ったピンクの乳首を舌で転がした。
「ああっ。はあーん。やあん。」
と頭を左右に振った彼女の黒髪がバサバサとベッドのシーツに音を立てた。彼女の目はエクスタシーを感じて、閉じられていた。その痴態にカリモはクリコの膣内に深く収まった野太い亀頭から、大量の精液をどばっ、どくっ、と発射すると、その気持ちはスカーッとした気分に浸された。高い値段だったが、どうにかすると金星の女の金髪のオマンコよりも黒い毛が性欲をより高める気もした。
その後、百八十度近く太ももを開脚したクリコは夫のモノを回復させたがっているようにカリモの首に寝そべったまま両手を掛けて、自分に引き寄せると柔らかい唇でキスしてきた。
それだけでもカリモは脳天に電流が走り、クリコの膣内の自分の分身を即、充血させると腰を振り、膣内を擦られたクリコは、
「気持ちいいっ。好きよ、あなたーん、ああっ。いくぅーう。」
と可愛らしく激しく、大きな尻を振りながら悶えたのだった。

アダムとイブの神話も実は金星人が登場する。その話は、後からするとして今はカーラの質問に答えたカリモの答えは、
「・・・日本女性のダッチワイフなんですよ。」
と短く簡潔に答えた。あまり長く説明しているとチンコが立ちそうなので、それは、まずい。
「ああ、おしとやか、とかいう地球の日本女性ね。で、パスポートの方は、もう、いいかしら。結構、わたし急いでいるのだけど。」
「あ、ええ。どうぞ。完了しました。」
機械から出てきたパスポートをカリモはカーラに手渡した。

原始の世界の地球上で一組の裸の成年男女を金星人はUFOから捕獲して、金星でも温暖な地帯に連れて行った。その頃の地球人は金星人を見ても恐怖を抱かなかった。
恐怖とは、何か。
それは過去の記憶から呼び起こされる感情である。もし、過去に恐怖を味わった事がないのなら、何人も恐怖感は味わうことはないのだ。地球人が恐怖を味わい始めたのは、恐竜や巨人族を体験してからの事だ。
恐らく現在の地球の人類は、小回りが利くため恐竜や巨人族に勝ってきたのだろう。
まだ言葉もあまりなかった頃に原始人類は、夜、物陰から洞窟の中を伺い、楽しみにしていたかもしれない。
「あーん、あうーん、わおーん。」
と洞窟の中から巨大な女の喘ぎ声が聞こえてきた。それを洞窟の外から原始人三人の男が眺めている。見ると、洞窟の中に大きく足を開いて寝そべった巨人の女が少し背の高い男にハメられていたのだ。二人の身長は五メートルは、ありそうだ。
男の出し入れされるペニスの長さは五十センチ以上あり、女のワギナは二十センチ位の長さで巨人男の特大肉棒を受け入れている。男は、
「ううっく、おおお。あうう。」
と声を上げながら、人類の二倍以上の尻を振っている。女の乳房も、とにかく巨大だ。その正にパイナップルのような乳房が、男が腰を振るたびにユッサ、ユッサと揺れるのだ。二人は篝火の近くでセックスしているので、女の長すぎる髪もよく見えた。
原始人類はAVなど見なくても、こういう今の人類には見られない、サーカスでもありえない特別なセックスを鑑賞していた。
巨人の男女のセックスは正常位から騎上位へと移る。巨大な手を組み合った若い巨人の騎上位セックスは、原始人の方から見ればスイカが二つ横に並んだような女の尻が上下に動き、ビール瓶のような男のモノを女の巨大なマンコが咥えてドシッ、ドシッと音を立てている。
二人の裸体に流れる汗も量が多すぎるのだ、今の人類に比べて。洞窟の原始人は、それを眺めて自慰に耽るものもいた。巨人女のマンコは大人の男性の頭が入りそうなのである。
巨人女の尻の動きが速くなると、男は、
「おうふ。うぐうぐー。」
と叫び、射精して果てた。女のスイカ尻は、ひくっ、ひくっと淫らに揺れ続けた。
洞窟付近の三人の原始人は、それを見てから家路に着く。三人は同じ洞窟に男同士で暮らしている。一人が、
「あの女、しよう。」
と提案すると、
「そう、しよう。あと三人いると、女おさえて、三人でする。」
「よし、やろう。ちんこ、気持ちいい。」
案がまとまった三人は翌朝、村の若い三人を連れて女のいる洞窟へ向った。三人も裸だし、若い三人も裸でチンコ揺らせながら原始のアフリカを歩く。
キリンが六人の揺れるチンコを見ながら通り過ぎて行った。
洞窟に着くと巨人男は、いなかった。裸の巨人女だけが洞窟の奥に座っていて、篝火は燃えている。
六人は眼を見合わせると、
「それっ。」
と声を掛けて洞窟に入った。巨人女は大きな顔を六人に向けて、驚きの表情を浮かべた。何せ六本の半立ちのチンコが並んでいるのだ。女の顔は大きいが美人と云えるものだ。その頃の地球は氷河期に入る前でアフリカが温帯地方だったので女の肌は小麦色というより、外に出ないので白かった。朝の光と篝火の灯りで昨日の夜よりハッキリと見えるのだ。それだけに美人というのも、よく分かる。大きな下腹部にそよぐ陰毛地帯も幅広く、マンコの割れ目も巨大だがピンク色だ。
六人は女に飛び掛った。巨人とはいえ、女なので三人が女を取り押さえた。頭を抑え、両手と両脚を押さえる。それから二人で百八十度くらい太ももを開かせたのだ。
「わっ。いえい、いえい。」
と女は叫ぶ。巨人男は狩りに出ているらしい。マンモスも一人で倒せるらしい。
押さえていない男三人は、巨大とはいえ美しい女の裸身、しかもマンコ丸見えで口が開いているのを見てチンコを勃起させないわけがない。ギンギラとチンコを直立させ、三人は同時に巨人の美人女の巨大なマンコに三本のチンコを入れたのだ。
女は黒髪を揺らせると、
「あうーん、いいっ。」
と喜びの混じった悶え声を大きく出した。抵抗は、ほとんどしない。それは、そうだろう。原始の時代に女には貞操観念などないからだ。草原で出会った男とも平気で青空の下、セックスをしただろう。それは野生の馬が、見ていたかもしれない。
だから、三人の勃起チンコの動きに合わせて巨美人女は白い大きなスイカのような尻を振った。
抵抗しないので、抑えていた三人は三本のチンコを受け入れている女のマンコと巨大な乳房を見て、即勃起した。入れるとしたら・・・そう、女の口しかない。
その三人は女のピンクの上の唇をこじ開けて、三本の勃起チンコを咥えさせた。
「うぐー、うぐー。むやむや。」
女は口の中で三本の勃起チンコを味わうかのように、頬張り、しゃぶる。フェラチオのテクニックも相当に巧い。
女の柔らかな上の口と下の口は、合計六本の固いフランクフルトを味わったのである。
なんという絶景の乱交セックスだろうか!!!
六人は、ほぼ同時に、
「おうっしっ。」
と声を上げて、射精した。それぞれチンコを引き抜いた後、女のピンク色づいた肌を舐めたり、キスしたり、クリトリスをしゃぶったり、乳房を吸って揉んだり、をそれぞれが楽しみ、巨美女も、こらえきれない快感に、むせび泣くような声を出して悶えていた。それを三十分ほど続けた後、六人は今度は上の口と下の口に入れる場所を変えて、又、三人ずつ同時に勃起肉棒を挿入して巨美女と快感を味わった。

数ヵ月後、巨美女は妊娠している事が分かった。六つ子が生まれたが、身長は巨人族の平均よりずっと低いものになったという。

こういった時代の男女、といっても巨人ではない方の原始人を連れ帰った金星人は、果物や穀物、野菜がいくらでも食べられる土地に置いて自由に生活させた。もちろん、二人とも全裸で女はマンコ丸見えで陰毛を風にそよがせて金星の楽園を歩いていた。
金星人は或る日、二人に、
「ここにあるものは何でも食べてよいが、ただ知恵の木の実と呼ばれるあの木に生えているものだけは食べてはならない。」
と厳命した。続けて、
「わたしはエホバである。」
とも。
二人は神であるエホバの言葉を守り、その知恵の木の実は食べなかった。その土地には二人の他に人は、いなかった。二人とも全裸で生活し、恥ずかしいとも思わなかった。食べ物と水、水は近くにある泉から飲めた、があるのでアダムは特に狩りに行く事もなく、イブと一日中一緒にいて気が向いたらセックスしていた。木陰での立ちセックス、海岸での水中セックスもした。

これらの彼らの行動は金星人が発明した自動追跡隠しカメラによって盗撮され、金星に動画として送られていた。それは金星のさる映像プロダクションによって行われたのだ。彼らのセックスシーンの、いいところだけを編集して
「アダムとイブ 地球人の奔放なセックス」
と題して発売すると、大ヒット作となったのだ。

プロデューサーの発案は、人工の蛇を二人の楽園の中にもぐりこませる事だった。
言葉を喋る蛇、それは彼らの幼稚な言語でよい。制作班はプロデューサーの指示で、早急に人工知能を持つ蛇を作り上げた。その黒い蛇を金星人はアダムとイブの楽園に潜ませたのだ。

昼過ぎにアダムは、
「今日は遠くに行って、バナナをたくさん取ってくるよ。」
と笑顔でイブに告げるとイブは、
「がんばってねえ。」
と励ました。
イブは前から興味のあった楽園の知恵の木の実の前に歩いて行った。神エホバが禁じた果実が、なっているという。
イブはアダムが取ってくるバナナの一本でも彼に上げようと、思った。そのためには知恵の木の実を食べれば、いいのだ。それにイブはアダムほど神に素直になれなかった。
(エホバという神様かもしれないけど、何さ。食べ物にまで一々口出しされては、ね。)
と思いつつ、知恵の木の実の前へ立ったのだ。金星人は地球の女を邪悪な面を持つ人間にした。神への反抗、うそつき、陰謀、陰口など女を男が堕落するためのものとしたのだ。それを金星人は面白がっているのだが。

そこへ黒い蛇がイブの前に現れた。鎌首をもたげ、何と彼女に話しかけたではないか。
「よう。イブの姉ちゃん。こんにちは。」
イブは蛇に話しかけられて、びっくりした。
「な、なに?あなた、話せるのね、蛇の癖に。」
「ああ、そうさ。だって俺、悪魔の使いだもん。姉ちゃんよ、神の言いつけなんて守っても仕方ないぜ。あの知恵の木の実を食べて御覧よ。アダムとのセックスも、より楽しくなるよ。」
それを聞いてイブは恥らわなかった。それより彼とのセックスが生き甲斐なのだ。フェラチオもたっぷりしている。そういう描写は旧約聖書では、無論、書かれていないけれど。つまり、アダムとイブのセックスシーンをね。
イブは積極的に、
「そうなのね。神って人間とセックスできないから、知恵の木の実を食べさせたくないのかもね。嫉妬ってやつ?神のくせにさー。わたし、アダムともっと大胆に激しくセックスしたいのよ。」
サクリ、とイブは知恵の木の実、それはイチジクに似ていたが、を手に取ると貪るように食べる。そして、
「おいしい、わ。アダムとのセックスが楽しみ、うふ。」
と蛇を見下ろして話す。蛇は、うなずくと、
「そうだろう。おれ、いい事、教えたよな。悪魔様は神と違って人間の快楽を止めたりしないんだ。いや、それどころかセックスに耽る事を認めておられる。神と悪魔、どっちがいい?」
「それは悪魔様だわ。ふん、神なんてのに騙されていたのね、わたし。知恵の木の実は、こんなにおいしいのに。」

夕方、アダムは抱きかかえるほどのバナナと共にイブの前に帰ってきた。
イブ
そんなに、いっぱい取ってきたの、嬉しいわ あなたのバナナも今からでも欲しい
アダム
そうだね、ぼくのバナナを味わってみるかい 今から
イブ
ええ、もちろん でも、その前にさあ あの知恵の木の実を食べてからにしたいな
アダム
何を云うんだ あれはエホバ様が食べては、いけないと云われたのだぞ
イブ
エホバなんて、どーでもいいのよ わたしたちは あんな神といってる奴に
だまされていただけ
アダム
そうかな そういえば、そうだろうな
イブ
ね?やってみない、食べましょうよ ね、ね
アダム
そうだなー そうまでいうなら たべようか

 二人は手を繋いで知恵の木の実を食べに行った。
最初にイブが食べて、もう一つを口に入れ、
「あなたに口移し。」
と、もごもご云いながらアダムにキスして唇を開き、彼の口の中に入れる。
二人は知恵の木の実の味に陶然とした。それから、互いの身体を観ると
アダムは
「おい、まんこ丸見えだ。今までは何ともなかったけど、なにかで隠した方がいいよ。」
イブ
「あなたこそ、チンコ丸出し。それは今まで、わたしも何とも思っていなかったけど、あなたもチンコは隠した方が、いいわ。」
二人は近くに生えていたイチジクの葉で、自分の秘部を隠した。

何を隠そう、この知恵の木の実には原始人の大脳の新皮質を活性化させ、羞恥心を目覚めさせる成分が金星の科学によって、開発され注入されていたのだ。金星人は地球人類の大脳の発育を促す実験のため、アダムとイブを金星に連れて来ていたのだ。
それを知恵の木の実の近くに仕掛けられた隠しカメラからの映像で、見届けたエホバと名乗った金星人は単独で円盤に乗り、二人の前に降り立った。
アダム
あっ、エホバ様・・・・
エホバ
とうとう、してはならない事をしたな。おまえたち、マンコとチンコをイチジクの葉で隠しておるが、もう、そうなっては楽園には置いておられんのだ。
楽園追放だ。あの円盤に乗れ
二人は、エホバの威厳に抵抗できず、円盤型の宇宙船に乗ると、円盤は独りで発射、上昇して地球に向った。もちろん、これは他の場所からエホバの仲間が遠隔操作していた。

地球に降り立ったアダムとイブは、イブのオッパイを隠すため幅広い葉っぱを見つけ、やがて衣服を二人の子孫は発明し、言語も発展して貝殻から貨幣経済ができ、今日の世界に到ったのである。
これは旧約聖書にも、その断片が書いてある。が、聖書なだけにエホバがマンコとかチンコと発言している部分の記述は見当たらない。

カーラ・オパルは地球に行く事になった。とかく宗教と言うものは厄介ごとを招きやすい。現在、2015/01/22、中近東と揉めているのは石油が原因とはいえ、背後にあるイスラム教とキリスト教の対立にある信仰の違いが紛争を呼んでいるのかもしれない。
ユダヤ教とキリスト教も対立したものである。それはユダヤ教徒がキリストを認めないのであるからして、彼が神の子とも認めないのだ。だが、先に真実を記述したようにキリストは金星人の子供であり、アダムとイブを楽園に置いた神、エホバも金星人なのである。
旧約聖書には様々な神の名前が出てくるが、これは色々な金星人が別々の名前を語っているからだ。
アドナイなども、そうなのだ。よって同一の神が異名を沢山、持つわけではない。
さて、処女マリアは大工のヨセフとの妊婦の状態でのセックスを堪能した後、馬小屋でキリストを産んだ。彼は謂わば、金星人と地球人の合いの子である。そのため、イスラエルの民とは違った風貌を持ち、金星人から神の子が生まれたと告げられた東方の三博士によって祝福されたのであった。
そういった事も含めてキリストは自分を神の子だと、思うようになったのだ・

ギリシャ神話にも人間の女に性欲を持つ神が登場するけれども、あれも地球外惑星の人間であると考えるなら、不自然なものは何もない。
それでもキリスト教が欧米で支配的なのは、キリストの父親の金星人が息子のキリストを愛し、時々、地球に来てはキリストに教育したからなのだ。
彼の行った奇跡は金星の科学による機械を用いたものが多いのだ。
水上歩行などは、無重力にするための小型タブレットを用いたものだったのである。
今は地球ではタブレットパソコンが大流行だが、金星のタブレットは水の上を歩けたり、水中の魚を集めたり、嵐を鎮める事もできる。キリストの父は、
「これを使って、おまえが神の子であることを証明しなさい。」
と命じた。
「はい、神である父上。」
とキリストは答えた。

様々な奇跡を起こすキリストに対して、ユダヤのラビは非常に自分たちの地位が、おびやかされると危惧した。
「われわれには、あんなことはできない。」
「なにか手品でもしているのでは、ないかね。」
「タネが今のところ、わからない。」
「このままでは、ユダヤ教はキリストのものになってしまう。」
「よし、キリストをローマ人に渡そう。」
かく策略したユダヤのラビによって、キリストはローマ人に捕らえられ磔の刑になったのだ。

十字架の上でキリストは、
「父よ、わたしを見捨てるのですか。」
と呟いて息を引き取る。しかし、それは仮死の状態だったのだ。キリストは自分の父が神だと信じ、金星人とは思わなかった。
金星から息子のキリストを一日に一度は監視カメラから覗いていた父は、
「おや、仮死したか。墓場から連れ出そう。」
UFOはキリストが埋葬された墓に現れ、仮死状態のキリストを金星の医学で蘇生させた。
その後、聖書にもあるように弟子の前に現れたキリストは、その後で父と共にUFOで金星に行った。
金星に到着したキリストは、眼に見えるものが地球とは違って美しいものばかりなので、
「父さん、ここが天国なんだね。砂浜は黄金色の砂金で、いっぱいだし。街を歩くとセクシーな女性ばかり。マンコのスジが浮いて出ている薄いズボンの人もいたよ。」
と感想を云うので、父は、
「ああ。はやりのファッションでな。ああいう女性は、男性に誘われてマンコにチンコを嵌められたいという意志表示なんだ。金星ではね、二十世紀の地球の日本とかにあるコンビニエンスストアの数くらいラブホテルが、あるんだ。」
「ラブホテルって何、お父さん。」
「ラブホテルは男と女がチンコとマンコを密着させて楽しむ、プレイだよ。真面目なものは子供もできるけどね。」
「ああ、あれか。でも、ぼくは・・・。」
「童貞だろ、イエスよ。」
「はい。地球の女に興味を持てなくて・・・。」
イエス・キリストは広い金星の家のリビングのソファの上で、父に対して恥ずかしげに顔を伏せた。
「子よ、構わぬ。ここは天国じゃ。天国の女を味わうがよい。」
父はキリストに、そう優しく諭した。

 父に促されて、家を出たキリストは振り返って自宅を見た。金星の家には円形の外観の住宅が多い。その辺りは、緑の樹木で覆われた閑静な住宅地だった。
(女と遊ぶためには、街に行けば、いいのだろう)
キリストはトボトボと田舎道を歩き、街らしきところに着くと、そこは小さな川の近くで売春宿らしきところが見えた。
やはり金星人とはいえ、風俗に身を落とした女は地球の女と変らず、どこかだらしない。
しかし、地球の女と違って数百歳も生きるのだから、男を十万人斬りしたりする女もいるのだ。
キリストが見た女は豊胸で尻は意外と細めの女だった。見た目は二十三くらいか。どこか純情そうにも見える睫毛の長い美形の顔。その美女がキリストに館の中から声をかけた。
「お兄さん、よっておいで。あんたは三番目のお客さんだよ。おや、髪の毛黒いね。地球から来たの?」
「はい。神である父に連れられてまいりました。」
きゃらきゃら、とそれを聞いた美女は笑った。
「この星ではね、神様なんていない事は、ずっと昔から分かっているんだ。あんたの父さんが、神だと名乗っているのかい。」
「ええ、父は神に違いありません。そして、ここは天国だと聞きました。」
美女はラッパを吹くように吹き出して笑った。
「口の巧い、お父さんだね。あんた、地球人との合いの子だろう。」
「なんのことか、わかりませんが。」
「いいよ、それは。そんなとこに立ってないで、館の中においで。」
美女は片目でウインクした。

イエスは、きらびやかな売春館に入った。廊下にはシャンデリアが整然と細長い廊下の天井から優美に並んで静止している。イエスの目には、それらは映らず、呼びかけた美女の姿を追い求めた。廊下を歩くと部屋のドアを開けて顔を出している金星女性も少しは、いたが呼びかけてくれた美女しかイエスの頭には存在しなかったので、少し歩くと右手にドアを開けて廊下に出ていたのは、その美女だ。脚は長く、ビキニ姿で立っていた。それを観てイエスの息子も、すぐに立った。
笑顔を浮かべる地球のレースクイーンのような、その美女のところに早足で歩くイエスだった。イエスより少し背の高い金髪女性。彼女が先に部屋に入ったので、イエスも続いて中に入った。意外と広い部屋だが、それなりに殺風景で、シングルより少し広めのベッドがあるだけ。ソープランドでは、ないからだろう。
金星では売春防止法は、ない。それどころか稼ぎのいい女性は、金星社会では高収入で国会議員の年収を抜くものもいた。それは金星人がセックスを至高のものとみなしているからだろう。
最高級の美女もいるので、その女性と一日中セックスしていくものもいる。料金プランは当然、高い。だから高収入であるのだが。
さて、イエスの場合は。

美女はイエスの股間を見ると、
「あら、もうチンコ立ってるわね。じゃあ、わたしもマンコ濡らすかな。」
と眼を輝かせてビキニを脱いだ。
マンコの毛も金髪だった。美マンにして美陰毛なのだ。陰毛なんて似たようなものと考えがちだが、地球の女性にしても年増になれば陰毛も年を取るので魅力もなくなる。綺麗な陰毛は金髪も同じで、性欲をそそるのは、いうまでもない。
ここで地球の日本のヘアヌード事情を考えよう。頑なにヘアヌードを取り締まってきた所が、何ゆえにヘア解禁を認めたのか。というのはヘアヌードモデルの陰毛の質の悪さにある。それに芸術という名でも付ければ、猥褻ではなくなる。日本のヘアヌード第一号の女性は年増である事は、ご存知だろう。その陰毛の質の悪さでは男性のチンコを勃起させるには至らない代物だった。
よって、日本のヘアヌード写真は解禁されたのである。もしも、あれがもっと若い女性だったならば、未だに禁止されていたかもしれない。後は怒涛のようにヘア写真が出れば、まれに質が良くてももう、取り締まれないのだ。

で、イエスの眼に映るのは天国と信じているところの女性の金髪の陰毛の美しさ、みだらさ、であり、彼は云われたまま全身の衣服を取っていた。
が、それを見た美女は、
「まあ。意外とミニサイズね。料金は安くしておくわ。さあ、」
彼女はベッドに寝そべると白い長い両脚をみだらに開く。花びらのようなマンコが少し開いた。
イエスは、しゃにむに彼女にのしかかると、十センチの勃起チン棒を挿入した。女はあまり感じないらしく、
「入れただけじゃだめよ。腰を振って。」
と優しくイエスの首の後ろに両手をかけた。
「じゃあ、振るよ。」
イエス・キリストは腰を二振りすると、柔らかい彼女の膣の中はコンニャク畑だった。
「あっ、天国にイク。」
イエスは声を上げると、発射してしまった。二擦り半、というのが正確なイエスの初体験の成績だったのだ。
美女は笑いながら、
「だめねー。超早漏なのね、あなたは。」
と同時にイエスのチンコは、しぼんでいった。それを申し訳なさそうに引き抜いて、イエスは、
「すみません。」
と謝る。
「いいわよ。わたし、まぐわいのマリアっていうの。又、遊びに来てよ。」
マリアは天女のような微笑でイエスを見送るのだった。

以後、イエスは天国、実際には金星、で遊蕩に耽りまくり、短小の悩みも金星のペニス増強薬などで改善していったのだ。キリスト教のみなさん、イエス・キリストは天に昇ってからは地上で出来なかった分、マンコしまくったという事実をあなた方は知らない。

時代を地球史の逆に遡ろう。
イスラエルでは、天に届く高い塔を作ろうとしていた。今で言う高層建築物である。
「高い塔、作って神様のところまで行こう。」
と筋骨逞しいヒゲもじゃの中年が仲間に話す。
「ああ、神様の近くに行けるからな。」
二人だけではなく、大勢のユダヤ人はバベルの塔と呼ばれる高層ビルを作っていたのだ。
それを知った神、正確には金星人は、
「人間が高い塔を作り始めた。これではUFOでの低空飛行も、できなくなる。それに・・・。」
「ああ、そうだ。窓を開けての低空飛行セックスも楽しめなくなるじゃないか。」
「全くだ。地球の人間は怪しからん。懲らしめるか。」
「よし、やろう。おれたちの地球低空でのセックスの楽しみを奪われては、かなわんからな。」

彼らはバベルの塔を建設している作業員に命令している男たちに、脳波を撹乱する光線をから放った。
現場監督らしい五十代の男性が、
「次は、そなむなへ、石をむられるよ。」
と指示した。
作業員は怪訝な顔をして、
「なんといったのですか。わかりません。」
「石とマンコしなさい。」
「・・・真面目にやってくれませんか。」
「その石でオナニーするのだ。」
「やってられないなー。次は、どうすれば、いいんですか。」
「だから、マンコ石でオナニーだ。」
作業員は呆れた顔をして、積み上げられた石を何処にも運べなかった。
この現象は、五十人はいる現場監督のすべてに起こった。よって建設現場は大混乱となり、作業員が王様に直訴したため、大工事は中止となったのである。
これが旧約聖書にあるバベルの塔の実際の話なのだ。聖書では言語が混乱して、としか書けず、マンコなどは聖書には書けなかったのである。もし、勇気ある聖書編纂者がマンコなど記述していたら、旧約聖書は未成年者が閲覧できなくなっていたであろう。
建築が中止されたバベルの塔にUFOで降り立った金星人は、そこで心行くまで乱交したという。

カーラ・オパルは地球の目的地は日本にした。役所の眼を誤魔化すには行方不明の女性の戸籍を買う事が必用なのだ。
カーラに先立って、先遣隊が彼女が成り代われる人物の戸籍を見つけなければ、ならない。白色のUFOは東京の上野に到達した。
最近のUFOは低速で飛び、わざと人に見えるようにしている。先遣隊は東京都や上野の人間に見えないスピードで上野公園にUFOを着陸させたのだ、深夜一時に。
この辺には浮浪者が多くて、戸籍を売っている人間がいると聞いてきたのだ。薄暗い中に蠢くカップルの姿が見えた。
「ああん、いいっ。」
と若い女の喘ぎ声がする。彼らは公園のベンチで座ったまま、セックスしていた。男の太ももの上に跨り、開脚して尻を前後に振る女の姿は激しい。
男は夜なのにサングラスをしている。女の上着の上から乳房を揉みしだくと、
「うう、締め付けのいいマンコだな。家出してきたそうだけど、金は、あるのか。」
「ないよー。財布の中には五百円だけ。ああーっ。」
口を少し開けた女に男は舌を出してキスをする。二人の唇は重なり、その中では貪るように舌を絡めあっているのだ。そうしつつも女はリズミカルに尻を振っている。唇を離すと男は、
「これから、どうするつもりなんだ。東京は危ないところだぞ。若い女がウロウロしては、だめだ。」
「なによー、さっき出会ったアンタとセックスしてるじゃない。」
「おれは、いい。この後、五万円出すさ。」
「ほんとー?うれし、い、ああん。」
「その代わり、戸籍を売らないか。仲介してやるからさ。」
「えっ、戸籍?」
「ああ、行方不明になってるだろ。」
「うん、もう三ヶ月よ。もっと、チンコ入れてよ、ねえ。」
「おうし、わかった。ほれ、ほれ。」
「あっ、子宮にあたるぅん、すんごく、いい。」
「気持ちいいなら、おれに金くれてもいいんじゃないか。」
「えっ、あんたホスト?なの?」
「馬鹿いえ、冗談だ。ニュービジネスで身を立てているんだぜ。」
「今はチンコも立てているんでしょ。」
「おう、そうだな。家出娘専門だ。おまえ、十八か?」
「そう、なって二ヶ月、高校卒業して家出したの。あっ、チンコ小さくなったよぅ。」
「よーし、出してから話そう。いいか、中に出して?」
「だめよー、子供はまだ、いらないから。」
「じゃあ、顔にか?」
「アダルトビデオみたいなの、しないで。あっちの草が茂っているとこに出して。」
「よーし。いくぞー、おっ、おっ、おっ、ああー気持ちええなあ。」
「ああっ、関西の人なの?ああっ、だめになりそう、はやくイって。」
「あああ、いくうううう。」
男は自分も激しく腰を振っていた。
「あおっ。」
と叫ぶと、女を太ももから降ろし、高い生垣みたいなところに向ってチンポを震わせながら、
「あー、おー、おうん。」
と呻きつつ、三回は射精した。びゅっ、びしゃっ、どばっ、という感じで。
その生垣の裏に金星からの先遣隊は、潜んでいたのである。
それで少しは先遣隊の男二人に精液が、かかった。思わず独りは金星語で、
「汚いな。少し、かかったぜ、おい。」
「しょうがないよ。気にするな。金星じゃ、地球の男の精液を集めて乳酸菌飲料みたいなものを作っているやつも、いるだろう。」
「でもさー。」
二人の金星人の会話は、そのカップルのような男女には外国語に聞こえた。

サングラスの男はチンコをズボンにしまうと、
「あの裏に外人が、いるようだぜ。おまえもマンコをショーツで隠してしまえ。他に行こう。」
「ええ、そうね。」
逆三角の黒々とした陰毛を彼女は白いショーツに包んだ。

移動しかける二人に生垣の裏に、しゃがんでいた金星人二人は立ち上がると、
「待ちなさい、お二人さん。」
と、一人が明晰な日本語で呼びかけた。その言葉は優しく暖かいものだった。天使の声は、かくもやと思われるものだったのだ。
サングラスの男が先に止まると、振り返る。
「なんか用ですか。ぼくに。」
女も止まって、振り返った。金星人二人は彼らに歩み寄ると、
「サングラスの君。お金が欲しいんだろう?」
「はい、そうです。外国の方かと思ったけど、日本人ですね。」
「まあ、そういう事は、どちらでもよい。戸籍を売ってくれないか。」
「は、はい。僕は持ってないけど、この女が・・・。」
サングラスは、後ろを振り返った。若い家出娘は、
「持ってますわ。売ります、いらないから。」
と答えた。
「よし、五百万円で買うよ。」
と金星人は申し出る。サングラスは、
「五百万、も貰えるのですか、信じられない。」
「もっと安く売ってくれるのかね?」
「いえいえ、とんでもない。五百万円で、お願いします。」

 話は、それで決まったのだ。もちろん翌日にならないと、役所は開かないし、上野公園に戸籍謄本を持ってくることに、なったのだ。円盤に戻った金星人は、
「これでカーラの戸籍は、できた。日本に潜り込むのは、アメリカよりも難しいからな。」
「上出来だよ。日本研究は、これからの我々の目的だ。」

 東京都港区には金持ちが多いと云われている。だが、しかし百坪位で数億の家となり、製薬会社を興して数十億の財産を築いた薬竹石雄には、その広さに満足できなかった。
彼の故郷は福岡県福岡市であるが、ここも土地はすでに安くはない。それで格段に安い山口県下関市にある中古住宅を購入して、福岡市に支店を作るのに利用しようという考えだ。
千坪の敷地に事務所もあるから、便利だった。石雄は上機嫌で、帰京するために福岡市の博多駅まで行き、新幹線に乗った。窓の外は黒いブラシで塗られたように闇に覆われていった。それでも車内が暗くなるわけではない。夜景も又、楽しみなもの。薬竹石雄は窓の外を見続けていた。
あ、あれはなんだ、もしかして
彼の眼に映ったのは緑色の光を放つ、丸い球体が新幹線と併走するかのように飛び続けている光景なのだ。
錯覚か、と思っても、それが一分も続けば、それは目の錯覚でない事は明らかだった。石雄は眼が離せなくなった。そして、それは東京駅へ着くまで窓の外に見えたのだった。
東京駅の古臭い匂いの中を歩いて、実に汚いとさえ思う石雄だ。2020年にオリンピックがあるから、いくらか改装される事もあるだろうが、デフレだった影は東京の何処にでもある。こんな今の東京も新築が多い頃は新鮮だったのだろう。
出口近いところに若いOLが小鹿のように立っていた。肩より下の髪の毛の長さ、目はパッチリとして美乳と思われる胸は適度の大きさで、その代わり幅広い腰骨はスカートの広がりにも表れていた。
小さな家に戻り、古い妻に迎えられるより、・・・・こんな子とシティホテルで過ごしたい、と石雄が思いながら通り過ぎようとすると、決然的な運命の転換は古臭い首都の一番の駅の構内でも起こった、が故に、
小鹿ちゃんは、石雄に駆け寄ると、
「薬竹社長ですね?」
と尋ねてきた。美乳が左右に揺れるのは、性欲を押し上げられる。
「え、そうですが、何か・・・。」
本当は嬉しいのだが、その感情を隠しつつ(日本人らしい!)返答した石雄に二十代半ばと思えるその女性は、
「いきなり、すみません。わたし、「東京の今」という雑誌で記者をしています、多沢季色(たざわ・きいろ)と申します者です。」
とスラスラスラリンと自己紹介の弁を流すのに、ためらわなかった。石雄は、うなずくと、
「取材か何か、とか、かな。」
「ええ、ぜひ、お願いしたいんです。よろしいでしょうか。」
下からの目線で見上げる彼女の瞳は、意外と純粋だった。
「ああ、いいよ。今日は、あいているからね。」
「ラッキーでした。喫茶店で、よろしいですか。」
「そうだね、この近くにある新しくできた高層のシティホテルにあるよ、うまいコーヒーを味あわせてくれる所が、さ。」
「いいですわ、ぜひ、いきたいです。」
化粧をしていないな、と石雄は彼女、多沢季色について感じた。彼女が石雄の左に寄り添ってきたからだ。それでも、ほのかな、いい香りがした。横から見ると美乳の形は、乳首が上向きのように思えた。灰色のコートだが、そのくらい盛り上がっている。
二人は並んで歩き出した。夜も遅いとはいえ、人影が絶えない通りを歩きながら石雄は多沢季色のスラリとした膝から下の滑らかな美脚に視線を奪われる事、しばしであった。考えてみれば、自分の娘も彼女と大きな差はない年頃だ。今、どうしているのだろう。
もう、家に帰っているのかな。母親に似て、綺麗でわがままな娘になってしまった。好きにさせてあげたいものだ。一人娘だから、遺産はタップリと上げよう。
ふと右を見れば、高層ホテルは白い光を発光して立っていた。タワーマンションみたいな外観だが、入り口は豪華なものでホテルとすぐ分かる。
「あれだよ、ぼくが話したホテルはね。」
多沢季色は澄んだ瞳で回りに比べて一際目立つ、その建物を見上げると、
「豪華そうで、すてきー、ですね。喫茶店は、どの辺りにあるのでしょう。」
「真ん中ぐらいだね。その上にある客室は宿泊費も高くなる。」
「ええ、そうでしょうね。でも、わたし、取材だけで泊まりませんから、気になさらないでください。」
「はは、そうだね。そうか。終電に間に合わないと、困るかな、と思ってさ。」
「ここから、わたしのマンションは近いので、歩いても帰れます。」
「ぼくも港区だから、歩いて帰れない事もないんだけど。タクシーに乗った方が、いいだろうと思うけどな。」
「お体、丈夫そうですね。なんか、三十代の男性に見えますけど。」
「あはは、そんなに若くないよ。もう、五十すぎなのさ。そうでないと、なかなか金は大きなものは手に出来ないものでねえ。実業の世界は、芸能人やスポーツ選手のように若くからは無理だね。ここで話すより、行こうよ。中に。」
「ええ、お願いします。」
多沢季色が体の向きを変えたとき、どっしりとした尻が揺れて見えた。

十五階のレストランフロアみたいなところで夜景の見える喫茶店は、夜更けのために客も少ない。丁重さを極めたボーイが、レモンの入った水をグラスに入れて二人の座った窓際のテーブルに持ってきた。
石雄は、
「コーヒーが、うまい店だ。そうだね、君?」
と最近の東京人に多い日焼けした顔をしたボーイに問いかけると、
「はい。自家焙煎の自慢のもので、ございます。千五百円が、当店の最高のものですから、それをオススメいたしますのでございます。」
「やあ、いいなー、それ。それ、貰うよ、二つ。多沢さん、いいだろ、それで。君にピッタリだよ。」
多沢季色は満面に桃色の笑顔になると、
「本当は、わたしが出費しないといけないのですのに、そんなことまでしていただいて、よろしいのですか、本当に。」
「何をそんなに気にしなくて、いいよ。じゃあ、ボーイ君。頼むね。」
「はい、社長様。しばし、お時間をいただきます。」

夜空に光るネオンの輝き、しかし東京は夜景が綺麗な都市とはされていないのも節約志向の表れだろう。薬竹は東京人のケチさ加減に呆れる事もある。
だから、この店にも客は少ないのだ。
季色はテーブルの向こうで、テープレコーダーのスイッチを押した。小型のものだ。ボールペンサイズの探偵が使うような、気づかれないもの。石雄は季色の胸に見入っていたため、それには気づかなかった。
季色が尋ねたのは、社長になるまでの苦闘と現在の違いだった。石雄は人差し指を鼻に当てた後、
「そうだな、今の方が楽しいともいえないね。一人娘がいるんだけど、こいつに問題があってさ。」
「何不自由なく育たれたのでは、ないのですか。」
「そうさ。女中まで、つけてやったよ。そのせいか遊び好きな、わがまま娘になってしまってね。」
「それで現在も苦闘中、ということですね。」
「そうだ、そういうこと。そういう中で、君に会えて嬉しい。」
「まあ、さすが社長、社交辞令がうまいわ。」
「なにを、社交辞令じゃないよ。君みたいな日本的女性も少なくなってきた気がするから。洋服着ていても日本的だね、君は。」
「はい、よくいわれますけど。それは、わたしが大学で日本文学を専攻したためだと思います。」
「うーむ。それだろうね。最近の若い女は言葉も乱れているし、男言葉を使う奴もいるしな。」
「そういう世相なのですわ。わたしの母は日本舞踊の名取ですから、その方面も躾けられて。」
「ああ、君も名取なのかい、日舞の。」
「はい。まだ、取って間もないものですの。」
石雄は季色の尻が安定的なのも、そのせいかな、と夢を見るように思った。
「それは、ここで見れないから、ホテルの最上階のツインの部屋で見よう。」
「ええ。嬉しいです。」

 簡単に承諾が貰えるとは石雄は、思っていなかった。スイートルームに近い贅沢なツインの部屋で、そこは広いから季色に日本舞踊を踊ってもらった。
石雄は椅子に腰かけて鑑賞していたが、
「日本舞踊って、よその国と違って不思議だね。独りで踊って、男と女が組むものがないだろう。西洋のダンスとかバレーなんて男女が手を取り合うね。特にダンスは。」
それを聞くと季色は笑顔を浮かべながら、踊りつつ、
「それは文化の違いですよ。わたし、ダンスとか、したことないもの。」
「そうだろうなー。」
石雄は、ぼんやりと昔、クラシックバレーをやっているスタジオの内装を仕事で手がけた事があったのを回想した。改装したから回想したのかもしれない。
その時、白い衣装で高く脚を上げ、何度もパンツを見せる二十歳の女性に仕事中だが勃起してしまった。
仕事が終わってトイレに行くと、その女性が洗面台にいた。石雄は、
「とても美しかったですよ、あなたの踊り。」
と声をかけた。彼女のマンコが身近に見える。といっても、それは二重の布に隠されては、いるけど。
「ありがとうごさいます。」
と振り向いた彼女の顔の白い事、まるでロシア人的日本女性だ。石雄は彼女に近づくと、抱きしめて強くキスをした。彼女は抵抗せずに石雄の舌を受け入れる。石雄の男の鉄砲は、固く大きくなった。石雄は彼女とキスしたまま、個室に入れて鍵を掛けた。
右手で彼女のバレー衣装の上着の上から乳房を掴み、揉み続け、下にその手を降ろすとスカートの中に手を入れてタイツとショーツをズリ下げた。とたんに見える彼女の新鮮な陰毛は、かぐわしい匂いを放散した。
キスを続けながら石雄は自分のズボンのベルトを緩めて、下に落とすと黒いパンツも下に急降下させた。
彼女は石雄が肉欲の棒を入れやすいように、立った足を横に開く。下に見下ろすと、彼女の陰毛の下にピンクのスジが見えて、それはあどけなく少し口を開いているかのように、パクと割れていた。
その形状こそ、男の性欲を最大限に燃え上がらせるものなのだ。キスを続けているうちに彼女は、そこを少し濡らせていた。石雄はスイーッと、いきり立つ己の分身をピンクの花びらの中に埋め込んだ。と同時に彼女は、
「アン、気持ちいい。」
と可愛い喘ぎ声を洩らした。石雄の腰の動きにつれて、
「はぁぁぁっ、あぁぁっ、うぅぅぅぅん、いやーん。」
とむせび泣くように悶えたのだ。彼女の膣は石雄の、女にとっておいしい棒を、ぴったりと包み込んでいた。その生暖かい感触に彼は、
「あっ、もう、いく。ごめん。」
と声を上げて乳酸菌飲料色の液体を彼女のマンコの中に放出していた。

そのバレリーナこそ現在の石雄の妻なのだから、あながち行き過ぎでもない。しかし、今、石雄が見ているのは彼のこれからの妻には、ならないだろうという女性の踊りだ。
季色は踊るのを止めて、
「どうかなさいましたか。」
と声を出したので、石雄は我に戻り、
「あ、ちょっとね。考え事に耽っていたものだから。」
「女性の事を思っている顔でしたわ。奥さんの事かしら。」
「あ、ああ。よくわかるね。実は妻はバレリーナだった。芸能のごみために行って、枕営業の精子をぶっかけられる前に自分のものにしたから、綺麗な体だけどね。」
「まあ。大抵というか十五歳以下の女子をのぞけば、枕営業か売春しているのが芸能の女性らしいですね。その辺は雑誌関係でも知られてます。わたしの出版社でも取材に行ったら、口止めに落ち目のアイドルをもらって一晩、抱いたらしいです・・・。」

その芸能事務所のすぐ近くにラブホテルが、あった。昔、少し華やかだったアイドルB子は、サングラスをかけて帽子をかぶっている。だから人目に立たないけれど、落ち目のアイドルなど雑誌記者は追わないのだ。
季色の出版社から取材に行った四十代の男性記者は、B子の少し後ろを歩いて、一緒にラブホテルに入った。午後二時頃の話。太陽は燦燦、SUN,SUNと輝いていた。B子は今、二十五歳。スタイルはよくて、くびれた胴の下に広がって上に向いた尻、胸は少し小さめだが、そのリンゴみたいな乳房は熟れたリンゴのように味が、ありそうだ。
記者は、
(こんな、いい身体をしているのに落ち目なんて・・・)
と後ろからB子の歩くと左右に揺れる豊満尻を涎を口に押さえながら、見とれて思う。(十代のタレントに押されているんだろう。役得だよ、おいしそうな体を堪能できる。えへへ。)
記者も独身だった。B子も独身。だから共通点は、ある。B子にためらいが感じられないのも、記者が既婚者でないという事もその理由の一つなのだ。

ラブホテルのフロントには若いブス顔の女が一人で立っていた。それでも愛想は、よかった。部屋に入ると赤いカーテンが窓を閉め切っていたので、電燈をつける。すると青いLEDランプが柔らかな光で二人を照らした。
B子は黙って記者の横向きになり、服を脱いでいく。その動きは速い方なので、下着になるのは、すぐだった。ごくり、生唾を呑む記者、その股間はすでに半立ちになっている。
ロングの髪の毛を肩より下に垂らしたB子は、白いブラと黒いショーツの姿態を記者に向き直って、正面から見せた。黒いショーツは彼女の陰毛を想像させるもので、透けてみえないだけ興奮させるものがある。B子は、
「早く貴方も脱いでください。これも仕事なんです。これが終わったら、レポート番組に出るので。」
と可愛い声で催促する。記者は慌てて、
「ごめん。すぐ脱ぐよ。」
と答えて、大急ぎでパンツも降ろして素裸になった。肉の松茸は、ほぼ完全に硬直していたのだ。B子との距離は一メートルほど、あったが彼女は近づいて、
「おいしそうなキノコね。しゃぶりたい。」
と手を伸ばす。柔らかな彼女の手が、記者の肉松茸をつかむと、膝を突いて口に含んだ。記者は頭を反らせて、
「ああ、気持ちいい。君も脱いでよ、全部。」
と声を洩らすと、
「わぁなた、ふがせて。」
と口の中に記者の松茸を頬張りながらB子は云う。記者が上から見下ろすと、長い睫毛の彼女は綺麗で、時々、旅番組に出てレポーターをしている姿と少しも変わらず、記者は二人でテレビに出ている気分になる。
≪いい立ち、夢の中≫
そんな番組名を考えてしまうのだ。だが、白いブラを取りたくなって、彼女の背中から、その美乳を隠しているものを外したのだ。ああ、そこに出たのは、おいしいリンゴのような白くて乳首が薄赤色の乳房なのだ。記者は、屈むと彼女の乳房を両手で揉む。すると感じやすいのかB子は、口を松茸から外して、
「ああーん。久し振りだわ。二年も彼氏が、いなかったの。」
と告白して立ち上がり、中年記者の首に両手をかけると、少し伸び上がってキスしたのだ。記者の松茸はピークに達した。彼はB子を横抱きに抱き上げて、ベットに運び、そっと降ろした。彼女の黒のショーツを下に降ろしていくと、濃くて広い逆三角の陰毛が見えた。膝の下からさらに足首へとずらし、彼女が足を両方持ち上げたので、一気にショーツを抜き取れた。
フワフワとした香りの良いB子のマンコの匂いが記者の鼻の穴に、忍び込む。これだけはテレビを見ている視聴者には伝わらないだろう。
陰毛地帯の下にすぐ、男のモノを咥えたがっているかのようなB子の割れ目が顔を出していた。記者は、その魅惑的過ぎるものに顔を近づけると、ペロペロと執拗に愛撫を続けた。
「あんっ、気持ちいいっ。舐めたら、入れてっ。」
と可愛い声で叫ぶB子の快感に酔いしれる顔、それもテレビでは見れないものなのだ。彼女はアダルトビデオには出演しないので、その快感に歪めた顔は一般的に知られていなかった。記者はB子の旅番組の夏の頃に彼女が薄着している姿を見て勃起しかけた事があったのだ。その位、二人の体の相性は、いいのかもしれない。
入れてっ、という言葉を耳に投げ入れられた記者は、早くB子に入れないといけないと思い、マンコから顔を上げると体を彼女の上の方にずらした。それから二人は恋人同士のように長いキスをすると、B子が記者の目を見つめて、
「いっぱい、頂戴。」
と甘く、ねだるように誘う。記者は矢も盾も槍もたまらずに、右手で自分の太くなった松茸を握るとB子の開いたピンクのマンコに、ゆっくりとうずめていった。底の底まで埋まっていく時、
「あー、いやーんっ。ああーっ。」
と彼女は長い喘ぎ声を上げたのだ。その声もテレビ番組視聴者は、聞いた事がないものだ。その声だけで記者は、イキそうになったが我慢して、奥まで入れてから擦りつけピストンを始めた。

体験版・sf小説・未来の出来事50

ご機嫌よう。カーラル・ゴリオンだ。ビル前のロータリーに車を停めている。すぐに来て欲しいのは現役モデルだけで、空野星男君、君は来なくていいよ。
空野星男はスマートフォンを耳に当てたまま、
「はい、そのように致します。谷底喪出那(たにそこ・もでな)さんが、すぐに駆け付けますので、お待ち下さい。」
―ああ、待っている。
空野は通話を切ると、
「谷底さん、このビルのロータリーに車が来ているよ。カーラル・ゴリオンさんが、お待ちかねです。」
と話す。
谷底喪出那はモデルらしく立ち上がると、
「ありがとう、ございます。それでは。」
と部屋を出てエレベーターで一階に降りると玄関を出た。白い外国車が優雅に停車していた。左の運転席に座っているのはハンサムな三十代の外国人男性で、彼がカーラル・ゴリオンであろう。谷底に気づいたゴリオンは運転席から右手を振ると助手席のドアを開けた。膝より短いミニスカートの谷底喪出那はスカートの裾を揺らめかせて助手席に座る。ドアが閉まると車は発車した。喪出那の白い肌の膝から下は艶めかしい。白の上着に白のミニスカートの喪出那である。彼女の胸はロケットが発射しそうな態勢を取っているかのように突き出ている。カーラル・ゴリオンは運転席から右目で谷底喪出那の胸と股間の辺りを確認するとアクセルを踏んだ。
 ういういしい谷底喪出那の若い香気がカーラル・ゴリオンに振りかかって来る。ゴリオンは自動運転に切り替えたのでハンドルは握らない。右手で喪出那の左乳房を服の上から触って揉む。柔らかい弾力がして喪出那は、
「はっ、あん。」
と色気が充満した声を出した。喪出那は(運転中なのに)と思って運転席のハンドルを見た。するとゴリオンが握っていないのにハンドルは少しずつ動いていた。(自動運転なのね)自分の乳首が少し硬くなったのを覚えた喪出那は次にミニスカートの中へゴリオンの右手の指が入り、自分の股間に辿り着くと女のスジの上から下へ優しくスーッと撫でおろされたので、
「あうん!いいっ。」
と声を出してしまった。ゴリオンは右手を喪出那のミニスカートから抜き取ると、
「とてもいい体だ。この辺にしておいて別の場所で、もっと楽しもう。」
と話しかけた。喪出那は顔を赤くすると、黙って頷く。
北東に向かって車は走っている。福岡市東区を抜けると途端に侘しい風景となるものだ。そこから、しばらく行くとラブホテルなども見えてくる。車道から、すぐに入れるラブモーテルともいうべき建物が喪出那の目にも入り始めた。
喪出那は、どのラブホテルに連れ込まるのか期待で大きな胸を更に膨らませた。
カーラル・ゴリオンは、そもそも運転していないのでカーナビゲーションシステムがラブホテルへの入館まで決定しているはずだ。大きな車道を外れてゴリオンの車は海へ向かう小さな道へ進路変更した。
舗装されていない道に入る。そこから砂浜が見えて海が見える。十一月でも暑い日が続いているとはいえ平日であるし海岸には人は誰も居ない。晴天の空に雲が集まり始めて曇り空となった。車は砂浜に入り込むと停車したのである。ここがカーナビの目的地なのか。
雨が降りそうなほど暗い。と、その時、空に球形の物体が見え始めた。それは二人が乗った車に近づいてくる。あっという間に車から十メートルの高さに来ると、その空間に停止したUFOだ。銀色の外観で基底部から黄色の光線を車に発すると、その光はガッチリと車を捉えて上へ引き上げた。十秒以内に車は、そのUFO内に捕獲されたのである。
喪出那は広い空間に車が移動したのを知り、(ここは何処なのかしら?上空に異動していったのは分かるけど。)
ゴリオンは平然とした顔をしていたが、
「降りようか。谷底さん。」
と呼び掛けると自分は運転席を降りる。喪出那も助手席から降りた。ゴリオンは喪出那の方を向くと、
「ここは、いわゆる円盤内だ。地球の乗り物ではない。」
と説明した。
喪出那は驚いたが、
「それで、これから、どうなるのですか。ゴリオンさん、あなたは・・・。」
「そうだよ。もちろん私は地球外生命体だ。地球の人間の恰好をしているが本来の私の姿を見せよう。」
と話すとゴリオンの顔は蛇の顔になり、両手は左右に三本ずつになって合計六本の手になった。喪出那は気を失いそうになったが、爬虫類のゴリオンとは三メートルの距離がある。逃げ出そうと思っても床に瞬間強力接着剤で足が固定されたように動けなかった。
蛇の頭のゴリオンは二本の右手を伸ばして行くと、三メートルの距離を問題なく縮めて、三メートルも伸びた二本の手で喪出那の両胸を掴み、揉み始めたのだ。
「いやあんっ!ああっ、はああああっ。」
喪出那の動けない体の乳房をゴリオンの右手二本が巧みに揉むと、硬くなった喪出那の乳首を転がすように愛撫した。次にゴリオンは左手の二本を伸ばして行き、彼女の上着を掴むとスルリと脱がせていく。すぐに上着は剥ぎ取られて喪出那の白いブラジャー姿が露わになる。
そのブラジャーも薄手のモノで乳首などは透けて見えるのだ。少しの間、離れたゴリオンの右手二本は喪出那の白い透けたブラジャーの上から、こぼれそうな彼女の甘い果実のような大乳房を揉みまくった。
「あああああっ。気持ちいいですっ。わたし愛人なのですね。」
と目を薄く開けて喪出那は声を上げた。ゴリオンは蛇の頭で、
「ああ、そうだよ。お手当はタップリと上げるからな。私はドイツ人に、なりすませていたし、これから先も成りすます期間は短くないと思う。ドイツの対日工作課は私が大部分、動かしている。」
乳房を揉みしだかれてメロメロになっている喪出那は、少し股間も濡らしていた。その変異を見て取ったゴリオンは、
「オマンコも待っているようだな。よし、今すぐ行く。」
と声を掛けると二本の左手で彼女のミニスカートを剥ぎ取る。喪出那のショーツは薄いというより透明に近くて、桃色のスジと、その上の濃くて広い面積の黒毛恥毛がハッキリと見えたし、桃色スジの周りが薄く濡れている。
「やんっ、恥ずかしいわっ。」
と云いつつ顔を隠す喪出那の下着露出姿の乳房と股間を蛇頭のゴリオンの左手二本は股間の恥部、右手二本は豊乳二つを愛撫した。喪出那は立ったまま、両脚を広げて、
「早く来て。ゴリオンさん!」
と両手を前に突き出す。彼女の顔はピンク色になり、好色な目をして赤い唇を少し開けて赤い舌を少し出した。ゴリオンは伸ばしていない残った左右の二本の手で自分のズボンを降ろすと、パンツも下に下げた。すると、おお、見よ!ゴリオンの陰茎は太く長く伸びて、それが上下に一本ずつ、二本の勃起した陰茎があり、睾丸は四つの玉を内包している。
「いくぞっ、喪出那―っ。」
と叫ぶように声を出すと、ゴリオンの勃起竿は上下二本とも喪出那に向かって伸びていき、彼女の股間の近くで待ち構えるように静止した。
ゴリオンの四本の手は彼女の乳房を覆うブラジャーと透明に近いショーツを剥ぎ取り、白い肌の全裸を喪出那は露わにした。すぐに伸びてきたゴリオンの二本の怒勃起陰茎は、それぞれ彼女の女体桃色スジと肛門に同時に没入したのだ!三メートルも伸びた二本の怒勃起竿は充分に喪出那の二つの穴に埋没して緩やかに、そして段々と早く前後運動を開始した。喪出那は顔を後ろに反らせて、長い黒髪を揺らせながら、
「ああ。二つ同時に入ってるーっ、二か所同時の快感、気持ちいいーっ。あんあんあんっ。」
と快楽に溺れる声を出した。三メートルも離れて繋がっている男女。蛇頭のゴリオンは上着だけ着ているが、全裸の喪出那は隠すところもない。弓のように曲がったゴリオンの怒勃起陰茎に股間の両方の穴に挿入されているのだ。
これが愛人生活の初めなんて、と喪出那は思いながら、あまりの気持ちよさに失神しないようにしていた。それはゴリオンも同じで三十分は耐えていたが、たまらなくなって二本の怒勃起陰茎の先端の亀頭から同時に白い巨液を吐き出していた。萎えたモノを二本、喪出那の二女穴から引き出すと魔法の杖のように自分の股間に戻していったゴリオンは歩いて喪出那に近づくと抱きしめて唇を重ねた。ゴリオンの二本の手は喪出那の狭い細い両肩を、更に二本の手は喪出那の両方の乳房を、最後の二本は彼女の股間に伸びていた。
接吻をしながら舌を絡める二人、喪出那は肩、乳房、股間を同時に触られて、又しても味わったことのない極快感を覚えるのだった。
喪出那は横に抱きかかえられて廊下のような所を移動していき、ドアのある部屋の中に入ると、そこにはトリプルベッドとも呼べる大きな寝台があった。喪出那は、そこへ全裸のまま降ろされ仰向けになると自分で大きく両脚を広げた。
蛇の頭のゴリオンは赤い舌が二枚もあるのだ。その二枚舌で喪出那はクンニリングスされて又しても極快感を覚える。
こんな鮮烈な愛人生活が地球上にあるだろうか。
喪出那は気持ち良くなりすぎて遂に失神した。

次に目覚めた喪出那は寝室の窓から外の風景が見えた。地地球ではない!どこか知らぬ星に来ているのだ。なにせカーラル・ゴリオンは地球外生命体だ。このUFOは地球を飛び立っていったのだ。喪出那が目を覚ましたのに気付いたカーラル・ゴリオンは彼女の裸身の背中に舌を這わせると、
「おはよう。君の体に触れるとオレの二本の息子は元気づいているよ。朝から、するのなら、しよう。」
と喪出那の後ろから手を伸ばして彼女のおいしそうな乳房を軽く掴んだ。それだけで喪出那は股間を少し濡らしたのだ。まるで新婚夫婦のような二人で、愛人と呼べないような喪出那の裸身なのだ。喪出那は背中と乳房に快感を感じつつ、
「ここは何処なのですか?」
単純に聞いてみた。ゴリオンは、
「ここは私の星だ、と言いたいけれどもね。まだ途中の星なんだ。宇宙空間は信じられない程、広大で地球人は、それを実感できないだろう。今、いる星は動物がいない星で植物だけだから酸素が充満している。それを円盤内に補充しているんだよ。それだけでなく円盤内には観葉植物を植えているからね、長い旅も酸素は欠乏しない。それと、この星では野菜と果物は取り放題だ。君が目を覚ますまで私は、円盤から降りて背中に担ぐリュックと六本の手で持ったバッグの中に果物と野菜を詰めるだけ積み込んで持ってきたよ。」
と話して彼女の乳房から手を離した。

体験版・SF小説・未来の出来事49

ソフトランディング、玉金玉男はプレミアム・ファーストクラスの客も服を身に着けただろうと想像していたら旅客機は停止した。国内線のゲートを出ると玉金玉男は息子の硬一郎の顔と、他には見知らぬ若い男女の顔が見えた。
玉金玉男は彼らに近づくと、
「やあ、歓迎してくれて有難う。硬一郎、あの人たちは新進民主党の福岡支部の人達だね?」
「ああ、そうだよ。支部長の砂下桃代さんと、新党員の成頭友見君。」
砂下桃代と成頭友見は玉金玉男に頭を下げた。玉金玉男は、
「よろしくね。玉金玉男です。ビデオの仕事をしています。成人向けですけどね。」
と話すと白い歯を見せた。玉金硬一郎は、
「父さん、フレッシュアイランドまでは市営地下鉄しかないんだ。」
「ああ、それなら地下鉄で行こう。」
四人は地下へ降りて地下鉄に乗った。車中で四人とも座席に座れたが玉金玉男は、
「福岡の地下鉄って清潔感があるね。なかなかな乗り心地だ。」
と感想を言う。ほどなくフレッシュアイランドの地下鉄の駅に到着した。四人は降りるとエスカレーターで地上に出て改札口を通ると八月の太陽が四人を眩しく迎えた。そこから歩いて遠くないのが新進民主党の福岡支部だ。そこへ四人は入る。玉金玉男は既に新進民主党の党員だ。四人が車座に座れるソファでアイスマンゴーティーを飲んだ玉金玉男は、
「AV出演特例法を国会に出してくれるよな、硬一郎。」
と話しかけた。玉金硬一郎は、
「うん、それでAVの撮影、公開が早くなるというものですね。法律の専門家に相談している所ですよ。デジタル署名だけで本人が希望すれば撮影の即配信も可能になるという。」
玉金玉男は苦笑いして、
「四か月も撮影の公開を遅らせられたんじゃ、手に入る出演料も先延ばしだからな。生活困窮者の支援ためにもAV出演特例法は必要だ。」
「民民党の平空党首も賛成しています。市民党も賛成多数らしいので、いけるみたいですよ。」
「そうか、市民党も賛成か。そいつは、いい。AV業界活性化のためにも、いい法案だから。」
と話すと又、玉金玉男はマンゴーアイスティーを、うまそうに飲む。格差社会は益々広がり生活困窮者も増えている日本だ。OLの風俗副業も増えている。玉金硬一郎は、
「困窮している人を救うのが優先です。AVで救われる人達がいるんですからね。」
と党首らしく宣言した。玉金玉男は、
「いや全く、その通りだ。それでだ、成頭友見君というのは君か?」
と成頭友見の方を向いて話しかけた。成頭は、
「ええ、そうです。」
と答える。玉金玉男は成頭友見をジックリと見ると、
「うん、合格だ。」
成頭は訳が分からずに、
「何の事でしょうか?」
「いや、私ともなればね、どの位の女性経験があるのかは一目見て分かるんだよ。それは、それとして硬一郎、私のプロダクションの福岡支社を借りるまで成頭君に研修とか、したいんだが、ここを使ってもいいか?」
「ええ、構いません。会議室など今のところ、使っていませんから、そこを使ってください。」
「おお、いいな。そこにしよう。案内してくれ、硬一郎。」
という事で玉金党首は会議室に父親の玉男と成頭を連れていった。
コの字型のテーブルの並びに座椅子が並んでいる。玉金党首は、「それでは。」と話すとドアを閉めた。
玉金玉男は中央に座ると、近くの席に成頭を座らせて、
「いや、ご苦労さんだ。私はAVプロダクションの社長をしている玉金玉男と言います。」
「新進民主党に入党したばかりの成頭と申します。」
「仕事は、なにをやってるの君。」
「市場調査の仕事とかです。」
「それでは金になるのかな。」
「まあ、満足しています。」
「副収入が欲しくはないかな。」
「それは欲しいですよ。」
「それではウチの仕事がある。それはAV男優の仕事なんて安いものだ。目線を隠せば、いいとはいえ・・・。もちろんAV女優より遥かに目立たないとはいえ画面の中には他にはAV男優しかいないからAV男優の体を見ずに済ませる事はできない。それなのに安い報酬で働いているのはAV女優の体を楽しんでいるからだよ。ぼくも、そうだったんだがね。AV制作会社は他にも仕事は、ある。だから君は男優以外の仕事をしてもらう。いいかな。」
「ええ、できる範囲で、やらせてもらいます。」
「よし、決まったよ。これ以上は、ここを使う訳には、いかない。外に出よう。」
会議室を出て玉金硬一郎や白俵金二郎、砂下桃代らの視線を浴びると玉金玉男は、
「成頭君を連れて外に出てくるよ。それでは。」
と右手を敬礼するように挙げると新進民主党の福岡支部を出て行った。玉金玉男は成頭友見と並んで歩きながら、
「福岡市の繁華街は天神と中洲なんだな?実は福岡には初めて来たんだけど。」
「ええ、買い物には天神、遊びは中洲ですよ。中州には酒を飲む店、風俗の店、ソープランドがありますからね。」
「そうなのか。中州、とか、すすき野とか聞いただけでね。歓楽街って処だね。」
夏も盆過ぎとなると少し涼しい風が二人を包む。成頭は、
「ええ。どんな不況でも中洲は消えません。それだけ風俗は強いって事ですね。」
タタタタタタタタ、上空に音がした。自衛隊のヘリタクシーだ。何しろフレッシュアイランドには陸、海、空の自衛隊の基地があるのでヘリコプターだけでなく護衛機も離着陸を繰り返している。F-2A/B支援戦闘機という古くからあるものも使われている。名称変更せずに改良は続けられたものである。玉金玉男は上空を見上げると、
「ここには自衛隊の基地まであるのか。」
「陸、海、空と基地があります。」
「珍しいね。何かの時には安心だ。まっすぐ歩くと何処へ出るの?」
「北天神の北ですね。北天神という地名はないですけど。そこから少し南へ行くと天神の北の方ですよ。」
二人は倉庫街のような所に来た。船からの荷物を一事的に保管するのに適した場所だ。博多港は少し東にあるが第二博多港が出来たので急速に発展している地域らしい。
少し南へ行くと巨大な商業ビルが立ち並んでいて、人の行き来も煩雑になった。若い女性も多く歩いている。玉金玉男は若い女性に視線を向けると、
「スカウトできそうな女性も見られるぞ。成頭君、スカウトしてきてくれ。」
「えっ、AV女優候補をですか?僕は、そんな事、した事ありませんから・・・。」
と弱気で固辞する成頭に玉金玉男はズボンのポケットから細長い機器を取り出すと成頭に手渡して、
「これはAV女優探知機だ。今はまだAV女優でなくても、そうなる可能性の女性を探り出す。探り当てると振動するので、すぐに分かるよ。さあ、行きなさい。これは仕事で報酬も出すからね。」
と玉金社長に励まされて成頭は一歩先へ出た。日傘を差して和服を着て歩く若い女性と成頭が擦れ違った時、手にした機器が振動した。その女性こそAV女優になる可能性のある事を機器が教えてくれた。日傘で顔は見えなかったが、首から下の動きは若い女性のものだったので、成頭は態勢を変えると日傘をさした女を追い始めた。着物を着た女性など滅多にいないのは昔からなだけに追うのは簡単だった。デパートの中に入った彼女は日傘を外した。日本髪に結っていない長髪の肩より下まである黒髪、横顔は清楚な美人。エスカレーターで上に行くので成頭は、そのすぐ後ろのエスカレーターに乗った。彼女が降りたのは食堂街。すべてのフロアは和食、洋食、中華、インド、メキシコ、イタリア、フランス料理店などだ。ゆっくりと歩いて飲食店を見ていった彼女は、あんみつなどを出す日本和菓子の店に入った。
服装だけでなく食べ物の好みも和風らしい。成頭も何気なく、その店に入る。和服美女は四人が座れるテーブルに一人で座った。成頭は彼女の席の斜め前に立ち、
「ご一緒しても、よろしいですか?よろしければ代金は僕が払います。」
と申し出たのだ。若妻風の顔の美女は、
「ええ、構いませんわ。わたしの食事代など気にしないでください。」
と爽やかに答えた。成頭は彼女の前の座椅子に座ると、
「初めまして。わたくし、市場調査の仕事をしております。この度は女性が使用する下着についてのアンケートです。簡単な質問ですが、お答えいただけた場合、少なからぬ謝礼を差し上げます。」
「というと、どの位の謝礼ですか?」
と答えつつ彼女はタブレットで黄金あんみつを注文していた。成頭は、
「大学新卒者の初任給ほどです。」
「いいわね。時間が、かかっても大丈夫そうよ。」
「有難うございます。時間は、そんなに、かかりません。この店の中ではアンケートをしにくいので、食事に専念されてください。私は抹茶など注文します。」
それから二人の注文したものがテーブルに運ばれてきた。
細長く盛り上がった黄金あんみつを美妻は半分ほど食べて、
「ここで出来るだけ、アンケートしてみてよ。」
と挑発するように話す。成頭は、
「それでは。下着を付けない方が、いいと思う時は、いつでしょうか?」
若美妻は微笑むと、
「暑い夏の日ね。外出すると日傘をさしても暑いし。という事で今日は下着を、つけていないのよ。着物だと分からないものよ。」
と大胆な発言をした。成頭の視線は若美妻の胸の辺りを彷徨った。彼女の股間はテーブルの下だ。成頭は右手を軽く上げると、
「ちょっと失礼します。」
と席を立つとトイレに向かう。誰も居ないトイレでスマートフォンを取り出すと電話を掛けた。
「あ、成頭です。アンケート調査に応じてくれました。アンケートをする場所を用意して貰えますか。」
―あ、いいよ。うまくいったね。場所を決めたら連絡するよ。
と玉金玉男は落ち着いて回答してくれた。
席に成頭が戻ると美若妻は黄金あんみつを全部、綺麗に平らげて消滅させていた。成頭は座ると、
「ここでのアンケートは限られたものになりますので、別の場所に移動しましょう。」
「そうね。もっと落ち着ける場所が、いいわ。」
二人は店を出てデパートを出た。
少し歩くと車道にマイクロバスが現れて、二人の横に停車した。最前部の席のドアが開いて、顔を出したのは玉金玉男、
「おーい、成頭君と御婦人さん。乗りなさいよ、この車に。」
と呼び掛けた。
黄色のマイクロバスの後部のドアが開いた。美若妻は成頭に、
「乗ってもいいのかしら?」
と日傘をさしたまま聞く。成頭は頷くと、
「ああ、あの人は社長さんですよ。乗りましょう。」
と促すと美若妻は日傘を畳んで車内に進んだ。成頭も乗り込むとマイクロバスのドアは閉じられた。玉金玉男は二人の方を向いて立ち、手招きして、
「近くに来て座ってね。若奥さん、初めまして。」
と声を掛ける。
美若妻と成頭は玉金玉男の近くの席に来て座る。美若妻は斜め前の玉金に、
「初めまして。よろしく、お願いします。」
と和服姿で応えた。玉金玉男は、
「こちらこそ、よろしく。」
と話すと前を向いて座る。玉金は運転手に、
「では例の場所に向かうんだ。」
若い男の運転手は、
「了解です。スタートします。」
と答えると運転ナビを操作して、マイクロバスは自動運転に切り替わって発車した。北九州市に向かって走り出したのだ。箱崎、香椎を通り過ぎ、和白を抜けて福岡市外に出ると段々と田舎の風景へと変貌するが高層マンションが並び立っているのは大昔と違い、福岡市に接する糟屋郡に郊外型建築物が現れている。それでも北九州市への国道を走っていくと開発の遅れたノンビリとした田舎の展望が目に見えてきた。若美妻は、
「随分と田舎に来ましたね。わたしは福岡市を出る事は、ほとんど無いですから。」
と感想を発言した。玉金玉男は、
「これからが楽しみですよ。」
若美妻は、
「北九州市に行くからですか?」
玉金玉男、
「いえいえ、そうではなくて・・・なあ、運転手君。」
運転手はハンドルを握らず、
「そうですね。楽しみです。」
マイクロバスの走行は突如、北へと向かった。国道よりも田舎の道を北へ進むと松林、それは古い大昔の元寇防塁の跡でもある横に長い松の景勝地が見えてきた。人影どころか幽霊さえ見当たらない砂浜へマイクロバスは突入した。美若妻は、
「海水浴地でも、ないみたいですけど。」
と自分の思いを口に出す。玉金玉男は、
「だから誰も居ないので、いいんですよ。運転手君、車を停めて。」
「はい、合点でサー。」
波打ち際近くで停車したマイクロバス。玉金は、
「奥さん、下着のアンケートです。よろしいですか?」
と助手席のような位置から顔を美若妻に向けて聞く。美若妻は、
「はい、いいですよ。わたし着物を着る時は下着をつけてない事が多いし、今も下着なしですわ。」
玉金玉男は両眼に炎を燃え上がらせ、
「それは、いい習慣です。暑い日には、特にその方がいいですよねー。」
と話しかけると美若妻は黙って、うなずく。「奥さん、撮影したいな。外に出ませんか?」と玉金が誘うと、
「ええ、」
と日傘を持った美若妻、運転手を残して三人はマイクロバスを降りた。
暑い日差しの中、日傘をさす美若妻に玉金玉男は、
「奥さん、ここで着物を脱いで全裸になったら、新卒大手銀行員のボーナス位だしますよ。」
美若妻は少し驚いて、
「えっ、撮影って・・・。もしかして貴方はAVの・・・。」
玉金玉男は優雅に身を屈めると、
「そうなんです。わたしAVプロダクションの社長をしています。貴女に声を掛けたのは私の会社の新人社員でスカウトマンを、させたんです。」
美若妻は不思議に微笑み、
「いいでしょう。前払いで貰いたいな。」
玉金玉男は砂浜を踏みしめて美若妻に近づくと、
「いいですよ。スマホ払いで送金します。」
美若妻は日傘をさしたままスマートフォンを取り出すと自分の銀行口座情報を玉金玉男に見せた。玉金は喜びの顔で、
「それじゃ、そこに振り込みますよ。」
と話すと自分のスマートフォンを取り出してネットバンキングで美若妻の口座に振り込んだ。
美若妻は即座に振り込まれた大金に大喜びで、
日傘をさしたまま着物を脱いでいく。はらり、はらりと和服が落ちると白い裸身は胸の果実と股間の黒闇を隠さずに露見した。腰のクビレと尻の大きさを前から見ても感じさせる。
玉金はスマートフォンのカメラで美若妻を動画撮影している。立って動かない全裸身の美若妻の周囲を動いて撮影する玉金玉男の視界に彼女の白い裸身の後ろ姿、尻の割れ目がクッキリと見えた。後ろから抱きしめて挿入したい思いにかられた玉金玉男だったが、やがて元の位置に戻ると正面から美若妻の裸身を撮影して彼女の乳房と股間をそれぞれズームアップして撮影すると、
「はい、大成功です。一度、着物を着てください。」
と声を投げた。
近くで成頭友見は美若妻の裸身を正面から見続けて股間の男棒は半立ちとなっている。美若妻は和服を着ながら成頭の膨らんだ股間をチラチラと見ていた。玉金玉男は、
「よし、マイクロバスに戻りましょう。半立ちの成頭君も。」
成頭としては股間の肉身を統禦できないままバスの座席に戻った。玉金玉男は二人が自分の後ろの席に戻ったのを見て
「それでは運転手君、出発だ。」
運転手はアクセルを踏んだ。マイクロバスは前進して海水に入って行く。すぐに海の中を走り出したマイクロバスに成頭と美若妻は驚きの声を上げる。成頭は、
「玉金さん、水中も走れるバスなんですね。」
玉金は得意げに、
「ああ、自社のバスなんだ。メーカーに特注した。海中セックスの撮影が出来るからね。」
と答える。
博多湾の海底を潜行するマイクロバスの窓の外に河豚のような小魚が泳いでいる。沖合一キロの海底でマイクロバスは停車した。玉金玉男は立ち上がって後ろを向くと、
「奥さん、ここで成頭と絡んでくれたら、さっきの十倍は払います。貴女の横の男が成頭です。」
美若妻は、
「それなら絡ませて下さい。わたし、彩代(あやよ)と言います。名前も知らない女性と交わるのも何ですわよね。ソープとかなら、それでもいいかもしれないけど。」
と話すと右隣の成頭を見てニッコリとした。女の色香が成頭に振りかけられた。それだけで成頭友見は少し勃起したほどだ。玉金玉男は満足げに、
「とりあえず脱いでくださいな、彩代さん。」
と呼び掛ける。
彩代は素直に和服を脱いでいった。ほどなく立ち姿の彩代の全裸が現れる。玉金玉男は彩代に近づいて本格的なカメラを始動させた。スマートフォンのカメラでは限界があるのだ。裸身の彩代の背景には海中が映った構図となっている。玉金は、
「よし、成頭君も脱いで。」
と気楽に指示、成頭が全裸になる時間は速かった。成頭の肉筒は全勃起に近い。彩代が片手で肉筒を握ると全勃起となった。玉金玉男は、
「後ろに移動しよう。」
三人でマイクロバスの後部に移動すると真っ赤なシーツのダブルベッドが据え付けてあった。玉金玉男は、
「それではダブルベッドに二人で入って、好きなようにしていい。カメラは私が撮る。」
と開始の支持をした。成頭と彩代は全裸で向き合うと抱き合い、口づけた。そのまま成頭は彩代を横抱きに抱いてダブルベッドに優しく寝かせる。
正常位→騎乗位⇒後背位と十分ごとに体位変換した。それも成頭の誘導ではなく、彩代が裸身を動かしての体位変更だった。熟れた乳房を震わせながら彩代はセックスに貪欲だった。物静かな和服姿とは違い、二十代前半の女性の動きに後背位で遂に成頭は耐えられなくなり装着したコントドームの中に欲望液を射出してしまった。彩代は頂点に昇り詰める途中だったので、
「ああっ・・・もう少し我慢してくれたらいいのに・・・。」
と不満を漏らした。
二人は接合を外してダブルベッドに仰向けに横たわる。
玉金玉男はニヤリと笑うと撮影を停めて、
「いい動きだったね。奥さん、三十路と思うけどセックスとなると二十代前半だ。旦那が年下とか?ですか?」
両脚を広げて横たわっている彩代の股間は未開地の緑地のような恥毛の密集で彼女は陰唇を震わせて、
「いやん、主人は八十歳で、もう八年はセックスしていません。」
と恥じらった。玉金玉男はニヤニヤして、
「八十歳でなくとも旦那とセックスレスな女性は、いますよ。御主人は財産家なのでしょうね?」
「ええ、世界中に別荘を持っています。今は暑いからカナダの別荘に行っていますわ。」
「奥さんを同伴せずに、ですか。」
「ええ。会社は専務に任せていますけど、何か非常事態が起こった場合は私が対処します。専務が私に電話かメールしますので。」
「ほう。それでは代理社長みたいですね。」
「そうなんですの。主人はカナダにも若い女を連れていっています。」
玉金玉男は好奇心のある目を全裸の彩代に向けて、
「奥さん以外の若い女には勃起するのですかね。」
「現場を見ていないから分かりませんけど、もしかしたら勃起しているのかもですわね。でも立たなくても女と遊べますわよね?」
「ええ、それは、そうです。はい。」
「十八歳の高校中退のモデルの女の子をカナダのモントリオールの別荘に連れていっているのですわ。福岡市天神にあるモデルの派遣会社は主人が経営しています。それも今、私が面倒を見てあげているのですけど。」
「ふうん、モデルクラブですね。若くて綺麗な子が一杯いるはずですねえ。」
「十八歳の女子高生を二十人位連れて貸し切りにした温泉の大浴場で一緒に入るんです。プールみたいな温泉で主人を取り囲んだ裸の若い女子高生の股間の陰唇を温泉に潜ってキスして回ったりします。私は、それを物陰から撮影させられましたものですわ。二十人位の温泉水の中に立っている女の子の股間にキスするには一人一人、もぐっては顔を上げないと息が持ちません。社長からオマンコにキスされると、いい仕事を貰えるからって、みんな楽しそうに全裸で温泉大浴場の大浴槽内で臍から上は温泉から出して形のいい乳房を揺らせて待っています。」

SF小説・未来の出来事48 試し読み

白俵金二郎は日本紅党の本部が実は福岡市にある事を知った。渋谷区新代々木の日本紅党に行くと受付の男性が、
「桜見代表は現在、福岡市の本部にいます。」
と白俵に答えたので急転直下、白俵は九州の福岡市に行かなければ、ならなくなった。新代々木駅で白俵は新進民主党の代表の玉金硬一郎にスマートフォンで連絡した。
「玉金代表、桜見は福岡市にいるそうですよ。」
–そうか、それなら福岡市に行ってこい。何泊してもいいから桜見の誕生時間を調べるように。
「はい、そうします。一泊で済む様に努力しますよ。」
–そうだな。でも予算は、あるだろ?足りなければ送ってやるから。
「はい、それでは行ってきます、玉金代表。」
秘書の白俵金二郎は、そこからタクシーで羽田空港に向かった。
 飛行機の旅など福岡までなら旅とは言えず、白俵は板付空港からフレッシュアイランドにある日本紅党の本部へタクシーで移動した。資金のある日本紅党らしく本部ビルは借り物ではない。玄関を入り受付の女性に白俵は、
「占いジャーナルの勝島と申します。桜見代表に取材したいのですが。」
と申し出ると、
「ただいま桜見は席を外しておりまして・・午後には戻ってまいります。」
と答えたので白俵は、
「あっ、そうですか。午後何時くらいに、お伺いすれば、いいんでしょう?」
「桜見は占いは信じていない方なので、お会いする保証は出来ません。」
と拒絶の意志を感じさせる言い方に白俵は、
「ええ、ええ。それでも私どものネット雑誌に桜見代表を掲載すれば宣伝にも、なると思いますよ。」
それに受付の女性は少し軟化すると、
「そうですね。午後二時に帰党の予定です。」
「それでは、又、その頃、お伺いします。」
「ええ、どうぞ。」
という事で一旦、退却となった白俵は暇を潰さなければ、ならなくなった。白俵は民民党の職員だったので占いは少し詳しい。玉金硬一郎に誘われて新進民主党の玉金の秘書になったのだった。(タマキン、いや玉かねさんも占いに興味を持ちつつある。桜見は共産主義で占いに興味なしか)と思いつつフレッシュアイランドを散策してみる。福岡市の第二の人口島、フレッシュアイランドは高層ビルが森林のように立ち並んでいる。白俵も受付の女に負けては、いられない。目に見える高層ビルの数から梅花心易で日本紅党の代表、桜見世子の帰ってくる時間を割り出した。午後三時、が梅花心易の答えだ。(よーし、午後三時に訪問しよう。受付の女、驚くぞ。)と白俵金二郎は決意した。
民民党の党首の平空民雄は選挙の期間中の演説の場所も占いで選ぶ。その民民党の職員だった白俵金二郎、平空民雄に習った梅花心易を使ってみたのだ。平空民雄の梅花心易の受講料は高くて、ボーナスの大半を支払ったし、五年の月日を費やしたし、とかで白俵にしてもプロになれる腕前なのだ。
 それにしても、どうして時間を潰そうかと白俵は思ってしまう。彼は遊ぶのが苦手な真面目な人間だ。遊戯場に行くのも躊躇われるし、ここは初めて来た都市の福岡市だ。
 それに人口島。遊べる場所や暇つぶしの施設もない。ん?公園が目に付いた。広いなあ、それに誰も居ないぞ。と白俵は認識した。平日の午前中、そういう公園も人口島には、ある。森林公園と呼べそうな程、樹木が多い。その中に入りベンチに座ると車道に走っている車などは完全に見えなくなった。
のんびりと寛げる。東京にはない広い公園だ。白俵金二郎は新木のベンチの背もたれに背広の背中を預けると、うーんと両手を上げて背伸びした。
その時、後ろから白俵の肩を叩く人物がいた。はっ、と白俵が振り返ると古めかしい衣服を着た髭を伸ばし放題の中年男がニヤニヤして白俵を見ていた。白俵は立ち上がって、その男に向き直ると、
「お早う御座います。東京から来ました。この辺りは何も知らなくて・・・。」
と簡単な自己紹介をすると髭モジャの男は、
「それは、ようこそ。私達の住んでいる所へ行きましょう。きっと楽しめると思うな。」
と話すではないか。でも、何処にあるんだ。白俵は、
「本当ですか。午後まで暇なんです。連れていってください。」
と答えた。男は、
「ああ、いいですよ。あそこに大きい岩がありますね。あそこまで歩きましょう。」
その大きな岩まで三メートルほどで、その前に二人が立つと、何と!岩が横に転がった。その岩の下は人が降りられる坑道のようになっている。白俵は驚いた。男は白俵に、
「先に降りてください。後から私が、ついて来ますから。」
坑道のような内部の先は暗闇ではなく明るい。二人が、なだらかな坂を降りて行くと頭上の空間は岩が元の位置に転がって塞がれていた。
それほど長い階段では、なかった。穴居人の住宅のようで現在では見られない部屋に降りた。白俵は少し不安になる。どういう趣味を持っている人の住宅なんだ、と。
それでも電燈は灯りを灯しているし、現代的なソファもブランド物が置いてある。そこは客間のように、なっている。
髭モジャの男は白俵を振り返ると、
「ようこそ!我々の世界へ。」
と風変りな挨拶をした。白俵は、
「とても変わった部屋ですね。第一、フレッシュアイランドの公園から続いているなんてビックリしました。」
「うん、まずは腰かけてください。私も座りますよ。」
向かい合って二人は座り心地のいいソファに座る。
髭モジャの男は、
「私、砂下入流男(すなした・いるお)と言います。あなたは、なんという名前ですか。」
「初めまして。白俵金二郎と申します。」
「ははあ、略してシロキンね。」
「ああ、そうです、面白いな。」
「ぼくらは面白い事をして生きています。一日の労働時間は四時間と決めているから。」
「四時間!それで生活できるんですか?!」
「うん、出来ますよ。縄文時代の人達は、そうしていましたね。僕らは食べ物は自給自足で食費は要らないし、服まで自分で作りますよ。電気は自家発電機で賄えますし、水道は地下水を通しています。下水道工事は福岡市の水道局に施工してもらっているので、下水道代だけ払っているんだ。」
と驚くべき回答だ。白俵金二郎は、
「フレッシュアイランドの公園内に、しかも、その地下に住居を作るなんて・・驚きです。」
砂下入流男は平然と、
「僕はね、というか一族は大資産家なんですよ。フレッシュアイランドの公園が出来る前から福岡市には入札しておきましたし、たっぷりと合法的な贈り物、贈賄をしているから何でも出来る。福岡市東区貝塚という地名は貝塚と言う縄文時代のなごり、から来ているんだが我々は、その子孫なんです。」
「へええ、そうなんですか。太古からの家系なんですね。」
「そう、大抵の日本人は縄文人と弥生人の混血だけど、僕らの一族は、なるべく弥生人と交わらないようにしてきましたよ。それでも縄文人の純血を守るのは不可能でしたけどね。ちょっと喉が渇いたな。お茶を持ってこさせます、シロキンさんの分もね。」
と砂下入流男は話すとテーブルの上にあるボタンを押して、
「おい、お茶を二杯、頼む。」
とテーブル上の平面マイクに話した。
白俵金二郎は、
「ぼくの政党の党首は玉金硬一郎といって愛称はタマキンなんですよ。」
とニコヤカに話すと砂下は、
「ほう!シロキンにタマキン!シロキンなら白い金玉の略語でもあるでしょうけど、タマキンは金玉の逆さ略語ですね。」
そこへ縄文時代の女性の衣装みたいなものを身に着けた若い女性が銀の盆に縄文土器のような茶碗を載せてドアを開いて現れた。彼女の肌の色は薄白くて髪は肩より下に長い。
上着とスカートが一緒になった服なので腰から下は全て見えなくなっている。それでも胸と尻の膨らみは充分にありそうだ。
彼女は茶碗というより土椀をテーブルに置くと又、部屋のドアから出て行った。砂下は土椀を手に取るとグインと飲み、
「シロキンさんも、どうぞ。」
と勧めた。白俵は、
「それでは戴きます。」
と答えて土椀を手に取ると重いものだった。それを何とか持ち上げて飲むと、
「おいしい日本茶ですね。」
「博多湾に浮かぶ島の土地で栽培しています。僕らの収入源の大半は農業ですけど、それをパソコンで管理していますからね。」
と話す砂下入流男は嬉し気だ。数分すると白俵は股間に勢いを覚えた。さっきの若い女はフェロモンのような、甘い香りを放っていたが、それが白俵の股間のモノを刺激したのだろうか。ムク、ムクと股間の息子が元気づく白俵。
それに気づいたのか砂下入流男は、
「朝、立つ。それは、いい事です。さっき、お茶を持ってきたのは私の娘です。この部屋の近くに娘の部屋があるから、そこへ行こう。」
と白俵を誘って立ち上がった。白俵も立ち上がり砂下に付いていく。
長い廊下が続いていた。そこも照明されているので地下の廊下とは思えない。すぐに砂下は立ち止まり、部屋のドアを開く。さっき土椀のお茶を持ってきた女性がソファに座っていた。二人を見上げると、
「お父さん、いつでも歓迎よ。準備オーケー。」
と砂下の娘は笑顔で股間を開いた。
裾が長いので娘の股間は見えないが、色っぽい。砂下入流男は、
「娘と交わって、もらえませんか?」
と提案した。白俵は驚いて、
「えっ、そんな事・・・。」
砂下は微笑みつつ、
「父親の私が言うんです。娘は十八歳、しかし処女では、ありません。ですから男を受け入れやすい。」
砂下の娘は立ち上がり、白俵に近づくと顔を近づけてきた。白俵の身長と、ほぼ同じだ。前よりも強い女のフェロモンが白俵を包み込んだ。白俵は反射的に砂下の娘を抱いた。そんな至近距離に彼女は、いたのだ。
柔らかい体だ。娘は抱かれると自分の方から白俵の口にキスした。そして長い接吻が始まる。
娘の方から唇を外すと服を脱ぐ態勢になったので白俵は抱いていた両腕を娘から外した。
娘の服は一枚だけで下は何も付けていなかった。
全裸の彼女の乳房と尻は張り出して、ゆるやかな服からは想像も出来ない程、見事な裸身である。白俵の股間の肉棒は既にコチンコチンと反り返っている。娘は白俵の股間に視線を走らせると微笑んで、
「すごいなあ。もう立ちまくっているわ。服を貴方も脱いでね。」
と説き伏せる。白俵は父親の砂下入流男に視線を向けると入流男は満足げに頷く。それで白俵は急いで服を脱ぎ下着も脱いだ。砂下入流男は、
「ベッドで、やってくれ。ダブルベッドなんだ。」
と教唆した。
白俵は娘を横抱きに抱え上げてダブルベッドに運ぶ。娘をダブルベッドに降ろすと白い裸身に乗った。娘の顔は日焼けしていた肌の色で首から下は真っ白の体。ピンク色の乳首を白俵が吸うと敏感に反応して乳首は硬くなる。娘は自分から大開脚した。彼女の肉門も開いた。白俵は勃起肉を容易に挿入出来たので、後は腰を振るだけで快感を得る事が出来た。
 娘の瞳は近くで見ると茶色だった。その瞳を快感を感じているために殆ど閉じてしまう娘。彼女は二重瞼である。
改めて白俵が腰を振りながら近くで見ると娘の眉毛は濃く、自分の下腹に感じる娘の陰毛も多くて剛毛だ。最初の全裸の娘の股間も密生した陰毛が特徴的だった。娘は自分からも尻を振り出し始めたので白俵の肉茎は快感が倍増したために十分で流放してしまった。父親が近くで眺めながらの性交なんて経験する男も少ない、というより皆無では、あるはずだ。
 ぐったりと、しかし快感を残しての二人の重なりを見て砂下入流男は、
「よく頑張りました。娘とのセックスでは三分持たない男性ばかりです。よかったら娘の桃代と結婚してください。」
と申し出た。
白俵は、
「は、はい。少し考えさせてください。」
と未だに縮小した肉筒を桃代から抜かずに早急に答えたのだった。
砂下は、
「私達は縄文人です。といっても過去から未来に来たわけではなく、縄文人の文化や生活を守り続けてきたのですよ。弥生人とは交接せずに縄文人の純血を守り続けた。やがて広がっていく弥生人との混血の中で我々は地下に逃れたり、沖縄に逃げたりもしました。そうして現代まで生きてきたのです。ですが、今、あなたの娘との性行為を見て私は考えを変えようかと思います。縄文人と弥生人の違いの一つは口の中の歯を重ねた時に、上下の歯が噛み合わさるのが縄文人で、下の歯が上の歯の中に収まるのが弥生人です。白俵さん、上下の歯を重ねて確かめてみて下さい。」
と言われて白俵は上の歯列と下の歯列を嚙合わせる。すると下の歯列は上の歯列の内側に収まった。それで白俵は、
「ぼくは弥生人ですね。下の歯は上の歯の中に入ります。」
砂下は納得したように、
「そうだと思いましたよ。でも、それでいい。純血を保とうとしても、いつかは崩れるものです。私は弥生人である貴方に娘を上げたい。娘の桃代をね。桃代、歯を噛みしめて白俵さんに見せなさい。」
と指示した。白俵の下にいる裸身の桃代は唇を開いて噛み合わせた上下の歯列を見せた。見事に上下の歯が噛み合わさっている縄文人の歯列である。
五秒も口の中の歯を見せた桃代は、
「お父さん、これでいいの?」
と顔を父親に向けて聞く。砂下入流男は、
「うん、いいよ。おまえ、気持ちよかったか?」
「ええ。最高に気持ちよかった。わたし、この人と結婚したい。」
と胸の内を打ち明ける。白俵は、
「急に話は進められません。僕は東京に住んでいますし。」
と砂下の方を向いて答える。砂下は頷くと、
「ああ、その他にも事は性急には進められないだろう。でも、今の性交は続けられるはずだ。部屋の中を変えるから。」
と話すと壁に近づいて壁面のボタンを押した。照明が薄暗くなると全ての壁がスクリーンになり、そこに縄文時代の竪穴式住居が映し出されたのだ。
桃代は白俵の首玉に両手を掛けると激しくキスしてきた。桃代は自分から赤い舌を白俵の口の中に差し入れると、ねちっこく絡ませる。白俵は部屋の中が縄文時代の石室になっているのを見てタイムマシンで縄文時代にトリップした気持ちになると再び自身の肉竿が、そそり立つのを自覚した。桃代も、それを感じて、
「又、立ったわ。気持ちいい。今度は体位を変えるから、一旦、外すわね。」
桃代は白俵を横に倒すと尻を引いて肉竿を抜いた。それから四つん這いになると桃代の桃尻を高く突き上げて、
「後ろから来てーっ。」
と甘えるような声を出す。
白俵は立ち上がると桃代に近づき、膝を落として、そそり立つ肉長竿を桃代の女洞窟に突き入れた。
後ろからの方が桃代の白巨乳も揉めるし、白俵としても良好な体位だった。今度は四十分も続けられて、又、発射、縮小になり、すぐに肉短竿を白俵は引き抜いたのである。
父親の砂下は、
「今度は前よりも長く続けられましたね。少し休憩して下さい。縄文人の男は一晩中セックスできる性力を持っていたのが普通だったのです。それは射精を統禦、つまりコントロール出来たからですよ。その方法も教えるから、がんばって見てくださいね。」
と助言する。
少し疲れた様子の白俵金二郎は、
「それは是非、教えてください。」
と両手を合わせて頼み込む。
 射精を制禦する技術を教えて貰いつつ、白俵は砂下桃代との性交を続けて、とうとう正午になった。
砂下入流男は、
「食堂へ行きましょう。白俵さんと桃代は服を着なくていいから、そのままで来なさい。」
と話すと桃代の部屋のドアを開けた。広くて長い廊下を歩き、右手の部屋のドアを開けると、そこはレストランのような室内になっている。
裸の白俵と桃代は砂下入流男に向かい合って席に着いた。縄文人の服装を着た、髭もじゃの男が三人の前に来て、
「今日はイノシシのソテーとザリガニの蒸し焼きがメインの、おかずです。同じ皿に山盛りの御飯と味噌汁を載せて今から持ってきます。」
と話すと大きな湯飲み茶わんを三つ置いた。
砂下入流男は、お茶を飲むと、
「イノシシ肉は豚肉よりも栄養価が高くて、おいしいです。な?桃代。」
話を振られた裸の桃代は乳房を揺らせて、
「ええ。うちで所有している無人島にイノシシが棲息していますの。父がヒマな時は自分でライフル銃を持ってイノシシ狩りをしてきますのよ。」
と隣の白俵に嬉しそうな顔をして話すと白俵は裸のまま、
「一度、そのイノシシ狩りに連れていって欲しいんですが。」
と頼んでみた。
砂下入流男は、
「もちろん喜んで連れていきましょう。日程が分かったら連絡下さい。ん?あなたは白俵さん、東京に、お住まいとかでは。」
「ええ、連休の時とか飛行機で福岡市に来られますから。」
「ああ、そうでしたな。お、イノシシ料理とザリガニ料理が来ました。食べましょう。」
髭もじゃの縄文人の風体の料理人が持ってきた料理を三人は、美味しく食べたのだった。
 白俵は裸のまま、
「ぼくは今日の午後は取材があります。日本紅党の本部へ行かなければ、なりませんので。」
と話すと砂下は、
「日本紅党?知りませんな、そんな団体は。」
と首をひねる。白俵は、
「共産主義の政党ですよ。」
砂下は、
「私達一族は中学を卒業すると一族の会社で働き始めます。農業、林業、漁業、狩猟業ですけどね。それでライフル銃の所持許可が必要だったりするけど、共産党って何ですか?」と真顔で聞いてきた。白俵は、
「裸で説明するのも、やりにくいですけど。資本主義社会とは逆の世界を目指している党です。古くはロシアはソビエト連邦という共産主義国家でしたが、今からすると大昔に崩壊した体制です。
修正共産主義を主張するのが日本紅党の女党首、桜見世子ですよ。」
砂下は、
「つまり金儲けを否定するのが共産党なんですね。それは困るなあ。私達一族は長い間、様々な分野で働き続けて資産を持っています。それを取り上げられては、たまらんですな。」
裸の白俵は自分の髪を、かきあげて、
「日本は共産主義社会に近いとはいえ、資産形成は自由な国です。僕は新進民主党で党首の秘書をしています。」
砂下は好奇の目を輝かせると、
「あ?そうなんですか。それでは娘の桃代を安心して、貴方に送り出せる。といっても私は政治は興味なしで、選挙にも行っていません。地下生活は、ここだけで無人島の他、日本各地に別荘もあります。けど別荘は人に貸しているのが大半と、なりました。党首の秘書なら将来は有望なんだ、白俵さん。」
娘の桃代も裸のまま乳房を揺らせて、はしゃぎ、
「すごいんですね。それでは私は政治家の妻になるのね。」
白俵は困惑気味に、
「そんなに先走らないで下さいよ。今日の僕は日本紅党の本部へ取材に行かないと、いけないんです。」
砂下は両手をパチンと合わせて音を出し、
「そうでしたな。娘の部屋に戻って白俵さんに服を着て貰おう。桃代、案内しなさい。」
「はーい。お父様。」
食堂を出ると裸の二人は桃代が先に立って彼女の部屋に移動する。白俵金二郎は桃代の後ろから歩くと、彼女の大きな白桃のような尻が左右に揺れるのを見て半勃起してしまった。
桃代の部屋に入ると白俵は半立ちの自分の股間を右手で隠しつつ、パンツを履き、シャツ、上着、ズボンを身に着けた。桃代は、
「白俵さん、半立ちになっていたわね。取材が終わったら、又、来てヨ。」
「ああ、そうできればね。地上に出れるかな。」
桃代も服を着ていた。一枚布のような下着は、つけない姿だ。
彼女は、
「玄関を出て階段を登れば、いいわ。この部屋でモニターカメラに映るから、わたしが操作して岩を動かすワ。」
「それでは玄関に行くよ。」
「ええ。行ってらっしゃーい。」
桃代の部屋を出て玄関を出ると階段を登った白俵は岩石の下に辿り着くと下の部屋で桃代が操作したらしく、岩が横に移動して公園に出られたのであった。
 同じ人口島内にある日本紅党の本部へ急ぐ白俵である。
歩いて十分、日本紅党の本部が見えた。そのビルに近づいていくと白い大きな車が、ゆっくりと日本紅党の本部前に到着した。そこに白俵金二郎は接近して歩いていると、車の中から日本紅党の女党首の桜見世子が出てきた。白俵は桜見に近づき、
「桜見さん、占いジャーナルの勝島です。取材を、お願いします。」
と声を掛けた。車から降りた桜見世子は白俵を見てニッコリ微笑み、
「ええ、どうぞ。党首室で、伺います。」 

 党首室といっても、そんなに広い部屋ではない。桜見世子は身なりは質素で派手な服装は着ていなかった。桜見は、
「それで。取材というのは何なのかしら。」
と切り出した。白俵は、
「占星術の事で一つ、桜見先生に、お尋ねしたいんです。先生の誕生日の時間まで、教えていただけませんか。」
「あー、そうなの。生まれは・・・・・。」
と桜見世子は誕生日を口にした。白俵は、
「生まれた時間まで、お願いします。」
「あ、それは・・・。」
と口を濁して、
「知らないけど、どうしたらいいかな。」
「母子手帳には記載されているハズです。」
「わたし母子手帳なんて持っていない。母が持っているはずよ。」
「それでは尋ねて、いただけませんか、お母様に。」
「母はヨーロッパに旅行中で母子手帳なんて持って行っていないと思う。」
「いつ、お帰りになりますか。」
「半年後かな。」
取り敢えず半年は桜見世子の生まれた時間は分からない事と、なった。それでも誕生年月日は教えて貰えた。それは世間で知られているのとは違う生年月日だ。桜見は、
「占いに使うだけにしてね。わたしの生年月日は公表しない事。少しは占いに興味があるから占いには本当の生年月日を使って欲しい。公表した場合には、こちらも対処を考えます。」
と釘を刺してきた。白俵は、にこやかな顔で、
「了承しました。雑誌と言ってもネット雑誌です。それから、いつ記事になるのかも今のところ分かりません。先生の誕生日すら公表しない所存ですので御安心ください。」
それを聞いた桜見世子は安堵顔で、
「安心しました。それで貴方は修正共産主義には興味は、ないのかしら?」
「興味というより僕は共産主義は、よくわからないし興味もないのです。失礼します。」
桜見世子は自分の名刺を取り出すと、
「わたしの名刺を上げます。占いに少し興味は、あったのよ。できれば本格的な占いの先生などに来てもらった方が、よかったかもね。」
と話して白俵金二郎に名刺を渡す。白俵は、うやうやしく桜見の名刺を受け取ると、
「そうなのですか。ウチは占い師とは深い関りがありますので、そのうち御連絡できるかと思います。それでは。」
と話して立ち上がった。

これで正確な桜見世子の生年月日が手に入ったと白俵は喜びつつ、福岡空港へ行き、帰京したのだった。
 新進民主党の本部へ戻ると白俵は党首の玉金硬一郎に成果を報告した。玉金は、
「誕生時間が足りないが世間に発表している誕生日とは違うんだな、本当の誕生日は。上出来だろう。平空先生に連絡する。」

SF小説・未来の出来事47 試し読み

宇宙人のマルタナッティを調べるのは引き続き、成頭友見の仕事ではあるけれど、七谷一尉に報告すると仰天するはずだ。だが地球では発見されていない星にいる今、七谷教官に連絡は取れない。成頭は、
「ええ、交際を続けさせてもらいますよ。地球ではマルタナッティさんは英会話の講師を、していますね。」
「ああ、そうです。他にも仕事をマルタナッティさんは、するはずです。それを貴方も一緒にすれば、いい。と思います。」
こっちは仕事をしているんだ、と成頭は思ったが、
「そうしますか。あはははは。」
と答えて置いた。

 地球では陸上自衛隊情報第三部隊の七谷教官は成頭友見が出勤してこないので慌てていた。(もう二日も休んでいる。クビにしたくても代わりの人材も、いないし。)フレッシュアイランドの陸上自衛隊の駐屯地で対策を考え始めた七谷だ。時流太郎の会社に電話して七谷は、
「時君。成頭が欠勤を続けているが、どうなっているんだ?」
_ 分かりません。ウチにも来ていないですからね、成頭は。
「そうか。もしかして病気かもしれない。時君、連絡を取って見てくれ。」
_ はい、わかりました。至急、連絡を取ります。
フレッシュアイランドの企業ビルの一室で時は専務の本池釣次郎に、
「自衛隊に行っている成頭友見が休んでいるらしい。何か知らせが、あったかい?」
「いえ、なにもありませんよ。こちらには。」
「うん、成頭に電話してみる。」
流太郎はスマートフォンを取り出すと、成頭のスマホに通話を掛けた。が、繋がらない。流太郎は、
「どうしようもないな。ウチも他の人材が必要だ。ネットから募集しよう。」
と提案すると釣次郎は、
「そうしましょう。SNSのMINEなどが、いいかもしれませんね。」
「ああ、マインだね。募集しよう。成頭は期待できないから。」
という事で二人で募集の仕方を検討し始めた。

 七谷教官は途方に暮れた。(他の人材を検討しよう。成頭一人だけでは、心細い。とはいえ予算の関係も、あるしなー。あと一人は募集できるかな)と算段を組む。教官としての仕事がない時は七谷は諜報員として働く事になる。一等陸尉という階級は少尉と同じであるから実戦部隊では先頭で銃を撃ったりしないのだが、情報第三部隊では個人で活動をする事もあるのだ。その辺りが同じ陸上自衛隊でも違う点になる。ただ一般的には知られていないスパイ活動の情報第三部隊ではあるし、自衛隊の制服や戦闘服を着る事はないのである。
 そこで七谷一尉にも上官がいるために明日は成頭の代わりに女スパイを追跡する事になった、という仕事は上官が命ずる事なのだ。(成頭が出てこないから、しょうがないか・・)とボヤきつつ、独身の七谷は部隊内の自室に戻った。
「よっこいしょっ、と。」
と声に出すと七谷はベッドに寝転がる。その時に、起こったのだ。不思議な事が。七谷の脳内に声がした。
「もしもし、こちら別の惑星。ワタシ、ハヤンドといいます。」
その声に驚いた七谷はベットに起き上がると、座ったままの姿勢で、
「空耳か?」
と呟いてみた。しかし、
「空耳では、ありません。貴方に連絡したのは貴方の部下である成頭君が今、我々の星にいるからです。明日は無理ですが明後日、成頭君を地球に返します。そういう事で。では。」
と若い男の声がした。
宇宙人らしいがハッキリとした日本語だし、それに成頭の事を知っているというより、その惑星にいるらしいのだ。
そんな・・・と思いつつも、そんな事を自分の脳内で空耳がするわけがない。第一、自分は宇宙人についても興味の対象外だったのだ。そんな事を自分の頭で組み立てて脳の中で聞く、という現象も起こらないだろう。七谷は、
「あの、ちょっとモシモシ。」
と呼びかけると、
「はい、なんですか。」
とハヤンドは答えてきた。七谷は、
「あなたの星は何と言うのですか。」
「それは答えても仕方ないです。我々の星は地球には、まだ知られていませんからね。」
「成頭は明後日に帰ってくるのですね?」
「ええ、それは保証しますよ。地球の日本の朝早くに成頭さんは戻ります。」
「何だか安心しました。」
「それでは、これで。」
それでハヤンドの声は聞こえなくなった。
茫然自失的状態になった七谷は意識を通常運転にするのは早い。自衛隊は古臭い機関でUFOなどは問題にもしていないのだ。諜報員教育においても異星人やUFOについては触れられる事も、なかった。
成頭は誘拐されたのだろうか。でも、何のために?それにしても身代金を要求してくる事も、なかったし、誘拐ではないのだろう。明後日は帰って来る。それならば今日一日は自分で福岡市の女スパイを調査しないといけない。
七谷は身支度を整えてフレッシュアイランドの陸上自衛隊基地を出た。徒歩で地下街へと降りていく。
服装は地味な私服だ。
地下街の公衆便所に入ると七谷はドアを閉めて服を着替えた。便所から出てきた七谷の服装はアロハシャツに黒いサングラスの遊び人風の見かけになっていた。
見かけだけでなく顔を見ても勤め人の顔ではない。地下街は一大歓楽地の中洲へ続いている。
七谷は早い足取りで中洲の地下街に辿り着いた。そこにはパチンコ店も見受けられた。七谷はパチンコ屋に入り、万札を投入して玉を出し、打ち始めたのだ。その前に出そうな台を釘の並び方から選んだ七谷は煙草を吸いつつ、台を打つ。
間もなく大当たりを引いた七谷の台は小山のように玉が流れてきた。
交換所に何往復もして七谷はパチチンコの玉を引換券に変えた。それを裏にある交換所で現金に換えると数十万円ほどの稼ぎとなったのだ。
幹部諜報員教育でパチンコに必勝するやり方を学んでいた七谷である。パチプロを講師に招いての教育があったのだ。
得られた現金は諜報活動に使える。
もっとも諜報の為の資金は自衛隊から支給される。それに加えて更に潤沢な資金を得るのは有利である。
地上に出た七谷は二十四時間営業の酒場に入ると、カウンターに座り、
「生ビール、大ジョッキで。」
とサングラスのまま注文した。
カウンターに置かれた大ジョッキを手にすると七谷は
グイッと泡立つビールを呑み込んで、
「うまいねー。マスター、お客さんは少ないな。」
と話しかけるとバーテンは、
「まだ昼前ですから。」
七谷は背後に人が歩いてくるのを感じた。振り返った七谷の眼には姿勢の良い白人女性が写った。彼女はカウンター席に来ると七谷の左横に座り、
「マスター、ビール。大ジョッキで生。」
と明確な日本語で注文した。
バーテンは迅速に泡立つジョッキを白人女性のカウンターに置く。それを軽々と持ち上げた彼女はグイグイグイと半分ほど飲むと、
「ああ、とてもオイシイわ。私の国のビールより、いいな。」
バーテンは軽く一礼すると、
「ありがとうございます。福岡の地ビールなんですよ。貴女の国は、どちらですか?もしかしてドイツ?」
「そうなのよ。あたり。観光では長期ビザは取れないから、どうしようかなって検討中。」
七谷は隣の若い二十代のドイツ女性を、さりげなく観察して、声を掛ける、
「今は観光中ですか?」
とサングラスを外さず顔を向ける。ドイツ女性は七谷に顔を向けて、
「そうですよ。東京より福岡の方が興味あります。今、福岡の地ビールが売れているってドイツでも評判なのです。」
七谷はスパイの持っている特徴、顔や話し方から、その女をスパイらしいと判定した。
だが東京の方がスパイ活動としては重要な土地であるが。七谷は、
「そうですか。イチゴの「あまおう」だけでなく地ビールでも頑張っていますからね。」
「わたしもドイツから来ましたけど、福岡って輝いていますわ。」
七谷は(うーむ、ドイツか。過疎化するヨーロッパでドイツも人口減少する一方という話だ。日本に対するスパイ活動はドイツにも有益な結果をもたらす、でも、それを阻止するのが我々陸上自衛隊情報第三部隊なのだ)と思い、
「え、ええ。輝く街、福岡ですよ。福岡市だけでなく福岡県内の何処でも活性化しています。たとえば八女茶のある八女市なども、そうですね。」
ドイツから来たという女はビールジョッキで、グッと飲むと、
「ヤ、メ。ヤメ茶の八女市。ええ、わたしの妹が八女に行ったと報告してきました。わたしアーベルシュタインという名前です。」
「申し遅れましたね。僕は川谷といいます。」
「カワタニ、サン、デスネ。わたしも八女市に行きたいけれど、他にいい所、アリマスカ?」
砕けてきたのか、アーベルシュタインという女性はドイツ語訛りが現れた。七谷は、
「そーですね。北九州市に近い場所で新たな博多の特産品を作り始めたんですよ。見学は無料なので面白いと思います。」
アーベルシュタインは目を彗星のように輝かせて、
「それは興味ふかい、ですね。連れていって、くれませんか?」
「初対面の私に、ですか。」
「構いませんわ。何度も会ったからといって安心できる訳では、ないデショ?」
「なるほど、そいつは、そうですね。もう酔いも少し入りましたから運転できないけど、タクシーで行きますか。」
「行きましょう。マスター、今日はビール、ジョッキ一杯でゴメンナサイ。」
バーテン兼用のマスターは、
「いいえ、どうも有難う御座います。川谷さんも、お開きですか?」
七谷は立ち上がると、
「ああ、そうするよ。この人の分も払うから。」

店を出ると七谷はスマートフォンのアプリでタクシーを呼んだ。ドイツ人のアーベルシュタインは七谷に寄り添う形で彼女の背は高く170センチ位で七谷と、ほぼ同じだ。
タクシーは、すぐ到着した。
 沿海沿いに走ったタクシーは車道から更に北方向の海に近づくと、松林が見えたが、その隣に大きな建物があった。
その建物はニュー博多人形製作所という看板が出ていた。
七谷は運転手に、
「あ、あれですよ、あれ。ニュー博多人形製作所という建物の前で停めてください。」
その建物を取り囲む塀も広くて高さがある。だから塀の中は全く見えないのだ。
タクシーを降りた七谷とアーベルシュタインは建物に近づいて行き、開いている門の中から建物の玄関に行く。玄関ドアに見学自由に、お入りください。未成年者は、お断りします。と注意書きが貼られていた。
アロハシャツの七谷はサングラスを外さずに、
「入りましょう。私も貴女も成人ですから。」
とアーベルシュタインに呼びかけると、白い顔の彼女は気安く頷いた。
最初の部屋に入ると巨大な博多人形が置いてある。着物を着た美人像だ。七谷は、その博多人形に近づくと、
「何だか普通の博多人形とは違うようですよ。これは・・・。」
と言いつつ、手で博多人形を触ると、
「これは本物の着物です。」
とアーベルシュタインを振り向いて語る。彼女は
「そういう博多人形も、あるのね。」
と驚きもしなかった。それどころか、
「顔とか手とか、その人形は柔らかそうだわ。触ってみたら?」
と、けしかけた。七谷は言われた通りに身長が157センチはある博多人形の手を触ると、
「ホントに柔らかい。固定された人形ではないですよ、この感触は。」
室内に頭の禿げた作業着の中年男が現れると、
「ようこそ、いらっしゃいました。ここは新しい博多人形を制作しております。男性にとって実用的な人形作りを進めています。次の部屋では、もっと刺激的な博多人形が、ございます。よろしければ、次の部屋に。」
と誘った。
ドアもない次の部屋では身長が様々の博多人形が並んで立っていた。高身長のモデル並みの体から、150センチの小柄な博多人形と様々だ。着ている服も和服だけではなく、洋服から民族衣装まで様々だ。禿げ頭の案内人は、
「男性にとって実用的な人形とは女性の代用となるものですね。ここに立っている博多人形は自発的に行動するんです。例えば人形の肩を叩けば、」
と話すと和服美人人形の右肩を叩いた。すると、その人形は自分で着物を脱ぎ始めたのだ!下着も身に着けていない人形?は即全裸となった。七谷は驚いた、その裸体も人形には見えない。案内人の禿げ男は、
「ラブドールより人間の若い女性に近づけました。試着室ならぬ試供室があります。あそこです。」
と話して指さす、それからニッコリすると、
「担いで持って行ってください。」
七谷は、
「いいんですか、無料ですか。」
と念を押すと禿げ男は自分の胸を叩いて、
「もちろんですよ。売り物より少し質を落としてあります。」
七谷は試供室に裸の人形を抱き上げて運ぶ。人形の重さは20kgぐらいだった。
個室の試供室はビジネスホテルのシングルぐらいの空間でシングルベッドが白いシーツで備え付けてある。
そのベッドに、まるで本物の女を降ろすように博多人形風のラブドールの進化したモノを置くと博多美人人形はめをパッチリと開けて、
「おはよう。ベッドまで運んでくれて、ありがとう。」
となんと、言葉まで喋った。
七谷は寝そべっている全裸の美人人形に、
「言葉も喋れるのか。」
と短的に質問を投げかけると、
「そうよ。そういう風に私の脳に入力されているわ。コンピューターなんだけど最新のコンピューターのチップは人間の脳をモデルに製作されているの。それで容量は飛躍的に増大した。人から話された言葉に対応して話すように設定されている訳ね。」
と若い女の声は的確に答える。七谷は、
「それでは、と。君を抱いても、いいのか。」
美人人形、身長は157センチは微笑むと、
「ええ、もちろんよ。貴方も全裸に、なってね。」
と答える。
七谷は、
「分かった。すぐに裸になろう。」
サングラスを外し、アロハシャツを脱ぐ。下着も手早く外して七谷は全裸となった。筋肉質の体は腹部が三段に別れて、ボディビルダーの体に似ているが、ボディビルダーほど盛り上がった筋肉ではない。
が、七谷の股間のイチモツは増量していないのだ。それを見た美人人形は、
「あら?あなた、インポテンツなの?」
と聞く。七谷は、
「いや、おれは結婚しているんだよ。昨日、妻と二回は、したからな。」
「あら、それではワタシ、不倫しているのね、といっても貴方は勃起していないし。」
「見ただけで勃起するほどでは、ないんだな。でも一日に三回は発射できるよ。妻との交わりは昨日の夜だから、もう、そろそろ回復する。」
「それなら来て!」
と叫ぶと美人人形は寝そべったまま、両腕を抱かれるのを待つように広げた。七谷はベッドに登り、美人人形と重なると、そのシットリとした彼女の柔肌に驚いた。美人人形の乳房は大きく白くて丸い。それを七谷は吸うと、
「あはんっ。感じるわっ。入れてっ。」
と美人人形は喘ぎ声で呼びかける。
七谷は股間の肉銃が勢いよく太く硬くなるのを感じた。妻との時よりも早く勃起したので、
「おおしっ、いくぞおーっ。」
と叫び、濡れていた美人人形の開いた女の洞窟に反りかえった男の肉道具を勢いよく緊急的に挿入した。
「ああああああん、すっごーーーーーいっ、あん、あん、あん。」
と快感に酔いしれるような美人人形は両目を閉じて七谷の両肩に両手で、すがりつき、白い両脚を大きく開脚する。
七谷は遊び慣れた男のように自分の腰を降り、ぶすり、ぐすりと美人人形の尻に向けて肉道具を出し入れした。
美人人形は連続的に快感の声を上げ続けて、自分でも七谷の腰の動きに合わせて白い尻を振る。七谷は(自分でも尻を振れるのか、高性能のラブドールだな)と思いつつも、
(お、いい締め方だ。緩急自在な・・・もう、出るぞ!)十分の成功で早くも一発を放出した七谷だった。
七谷は目を閉じている美人人形の隣に寝転ぶと、
「よかったかい?」
と聞いて見る。美人人形は白い歯を見せて、
「よかったわ。本来、わたし人形で機械だから感じる事はないのだけど、わたしの脳は女性脳と同じに作られている。それに男性器が膣内を動く場合に感じる女性脳内の波長に呼応した人工頭脳を製作したモノがワタシの脳内に入力されているから、それに応じて快感の声を出せるようになっている。」
と冷静に説明してくれた。七谷は、
「ふーん。それなら男の仕方によっては反応が変わるという訳か。」
「そうなのよ。それでセックスゲームみたいな博多ラブドールを作ろうという企画が進んでいます。普通のゲームなんてパソコンなりタブレットや端末のディスプレイに向けて指を動かしているだけでしょ。男なら女の体、というかラブドールこそ、おもちゃにしてゲームをするように遊んだらいいのよ。わたしも男のモノが出入りする状態や体位によって反応が違うの。ためしに、ヤッテみて。別の体位で。」
と誘いかける博多美人人形の言葉は本物の美女から誘われたような気持ちに七谷をさせた。
七谷は起き上がると博多美人人形を抱き上げて座らせる。すると美人人形は崩れる事なくベッドの上に座ったままだ。七谷は彼女の背後に回ると、白い大きな尻が目に入る。七谷は、
「座ったまま、うしろからオレが入れるぞ。いいな。」
「はい、後ろから入れてください。」
とシットリとした声で応じた彼女に七谷は美人人形の腰のクビレを両手で持ち、尻を上げさせて後ろに見えた彼女の秘穴に再び反りかえった肉砲を入れたのだ。
「イヤーン。」
と甘えるような声を出した美人人形は、顔を後ろに向けて口を突き出したので七谷はキスしてやると、腰の動きを始めていく。確かに正常位の時とは反応の仕方が違う。それと後背位なので、より美人人形の白くて大きい乳房を揉みやすかった。彼女の乳首に触れると硬く尖ってくるのが分かった七谷は、
「気持ちいいか。」
「ええ。とっても気持ちいい。いく、いくうーっ。」
黒髪を振り乱しての快感の声を出す美人人形だ。
 突然、部屋の中にあるスピーカーから禿げ男の声が、
「試供室の利用は一時間までです。次のお客さんが待たれていますので、出てもらえませんか。」
と呼びかけた。
七谷は腰の動きを止めると、
「仕方ないな。それでは中断だ。」
と云うと美人全裸人形から男筒を引き抜いてベッドを降りて服を着る。部屋を七谷が出ると全裸美人人形も追う様に、ついてきた。
禿げ男の横にいたのが身なりのいい老紳士で背広姿だ。サングラスをかけた七谷に随伴している全裸美人を見ると老紳士は、
「ほう。いいですね。この女性は博多人形なんでしょうな。」
と案内の禿げ男に尋ねると禿げ男は、
「ええ、もちろんです。試しに個室で使ってみて下さい。その前に和服を着せますから、いえ、自動的に着物を見ると身に着けますよ。」
全裸美人人形は老紳士の視線を感じると、
「あ、恥ずかしい。」
と声を出して部屋に脱ぎ捨ててあった着物に近づき、急いで身に着けた。
禿げ頭の案内人は七谷に、
「試供の御感想は如何でしたでしょうか?」
と低姿勢で聞いてきた。七谷は、
「とても良かったですよ。人形とは思えないですね。購入したいと思います。」
「有難う御座います。それでは係の者を呼びますので。」
と禿げ頭は話すと、スマートフォンを取り出して、
「岬君。お客様がご購入を希望だ。こちらに来てくれ。」
と伝えた。
すぐにドアが開いて若い女性が現れると、禿げ案内男は七谷を右手で示して、
「こちらのお方だ。」
とアロハシャツの七谷を紹介する。若い制服の女性は七谷に、
「岬と申します。ご購入のご契約は、あちらの部屋へ、どうぞ。」
と自分が出てきた部屋を案内した。
七谷にドイツ女性のアーベルシュタインも随行する。応接室のような部屋だ。席に着くと岬は、
「予算は大体、国産車の三倍です。クレジットカード決済やローンも使えますよ。」
七谷は、
「私は無制限のブラックカードがありますので、それで買いましょう。会社名義となっています。」
「ありがとうございます。ニュー博多人形一号、春夏(はるか)が先ほどの人形の試供品の実売版です。試供版より、ずっと本物の女性らしさを持っています。女性器も名器と呼ばれるものを、まとめて集約させていただきました。
人気AV女優の実際の女性器をデーターに取って開発されたものです。」
それを聞いた七谷は満足げに、
「博多人形も、ラブドールとして再び脚光を浴びているんでしょうね。」

sf小説・未来の出来事46 試し読み

 全裸のアイスナンと成頭友見は空中遊泳のようにラブホテルのスイートルームを動いていく。やがて棚のリップスティック型無重力状態発生装置にアイスナンの右手が届き、彼女は、
「スイッチをオフにするから直立した体勢に、なりましょう。」
と声を掛け、アイスナンの全裸は床面に対して立った姿勢となるが両足裏は床から十センチ離れている。成頭も両脚を落とすようにするとアイスナンと同じ体勢になった。が、半立ちのままの肉砲は成頭の体から直角の位置を保っている。
アイスナンは成頭の姿勢を見て、
「それで、いいわ。スイッチをオフ!」
二人は無重力状態から解放された。
二人は駅弁体位のままだ。クロールで少し疲れたのか成頭の怒陰茎は少ししか膨張していない。それを見たアイスナンは、
「少し休みましょう。ベッドに腰かけて。」
「はい、そうします。」
二人は並んでベッドに腰かける。浴室の中にもベッドは、ある。ウォーターベッドなのだ。
自分の膝に両手を置いて成頭は、
「それにしてもアイヨー先生が黒人に変装していたのには驚きましたよ。」
「そういう趣味もある人は他にも、いるわ。」
「なるほど。でも先生の場合は趣味と実益を兼ねているというか、そうなのでは?」
「そうね、アパレルでもバイト代は貰っていますからね。」
「そのアパレル店では黒人の変装を解くわけでしょ。」
「そうですね。その通り。」
「そこで、どういう仕事をしているんですか。」
「それは話せないわ。」
「店内に入りましたけど店員にアイヨー先生は、いませんでした。」
「それは、そうでしょうね。その話は打ち切りましょう。」
「はい、そうしますか。」
多分、事務員なのかもしれないと成頭は思った。
 しかし。黒人に変装するのが単なる趣味とは成頭には思えなかった。それに福岡市長ともラブホテルで密会している。そこではスパイ活動が行なわれていると七谷教官は断定している。そのように考えていると成頭の陰茎は怒りを鎮めていた。アイスナンは成頭の股間を眺めて、
「完全に静まったわね。貴方の息子さん。」
成頭は自分の股間を見て、
「ああ、そうみたいですね。連戦は無理みたいです。」
アイスナンは、
「オホホホ。では無理しなくてもいいわ。いくら浴室でも、暖房はしていないから部屋に戻りマショウ。」

 それで二人は豪華なリビングに服を着て入った。座り心地のいいソファに座っても成頭の頭の中は黒い雲が出ていた。アイヨー先生の顔に戻ったアイスナンは、
「どうも納得が行かないようね。成頭さん。わたしが日本にいる目的は金儲けです。アパレル店は私が経営者。語学学校はアルバイトみたいなものよ。」
と分かりやすく解説した。
なるほど、そういうものか、と一旦、納得した成頭友見ではあったが、福岡市長とラブテルで談合について話していたではないか。そこで成頭は、
「アイヨー先生は福岡市長を知っていますよね。」
と押すと、
顔色を変えずにアイヨーは、
「ええ、名前だけはね。」
と卒なく答えた。成頭は、
(やはり怪しい。名前だけでなく体って知っているんだろう)
と思ったが、それは顔には出さずに、
「福岡市長には談合疑惑が、あるんですよ。それは知っていましたか。」
「ほー、そうなの。わたし政治には全く、詳しくないから。わたしの興味は、お金だけです。」
「男の体には興味がない?ですか。」
「それは普通の女性として男性に興味は、ありますけどね。わたしも処女では、ありませんし。」
「アイヨー先生はスパイ映画とか興味がありますか。」
「ないですね。わたし、映画は見ませんからね。」
その時、突然、成頭のスマートフォンがズボンのポケットの中で振動した。彼はアイヨーに、
「スマートフォンが鳴ったので、取りますけど。」
アイヨーは目を丸くして両手を広げると、
「ええ、どうぞ。お構いなく、ね。」
それで素早く成頭はスマホを取り出すと、
「這い、もしもし、成頭です。・・・ああ、君か。お久しぶりだね。なに?もう着いたって?それでは迎えに行くか。その前に行けるかどうか聞いて見るよ。」
通話終了させると成頭はアイヨーに顔を向けて、
「ちょっと急用が出来ました。今日は、ここで失礼します。」
と急いで話した。アイヨーは肩をすくめると、
「急用なら仕方ないわね。身内の不幸でも、あったのですか?」
「ええ、祖父が死にました。」
「それは、大変ね。お悔み申し上げますわ。」
成頭はラブホテルのスイートルームを飛び出すように出て行った。
地下鉄で福岡空港へ向かう。その前にスマートフォンで七谷教官に、
「今日は自由行動でいい、という事でしたが、さっきまでアイヨーとラブホテルのスイートルームに居ました。全て録音、録画しています。それが一旦、終わったので知人を迎えに福岡空港に行きたいんですが。」
と電話すると、七谷教官は気軽に、
「それは成果が上がったね。もう今日は仕事は、しなくていい。空港だろうと博多港だろうと好きな場所へ行きたまえ。」
「はい、有難う御座います。」
という事で成頭は地下鉄で福岡空港に到着したのだ。
 
 国際線のゲートで待っているとドイツの修道女アメレント・アーベルシュタインが現れた。成頭は元気なアメレントの顔を見ると嬉しくなった。そこで自分の近くに来たアメレントに成頭は、
「元気そうだね。これから、どうする?」
「今回は、そんなに急ぐ事はないんです。日本観光でもしてこいと上の人に言われましたから。」
と寛ぐ様子のアメレントに成頭は、
「そいつは、いいねー。僕も暇がある。二人だけで楽しみたいな。」
「オー、グート。こんな場所では言えないけど、二人だけの空間で言いたい事も、あるのよ。」
との返答に成頭は満足して、
「それでは個室喫茶に行こう。空港の近くにはないからね、個室喫茶は。でも中洲には、ある。地下鉄で行けるから。」
と話すと、空港の地下鉄駅に歩き始める。

 中洲の個室喫茶は中洲地下街にある。地下鉄中洲駅から歩いて三分ほどだ。ロボット店員が案内してロボットメイドがコーヒーを二つ持ってきた。ドアを閉めると自動的に鍵が掛かり外からは開けられなくなる。アメレントにとっては初めての体験らしく、
「すごい個室だわ。あそこに横長のソファもあるし。」
「ああ、うん、そうだね。ヨーロッパは今、大変なんだろう。小型の核戦争も始まっているし、ドイツとフランスは再び戦争になっているし。」
アメレントの顔は憂いを帯びて、
「そうね。わたしの修道院はドイツとフランスの国境からは遠いから、まだミサイルも飛んでこないけど。
でもフランスも長距離ミサイルを保有しているし、どうなるか分からないわ。」
「貴女はドイツ人だから自分の国は心配だろう。」
「そうね。だけど日本なら安全だから、今は心配ないわ。」
ヨーロッパ戦争が始まった。
EUは、ほぼ解体してしまったのだ。フランスもドイツもEUから離脱している。
アメレントは上着を脱ぐと、
「暑いわね。12月のヨーロッパは寒い。この部屋の暖房は私には暑いの。」
成頭は横目でアメレントを見ると彼女の胸の膨らみは想像していたより大きかった。西洋人らしい上向きの美乳にして巨乳だ。成頭は思わず生唾を呑み込む。で、成頭は、
「アメレントさんの胸は大きくて形が、いいよ。」
と褒める。アメレントは、
「そう見てくれて嬉しい。揉むか、吸ってもいいわ。」
二人はテーブルに向けて並んで座っているから成頭はアメレントの左の乳房を右手で掴んで揉み握る。アメレントの顔は快感に歪み、
「いいっ。はあっ。わたしたち、裸になりましょう。」
と言うと手早く服を脱ぎ始めたので成頭も服を脱ぐ。
全裸のアメレントの乳房は、おいしそうな果実のようだ。それに彼女のフェロモンは甘い香りで成頭を包んだ。二人とも全裸になると、互いに近づき抱き合い唇を重ねた。成頭の股間の男の武器は天井に向かう。
彼はアメレントを横抱きにして立ち上がるとソファに運び、彼女を仰向けに置く。すぐにアメレントは白い長い両脚を大きく広げた。彼女の股間は黒い縮れた恥毛が逆三角形で覆っていたが大きな淫裂は成頭の男の武器を受け入れたいように少し口を開いている。
たまらない成頭の欲棒は惹き寄せられるようにアメレントの陰唇の内部に突入した。その時、彼女は痛がらずに快感で長い睫毛の両眼を閉じたのだ。成頭は?と思い、
「君は修道女だから処女では、ないのか。」
と聞くと、
「うん、実はね・・・。」
と、その理由を話し始めた。

 女子修道院の中にもスポーツをする施設がある。その中の一室にフェンシングをする場があり、アメレントは防具をかぶって相手と練習をしていた時に股間を攻撃され、見事に処女膜を喪ったのだった。
「・・・という訳なのよ。練習相手も修道女だった。一年先輩のね。平謝りに謝ってくれたけど、戻すには美容整形外科とかに行って処女膜を再生してもらうしか、ない。それも馬鹿みたいだから、そのままにしていたの。普通の女性なら、いずれ失うものですものね。」
成頭はアメレントに、のしかかり、
「僕のモノの方が気持ちいいだろ。」
「それは、そーに決まっている。グート。Haaaa!」
それから心地よげに快楽の声を上げるアメレントはヨーロッパ言語的な発音で、日本人女性が発する快楽の叫びとは違っていた。三十分は交楽を続けられた成頭も、それ以上は耐え切れずにアメレントの中に大放出した。
成頭はアメレントから離れると、
「ここはホテルではないから、もう出よう。」
「子供が出来たら結婚してくれるかしら。」
「修道女は、やめるのか。」
「うん、辞める。処女でいるのは修道女として必須だけど、それは失ったから、本当は今、辞めないといけないんだけど。」

 中洲ビッグタワーの中にある成頭の部屋に二人は歩いて移動した。アメレントは成頭の部屋を見渡して、
「広い部屋ですね。最近は電子フェンシングが流行しているのよ。本物の剣よりも安全だから。」
「なるほど、そうか。それなら君の処女膜も突き抜けないのかな。」
「それは、そうみたいね。電子剣が防具や身体に当たると得点のランプが、つくから審判員もいらないらしいわ。」
成頭のシングルベッドに二人は腰かけた。
電子フェンシングの話は成頭も初耳で、
「僕も電子フェンシングを、やってみたい。君と。」
セリフを決めてみる。
アメレントは、
「私も、まだ電子フェンシングは、した事がないのね。」
「いつか、やろうよ。」
「やりましょう。日本で流行する前に。ドイツには、あります。」
「一度、行きたいな。でも・・休暇を貰わないとね。」
「成頭さん、どんな仕事をしていますか?」
「ホストですよ。」
「ホスト?なに、それ?知らないわ。わたし。」
「女性客相手に酒を飲ませるのさ。でも昔は神学生だった。」
「それなら、わたしも修道女を辞めて・・・とは、いかないの。」
「それでもむ君は処女を喪っただろ、さっき。」
「ええ、でもフェンシングの剣ほどの痛みは、なかった。」
「うーん。そうだろうね。」
成頭としては複雑な心境だ。それで、
「今日は、ここに泊って行かないか。」
すると意外にもアメレントは、
「日本に長期滞在する費用を貰っているの。最低でも高級ホテルに泊まらないと費用を使えないし、報告も出せないから。
それに日本の高級ホテルに泊まるように上の人に言われているし。」
びっくりした成頭は、
「修道院って質素に暮らすんじゃないのか。」
「普段は、そうですけど社会に、お金を流すように言われています。タクシーも乗らないと、いけません、わたしの修道院では、そういう方針です。高級ホテル、知りませんか。」
「知らないけどインターネットで調べよう。」
成頭は立ち上がると机の前に座り、ノートパソコンを起動した。
 高級ホテル 福岡市
で検索すると、ズラリと出てきた。アメレントは立ち上がり、成頭の傍に来てノートパソコンの画面を見ている。成頭は、
「高級ホテルにはスイートルームもあるけど、一泊が二百万円とかあるけど、それでも、いいのかい。」
と問いかけるとアメレントは、
「さすがに、それは泊まらないわ。高級ホテルのシングルで、いいの。」
パタパタ、カタカタ、と成頭の指先がパソコンのキーボードを叩くと、
「一泊、五万円、の高級ホテルが、あるよ。」
アメレントはパソコンを覗き込むと、
「いいね。それにして。」
「申し込みは自分で打ち込んで。席を譲るから。」
成頭は立ち上がると自分の椅子をアメレントに勧める。」
「じゃあ、失礼して。座るわ。」
とアメレントは言うと成頭の椅子に座り、パソコンから高級ホテルのシングルの予約をした。
そのホテルは福岡市中央区だから成頭の住んでいる博多区中洲より少し離れている。ダキサン・ホテルという円筒形の細長い建物で、一階はレストランも何店舗かあるために人の出入りは賑やかだ。アメレントは立ち上がり、
「すぐにダキサン・ホテルに行かなくちゃね。又、明日。連絡するわ。」
と右手を振ると、玄関に行く。追いかけた成頭は、
「歩いて行くには遠いよ。タクシーを呼ぼうか。」
「自分でタクシーは呼べます。アフイーダゼン。」
とドイツ語で別れを告げた。

 アメレント・アーベルシュタインはスカイタクシー乗り場までスマートフォンで地図を見ながら移動した。
運賃も高いために利用客は少ないのでアメレントは、すぐにスカイタクシーに乗れた。後部座席でアメレントは、
「ダキサン・ホテルまで、お願いね。」
と指示すると、
若い女性の運転手は、
「ロータリーの方で宜しいですか、ダキサン・ホテルの。」
「ええ、ロータリーに、して頂戴。」
とアメレントが答えると、タクシーは浮上した。
空飛ぶタクシーは今では珍しくないので通行人も見上げる人は少ない。
上空百メートルほどの高さに飛び上がるとスカイタクシーは西に移動した。ほどなくダキサン・ホテルに到達すると下降してホテル前のロータリーにスカイタクシーは着陸した。
 電子通貨のデジタル円でスマートフォンからアメレントは運賃を払うと女性運転手は、
「有難う御座いました、又、ご利用下さい。」
と礼を言う。
 スカイタクシーを出たアメレントはダキサン・ホテルの一階の自動玄関ドアを入り、フロントで、
「シングルの部屋を予約しましたアーベルシュタインと言います。」
と話すと背の低いフロントマンは、
「アーベルシュタイン様。有難う御座います。最上階の部屋の鍵で御座います。」
とシングルの部屋の鍵を渡してくれた。

 夜景の見える広い部屋だった。アメレントは大きな鏡の前に立つと髪形をポニーテールに変えた。後ろ髪をバンドで止める。それだけでも彼女の印象は変わった。更にアイシャドウを付ける。ハンドバッグの中から小さな機器を取り出すと、それを自分の顔に向けてスイッチを押す。人工太陽光線が彼女の顔を照らした。ものの一分でアメレントの顔は日本女性の肌の色になる。いや、もう日本人女性のようだ。
 アタッシュケースの中から衣服を取り出すとシングルベッドの上に置き、今、着ている服を脱いでアメレントは下着姿になるとベッドの上の丈の高い膝下まである茶色のフロックコートを着る。そのフロックコートの襟元にあるボタンを押すと、なんと服は着物に変化したのだ!!
背の高い和服美人に見えるアメレントの顔は彫りが少し深くて鼻も高いとはいえ日本人女性に見える。
 彼女は部屋を出てエレベーターで一階に降りた。着物姿のなので人目を惹く。
 レストランの並んだ通路を歩くとアメレントは和食の店に入った。高級そうな服に身を包んだ男女の客が大勢、テーブルに座っている。壁は板張りで、若い着物を着た女性がアメレントに近づくと、
「席を御案内します。こちらへ、どうぞ。」
と話すと店の奥に連れていく。
四人が座れるテーブルに案内されたアメレントは、和服ウェイトレスに、
「お会いされる方は、もうすぐに来られますよ。それまで粗茶ですが玉露を、どうぞ。」
とテーブルに白い湯飲みを置く。和服ウェイトレスは態勢を変えて店の入り口を見ると、
「あ、来られましたわ。あの方の玉露と、お品書きを持って参ります。」
それと入れ替わるように背の高い、黒い背広を着た四十代の男が現れると、
「蟹田です。茶島さん、待ちましたか?」
と紳士らしくアメレントに問いかけた。
アメレントは微笑むと、
「いえ、少しも待ちませんわ。今、来た所ですの。」
「それでは失礼して腰かけます。」
蟹田という男はアメレントに向かい合って座った。
和服ウェイトレスが蟹田の玉露と、お品書きを持ってきた。
 お品書きを手に取った蟹田は、
「和食満腹全席、しますよ、お嬢さん。二人前ね。」
と若い和服ウェイトレスに注文した。
「畏まりました。お待ちくださいませ。」
と話すと、お品書きを手にして和服ウェイトレスは離れて行った。蟹田は玉露の入った湯吞みを手に取るとグイと飲み、
「ああ、うまい。茶島さん、さあ、飲んで下さい。私が支払いますので。」
と勧める。アメレントは日本人女性にしか見えない挙措で、両手で湯飲みを持つと少し口を付けて玉露を飲み、
「おいしいですわ。日本茶としては最高級ですね。」
蟹田の顔が、ほころび、
「玉露でも最新の育て方などで昔の玉露とは違うんですよ。福岡県の八女に出張で来ました。その帰りですけど八女では玉露だけでなく、いい御茶が栽培されています。年に数回、特種な光線を当てて栽培している農家があります。
ブラジルの太陽光線を再現できるらしい。
それで特殊な玉露が出来るんだそうです。」
茶島アメレントは、
「驚きました。蟹田さんは農林水産省の方ですね。」
「ええ、そうです。茶谷さんがドイツの農園の方から依頼を受けているとか聞きましたよ。東京に茶谷さんの知人が、いらっしゃるんですね。私は新興農業課の課長を勤めております、蟹田幸一と申します。」
「茶島志都美(しずみ)と申します。ドイツから日本に来て東京の大学で農学を学んだ知人から依頼されました。大きな農園の娘さんで日本の農業の実際を知りたいという話でした。
例えばイチゴの栽培法とか西瓜の栽培法とか、らしいです。
でも今は、その人はドイツに帰っていてスグには日本に来れない事情があります。そこで私に電子メールで依頼してきたのです。」
と一息に事情を説明した。新興農業課の蟹田幸一はニヤリと頷いて、
「それでもですね、農家にも明かせない栽培技術も、あるんですよ。」
「そういう事は、あるかと思いますが普通に知られていい所だけでも教えていただけませんか。」
と和服姿で説き伏せる茶島志都美の姿には色気がある。蟹田幸一は九州に長期出張中で妻子は東京都にいる。いわば別居中のようなものだ。蟹田の妻も四十代で二年も夫婦の交わりが無い。それでも蟹田は風俗には行かないでいた。
 蟹田から見ても茶島志都美の顔やハッキリとはしない胸のふくらみも日本人離れしている。ハーフなのかもしれない、と蟹田は思いつつ、
「いいでしょう。ヨーロッパの諸国とも親交を図るのは我が国としても必須ですからね。御案内しましょう。でも、もう・・・。」
と話すと腕時計を見て、
「日が沈みました。明日からに、しましょう。」
茶島志都美も自分の高級腕時計を確認して、
「あら、もう六時ですね。明日からに、なりますわ。」
蟹田幸一は運ばれてきた和食満腹全席を見て、
「まずは食べてください。これからの腹ごしらえに。明日へのエネルギー補給をしましょう。」
二人は無言で大いに食べ始めた。

元気満タンとなった二人である。蟹田は笑顔で、
「ここにはサウナもありますよ。私は今晩は、このホテルに泊まりますが、茶島志都美さんは如何ですか?」
「ええ、私も泊まります。宿泊は申し込んで鍵も貰っていますの。」
「それは、いい。私もシングルの部屋を取りました。サウナに行きませんか。」
「ええ、行きましょう。」
二人は並んでレストランを出ると蟹田幸一の導きで二階にあるサウナにエレベーターで行った。

sf小説・未来の出来事45 試し読み

台湾はバイクに乗る人が多い。そのせいかバイクのレースが盛んだ。小さなレースではレースクイーン達もいないが大きなレースでは若いレースクイーン達が会場を賑わせる。はちきれんばかりの胸を、かろうじて隠しているという台湾レースクイーン美女も多くいるものだ。近年はロボット美女にレースクイーンを登場させた会場もあった。
 レーサーはレースクイーン達にとって憧れとなる場合は、あまりない。バイクに乗っているとはいえ通り過ぎる速度が速すぎて顔も、よく見えないので見えない人には関心を持ちにくい。
それにレース中はフルフェイスのヘルメットをレーサーは装着しているので顔は全く見えないのだ。
 レースクイーンの命天天(めい・てんてん 広東語の読みはメン・ティンティン)はモデルが本業だ。それ以上の収入を得るためにレースクイーンに出ているのだ。
彼女の身長は170センチでモデルらしい細身の体で、いつも普通はズボンを履いて外に出ている。
 レースの時はレースクイーンの定番の服装であるビキニ姿でレースを応援する。レーサーより命天天のファンも出来つつある現状だ。
台北の大きなバイクレースに時々、出ている命天天なのだ。彼女はSF小説の愛読者で電子書籍でSFを読んでいる。外出した時は図書館で一日を過ごす事もある。台湾の図書館は日本の図書館と違って優雅な所もある。本を読むテーブルが、それぞれ離れていて日本のように密着していない。
 平日を休みにしている命天天は図書館に行くと寛げるのだった。九月になっても日本より暑い台湾なので図書館も冷房を続けていた。
台湾の図書館は上下に長い建物があり、それは日本の図書館とは違った建築構造だ。命天天は今、九階の図書室にいるのだが窓の外には台北市が一望できる風景が広がっている。
 本から目を離す度に命天天は窓の外から下を見てはドキドキ感を味わうのだった。遠くに台北130という超高層ビルが見える。世界有数の高さで、130階もある商業ビルではあり、一時は世界一の高さを誇った。
屋上まで行けるエレベーターは日本の福岡のメーカーであるサイバーモーメント社製のもので、そのエレベーターの速度は現在でも世界一である。
それらの風景で目を楽しませた後、命天天が視線を図書館内に戻すと、テーブルの向こうに一人の男が座っていた。若いし独身そうな人物で真面目に図書館内の本を読んでいた。そのテーブルには命天天と、その若い男の二人だけで、隣のテーブルは随分と離れている。それで小さな声なら問題なく、隣のテーブルの人達には聞こえないように話が出来る。
じっと見ている命天天の視線を感じた若い男は読んでいる本から眼をあげて、命天天を見るとニッコリと微笑み、小さな声で、
「お邪魔でしたか?御嬢さん。」
と訊いてきた。命天天は同じく微笑むと、やはり小さな声で、
「いいえ、そんな事は、ありませんよ。何を読んでいるのですか?今は?」
若い男は本に視線を下げて見ると、又、目線を上げて、
「これはバイクについての本です。面白くて眼が離せません。」
と語る。命天天は自分が借りている本を見て、
「SFを読んでいるんです。私も面白くて眼が離せないですよ。」
男は興味あり、の顔をして、
「なるほど。いや僕もバイクの次にSFが好きなんですよ。空飛ぶバイクなんて出現したら面白いなーと思いますよ。」
と話した。命天天は、
「貴方の読書の邪魔をする気は、ありません。どうぞ、続きを読んでください。」
男は本を閉じると、
「この本は借りて行けば、いいんです。もし、よかったら喫茶室が、この図書館にありますから、そこで話しましょう。お茶代は僕が出しますから。」
と意外な申し出をした。
命天天は戸惑いながらも喉が渇いていたので、
「ええ、ご相伴に預かります。冷房されていても喉が乾きました。」
「それは大変だ。我慢すると熱中症だ。行きましょう、喫茶室へ。」
と男は言うと本を手にして立ちあがった。命天天も立ち上がる。二人とも図書借りだしの場所で借りる手続きをすると、男の足は喫茶室へ向かう。命天天も男と並んで歩いた。
エレベーターで屋上へ。そこに喫茶店の建物があり、中に入ると客は少なくても居た。壁は殆どガラス張りで屋上からの景色が眺められる。
 屋上は高い場所での直射日光により地上より暑さを感じる命天天だ。若い男は急いで喫茶室に入る。続いて命天天も。
 メロンスカッシュを二人分、注文した男であった。レモンスカッシュならぬメロンスカッシュは五分と待たずに二人のテーブルへ。男は右手を命天天の方に差し出して、
「さあ、飲みましょう。本物のメロンを使っていますよ、このジュースは。」
と言うので命天天は、
「ありがとう、いただきます。」
と返答してストローを使い、飲んでみた。笑顔で命天天は、
「美味しいですね。初めて飲んだんです、メロンスカッシュを。」
その時、壁全体がガラス窓なので室内が少し暗くなった。何だろうと命天天が窓の外、というか壁窓の外を見ると定番型のUFOが喫茶室の近くまで来て空中に静止していた。
命天天はワッと驚いた顔で、
「窓の外に!UFOが!見て、見て、見て!」
と指さす。
若い男は壁窓の外を見て、左程驚かず、
「ああ、最近、よくありますよ。別に攻撃してくる訳でもないから、安心していて、いいんじゃないかな。あ、そうだ、僕の名前は車輪輪(広東語の発音でセ・ロンロン)と、いいますよ。貴女の御名前は?聞きたいな、僕。」
UFOは窓の外の空間に静止しているが命天天は車輪輪を振り向くと、
「そうでしたね、自己紹介していませんでしたわ。わたし、命天天(メン・ティンティン)と申します。あっ!」
UFOから怪光線が発せられて命天天に命中した。それで彼女は意識を失ったのだ。車輪輪は素早く立ち上がるとソファに崩れた命天天の方へ駆け寄り、彼女を横抱きに抱いてレジでスマートフォンで会計を済ませると喫茶室の外へ出た。
UFOは二人に近づいてくると薄い黄色の光線を二人に照射した。命天天を横抱きにしている車輪輪は、そのままUFOの内部に吸い上げられて行った。

 命天天は意識を回復した。自分のアパートの部屋のベットの上で寝ていたのだ。それでも洋服のまま寝ている。いつもは夏は全裸で寝ているのだ。その方が冷房代の節約となるから。窓の外を見たら暗黒なので夜なのが分かる。あれ?涼しいな、と思ったらエアコンが動いている。とすると、夢だったのだろうか?自分は図書館で本を読んでいると若い男、車輪輪と後で名乗ったが、その男が向かいの席に現れて窓の外にUFOが出現した。薄いピンク色の光が自分に発射されると私は意識を失った・・・。という記憶がある。
 壁には電子カレンダーを設置している。今日は9月12日、この電子カレンダーは月が替わっても紙のようにカレンダーを破らなくてもいい。月が替わると自動的に画面が変わる。日本のサイバーモーメント社で作られたものだ。それに十年分のカレンダー表示が可能なのと、画面タッチで日にちに予定を書き込めたりもする。更に百年分のカレンダー表示も可能だが価格としては高額になる。買いやすいのが十年表示できるものだ。
そのうちにサイバーモーメント社の台湾工場も始まるらしいが、取り敢えずは日本からの輸入ものを命天天は購入したのだ。カレンダーだけでなく時刻も表示されるために時計を買う必要もない。
今日は仕事のない日で命天天は図書館に行った筈だ。それが何故、今、自分は自宅にいるのか?しかも全裸で。という問いの答えを見つけるためにベッドの下を見ると自分の服が畳んで綺麗に重ねられていた。ショーツとブラジャーは、その上に並んでいる。
図書館に行った夢でも見たのかな、と命天天は思った。
 そのまま寝入って次の日の朝が来た。今日は仕事だ。大きなオートレースが台北市で開かれる。レースクイーンとして命天天はモデル事務所から派遣されている。オートレースは朝から開かれる事は、ない。午後から開催される。それでも早めに会場に行っておく方が、いい。
 アパートを出て、それほど歩かない場所に地下鉄の駅がある。命天天は地下へのエスカレーターに乗った時から冷房の涼しさを感じた。ズボンを履いている命天天だが暑いので下着は着けずにノーショーツ、ノーブラジャーだ。男の地下鉄の乗客の視線は命天天の胸や股間に向いている人数が多い。
 それに彼女はモデルでレースクイーンだと知っている男性乗客も、いるようだ。今日のオートレースに行く乗客も少なくないようだ。
 地下鉄の駅を出て地上に出ると、少し歩けばオートレースの会場だ。一般の人が入るのとは違う入り口から命天天はレース場に入り、ロッカールームでレースクイーンの露出の高い服を身に着ける。同僚の数人も皆、下着姿になりレースクイーンのビキニのような姿になるのだ。
 命天天はブラジャーも外して着替えた。ノーブラでのレースクイーンも珍しいものだ。
 レースは快晴の空の元、行なわれて大盛況だった。車輪輪という新人のレーサーが優勝した。それを近くで見ていた命天天は(車輪輪て聞いた事がある気がする・・・)と思った。
 優勝者へのインタビューが始まった。フルフェイスのヘルメットを脱いで顔を見せた新人の車輪輪は、お立ち台で会場に向かって右手を振ると、
「今日は、どうも、有難う御座いました。」
と淀みない広東語で笑顔で話した。その顔を見た時に命天天は(あ、図書館で見た私の前の席に居た人だわ!だけど、あれは夢だと思っていたけど・・・)と考えあぐねてしまう。
それからはレースについて淡々と語った車輪輪だった。そして全て終了となり、命天天はロッカールームへ戻ると私服に着替えて外へ出る。
 少し歩くと目の前に男が現れた。何と今日のレースの優勝者、車輪輪では、ないか。立ち止まった命天天に車輪輪は私服姿で、
「お久しぶり。といっても、そんなに前の出会いでは、なかったね。」
と彼も立ち止まって語る。命天天は、
「え?あの図書館で、お会いしたのが貴方ですか?」
「そう、僕の名は車輪輪。今日は優勝出来て良かった。何処かにドライブにでも行きませんか?」
「いいですわね。でも・・図書館の屋上でUFOに怪光線で引き上げられて、それから次は自宅で寝ていたという記憶の欠如があるんですけど。」
「ああ、その事ですか。それについて話せる事を話しますから車の中で聞きませんか?」
「ええ、是非、聞かせてください。車輪輪さん。」
「それでは僕の車を持ってくるから、ここで待っていてね。」
と言い置いて車輪輪は駐車場の方に行ったらしい。その駐車場は、その場からは見えなかった。三分以内に白のスポーツカーに乗った車輪輪が命天天の前に現れた。車は助手席側のドアをボタン一つで開くと、
「さあ乗って。最新設備の車ですよ。」
と話しかけた。
命天天が乗り込むと車輪輪が又もボタン一つで助手席のドアを閉める。
車輪輪はカーナビで運転経路を決めると車は自動的に発進した。車輪輪は横目で、といっても右目で右横に居る助手席の命天天の横顔と横乳を見ると躍動感のある勢いを感じた。それに彼女の乳房は横から見ると服で曖昧になっているとはいえ、突出感が凄い。運転席の車輪輪は知らないが彼女はノーブラジャーだ。車内はエアコンが運転を開始したが外よりも暑い状態である。
自動運転なだけに安全運転で進んでいくスポーツカーだ。台北市の華やかな通りを流れていく窓の外の眺めに命天天が楽しそうなので車輪輪は暫く無言でいる。台湾の車の走行位置は右側なので日本とは正反対である。世界の車の走る車道の位置に就いては右側走行が国別としても圧倒的に多いのだから台湾の車の走る位置が右側と言うのも世界の主流に沿っているものと言えるだろう。であるからして命天天は歩道に近い位置にあるのだ。車道近くを歩いている人も、たまにはいる。台湾は昔から交通事故が多い国である。それは歩行事情にも一因があると言えなくもないのかも知れない。
それでもカーナビによる安全運転の自動運転中のスポーツカーだ。
 車輪輪は突然のように、
「もし今、車の内部が全く違ったものになったとしたら、どうしますか?」
と提案するかの如く命天天に尋ねた。いきなり問われて戸惑う命天天は、
「えっ?そんな事を言われても・・・違ったものに、というのは、どんな風に違うんでしょうか?」
「男と女にとって、やりたい事を、やれる空間ですよ。」
「ふーん、何でしょうか?」
「男性の運転する車に女性が一人で乗るというのは同意したも同然の了解ですからね?」
命天天は無言で頷いた。車輪輪は何処か日本人の男性の雰囲気が感じられるが広東語は外国訛りも感じられない。何人もの女性を抱いてきた男、という雰囲気を持っている。命天天は了解の印に少し股間を開いた。その彼女の両脚の動きを見逃さなかった車輪輪は、
「よし、と。それでは変えますよ、車内を。」
と話すと運転席前部のパネルにあるボタンの一つを右手の人差し指で押した。すると!!
車の窓ガラスは元々、マジックミラーで外から中は見えないものだった。だから、そこは変わらないのだが窓ガラスの内部側に、もう一つの窓ガラスが下から上に出て来て、車内は真っ暗になった。その瞬間に自動点灯で照明が照らされたので再び車内は明るくなったけれどもフロントガラスも真っ黒になってしまったのには命天天は驚いたのだ。
更に車輪輪は、
「それでは次を行くよー。」
と話して又、別のボタンを押す。すると、二人の座席は後部に移動して背もたれが後ろに倒れて後部座席と合体し、ダブルベッドの広さになったのだ。車輪輪は左の方で、
「これでラブホテルみたいになったね。走るラブホテルだ。完全防音でもあるから君は好きなだけ声を上げていいよ。
外からも見えないし、車は自動運転で走り続ける。」
そう話すと、更に別のボタンを押した。
命天天は驚いてしまった。二人は乗り心地のいい広い座席で向き合うと車輪輪は命天天を抱き寄せて深接吻をした。二分も二人の唇は重なったままで、そのうちに車輪輪の舌が命天天の唇を割って入って行き、二人の舌は、もつれ合うかのように絡み合う。車輪輪は彼女の上着を脱がせる。ノーブラなので、すぐに命天天の桃のような白い乳房が弾力で揺れて尖った乳首も見せた。車輪輪も自分の上着を脱ぐ。彼の上半身はボディビルダーにも似て大胸筋は逞しく、腹部は数段に割れている。それを見た命天天は自分で座席シートに寝そべった。運転席のハンドルは誰も触らないのに左右に回転している。アクセルやブレーキも動いていて、少しは揺れがあるとはいえ車の中とは思えない程だ。命天天は自分のズボンと下着のショーツが優しく脱がされるのを感じた。それで彼女は白い裸身を車内に曝け出した。
そのモデルでレースクイーンの命天天の白の裸身とは対照的に漆黒の股間が車輪輪の性欲の中枢神経を刺激して既に自分のズボンとパンツを外した彼の股間は肉欲の代理棒が天井に達せんとばかりに突き上がっている。
それを寝そべったまま目線を下に向けた命天天は車輪輪の男根肉を見て(すっごい。早く、入れて。)と思い、自分から大きく股間を広げた。車輪輪の肉欲代理棒は命天天の陰裂部に躊躇する事なく這入り込むと、走っていた車は停車した。信号待ちなのだろう。車外は台北市の大きな交差点で信号が変わり、歩行者は車道を横切っている。スポーツカーの内部では全裸のレーサーとレースクイーンが性器を結合させて正常位で交わっているなどとは歩行者は想像も、しないだろう。車輪輪の滑らかな腰の振りに命天天は可愛い声を、すすり泣くように上げて自分の西瓜のような尻を振る。その彼女の声は、かなり大きいのだが完全防音の車内のために外に漏れる事は、なかった。
信号が変わったらしくスポーツカーは又、安全速度で走行を開始した。腰を振りつつ車輪輪は、
「車が走っている時に性交するのも格別だろ?命天天。」
と聞く、命天天は髪を少し振り乱して、
「カーセックスは初めてなの、ああっ、ああっ気持ちいい。」
と答える。
車内は昼間のような明るさだ。外の方が曇り空で少し暗い位な天候である。二十分で車輪輪は射精する事無く勃起したままの肉欲代理分身を引き抜いた。そして、
「もう少しで出そうになったから、一旦、外した。少し休めば、あと二十分は持続できる。」
と自信綽綽と話したのである。
 スポーツカーは自動安全運転を続けている。車輪輪は運転席のカーナビを覗くと、
「そのうち海岸線に走りつくんだ。君は海は好きかい?」
裸身で寝そべったままの命天天は、
「ええ、海は好きだわ。でも台北市からは近くないわね。」
「北西に行けば一番早く海岸に到達できる。」
と同じく全裸で肉砲身を立てたままの車輪輪は答えた。命天天は思い出すように、
「そうだったわね。何年も海を見に行っていないもの、わたし。」
「そうだったのか。それなら、これから海に行けるよ。」
と嬉しそうに話す車輪輪だ。
 カーナビでは既に海岸に行く設定になっている。車輪輪は一旦、肉砲身を平時の肉長に戻すと運転席に行き、パネルにあるボタンを押した。すると全ての窓ガラスがマジックミラーに戻り、外の光景は見えるようになり眩しい太陽光線が車内を照らした。命天天は裸身で起き上がると、
「この窓ガラスは外から車の中は見られないの?」
と車輪輪に聞くと運転席から車輪輪は、
「ああ、マジックミラーだから外から中は見えない。だから安心していい。海までは近いからね。」
と解説した。
という内に海が見えてきた。台湾の海岸には珍しい風景もあり、岩の形が奇妙なものが並んでいたりする。命天天は、
「あっ、あそこにいる人達は全裸だわ。ヌーディスト・キャンプなのかしら。」
と窓の外を指さして叫んだ。
車輪輪はカーナビを操作して、
「予想していなかった景色だね。僕らも裸のまま参加できる。」
と話した。
スポーツカーは海岸の近くまで走って停車した。三人の女性が全裸で砂浜を歩いたり、波打ち際で海水を浴びていた。それは台湾の女性では、ないようだった。色白で足も長い。三人の白い女性たちは胸も尻も完熟している。
命天天と車輪輪が全裸で砂浜に歩いて行き、彼女達に近づくとフッというように三人の全裸美女は消えてしまった。
車輪輪は海岸を見回して、
「おや?いなくなったな。あの人たちは何処に消えたんだろう?」
命天天も裸姿のまま周辺を見渡して、
「何処にも、いないわね、あの人達。」
と全裸のレースクイーンは声を出す。
その時、上空に円盤型のUFOが出現した。車輪輪と命天天は、その円盤の基底部から発せられた物体捕獲移動光線によって円盤内部へ引きあけられたのだ。
 裸の二人を待っていたのは円盤内部には似つかわしくない道教の道士らしい男で、
「やあ、車輪輪君。日本人名は成頭友見なのだが、全裸の御嬢さんの御名前は命天天さん、ですね?」
と明るい笑顔で話したのだ。
命天天は裸身を見られるのが恥ずかしくて右手で乳房を、左手で自分の股間を隠していたが、自分の名前をズバリン!と言われて、
「どうして私の名前を・・御存知ですか?それに貴方は道士さんでしょ?」
と二つの質問を投げていた。道士は深く頷くと、
「左様です。私は錬倫平というのです。そうだね、成頭友見君。」
と男なので股間も隠していない成頭友見に親しげに話した。
 嗚呼、カーレーサーの車輪輪は成頭友見だったのだ。もちろん顔は台湾人らしい顔の特殊化粧を施している。全裸の成頭友見は、
「そうです。錬倫平さん。命天天さん、僕も道教の道士になり、カーレーサーにも、なりました。日本でも車の運転のA級ライセンスを持っていたし、特殊な機器をオートバイに取り付けて速度を加速させましたから、カーレースでも簡単に優勝出来たんです。でも、それは命天天さん、貴女と近づくための手段でした。」
と明白的な告白を縷々、述べたのだ。命天天は裸身を隠したまま、稲妻を見たように仰天して、

SF小説・未来の出来事44 試し読み

北九州市の小倉北区には海に面した場所が多く、夏になれば人も押し寄せる。六月の28日というのに気温は上昇して成頭友見とアメレント・アーベルシュタインの乗っているレンタカーの中もサウナ風呂の熱が出て来たので、すかさずカーエアコンの冷房を成頭は運転させた。アメレントの白い額にも汗が浮かんでいる。
 冷却していく車内温にアメレントは、
「涼しいわ。あ、海が見える。ドイツ人の私としては海は珍しいものだわ。」
と話すので成頭は、
「よし、それでは海を見に行こう。」
とカーナビの目的地を変更する。ビルも多い、その場所から成頭とアメレントの車は海岸へ向かう。そのビルの中の一つに市民党北九市本部があり、今日は福岡県本部から利権田・福岡県本部長が訪れていた。窓の下に見える道路を見下ろして六十路の利権田は、
「ふーん、外国車のレンタカーらしい。車の窓から若い男女が見えるな。平日にデートか。いや羨ましいな。ワシの若い頃は無論、今でも平日に女と遊ぶなどワシには出来ん。」
と、その近くの北九州本部長、も六十路、に話しかける。北九州本部長は座ったまま、
「だからこそ五十代以下の市民党員の男性議員には格別の女手当をするのが党是だと利権田先生が言われているのを北九州本部でも実行しています。北九州というか小倉での風俗店の申し出もあって、衆参両院の市民党の議員には風俗半額券を寄贈してもらっていますし、東京出張の折には新橋や神楽坂、赤坂、銀座などの芸者と無料で遊べるように手配しています。」
と話すと利権田は窓の外から室内の強浴(ごうよく)北九州本部長に視線と体の向きを移して、
「そうか、それは熱心だね。なにせ女を抱きたい、との一心から国選に立候補する男性議員が市民党には多い。それは福岡市でも、そうだ。いかに東京の女をタダで抱けるか、という事に熱心な人間であるか、が選挙戦での勝利につながる。それで衆院は福岡2区で市民党が独占だ。馬鹿な市民は議員立候補の動機も知らずになー、郷土の星だとかで入れてくれるし、熱心な人ねーなどと感心しているが、それでコッチは笑いが止まらんのだ。奴は女を抱きたいだけだからなー。国立大学を出ても男は、男。大学を出るまで我慢した分、反動も大きい。人並みに結婚しても子供が出来てからは女房にも飽きるし、さりとて浮気も出来んしな。
それで市民党に入れば女の世話もしてやるぞ、とワシは持ちかける。ワシも国立大学を出ているから、それは気持ちが分かるんだ。ワシも女を抱けるから市民党に入党した。
表面的活動では市民の皆様のため、と演説していればいい。公園の掃除までパフォーマンスとして、した事もある。ワシの入った頃には、まだ女の手配は少ないものだった。それでも当選した夜は深夜にだが中洲の高級ソープ嬢を抱けた。二発は、してしまったな、ワシは。」
そこで強浴・北九州本部長は笑顔になり、
「利権田先生も、そうでしたか。いえ私も小倉の船頭町で当選の祝いをしましたよ。妻が寝た後で家を出ると市民党の車が待っていて、風俗街まで乗せてもらって。女を抱き終わるのに二時間は使いましたが、終わったらスマートフォンで市民党まで連絡するように言われていましたのでね。それで帰りも市民党の車で自宅へ帰りました。部屋に入ると妻は熟睡していましたよ。私が当選したので、よく眠れたらしくてですね。」
と懐かしそうに回想する。利権田は胸を張り、
「ワシが更に女の手当てを増やした。レンタル・ラブドールも、これからは活用したい。芸者以外の素人に手を出す若手も出て来たからな。話は変わるんだが風俗と言ってもホストクラブとの折り合いは、あまりよくなくてな。奴らは市民党に政治献金も、せんのだよ。それで若手議員の中にはホストクラブを何とかしたいとワシに言うてくるのも、おる。ワシは、ほっといたらいいとは言うておるんだがね。」

 成頭とアメレントのレンタカーは人気のない海岸に停車した。ドアから出た成頭は潮風を胸一杯に吸う。トキューーーンという軽い音がした。成頭の長髪の髪の毛を狙ったかのような銃撃だった。少し頭皮に接したかと思われる狙撃だったので、成頭も頭部に少しの衝撃を感じた。咄嗟に車内に戻り、車を発進させる。ドアを開けようとしていたアメレントに
「外に出ないでっ!又、銃撃された!」
と緊急的な警告をしていた。アメレントは心配そうに、
「こんな場所でも撃たれたのね?オバケ屋敷の悪戯とは違うんじゃないかしら。」
と憂いの瞳を運転席の成頭に向ける。成頭は車が市街地に向かっているのを確認しつつ、
「人気のない海岸、というのも狙い眼だったんだろうね。それなら尾行されていた事になるよ。」
「そうねー。人気のない場所には行けないわね、これからは。」
 大きな車道を通り、慌てて福岡市に戻ると福岡空港近くのレンタカーの店に外国車を返した成頭で、あった。
 丁度、正午となった。成頭はアメレントを連れて地下鉄に乗っている。天神という福岡市中心部の駅までの切符を二人分、買って一枚をアメレントに手渡している。成頭は横に座っているアメレントに、
「天神地下街にはドイツ料理の店があるよ。そこへ行こう。」
「ええ、それなら、そこがいい。」
と同意するアメレントだ。
 そこはドイツ人が経営するドイツ料理店だった。成頭とアメレントが座った席の近くに市民党の党員が男二人でドイツ料理を食べていた。そのうちの一人が成頭に気づき、声を潜めて、
「おい、あいつは人気ホストだぜ。」
と同席している市民党員にヒソヒソと話した。それを聞いた党員はスマートフォンを取り出して成頭を撮影した後、
「ホストにも市民党に入れてもらいたいもんだ。でも過激な人達も市民党内には、いるみたいだな。」
「あー、イノシシ狩りのライフフル射撃の名人が、この前、福岡県本部に入党したんだってねえ。その人はホストを憎んでいる。」
「そーか?だからといって極端な行動は・・・。」
「奥さんがホストに入れ込んだらしい。なにせ旦那はイノシシ狩りの季節は長期的に山小屋で過ごす。自宅には戻らないから、奥さんは中洲のホストクラブに通うんだそうだ。」
「それでも離婚は、していないんだろう?」
「していないらしい。市民党に入った事で、何らかの行動は取りたいのかもしれないね。」
彼らは四十代の若手市民党員の男性だ。彼らに気づかずに、成頭とアメレントは食事を続けていた。食べ終わった成頭は、
「人気のない所に行くのが難しいから、君の最終目的地に送ってあげたい。何処かに泊まる予定は、あるはずだね。」
アメレントも食べ終わり、フォークを置くと、
「そこにはスマートフォンで連絡すれば迎えに来てくれる。わたしのドイツの修道院は日本に、いくつかの支部を持っています。福岡市にもあるから、そこに連絡しますわ。夕方でも、いいので半日は時間がある。どこか面白い所、ありませんか?」
と好奇心を露わにした眼で問いかけた。
成頭は考え込む顔になると、
「僕は狙われている訳だから君に被害が及ぶかもしれない。残念だけど今日は、ここまでで。僕のスマートフォンの番号は、これです。」
と話すとズボンのポケットから黄色のスマートフォンを取り出して自分の番号を画面に出してアメレントに見せた。アメレントは自分もスマートフォンを取り出すと成頭のスマホ番号に掛けると、つながり、そして通話を切った。彼女は、
「これで履歴が残ったわ。銃撃には気を付けてね。」
と話すと立ち上がった。
成頭も立ち上がり、レジへ行くと会計を済ませて二人は店の外の天神地下街へ出る。成頭は右手を挙げると、
「それでは、ここで一旦、お別れだ。では。」
「では、では、ね。」
とアメレントも右手を挙げて手を振った。
 成頭友見は天神地下街を真っすぐ北に向かって歩いて行った。新しい埋め立て地のフレッシュアイランドの地下街まで天神地下街は延伸していたのだ。地上を歩けば人気の少ない場所もある。又しても狙撃されるのではないかと成頭は危惧したのである。
 フレッシュアイランドの地下街から地上に出ると流太郎の会社が近くにある。成頭にとっては休みの日だが、社長の流太郎に相談したくて出社した。午後ではあるが成頭はドアを開けて、
「おはようございます。」
と挨拶した。流太郎は社長の椅子に座ったまま、
「おう、成頭君、今日は休みだろう?」
と話して怪訝な顔をする。成頭は立ったまま、
「二度も狙撃されたんです。それで、どうしたらいいかと思いまして。」
流太郎は驚き、
「狙撃って、撃たれたのか?僕には経験のない事だからね。おい、本池専務。対策は、あるかい?狙撃への・・・。」
釣次郎はノートパソコンから眼を上げると、
「防弾チョッキを着てヘルメットを、かぶる。位しか思いつかないですよ。」
と率直な意見を言った。流太郎は腕組みをした後、それを解いて、
「ヘルメットをかぶって街を歩くわけにも行かないしな。よし、ちょっと出かけてくる。ある会社を訪ねてくるから。早ければ一時間もせずに戻れる。それまで成頭君、待っていてくれ。ここなら安全なはずだ。」
と話すと流星のように会社を出て行った。
 フレッシュアイランドを歩いて二十分もしない場所に建っている、企業のビル。何の変哲もない外観だが新しさは充分に感じられた。そのビルは企業の雑居ビルではなく、一つの会社だけのビルだった。サイバーモーメントとオレンジ色の社名がビルの玄関口に表示されている。受付で流太郎は、
「時と申します。社長には、さっきスマートフォンで話をしています。」
と申し出ると受付の美女はニコヤカに、社長室に通じるインターフォンを押して、
「時さんが来社されています。」
と話すと社長室から女性秘書の声で、
「最上階まで直通のエレベーターで、お越しください。」
と案内が聞こえた。
受付美女は流太郎に、
「あちらにあるエレベーターの右側が社長室に直通で行きます。」
と案内した。急いでエレベーターに歩いて、その直通の方で最上階に出ると黒沢がニコニコして立ち上がり、
「時君、久しぶりだな。狙撃対応の製品は、あるよ。まだ未発売なのでモニターに、なってもらうよ、その・・成頭氏にね。」
と話したのだ。
流太郎もニコニコ顔で、
「それは有難い事です、黒沢社長。モニターって事は代金は払わなくていい、という事ですね?」
「そうだよ、その代り使用の報告を出してもらうさ。文章にしなくても録音して提出してもいい。それは成頭君に、してもらう。」
「分かりました。成頭に伝えて置きます。」
黒沢はヘッドフォンのようなものを右手で流太郎に差し出した。それを受け取った流太郎は、
「こういうもので狙撃対策になりますか?」
と聞くと黒沢は自信に満ちた顔で、
「既に社内でテスト済みだ。社外でのモニターを考えていたところだから、こちらにとっても期待できる。」
流太郎は手にしたヘッドフォン型の機械を見て、
「軽そうだし、頼りないですねー、これは。」
「スイッチオンで身に着けた者の体の周囲に電磁波が取り囲む、それで弾丸などは弾き返すのだ。それだけでない機能もあるけど、それは返却時に説明しよう。」
「分かりました。それでは有難く、お借りします。」
「うむ。返却が早くなる事を期待しているぞ。」
と話すサイバーモーメントの黒沢社長だった。

 流太郎が自分の会社の部屋に戻るまで一時間も、かからなかった。社内では成頭友見と専務の釣次郎が懇談していた。流太郎は座っている成頭に近づくと、
「最強の防護品を手に入れた。知り合いの社長の会社は凄いものを作っている。ほら、これだよ。」
とサイバーモーメントで黒沢から送られた銀色のヘッドフォンの形状のものを成頭に渡す。それを受け取り、成頭は、
「ありがとうございます。でも、これはヘッドフォンでは、ありませんか。音楽を聴く趣味は・・・。」
流太郎は苦笑いして、
「勘違いしても仕方ないな。でも、それは狙撃された弾丸を、はじけるらしい。スイッチをオンにすると強力な電磁波が発生する。それで銃撃されても安心なのだそうだ。」
成頭友見は銀色のヘッドフォンを凝視して、
「これを頭に装着して街を歩けば、いいんですね。防弾チョッキも不要になるわけですし。早速、使用して街を歩いて見ます。人気のない場所で狙われて撃たれました。犯人を誘うようにしてみますよ。でも一日中、自分は狙われているかどうか分からないんです。」
と話した。流太郎は、
「油断大敵であり油断強敵だ。君に死なれては我が社も困る。今日は君の休暇日なのだから、これから好きに行動していい。明日、それを持って出社したまえよ、な?成頭友見君。」
と呼びかけたので成頭は椅子を立ち、流太郎に一礼して、
「そうさせてもらいます。それでは失礼します。」
と部屋を出て行った。
 フレッシュアイランドは福岡市の人口島で、北側の博多湾に面した埋め立て地の場所は建物が建っておらず、広大な空き地のようになっている。砂浜もあるのだが海水浴場にならないのは、その辺りの海が汚染の度合いが高いためだ。季節は七月の初頭で曇り空の日も多く、その空き地の近くの場所からは海が水平線まで見えて見晴らしもいいのだが平日は来る人もないために人の気配もしない地帯となっている。そこへ成頭友見は銀色のヘッドフォンを頭に装着して、ブラリユラリと歩いて行ったのだ。狙撃されるのを期待して、での行動だった。
(本当にオレを殺すつもりなのだろうか)という疑念があったのだ。それは過去の二回の狙撃は間一髪の距離で当たらなかったからだ。それに外したのなら二度目の狙撃も行なわれるはずなのに一度だけだった。(単なる警告の意味での発射かもしれない)との推測は成頭友見には殺される事は、ないのではないかと大胆な自信へと繋がっている。
潮風が強く吹いた。その時、スキューン!と低い音がして成頭友見の尻の部分に弾丸が命中した、と見えたのだが銀色のヘッドフォンが放っている強力な電磁波は的中予定の弾丸を見事に、はじいた。
 成頭は驚いて後ろを振り返った。黒色の車が数十メートル先で走り始めた。あの車から弾を撃ったはずだ。黒の車は成頭から疾風の如くに遠ざかって行った。なんという尾行と狙撃だろう。
しかも今回は命に別状もない尻を狙われたのだ。仮に命中しても死ぬ事はなく、スマートフォンで救急車を呼べば助かる筈だ。
 それにしても・・・と、もう目視出来なくなった車の方を茫然と見ながら成頭は思う、しつこいな、と。と同時に彼の不安感は一気に増大した。会社に戻ろう、速歩で歩いて帰社した成頭を見て流太郎は笑顔で、
「お帰り。早いな。もしかして狙撃されたとか?」
と椅子から立ちあがって聞いた。成頭は、
「そうなんです。尻を狙われました。さすがは電磁波ですね。見事に跳ね返しましたよ。でも何だか不安です。それで報告しに帰って来ました。」
専務の釣次郎もノートパソコンから成頭友見に視線を移して心配げな顔つきだ。流太郎は自分の背広を整えると、
「一度でも狙撃されたら、そのヘッドフォンをサイバーモーメントに持っていく約束だ。ヘッドフォンは頭に載せたままでいい。おれの自家用車で連れていくから狙撃もされないと思う。それでは出発といくか。」
と話すと会社のドアに向かった。
 ビルの駐車場にあった流太郎の車は流線形の白の軽自動車で目立たない外観だった。尾行に使うのには最適な車だろう。助手席に成頭友見を乗せて走ったら、数分でサイバーモーメントに到着した。運転席からスマートフォンで流太郎は、
「黒沢社長。時です。成頭が狙撃されましたので・・・。」
「おう、やはりだな。それでは来社してくれたまえ。受付は通さなくて、いい。直通のエレベーターでな。」
「はい、そうします。それでは。」
とスマートフォンを切る。
 車の外に出た二人は焼けつくような七月の太陽光線の熱射を浴びて辟易した。サイバーモーメント社の駐車場とは言え、熱かった。二人は受付嬢の場所に行かずにエレベーターで黒沢の待つ社長室へと上昇した。ドアが開くと唇の上に髭を蓄えた黒沢社長が笑顔で、
「おー君。君が成頭君だね、まあ、その銀色のヘッドフォンを渡しなさい。」
と話して成頭友見に向けて右手を出す。成頭は銀色のヘッドフォンを頭から外して黒沢社長の右手に置いた。それを左手に持ち変えると黒沢は右手でヘッドフォンの胴体から装着されていたらしい一部の部分を取り出した。それを抜いたままのヘッドフォンを黒沢は成頭に返すと、
「ヘッドフォンだけで電磁波は流れるから、狙撃への防御は出来るよ。それとは別に今抜いたもので解析をする。」
と話した。
成頭は右手にヘッドフォンを握って、
「カイセキ?懐石料理の事ですか?」
「馬鹿な事を言っちゃ、いかん。分析の事だ。」
「分析して、どうしますか?」
黒沢は満足げに、
「それは、しばらく待って欲しい。なにせ初めて作った装置なので分析には数日は、かかるのだ。分かり次第、時君に連絡する。成頭君、君は外出時には必ずヘッドフォンを付けていた方がいい。もちろん無理にとは言わん。ただし狙撃されて君が死亡しても、当社は君がヘッドフォンを装着していない場合は責任を取りかねるからな、いいかね?成頭君。」
と丁寧に念を押した。成頭友見は銀色のヘッドフォンを頭に載せて、
「必ず外では頭に付けますよ、黒沢社長。」
と元気よく応答した。
 流太郎と成頭友見は社長室を出て駐車場に戻った。雨雲らしき黒い雲が空に浮かび始めたので、さっきの熱気は遮られている。それで社内の室温は、それほど上がっていなかった。
同じ人工島のフレッシュアイランドの敷地にある流太郎の会社に車で戻るのに時間は僅かだ。企業の雑居ビルでも何とか最上階を借りている流太郎の会社だ。
二人が部屋に戻ると専務の釣次郎が立ち上がり、
「お帰りなさい。ネット経由で依頼がありました。単純的に要約すると男と女の問題でして。別れさせる、という工作をして欲しいというものです。」
入り口付近で立ち止まった二人、流太郎はネクタイを、ゆるめて、
「それなら成頭君にピッタリのものだな。成頭友見君、さっそく又、仕事だよ。」
と少し後ろで立っている成頭を振り返って話すと成頭友見は、
「え。そうですか。狙撃されるかも知れないのでヘッドフォンを頭に、つけたまま仕事をしないといけないんです。」
と返答する。流太郎は、
「それで、やってもらうよ。相手には何とでも答えられるね。いつも音楽を聞いていたいから、とか誤魔化すんだ。」
成頭の緊張した顔が弛緩して、
「そうしますよ。」と答えて本池釣次郎専務の方を向き、
「本池さん、どういう依頼ですか?」
「詳しくこれから話すよ。政治が絡んでいるね。」
それから三人は、それぞれの席に座ると、釣次郎が依頼された内容を詳しく話した。
成頭友見は興味深げに、
「そういう事情なんですね。今回は、といっても二度目になる”別れさせ屋”の仕事ですが報酬も高いし、やりがいは充分にあります。」
社長の流太郎は笑顔で、
「それでは元気よく行ってくるように。あ、これ。」
と言いつつ、立ち上がり社長の机の上にある、十二本入りの精力ドリンクのケースを手に取ると座っている成頭友見に近づいて手渡した。成頭友見はケースを見て、
「すっぽまドリンク!ですね。すっぽんとマムシの混ぜ合わされた飲み物みたいですね。」
と話すと流太郎は頷いて、
「ああ、そうさ。体が資本だ。頑張って来い。」
と激励した。

 福岡市東区の喫茶店の入り口付近の椅子に座り、スマートフォンでネット検索してSNSで該当の人物を探し当てた成頭友見である。
 (この女性か。市民党福岡県本部の女性職員だな。27歳、独身。その交際相手は時社長に聞いたけど。その男性のSNSも、ここにある。ここで知り合ったのかどうかは分からない。だけど市民党の女性職員とはプロフィール欄にも、ないし。そこそこには色っぽい女性だな。胸が、とても大きいし、尻も高く突き出ている。

SF小説・未来の出来事43

僕たちの先祖は男女ともに全員が注射を受けた。男性の宇宙人は、
「これで君達は自分の身長を伸び縮みさせることが出来る。というより縮む方が先で、今より伸ばす事は出来ないけどね。洞窟や、その他の場所で今の背丈なら不自由するだろう。試しに【縮め 身長】と念じるんだ。さあ、みなさん、やってみて。」
と皆に呼びかけた。
 それで僕たちの先祖は全員、頭の中で【縮め 身長】と念じたんだ。すると全員の身長が縮み始めて百五十センチの身長になった。
皆は小さい体になった事に驚いたらしい。僕の先祖も大いに驚いた。
・・・・・・と言うことで今日は仕事があるから服を着るよ。外出もするしね。」
とランルングは話して下着と服を急速に身に着けた。真理裳も全裸でベッドから出ると、
「わたしも服を着るわ。」
と白いショーツとピンク色のブラジャーを身に纏った。ランルングは小さな体で真理裳を見上げると、
「台所に行こう。食堂でもある場所へ、さあ。」
と話しかけ、真理裳に背を向けると応接室のドアを開けた。
 食堂は広くて十人は座れそうなテーブルに椅子が並んでいた。巨大な冷蔵庫からオレンジ色の液体が入ったコップとクロワッサン風のパンを真理裳が座る予定のテーブルの上に置き、
「そこに座って食べてね。飲み物は地下世界の果物のジュースだよ。マンゴーとメロンとオレンジの味がする、そういう果物が地下世界にあるんだ。僕は事務室で仕事を、してくるから。」
と言い置いてランルングは食堂を出て行った。
 事務室の天井の高い部屋でランルングはパソコンを起動させると、メールボックスを見る。求人に応募してくれた人が、いる。八王子の主婦で四十代、眼鏡を掛けた、おとなしい容貌だ。ランルングは(お手伝いさんの募集なんて応募してくれる人が、いるとは思わなかったのに早いな、決断が。)と思い、(面接に来たら即決しよう。)そう判断して、その主婦のスマートフォンに自分のスマートフォンで電話した。
「・・・、あ、有西さんですか?有西風世(ありにし・かぜよ)さんですね。ネットグッドサイエンスのランルングと申します。早速ですが面接に来ていただきたいのです。いつが、よろしいですか?え、今から?いいですよ、大歓迎です。時間は、どの位かかりますか?三十分くらい・・・分かりました。お待ちしております。」
と百五十センチの身長のランルングは話すと通話を切る。
(雑用の用事とか牛の世話とか色々と、してもらう事は小山程ある)そう思うランルングだ。
これで三十分後には有西風世が来る。それまでにインターネットで酪農の営業メールをランルングは関係する会社に送信していった。地底の貴金属も莫大な富となる。彼は、その一部を換金したが中東の石油並みに存在する地底の貴金属である。その所有権をランルングの一族は持っている。そして、それらは日本の地下にある。ムー大陸が沈没する前にランルングの一族は日本に渡り、それから地下へと潜っていった。地上にいると巨人だと騒がれたりするので地下へ潜ると更なる道が、そこにはあったのだ。
やがて地底の太陽に照らされた年中が春のような場所が現れた。花は一年中咲き誇る地底の極楽、桃源郷を上回る世界だ。
ダイヤモンドやルビーが顔を出している場所を更に掘り進めると簡単に地上で高価な宝石の原石が手に入る。
 貴金属の卸商としてもランニングは活躍を始めていた。何せ原石は地底で採掘し放題なのだ。地底の資源富豪、ランルングである。
そんな、こんな、あんな、で忙しいランニングは丹真理裳との性接触すら時間を取るのが難しい、ゆえに家政婦は絶対的に必要となっている。三十分など超特急的に吹き飛んでしまい、玄関チャイムが鳴ったのでランニングは有西風世(ありにし・かぜよ)が来訪したと思い、部屋にある玄関前のモニターカメラ画像を見ると、中年女性がピンクのスカートで立っていて眼鏡を掛けて真面目そうな顔立ちだ。(よしっ、採用即決だ!)とランルングは決断して玄関に向かった。
 玄関にも玄関前が映るモニターカメラの映像が見える。指タッチでランルングは玄関ドアを自動で横に開くと、有西風世が生真面目に一礼して、
「面接に上がりました、有西です。」
ランルングは歓待的に、
「どうぞ、お上がりください。私の事務室に行きましょう。」
と話し、先導的に歩き始める。
有西風世が玄関に入ると同時にドアは自動で閉じられていた。
さすがに会社兼用の邸宅だ。有西は廊下を歩きながら天井の高さに驚いていた。事務室の中も高い天井だ。
ソファの素材も地底からのもので座り心地は格段に、いい。ランルングは有西に向かい合って座ると、
「履歴書などは不要ですよ。もう採用を決めましたので、明日から、いや今からでも働いてもらいたい。」
と話は早かった。有西は喜びを控えた顔で、
「頑張りますので御期待下さい。」
ランルングは立ち上がった。身長は百五十センチなので有西より背が低い。座ったままの有西に
「これから各部屋を案内しますから、ボクについて来てくださいね。」
と呼びかけたので有西は元気よく、
「はい、お願いします。」
と答えると立ち上がった。有西、即ち探偵の丹廷臣であるから身長は160センチ程なのでランルングを見下ろす形になるが、有西は勤めて視線でランルングを見下ろさないように勤めた。その態度にもランルングは好感を持ったようだ。事務室を出た二人はランルングが先頭に立ち、長い廊下を歩いて行く。
 応接室の前に来るとランルングは歩みを止めて有西を振り返った。有西も立ち止まる。ランルングは、
「ここは訪問者が訪れる部屋だ。今日ではないけど、ここの清掃もしてもらうよ、中に入ろう。」
と語り、応接室のドアを開ける。中に入るランルングと有西。
部屋の中では丹廷臣の妻、丹真理裳が元モデルらしく優雅にソファに座っていた。丹廷臣が変装している有西風世は内心、少しは動揺したが、それを顔に出さずに女の声で、
「こんにちわ。家政婦の有西です。」
と挨拶して頭を下げる。
丹真理裳は家政婦が自分の夫とは気づかずに、
「こんにちわ。ここには、これから数多く来る予定ですのよ、うふふ。」
と応答した。有西風世、即ち探偵の丹廷臣は(数多く浮気に来る訳か)と今後の妻の行動予定も分かったが、そういう気持ちも顔には出さずに、
「素敵な場所ですものね、こちらは。」
と相槌を打った。ランルングは満足げな顔で、
「それでは、奥さん。僕らは家の中を回るので。」
と話しドアを開けて廊下に出る。
有西風世も応接室を出た。ドアが閉まるとランルングは、
「月時亜理子という最初に見た名前はハンドルネームですか?」
と有西に尋ねた。
「あ、あれはネット上で使っている名前です。本名は有西風世です、間違えて御免なさい。」
と丹廷臣が変装している有西は答えた。ランルングは即納得して、
「ああ、なるほどですね。SNSとかで使っているんでしょう?月時亜理子という名前を。」
「そうなんですの。そうしないと夫にもバレますから。」
「そうですね、それでは他を案内します。」
と話しランルングは廊下を歩きだした。
 様々な部屋に入ったランルングと有西風世だった。宝石の原石の部屋。恐竜の化石の部屋。世界中の骨董品が集められた部屋。
これ等の部屋を紹介し終わるとランルングは、
「仕事を手伝ってもらう時に入る部屋です。さーて、僕は仕事があります。今日からの貴女の賃金は出します。応接室の女性客を相手に話でもしていて下さい。その人もボクが一日中、仕事だと聞くと帰ると思いますのでね。」

 応接室に入った有西風世に丹真理裳は、
「おや、こんにちわ。ではなくて、おはようございます。」
と呼びかけた。有西は、
「おはようございます。この家に今日から雇われました家政婦です。有西と申します。」
と自己紹介して、真理裳が座っている場所から少し離れて腰かける。
真理裳は、
「仕事は大丈夫ですか?有西さん。」
有西は眼鏡を少し上に、ずらすと、
「今は休憩だと思います。応接室にいる人と話でも、していて下さいとランルングさんに言われました。」
その後で有西は右隣にいる真理裳との間に手提げバッグを置いた。そのバッグには隠し撮りが出来るカメラが内蔵されていて、有西は、さりげなく動画開始のボタンを押している。音声も記録されていく。
 それに全く気付かない丹真理裳は、
「そうなんですのね。それでは御話でも、しませんか?有西さん。」
「ええ、構いませんよ、奥さん。」
真理裳は少し微苦笑して、
「ええ、一応、奥さんなんですけど。ダメな主人で・・・。」
それは自分の事だと丹廷臣が変装中の有西は思い、
「まあ。失礼ですけど、どんな方なんですか?御主人様は。」
「うん、探偵をしているのだけど、それは腕のいい探偵なんです。ただ夜の活動がダメなのね。いきなり、こんな事を有西さんに話して、よかったのかしら?」
有西は平然とした顔で、
「ええ、わたしも主婦ですし、旦那はダメ人間ですの、わたしも。同じ女性同士だから遠慮せずに話してくださいね。」
と語りつつ、右肩をすぼめた。真理裳は、
「ああ、有西さんも勿論、旦那様は、いらっしゃるのですし、・・有西さんの旦那様は、どういう御職業ですか?」
「それは・・会社を転々と変わっているんです。四十過ぎてからですから、給料は上がらないし。幸い、わたし達には子供がいないので手間は要りません。それでもギリギリの生活では仕方ないので、わたしが働きに出ているんです。ここの家政婦の給料も、とても、いいですよ。一般の仕事よりも。」
真理裳は目を満月のようにして、
「それは、いい仕事なんですね、それでは。」
と同意して、
「それでは夜の方は?」
と好奇心を隠さない顔で聞くと有西は、
「もう一年も夜の生活は、ありませんわ。他で浮気している事は考えられます。」
と話すと有西は自分の妻である真理裳の顔をジロッと見る。真理裳は少しギクリとした顔をしたが、すぐに元の顔に戻ると、
「浮気が原因・・・なのは有り得ますわね。でもウチの主人は平凡な顔だし小柄なのでモテませんから浮気はしてないと思います。」
有西は突如、切り出すように、
「奥さん、ランルングさんと関係を持った・・・という事なのですか?もしかしなくても。」
と問いかけた。真理裳は微笑み、
「そう、御賢察の通りですわ。朝から、してしまいました。それは、もう、凄かったです。それにランルングさんの身長は・・・あ、これは話せません。秘密らしくて。」
丹廷臣である変装した有西は、
「そうでは、ないかと思いました。家政婦の私が、そんな事を聞いて失礼しました。」
と話すと少し頭を下げる。真理裳は右手を胸の前で左右に振ると、
「いえいえ、気になさらないでください。この部屋にはダブルベッドも、あるんです。」
と言うので有西は部屋を見回すと、奥の方にダブルベッドが見えた。有西は努めて平静に、
「成る程、分かりました。奥さんみたいに綺麗な方なら自然な流れですわよ。元モデルさんみたいな人ですね、奥さんは。」
「あら、そうかしら。ある企業の社長秘書でしたわ。モデルだなんて、できませんもの、わたし。」
と嘘をついた真理裳。おそらく元モデルと告白すると調べられるのでは、ないかと思ったのだろう。有西になっている丹廷臣は、その嘘は分かった。妻の真理裳はモデルという仕事しか、していない。丹廷臣が真理裳と交際していた時もモデルだったし、その頃に丹廷臣は真理裳の職業歴を調べた事が、あるからだ。有西は(嘘をついたな、真理裳)と思いながら顔色も変えずに、
「これは失礼しました。秘書の仕事をしている人も綺麗な方が多いです、と私は思いますわ。」
「ありがとう。それで探偵さんと交際することになって。」
(これは本当の話だ)と有西は思い、
「探偵さんが御主人なのですね、奥さん。」
「ええ、まあ、そうです。お金には困らないけど、一晩中、主人は帰らない事もあります。今週、一週間は主人は出張です。」
「一週間は帰らないんですね、ご主人は。」
「ええ、その予定ですわ。」
「それで一週間は毎日、ここへ来られるんですか?」
「ええ。と言うより、この部屋にベッドもあるから泊まろうかな、と思っていますのよ。」
・・・・・・・・
と語った丹廷臣は中洲ビックタワーのゲームセンターの休憩室で板丸という若い女性と、いるのだ。丹廷臣は続けて、
「それからの一週間というもの、妻の真理裳はランルングの邸宅に泊まり続けで居ましたし、私は家政婦だったので夕方の四時には仕事が終わりました。帰る前に私は応接室に入り、隠し撮りカメラを設置して置いたのです。もう、それは透明な針くらいの大きさなので見つけられない場所に置くと気づかれない代物なんですよ。録音も出来る優れたものでナノテクノロジーのカメラです。サイバーモーメント社が開発したカメラで高価な事も、この上もないですが妻の真理裳の浮気を立証するためには手痛い出費も、する必要がありました。家が一軒、買える位の価格ですからね、そのナノテク・カメラは。
その代り、一週間は録画、録音できるヨッタ・バイトの容量を持つカメラなんです。」
板丸という女性は静かに頷いた。
 丹廷臣は遠い場所を見る目で、
「一週間も録画録音させたカメラを回収して自分の部屋で再生すると、やはり妻とランルングの浮気の光景、情事が全て記録されていました。二人は全裸で・・・当たり前ですが、その前にランルングの体が二メートル五十センチにも伸び上がり、彼の股間のモノも二十センチ位になる。その彼の股間のモノが勃起すると二十五センチ位にも・・・あ、板丸さん、こういう話は大丈夫ですか?」
板丸は美微笑して、
「いいですよ。わたしも未成年ではないし、カマトトみたいに性に無知な真似などしませんから、続けてください。」
それを聞いた丹廷臣はホッと安堵の態で、
「で、その巨人になったランルングの体と妻の百八十センチの体が結合して、体位も様々に変化させて一日に五時間も交わっていました。休憩は、していましたけどね。それを詳細に私の口からは話せませんし、長くなりますから、これまでとして。
 一週間後に私は妻に証拠映像を見せて、
「探偵に頼んでキミの行動を記録させた。これが、それだ。」
とランルングとの情事を精密に記録した映像と音声を突きつけると、妻の真理裳はアッサリとアサリ貝のように口を開き、
「この通りだわ。凄い探偵さんね。」
と認めました。
それで妻と離婚して九州の福岡に流れ付き、今の会社で探偵として雇ってもらったのです。」
と話し終わると丹廷臣は右手に持った缶ジュースを一気に飲み干した。板丸もジュースを少し飲むと、
「衝撃的な話でしたね。巨人がいるというのは。今の時代にも。」
と感想を言う。丹廷臣は、
「東京にも巨人伝説は、ありますし。ダイダラボッチというそうですが。」
「わたし知らないわ。民俗学みたいなものでしょ?それ。」
「ええ、そうらしいですね。だけどランルングは今でもいるでしょうし、どうなったかは知らないけど私の元妻も生きているはずです。そういう事より今を生きたい、私は。」
と力強く宣言する丹廷臣だ。
板丸は悪戯っぽく、
「ここは成人向けゲームセンターですよ。どれで遊びますか?」
「そうでしたね。どれで遊ぼうかな、と迷います。初めて入りましたし、取り敢えずは見て回りましょう、板丸さん。」
「ええ、それが一番の早道ですわ。」
二人は申し合わせたように立ち上がると、成人向けのゲーム機を見て回った。普通のゲーム機にUFOキャッチャーというものがあるが、それと似たようなゲーム機がある。機械の手で掴み取ることが出来るのは丸いカプセルばかりではなく、アダルトDVDとかオールヌード写真集とかがゲーム機の底に並んでいた。
プレイする料金は普通のゲーム機の十倍だ。丸いカプセルは中身が見えないようにピンクの紙で包まれていたりするものもある。丹廷臣は面白そうな顔をして、
「これを、やってみますよ。クレジット払いが出来る機械ですね。」
と板丸に話すと財布からクレジットカードを取り出して機械に挿入した。アダルトキャッチャーという名称がゲーム機に張り付けてある。それがゲーム可能の青ランプが点灯したので、丹廷臣は機械の手を作動させる。中身の見えない赤色の紙で包まれた丸い円形の容器を掴んだ機械の手を上に持ち上げると、その手は移動して外に出てくる部分に丸い球を落とした。丹廷臣は、
「やりましたよ!板丸さん。」
と喜びの声を上げた。機械の外に出てきた赤い大きな丸いものを丹廷臣が取り上げて、中身を出すと何とコンドームだった。勿論、箱に入ったコンドームで薄さは世界一らしい。板丸は失笑して、
「いいものを拾いましたね。独身貴族には必須の製品ですよ。」
「いや、当面は必要ないですよ。貴女に差し上げましょうか、板丸さん。」
「いえいえ御辞退しますわ。まだまだ、面白いものがありますから行きましょう、他へ。」
と勧める板丸に丹廷臣は眼を開くと、
「えっ、そうなんですか、それでは行きましょう。」
と答えると板丸は歩き始めたので丹廷臣は、彼女に随歩した。
いきなりのように通路の右側は江戸自体の遊郭のような建物があり、着物を着て、顔と首に白粉をつけた若い女性が座ったままの姿で客を誘っていた。丹廷臣を見ると一人の女性が、
「お兄さん、今日は一番目になるから早く来て。」
と右手で、おいで、おいでの動かし方で誘う。板丸は、
「みんなロボットなんですよ。人間と間違えそうですねえ。」
と解説した。丹廷臣は、
「いや、これは驚きました。江戸時代に時間遡行したのかと思いましたよ。」
「タイムスリップね。丹さん、いかがですか、遊郭に入った事は、ないはずですよ、現代の男性は。」
丹廷臣は歩行を止めずに、
「うーん、高くつきそうですねー、遊郭に入るのは。」
と話すのだった。
次に見えたのが第二次世界大戦後の焼け跡の残るような場所の街角に、たたずんでいる若い女性たちが立っていて、口紅の色が鮮烈に赤い。そのうちの一人が丹廷臣に右手を振り、
「ねえねえ、お兄さん。安くしておくわ。あのトイレに入れば立ったまま、できるから。」
と近くにある公衆便所みたいなものを指さして言う。彼女たちも、よく見ればアンドロイドなのだ。隣には板丸がいるし、何とも、やりにくい丹廷臣は、
「いや、遠慮しておきたいね、お姉さん。」
と答える。
すると、その女性は右手に持っていた煙草を吸うと、フーッと息を吐いて「わたしのアソコは有名なAV女優のものと同じに作ってあるし、わたしはアンドロイドだから妊娠もしないよ。ゴムなしOKさ。あんたが立たないのならスペシャル精力ドリンクも、おまけで付けてあげる。それを飲んで勃起しなかった男は、いないんだ。わたしは電動だし、女性器も電動で動く。その動きが、いいね、って言ってくれる男性客ばかりなんだよ。試さないと損、損さ。どう?お客さん。」
と熱烈に呼びかけた。
丹廷臣は言葉も返さずに通り過ぎた。板丸は慌てて附いて来て、
「やってみたら、よかったのに。公衆便所に入れば誰からも見られないでしょ。」
と話すと丹廷臣は、
「売春婦と行為するのに気が引けるんです。ただ、それだけの理由なんですよ。」
と弁解した。
 巨大なスロットマシンが設置されている。数字が回る部分も巨大なパネルなのだが、それは数字ではなく全裸のヘアヌードの女性が一人ずつ、横並びに三人並んでいた。三人とも違うので、三つのパネルのヘアヌード女性の等身大の写真を一人のヘアヌードに揃えれば、いいというゲーム機らしいのだ。丹廷臣は立ち止まると、
「これは面白そうだ。私より背の高い女性が等身大の写真で並んでいるのですからね。やってみる価値のあるゲームでしょう。」
と板丸に話すとゲーム機の前の椅子に座った。
丹廷臣は支払いの出来るパネルを見ると現金、クレジットカード、仮想通貨でも支払いが出来る。ようし、それならと丹廷臣は、
「ビットコインで払ってみます。」
と話すとスマートフォンを取り出し送金した。パネルからビットコインを送るより簡単な決済方法だ。プレイする料金は高価な値段だが、パネルは大きいし、それを回すのには電気代も掛かるので妥当なものであるのだろう。
丹廷臣は巨大なスロットマシンとも言えるゲーム機を開始させた。